花間集 訳注解説 巻二-08 (69)回目温庭筠 《夢江南二首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7976

巻二-08 (69)回目温庭筠 《夢江南二首其二》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017112

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

 

 

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806年-018-#6 全唐文551-11-#6喜侯喜至贈張籍、張徹  【字解集】 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7944

 

 

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韓愈 哲学・儒学「五原」

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●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

 

 

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757年-64 園人送瓜 #2 杜詩詳注(卷一九(四)一六三八)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7981

 

 

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757年-集-2 【字解集】 園・歸・園官送菜・園人送瓜 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7993

 

 

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

 

 

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

 

 

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

 

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

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花間集 訳注解説 巻二-08 (69)回目温庭筠 《夢江南二首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7976 (01/12)

 

 

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70)回目温庭筠 《清平樂/遐方怨/訴衷情/思帝/夢江南 【字解集】》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7982 (01/13)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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玉集-04 歌詩一首井序・留別妻一首・羽林郎詩一首【字解集】〈〉 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ 7977

 

 

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玉集-04 歌詩一首井序・留別妻一首・羽林郎詩一首【字解集】〈〉 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ 7977

 

 

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花間集 訳注解説 巻二-08 (69)回目温庭筠 《夢江南二首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7976

 (『買斷』を受けている時には何もすることが無く身支度を整えて大江のほとりの高楼に登って川を眺めてゆっくりとした時を過ごす、でももう中州に白蘋があつまる秋に季節になろうとしている、おんなはいつまでこんな生活をするのだろうかと詠う)

『買斷』で他の客と接することが無くなって、朝もゆっくりと顔を洗い、髪に梳く、身繕いをおわると、ひとりで大江ほとり高殿に上って眺める。
多くの船が通り過ぎる様に男は通り過ぎて行った、千帆の船が行き交うけれどおなじものはない、いつの間にか太陽が西に傾いている、物憂げなことは脈々と続き、長江の流れは悠悠と流れて行く。
男との関係がなくなってしばらくたっている、また秋になろうとする、白蘋は中州に流れ寄っている。

 

 

 

 

 

花間集 巻二

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲《夢江南》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『歸國遙』五首

 

 

作者

初句7字

 

 

溫助教庭筠

2-07 

夢江南二首其一

蘭燼落,屏上暗紅蕉。

 

 

2-08

夢江南二首其二

樓上寢,殘月下簾旌。

 

 

皇甫先輩松

2-25

夢江南二首其一

千萬恨,恨極在天涯。

 

 

2-25

夢江南二首其二

梳洗罷,獨倚望江樓。

 

 

牛嶠(牛給事嶠)

4-05

夢江南二首其一

含泥燕,飛到畫堂前。

 

 

4-06

夢江南二首其二

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

 

 

 

 

 

 

 

  

(旧版)

夢江南 之一
千萬恨,恨極在天涯。
限りないほどのこの恨んでも恨んでも恨みきれない。この恨みの最も強いものは地の果てにいる愛しい人が行ったきりだということです。
山月不知心裏事,水風空落眼前花。
私の周りの自然美の山にかかる月は心の内から裏まであふれるほどのものになっている心配事は知らないでしょう。川面を吹き抜ける風は私の目の前の花をむなしく落していくのも私の心の内を知らないのです。
揺曳碧雲斜。
はるかかなたのあの人の所へあのたなびいている雲が渡してくれるのです。

夢江南 之一
千萬の恨み,恨みの極まれるは天涯に在り。
山月は知らず心裏の事,水風は空しく落つ 眼前の花。
碧雲 揺曳して斜めなり。

(旧版)

夢江南 之二
梳洗罷,獨倚望江樓。
毎朝 顔を洗い、くしで髪を梳く、身繕いをおわると、河畔の高殿に上って、いつもひとりで大江を眺めるのです。
過盡千帆皆不是,斜暉脈脈水悠悠。
何もかも通り過ぎてしまったこと、千の帆かけ船が行き交うけれどあの人がのっている船ではないのです。そうしているといつの間にか太陽が西に傾いている、みゃくみゃくと思いつきないこの気持ちを、せつなくやるせない思いを知らないというように川の流れは悠悠と流れて行くのです。
腸斷白蘋洲。
この下はらの痛みの私の身を知らぬまま、白州の花はどこへともしれず流れて行くのでしょう。

夢江南 之二
梳洗【そせん】罷【おわ】り,獨り江樓に倚【よ】りて望む。
過ぎ盡くす千帆 皆是ならず,斜暉【き】脈脈として  水悠悠。

腸斷す 白蘋【ひん】の洲。


(改訂版)-1溫庭筠57《巻2-07 夢江南二首其一》
夢江南二首其一

(身請けされたというのに、小さな家に捨て置かれている愛妾が怨みに思っていても、それを届けることができないが、きっと空に浮かんだ南に曳く筋雲だけが伝えてくれるだろう。)

千萬恨,恨極在天涯。
あれほど壊れて身請けされたというのに、小さな家に捨て置かれている、千万の恨みにおもう、この極限に達した恨みは南の地の果てまでも届くほど。
山月不知心裏事,水風空落眼前花。
山にかかる月は、きっと南の空にも同じように照らし、女の心の内から裏まであふれるほどのうらみごと、心配事は知らせることがないのだ。川面を吹き抜ける風にしたって、目の前の花をむなしく落していくだけで女の心の内を届けることにはならないのだ。

揺曳碧雲斜。

長安の空からはるかかなたの南の空に揺れ動きながらも引き伸ばして続いている雲だけはこの思いを渡してくれるのだろう。
(江南を夢む)
千萬の恨み,恨みの極まれるは天涯に在り。
山月は知らず心裏の事,水風は空しく落つ 眼前の花。
碧雲 揺曳して斜めなり。

 

(改訂版)-1溫庭筠58《巻2-08 夢江南二首其二》
夢江南二首其二

(『買斷』を受けている時には何もすることが無く身支度を整えて大江のほとりの高楼に登って川を眺めてゆっくりとした時を過ごす、でももう中州に白蘋があつまる秋に季節になろうとしている、おんなはいつまでこんな生活をするのだろうかと詠う)

梳洗罷,獨倚望江樓。
『買斷』で他の客と接することが無くなって、朝もゆっくりと顔を洗い、髪に梳く、身繕いをおわると、ひとりで大江ほとり高殿に上って眺める。
過盡千帆皆不是,斜暉脈脈水悠悠。
多くの船が通り過ぎる様に男は通り過ぎて行った、千帆の船が行き交うけれどおなじものはない、いつの間にか太陽が西に傾いている、物憂げなことは脈々と続き、長江の流れは悠悠と流れて行く。
腸斷白蘋洲。

男との関係がなくなってしばらくたっている、また秋になろうとする、白蘋は中州に流れ寄っている。
(江南を夢む 二首其の二)
梳洗【そせん】罷【おわ】り,獨り江樓に倚【よ】りて望む。
過ぎ盡くす千帆 皆是ならず,斜暉【き】脈脈として  水悠悠。

腸斷す 白蘋【ひん】の洲。
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武漢02

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『夢江南』之二 現代語訳と訳註
(
本文) 
 
梳洗罷,獨倚望江樓。
過盡千帆皆不是,斜暉脈脈水悠悠。
腸斷白蘋洲。


(下し文)
(江南を夢む 二首其の二)
梳洗【そせん】罷【おわ】り,獨り江樓に倚【よ】りて望む。
過ぎ盡くす千帆 皆是ならず,斜暉【き】脈脈として  水悠悠。
腸斷す 白蘋【ひん】の洲。

 

(現代語訳)
(『買斷』を受けている時には何もすることが無く身支度を整えて大江のほとりの高楼に登って川を眺めてゆっくりとした時を過ごす、でももう中州に白蘋があつまる秋に季節になろうとしている、おんなはいつまでこんな生活をするのだろうかと詠う)

『買斷』で他の客と接することが無くなって、朝もゆっくりと顔を洗い、髪に梳く、身繕いをおわると、ひとりで大江ほとり高殿に上って眺める。
多くの船が通り過ぎる様に男は通り過ぎて行った、千帆の船が行き交うけれどおなじものはない、いつの間にか太陽が西に傾いている、物憂げなことは脈々と続き、長江の流れは悠悠と流れて行く。
男との関係がなくなってしばらくたっている、また秋になろうとする、白蘋は中州に流れ寄っている。

(訳注)
16. 夢江南 之二
(『買斷』を受けている時には何もすることが無く身支度を整えて大江のほとりの高楼に登って川を眺めてゆっくりとした時を過ごす、でももう中州に白蘋があつまる秋に季節になろうとしている、おんなはいつまでこんな生活をするのだろうかと詠う)

17. 解説 『買斷』とされている間は、妓女にとって、ただ、御主人を待つことだけである。花街において、一人、高楼から川を眺めるというのは、よく見られた光景であった。この時代、女一人というのは、身請けされたものか、買斷によって一定の自由を得たもの以外にはないことである。この詩は、高樓に登り長江を眺めている女妓を旅の作者がこれを詠ったものである。女の身を白蘋に喩えたことも連想させる。買斷に対する金がなくなるまでの事ではあるが、歳を重ねた女妓は出家して道女、尼僧となるということで、それについても、身分と金がついて回るのである。

唐の教坊の曲名。『花間集』には六首あり、溫庭筠の作が二首収められている。夢江南二作品中の第にである。単調二十七字、五句三平韻で、37⑦⑤の詞形をとる。

梳洗罷  獨倚望江
過盡千帆皆不是  斜暉脈脈水悠
腸斷白蘋

  
  


梳洗罷,獨倚望江樓。
『買斷』で他の客と接することが無くなって、朝もゆっくりと顔を洗い、髪に梳く、身繕いをおわると、ひとりで大江ほとり高殿に上って眺める。
18. 梳洗 くしけずることと洗うことで、朝起きたときなどの身繕いのこと。梳沐。
19.
 罷 おわる。やむ。
20.
 望江樓 河辺に建てられた江を見ることができる高殿」とあった。


過盡千帆皆不是,斜暉脈脈水悠悠。

多くの船が通り過ぎる様に男は通り過ぎて行った、千帆の船が行き交うけれどおなじものはない、いつの間にか太陽が西に傾いている、物憂げなことは脈々と続き、長江の流れは悠悠と流れて行く。
21. 過盡 (全てが)通り過ぎてしまったが。
22.
 千帆 多くの帆掛け船。
23.
 皆 みな。
24.
 不是 「是」ではない。そうではない。人生いろいろ、男もいろいろ。
25.
 斜暉 夕陽。斜陽。落暉。
26.
 脈脈 情を含んで(見つめて)いるさま。思いを寄せて尽きないさま。
27.
 水悠悠 自分の心は「脈脈」として切ない思いなのに、それに反して、自然の川の流れは、物に拘泥せずに悠々と流れ去っていく。


腸斷白蘋洲。
男との関係がなくなってしばらくたっている、また秋になろうとする、白蘋は中州に流れ寄っている。
28. 腸斷 男性と関係がもてないことへの腸が断たれるほどの辛い思い。
29.
 白蘋洲 蘋は萍で、浮き草。白い花をつけている。それがある川の洲。蘋萍(ひんへい)、萍蘋(へいひん)の小さな中洲。
杜甫『麗人行』「楊花雪落覆白蘋,青鳥飛去銜紅巾。」
白蘋 蘋はあさざの類、白い花のさく水草。
麗人行  杜甫:kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 誠実な詩人杜甫特集 65

 

 

30. 【詩の背景】

 

『買斷』『身請け』『再売買』『献上』など、妓女も若くないとありえないことであった。

 

揚州は娼妓の都市としてたいへん有名なところであり、ひとたび夜になると、「妓楼の上に、常に赤い絹の被いで包んだ夜燈が無数にともされ空中に輝いた。

九里三十歩の広さの街は、真珠、素翠などさまざまな飾りで満ち溢れ、はるか遠い仙境のようだった」(『太平広記』巻二七三)という。この繁華の情景は妓館の多さ、遊廓の繁栄ぶりをよく物語っる。ここは長安の平康里とひじょうによく似ており、妓女たちの生活も長安とほぼ同じだったと思われる。長江中流域にある水陸駅の宿場町、荊門、江夏、漢陽、武昌、鄂州は少し規模が縮小されても揚州と同じように栄えていた。「夢江南二首其二」はこうした辺りが思いうけべられるものである。

 

 

妓女たちは、他のどのような女性に比べでも、男性と親密に交際する機会にめぐまれていたが、しかし、真の愛情や円満な結婚とは無縁であった。彼女たちは身分の卑賎によって、生れた時から、単なる男の玩具にすぎず、男女の平等による真の愛情を手にすることはきわめて難しかった。たとえ彼女たちが真心から人と愛しあったとしても、賎民と良民の身分の隔たりは、恋人同士が最終的に夫婦になりたいという願いを徹底的に断ち切った。

 

 

大多数の妓女の最後の願いは、途中で普通の男に身請けされ結婚することだった。しかし、この結婚も彼女たちが愛情を得て、円満な結婚生活を送れるということを決して意味してはいなかった。

彼女たちが見初めた人に必ずし.も結婚の意志があったり、身請けの金があったりしたわけではない。

また、彼女たちを身請けしようと願い、またその金がある人が、必ずしも彼女たちの意中の人だったわけでもない。

 

 

身請けされたからといって、妓女という賎民身分でなくなり、正常な家庭生活が送れたわけではない。妓女を身請けしたのは大部分が武将、下級官吏、商人たちであったが、身分が賎しいために、彼女たちが正妻になることはきわめて難しかった。一般には彼らの側室とか姫妾になったのである。正室になったものは、史書の記載ではただ一例見られるだけである。それは宰相楊国忠の妻蓑柔で、彼女はもともと「どう蜀(四川)の大娼妓」であった(『太平広記』巻二四〇)。また『李娃伝』に描かれた李姓は鄭生という人物を救い、また彼が科挙に合格するのを助けた後、自分の責任はすべて果したので、貴男は別に高貴な家から正室を迎えるようにと願った。この話は唐代の人々が良民と賤民をいかに厳密に区別していたかを示している。しかし、最後に李姓は鄭生から正室として迎えられ、朝廷の命婦に封じられた。 
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