花間集 訳注解説 巻二-10 (72)回目温庭筠 《河傳三首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7994

 巻二-10 (72)回目温庭筠 《河傳三首其二》

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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の紀頌之5つの校注Blog

 

 

●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

 

 

Ⅰ李白詩

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744年-032卷166_25 -#2 侍從宜春苑奉詔賦龍池柳色初青聽新鸚百囀歌(卷七(一)四八二)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7991

 

 

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744年-集05【字解集】 a初出金門・b東武吟・c來日大難・d古風三十八Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7979

 

 

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●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

 

 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

806年-19 全唐文551-11-#8至鄧州北寄上襄陽於相公書 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7992

 

 

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806年-018-#6 全唐文551-11-#6喜侯喜至贈張籍、張徹  【字解集】 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7944

 

 

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●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

 

 

Ⅲ 杜詩

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757年-集-2 【字解集】 園・歸・園官送菜・園人送瓜 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7993

 

 

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757年-集-2 【字解集】 園・歸・園官送菜・園人送瓜 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7993

 

 

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

 

 

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

 

 

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

 

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

 

 

 

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花間集 訳注解説 巻二-10 (72)回目温庭筠 《河傳三首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7994

(耶馬溪の採蓮のころ愛され、身請けされて小さな家に住むようになったものの放蕩の男は春が来ても現れる事は無かった。来るときはいつも馬を土手の柳につないでいたが、それ以降、柳のもとで馬の嘶きを聞いた事は無いとうたう。)

湖のほとり、静かに湖面を眺める。雨はしとしとと降り続く。雨靄のかかった入り江には、花いっぱいの橋がつづき、雨に潤い鮮やかに咲いている路はとおくにつづき、遙かに霞んでいる。その道の向うの美しい愛妾は、夕べのみどりの蛾眉が消えかけても愁いは消えないでいる。そのまま、ついに朝がくるが、夢のなかにいた人は迷い続けて、夕ぐれになっても、潮のあとを追って迷っている。地の果て、空のはてに行ったままなのか、放蕩の人が、帰ってくることは日に日に遠ざかる。この雨で春も過ぎてしまう。鶯の鳴き声を聞くたびにただむなしい下腹はいたくなる。若耶渓には悲しい女がたくさん居る、それも、西施が足を洗って見初められた渓川の西の方にいる。それから後も、湖畔の柳の堤につなぐ馬の嘶きを、聞くことはない。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲《河傳三首》

 

 

 

 

 

 

採蓮について、梁の武帝が、南朝の民歌である「西曲」を改めて作った「江南弄」の七曲のうちの一つであり、その後梁の簡文帝、元帝、劉孝威、朱超、母君攻、呉均、陳の後引、階の盧思、、般英里、唐代では崔国輔、彦伯、李白、賀知章、王昌齢、戎呈、儲光義、墨壷、白居易、斉己が同題で詠じている他、王勃「採蓮帰」、閻朝隠「採蓮女」、李白「湖辺採蓮婦」、溫庭筠「張静婉採蓮曲」がいずれも『楽府詩集』の同じ巻に採録されている。

内容は、蓮の花や蓮採りの女性の美しさ、また男性に対する恋情を詠うものを特徴としている。若い女、素足、水にかかわる女たちは、好奇な目で詩人たちは捉えた。

「採蓮」は文字通り蓮を摘み採る。蓮の花を摘んだり、蓮の実を摘んだりする意味で用いられるが、張籍のこの詩では蓮の実を摘むこと。用例は古くからあり、梁の武帝が「採蓮曲」を作る際に基づいたとされる前漢の古楽府「江南」(『宋書』楽志三)に、「江南可採蓮、蓮葉何田田」(江南 蓮を採るべし、蓮葉 何ぞ田田たる)と見える。

杜甫には用例がない。張籍に詩中で使われる例がもう一例、「烏棲曲」に、「呉姫採蓮自唱曲、君王昨夜船中宿」(呉姫 蓮を採りて 自ら曲を唱い、君王 昨夜 船中に宿る)とある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『河傳』十八首

 

 

溫助教庭筠

巻二

河傳三首其一

曉妝仙,仙景箇

 

 

巻二

河傳三首其二

雨蕭蕭,煙浦花

 

 

巻二

河傳三首其三

杏花稀,夢裡每

 

 

韋相莊

巻二

河傳三首 其一

何處,煙雨,隋堤

 

 

巻二

河傳三首 其二

春晚,風暖,錦城

 

 

巻二

河傳三首 其三

錦浦,春女,繡衣

 

 

張舍人泌

巻五

河傳 二首之一

渺莽雲水,惆悵暮

 

 

巻五

河傳 二首之二

紅杏,交枝相映,

 

 

顧太尉

巻七

河傳三首 其一

鷰颺,晴景。小

 

 

巻七

河傳三首 其二

曲檻,春晚。

 

 

巻七

河傳三首 其三

棹舉,舟去,波光

 

 

孫少監光憲

巻七

河傳四首(1

太平天子,等閑遊

 

 

巻七

河傳四首(2

柳拖金縷,着煙籠

 

 

巻七

河傳四首(3

花落,煙薄,謝家

 

 

巻七

河傳四首(4

風颭,波斂。

 

 

閻處士選

巻九

河傳一首

秋雨,秋雨,

 

 

李秀才珣

巻十

河傳二首其一

朝雲暮雨,依舊

 

 

巻十

河傳二首其二

落花深處,啼鳥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

溫庭筠59《巻2-09 河傳三首其一》

河傳三首其一

(大江のほとりの娼屋館の若いおんなが採蓮に向かう、ここに遊びに来た貴公子たちが声をかける、遊んだあとはそれぞれ女を棄てて帰っていくと詠う)

江畔,相喚。

大江の淵の岸辺のあたりで、大きな声で呼んでいる。

曉妝仙,仙景箇女採蓮。

朝化粧をきれいにした仙女たちがいる、いまにも霓裳羽衣の曲を舞おうかという光景のなかに、たった一人の女が蓮を摘み取っている。

請君莫向那岸邊,少年,好花新滿舡。

清らかなあなたにお願いしたいのは向うの方に行ってはダメだということ、そう、あそこの岸辺のことだ。遊侠の貴公子たちがたむろしているのだ。美しく佳い花の美人ばかりを新たに選んで、舟遊びの船をいっぱいにしようとしている。

紅袖搖曳逐風暖,垂玉腕,腸向柳絲斷。

女たちの紅い袖がそちらから吹いてくる暖かい風に揺れている、袖をたくし上げて輝くような白い素肌を見せ、船縁から垂らして蓮を摘む。貴公子に恋いの思いを向けても、柳の梢を断ち切るように翌朝にすぐわかれる。

浦南歸,浦北歸,莫知,晚來人已稀。

船着き場から南に帰っていくもの、北に帰るものがいたとしてもそれ以上を知ろうとするものではない。やがて夕刻になるまでに若者も、やがてだれもいなくなる。
(河傳三首 其の一)

江畔,相いに喚【よびあ】う。

曉妝の仙,仙景 箇女 蓮を採る。

君に請う 向う莫れ 那の岸邊,少年,花を好み 新たに舡滿つ。

紅袖 搖れ曳き 風暖を逐う,玉腕を垂れ,腸は向えど 柳絲斷つ。

浦南 歸りて,浦北 歸り,知る莫れ,晚來りて 人に稀れなり。

 

 

溫庭筠60《巻2-10 河傳三首其二》

河傳三首其二
(耶馬溪の採蓮のころ愛され、身請けされて小さな家に住むようになったものの放蕩の男は春が来ても現れる事は無かった。来るときはいつも馬を土手の柳につないでいたが、それ以降、柳のもとで馬の嘶きを聞いた事は無いとうたう。)

湖上,閑望。

湖のほとり、静かに湖面を眺める。
雨蕭蕭,煙浦花橋路遙。

雨はしとしとと降り続く。雨靄のかかった入り江には、花いっぱいの橋がつづき、雨に潤い鮮やかに咲いている路はとおくにつづき、遙かに霞んでいる。
謝娘翠蛾愁不消,終朝,夢魂迷晚潮。
その道の向うの美しい愛妾は、夕べのみどりの蛾眉が消えかけても愁いは消えないでいる。そのまま、ついに朝がくるが、夢のなかにいた人は迷い続けて、夕ぐれになっても、潮のあとを追って迷っている。
蕩子天涯歸棹遠,春已晚,語空腸斷。
地の果て、空のはてに行ったままなのか、放蕩の人が、帰ってくることは日に日に遠ざかる。この雨で春も過ぎてしまう。鶯の鳴き声を聞くたびにただむなしい下腹はいたくなる。
若耶溪,溪水西。
若耶渓には悲しい女がたくさん居る、それも、西施が足を洗って見初められた渓川の西の方にいる。
柳堤,不聞郎馬嘶。

それから後も、湖畔の柳の堤につなぐ馬の嘶きを、聞くことはない。

河傳
湖の上り,閑かに望む。
雨 蕭蕭として,煙める浦に花橋の路遙なり。
娘 翠蛾を謝するは愁い消さず,終に朝なり,夢魂は晚の潮に迷う。
蕩子は天涯にあり棹して歸るは遠く,春 已に晚く,鶯語 空しく腸斷す。
若耶溪,溪水の西。
柳の堤,郎の馬嘶くも聞えず。

 

溫庭筠60《巻2-10 河傳三首其二》
『河傳』 現代語訳と訳註
(
本文)

湖上,閑望。
雨蕭蕭,煙浦花橋路遙。
謝娘翠蛾愁不消,終朝,夢魂迷晚潮。
蕩子天涯歸棹遠,春已晚,
語空腸斷。
若耶溪,溪水西。
柳堤,不聞郎馬嘶。


(下し文)
湖の上り,閑かに望む。
雨 蕭蕭として,煙める浦に花橋の路遙なり。
娘 翠蛾を謝するは愁い消さず,終に朝なり,夢魂は晚の潮に迷う。
蕩子は天涯にあり棹して歸るは遠く,春 已に晚く,鶯語 空しく腸斷す。
若耶溪,溪水の西。
柳の堤,郎の馬嘶くも聞えず。


(現代語訳)
(耶馬溪の採蓮のころ愛され、身請けされて小さな家に住むようになったものの放蕩の男は春が来ても現れる事は無かった。来るときはいつも馬を土手の柳につないでいたが、それ以降、柳のもとで馬の嘶きを聞いた事は無いとうたう。)

湖のほとり、静かに湖面を眺める。
雨はしとしとと降り続く。雨靄のかかった入り江には、花いっぱいの橋がつづき、雨に潤い鮮やかに咲いている路はとおくにつづき、遙かに霞んでいる。

その道の向うの美しい愛妾は、夕べのみどりの蛾眉が消えかけても愁いは消えないでいる。そのまま、ついに朝がくるが、夢のなかにいた人は迷い続けて、夕ぐれになっても、潮のあとを追って迷っている。
地の果て、空のはてに行ったままなのか、放蕩の人が、帰ってくることは日に日に遠ざかる。この雨で春も過ぎてしまう。鶯の鳴き声を聞くたびにただむなしい下腹はいたくなる。
若耶渓には悲しい女がたくさん居る、それも、西施が足を洗って見初められた渓川の西の方にいる。
それから後も、湖畔の柳の堤につなぐ馬の嘶きを、聞くことはない。

 

 

(訳注) 溫庭筠60《巻2-10 河傳三首其二》
河傳三首其二

『花間集』中、最も異形式の多い曲の一つ。『花間集』には十八首所収。温庭筠の作は三首収められている。双調五十五字、前段二十七字七句二仄韻五平韻、後段二十八字七句三仄韻四平韻で、❷❷③⑥⑦②⑤/❼❸❺③③②⑤の詞形をとる。

河傳三首其一

  
曉妝  仙景箇女採
請君莫向那岸  年 好花新滿舡【セン】

紅袖搖曳逐風 垂玉  腸向柳絲
浦南  浦北歸   晚來人已

  
  
  
 

   
  
   

河傳三首其二

  
雨蕭蕭 煙浦花橋路
謝娘翠蛾愁不消 朝 夢魂迷晚

蕩子天涯歸棹 春已晚 語空腸
若耶溪 溪水西 堤 不聞郎馬

 
 
  

  ●
   

 

湖上,閑望。
湖のほとり、静かに湖面を眺める。
・湖上 中盤に謝娘が出ることから、太湖あたりかもしれない。すると湖畔の樓閣であろう。


雨蕭蕭,煙浦花橋路遙。
雨はしとしとと降り続く。雨靄のかかった入り江には、花いっぱいの橋がつづき、雨に潤い鮮やかに咲いている路はとおくにつづき、遙かに霞んでいる。
・湖、樓閣、浦、花、橋、道、すべてあの人との思い出の場所である。嘗てはあの人に携えられて遊んだところなのだ。

煙浦 雨靄のかかった入り江。

花橋 湖畔のの道の両側に花が咲き、その花いっぱいの途中に野橋がつづき、路が続く。

 

謝娘翠蛾愁不消,終朝,夢魂迷晚潮。
その道の向うの美しい愛妾は、夕べのみどりの蛾眉が消えかけても愁いは消えないでいる。そのまま、ついに朝がくるが、夢のなかにいた人は迷い続けて、夕ぐれになっても、潮のあとを追って迷っている。
・謝娘 美女や妓女、あるいは愛妾(の棲む家)。唐の李徳祐が豪邸を築いて謝秋娘を池のほとりの楼閣に住まわせたことによる。比喩する相手が特定される場合は、晋の謝安であったり、謝靈運、謝朓を示す場合もある。というのは晋の謝安が東山の彼を愛した故事から出たもの。過去女もそういう時期もあった。李白『送侄良攜二妓赴會稽戲有此贈』「攜妓東山去。 春光半道催。遙看若桃李。 雙入鏡中開。」
『更漏子 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-15-2-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1676

・翠蛾 翠の蛾眉。
・終朝 宵の化粧(翠蛾)をして待っていても終に朝になってしまう。
・夢魂 夜は夢の中で迷い、昼は魂が雨靄に迷い、夕暮れは潮の波に迷うということ。


蕩子天涯歸棹遠,春已晚,鶯語空腸斷。
地の果て、空のはてに行ったままなのか、放蕩の人が、帰ってくることは日に日に遠ざかる。この雨で春も過ぎてしまう。鶯の鳴き声を聞くたびにただむなしい下腹はいたくなる。
・蕩子 放蕩の男子。いわゆる貴公子という場合もある。久しく他方に行ったまま、遊びつづけて帰ってこない人。古詩十九首 第ニ首「青青河畔艸、欝欝園中柳。盈盈楼上女、皎皎当窓牅。娥娥紅紛粧、繊繊出素手。昔為倡家女、今為蕩子婦。蕩子行不帰、空牀難独守。」とある。
古詩十九首之二 (2) 漢詩<89>Ⅱ李白に影響を与えた詩521 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1380


若耶溪,溪水西。
若耶渓には悲しい女がたくさん居る、それも。西施が足を洗って見初められた渓川の西の方にである。
若耶渓 今新江省紹興県南にある。西施が紗を浣ったところ。ここは素女を西施にたとえていう。西施ものがたり 参照
『採蓮曲』
若耶渓傍採蓮女、笑隔荷花共人語。
日照新粧水底明、風飄香袖空中挙。
岸上誰家遊冶郎、三三五五映垂楊。
紫騮嘶入落花去、見此踟蹰空断腸

李白10  採蓮曲

李白『越女詞 五首 其三』 
耶溪採蓮女,見客棹歌囘。
笑入荷花去,佯羞不出來。

119 《越女詞,五首之三》李白index- 6 726年開元十四年26歳》 <119> Ⅰ李白詩1299 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5043


柳堤,不聞郎馬嘶。
それから後も、湖畔の柳の堤につなぐ馬の嘶きを、聞くことはない。


温庭筠の同名の詞は以下の通り内容は連詞のようであるが、注釈は省略する。
●《巻2-09 河傳三首其一》
江畔,相喚。曉妝鮮,仙景個女采蓮。
請君莫嚮那岸邊。少年,好花新滿船。
紅袖搖曳逐風暖(一作軟),垂玉腕,腸嚮柳絲斷。
浦南歸,浦北歸。莫知,晚來人已稀。

(河傳三首 其の一)

江畔,相いに喚【よびあ】う。

曉妝の仙,仙景 箇女 蓮を採る。

君に請う 向う莫れ 那の岸邊,少年,花を好み 新たに舡滿つ。

紅袖 搖れ曳き 風暖を逐う,玉腕を垂れ,腸は向えど 柳絲斷つ。

浦南 歸りて,浦北 歸り,知る莫れ,晚來りて 人に稀れなり。

(大江のほとりの娼屋館の若いおんなが採蓮に向かう、ここに遊びに来た貴公子たちが声をかける、遊んだあとはそれぞれ女を棄てて帰っていくと詠う)

大江の淵の岸辺のあたりで、大きな声で呼んでいる。

朝化粧をきれいにした仙女たちがいる、いまにも霓裳羽衣の曲を舞おうかという光景のなかに、たった一人の女が蓮を摘み取っている。

清らかなあなたにお願いしたいのは向うの方に行ってはダメだということ、そう、あそこの岸辺のことだ。遊侠の貴公子たちがたむろしているのだ。美しく佳い花の美人ばかりを新たに選んで、舟遊びの船をいっぱいにしようとしている。

女たちの紅い袖がそちらから吹いてくる暖かい風に揺れている、袖をたくし上げて輝くような白い素肌を見せ、船縁から垂らして蓮を摘む。貴公子に恋いの思いを向けても、柳の梢を断ち切るように翌朝にすぐわかれる。

船着き場から南に帰っていくもの、北に帰るものがいたとしてもそれ以上を知ろうとするものではない。やがて夕刻になるまでに若者も、やがてだれもいなくなる。

●《巻2-10 河傳三首其二》

湖上,閑望。
雨蕭蕭,煙浦花橋路遙。
謝娘翠蛾愁不消,終朝,夢魂迷晚潮。
蕩子天涯歸棹遠,春已晚,
語空腸斷。
若耶溪,溪水西。
柳堤,不聞郎馬嘶。

(河傳三首 其の二)

湖の上り,閑かに望む。

雨 蕭蕭として,煙める浦に花橋の路遙なり。

娘 翠蛾を謝するは愁い消さず,終に朝なり,夢魂は晚の潮に迷う。

蕩子は天涯にあり棹して歸るは遠く,春 已に晚く,鶯語 空しく腸斷す。

若耶溪,溪水の西。

柳の堤,郎の馬嘶くも聞えず。
●《巻2-11 河傳三首其三》
同伴,相喚。杏花稀,夢裏每愁依違。
仙客一去燕已飛。不歸,淚痕空滿衣。
天際雲鳥引晴(一作情)遠,春已晚,煙
渡南苑。
雪梅香,柳帶長。小娘,轉令人意傷。

(河傳三首其の三)

同伴し,相い喚ぶ。

杏花稀れにして,夢裡 每に依違を愁う。

仙客 一去って 鷰已に飛び,歸らず,淚痕 空しく衣滿つ。

天際 雲鳥 晴遠を引く,春已に晚れ,煙靄 南苑に渡る。

雪梅 香り,柳帶 長く,小娘,轉た人をして意傷きわ令む。

 

◆李白《越女詞,五首之三【《越中書》所見也。】》

耶溪採蓮女,見客棹歌迴。

笑入荷花去,佯羞不出來。

(越女の詞,五首の三【《越中書》見る所なり。】)

耶渓 採蓮の女、客を見て 棹歌して迴る。

笑って荷花に入って去り、佯【いつわ】り羞【はじ】て 出で来らず。

119 《越女詞,五首之三》李白index- 6 726年開元十四年26歳》 119> Ⅰ李白詩1299 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5043

◆李白《越女詞,五首之四》

東陽素足女,會稽素舸郎。

相看月未墮,白地斷肝腸。

(越女の詞,五首の四)

東陽 素足の女,会稽 素舸の郎。

相看て 月 末だ墜ちず,白地に 肝腸を断つ。

119 《越女詞,五首之三》李白index- 6 726年開元十四年26歳》 <119 Ⅰ李白詩1299 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5043

◆越女詞,五首之五

鏡湖水如月,耶溪女似雪。

新妝蕩新波,光景兩奇

 (越女の詞,五首の五)

鏡湖 水 如月のごとく,耶溪 女 雪のごとし。

新妝 新波に蕩ゆらめき,光景 兩つながら奇絶。

121 《越女詞,五首之五》李白index- 6 726年開元十四年26歳》 <121 Ⅰ李白詩1301 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5053

 

(はにかんだ採蓮の娘たちを詠う)越女の詞,五首の三

若耶渓頭でハスの実をつむ娘たちは、旅人を見つけると舟歌を唄いながら舟をあちらへこいで遠ざかる。

そうして、にっこり笑ってハスの花の影にかくれ、はずかしそうに、思わせぶりに、しなを作って、なかなか出て来ない。

119 《越女詞,五首之三》李白index- 6 726年開元十四年26歳》 <119> Ⅰ李白詩1299 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5043

 

(謝靈運の『東陽溪中贈答二首』の詩を現地で体験して詠う。)

東陽生まれと称する素足の女と、会稽の白木の舟の船頭とが顔を見あわせている。

名残月が沈まないので互いに語り合い、見つめ合っているのだ、それは、あからさまに、心も体も別れることが分かっているから名残惜しんでいるのさ。

120 《越女詞,五首之四》李白index- 6 726年開元十四年26歳》 <120> Ⅰ李白詩1300 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5048

 

(若耶渓から流れてくる鏡湖の水は澄みきって真白な月を映す、若耶溪の娘たちも色白であると詠う)越女の詞,五首の五

鏡湖は水は澄み切っていて月が映ると月光の鏡の中の美人の顏をうつしているようだ,若耶溪にあつまったむすめたちも雪のように色白である。

初々しい化粧姿は船上でゆれれば、すがすがしい波がうつってゆく,その光景はどちらも比べがたく素晴らしいというだけだ。

121 《越女詞,五首之五》李白index- 6 726年開元十四年26歳》 <121> Ⅰ李白詩1301 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5053

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