花間集 訳注解説 巻二-04 (65)回目温庭筠 《遐方怨二首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7952

 巻二-04 (65)回目温庭筠 《遐方怨二首其二》

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

201718

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

 

 

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806年-018-#6 全唐文551-11-#6喜侯喜至贈張籍、張徹  【字解集】 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7944

 

 

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韓愈 哲学・儒学「五原」

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●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

 

 

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757年-集-2 【字解集】 園・歸・園官送菜・園人送瓜 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7993

 

 

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

 

 

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

 

 

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

 

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

 

 

 

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花間集 訳注解説 巻二-04 (65)回目温庭筠 《遐方怨二首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7952 (01/08)

 

 

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70)回目温庭筠 《清平樂/遐方怨/訴衷情/思帝/夢江南 【字解集】》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7982 (01/13)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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.唐五代詞詩・女性

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玉-027 羽林郎詩一首〈〔辛 延年〕〉 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ7953

 

 

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玉集-04 歌詩一首井序・留別妻一首・羽林郎詩一首【字解集】〈〉 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ 7977

 

 

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花間集 訳注解説 巻二-04 (65)回目温庭筠 《遐方怨二首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7952

(雨に湿って色濃くし、雨≒男によって妖艶になる海棠花のように妖艶になり、「落籍」され愛妾となったが、瀟湘八景に赴任したきり音信不通、もうあきらめるしかないと詠う)

綺麗に飾り付けられた部屋の欄干に惹かれて、うす絹のとばりの中で女の佩びはとかれた。そして「落籍」され愛妾となった。それなのに、男は江南に赴任し、今は男からの書簡は届かない、まだ若い女の身にこの胸の思い、やりきれない下腹部の痛みはどうしたらよいのか。あの雁でさえ冬瀟湘で過ごしても春になると北に帰っていくというではないか。本当に赴任して、馬に乗って旅に出たのだろうか、それすら疑わしく、ましていつ帰って來るのか、ということなど、あてにもならないし、いつの事かわかりはしないことなのだ。あのころ、あれほどに愛してくれて、女として磨きがかかったものであったが、いまは、ただ、雨に打たれてつづける海棠の花は花びらを散らし、しぼんでいくしかない、それでも雨はたえまなく降りつづけている。(寵愛を失うことは、諦める事しかないのだろうか。)

 

 

 

 

花間集 巻二

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲《遐方怨》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

溫庭筠《遐方怨 二首之一》

花半坼,雨初晴。
未卷珠簾,夢殘,惆悵聞曉鶯。
宿妝眉淺粉山橫。
約鬟鸞鏡裏,繡羅輕。

 

溫庭筠《遐方怨 二首之二》

憑繡檻,解羅帷。
未得君書,腸斷(一作斷腸),瀟湘春雁飛。
不知征馬幾時歸?
海棠花謝也,雨霏霏。

 

 

顧夐《遐方怨》 

簾影細,簟紋平。

象紗籠玉指,縷金羅扇輕。

嫩紅雙臉似花明,兩條眉黛遠山橫。

風簫歇,鏡塵生。

遼塞音書,夢魂長暗驚。

玉郎經負娉婷,教人爭不恨無情。

 

孫光憲《遐方怨》 

紅綬帶,錦香囊。

爲表花前意,慇懃贈玉郎。

此時更自役心腸,轉添秋夜夢魂狂。 

思豔質,想嬌妝。

願早傳金盞,同歡臥醉

任人猜妒盡提防。到頭須使是鴛鴦。

 

 

 


《遐方怨 二首之一》

(心が通い合わず、どこか遠くへ行ってしまい、悲しみと侘しさに堪えきれず、物憂げに過ごしていたが、思い直してしっかりと生きて行こうと詠う)

花半坼,雨初晴。

早春になり、雨はけさ早くに晴れあがって、花のつぼみはその弁を半ばほころびはじめ、春心を目覚め指す、枝に雨の雫が光る。
未卷珠簾,夢殘,惆悵聞曉鶯。

玉簾をいまだにまきあげることはしない。あのお方と別れた時のままにしていたいし、その時を夢に残しておきたいから、眠りも浅く、かなしく愁いの心持でうとうとしていると、いつしか暁の鶯の啼く声が聞こえてくる。
宿妝眉淺粉山橫。

若い時のように眉もお化粧もくずれることはなかったけれど、何事も物憂げで化粧もあまりしないで、直ぐ横になって臥してしまう。

約鬟鸞鏡裏,繡羅輕。
思い直して、あのお方から贈られた鸞鳳の鏡に映して髷【わげ】をたばねて、刺繍をしたうすぎぬの上衣をかるく身にまとう。(あのお方がここに帰って来ることをしっかり思い続けていきていくことが大切なのだ。)

《遐方怨 二首之二》

(雨に湿って色濃くし、雨≒男によって妖艶になる海棠花のように妖艶になり、「落籍」され愛妾となったが、瀟湘八景に赴任したきり音信不通、もうあきらめるしかないと詠う)

憑繡檻,解羅帷。
綺麗に飾り付けられた部屋の欄干に惹かれて、うす絹のとばりの中で女の佩びはとかれた。そして「落籍」され愛妾となった。
未得君書,腸斷一作斷腸,瀟湘春雁飛。
それなのに、男は江南に赴任し、今は男からの書簡は届かない、まだ若い女の身にこの胸の思い、やりきれない下腹部の痛みはどうしたらよいのか。あの雁でさえ冬瀟湘で過ごしても春になると北に帰っていくというではないか。
不知征馬幾時歸?
本当に赴任して、馬に乗って旅に出たのだろうか、それすら疑わしく、ましていつ帰って來るのか、ということなど、あてにもならないし、いつの事かわかりはしないことなのだ。
海棠花謝也,雨霏霏。

あのころ、あれほどに愛してくれて、女として磨きがかかったものであったが、いまは、ただ、雨に打たれてつづける海棠の花は花びらを散らし、しぼんでいくしかない、それでも雨はたえまなく降りつづけている。(寵愛を失うことは、諦める事しかないのだろうか。)
遐方怨
繡檻に憑り,羅帷を解く。
未だ君の書を得ずして,腸斷し,瀟湘 春雁飛ぶ。
征馬 幾時にか歸えるを知らずや?
海棠の花は謝す也,雨は霏霏【ひひ】とする。

 



『遐方怨』二首 之二 現代語訳と訳註
(
本文)

遐方怨 二首之二

憑繡檻,解羅帷。
未得君書,腸斷(一作斷腸),瀟湘春雁飛。
不知征馬幾時歸?
海棠花謝也,雨霏霏。


(下し文)
遐方怨
繡檻に憑り,羅帷を解く。
未だ君の書を得ずして,腸斷し,瀟湘 春雁飛ぶ。
征馬 幾時にか歸えるを知らずや?
海棠の花は謝す也,雨は霏霏【ひひ】とする。

 

(現代語訳)
(雨に湿って色濃くし、雨≒男によって妖艶になる海棠花のように妖艶になり、「落籍」され愛妾となったが、瀟湘八景に赴任したきり音信不通、もうあきらめるしかないと詠う)

綺麗に飾り付けられた部屋の欄干に惹かれて、うす絹のとばりの中で女の佩びはとかれた。そして「落籍」され愛妾となった。
それなのに、男は江南に赴任し、今は男からの書簡は届かない、まだ若い女の身にこの胸の思い、やりきれない下腹部の痛みはどうしたらよいのか。あの雁でさえ冬瀟湘で過ごしても春になると北に帰っていくというではないか。
本当に赴任して、馬に乗って旅に出たのだろうか、それすら疑わしく、ましていつ帰って來るのか、ということなど、あてにもならないし、いつの事かわかりはしないことなのだ。
あのころ、あれほどに愛してくれて、女として磨きがかかったものであったが、いまは、ただ、雨に打たれてつづける海棠の花は花びらを散らし、しぼんでいくしかない、それでも雨はたえまなく降りつづけている。(寵愛を失うことは、諦める事しかないのだろうか。)


(訳注)
9. 遐方怨
(雨に湿って色濃くし、雨≒男によって妖艶になる海棠花のように妖艶になり、「落籍」され愛妾となったが、瀟湘八景に赴任したきり音信不通、もうあきらめるしかないと詠う)

10. 遐方怨:唐の教坊の曲名。単調と双調がある。単調は溫庭筠に始まり、双調は、顧夐、孫光憲にはじまった。『花間集』には三首所収。温庭筠の作は二首、顧夐一首収められている。避方怨 単調三十二字、七句四平韻(詞譜二)、3③42⑤⑦5③の詞形をとる。花間集にはない 孫少監光憲の遐方怨については文頭に参考に乗せている。

憑繡檻  解羅
未得君書 腸斷 瀟湘春雁

不知征馬幾時
海棠花謝也  雨霏

 
  


 


憑繡檻,解羅帷。
綺麗に飾り付けられた部屋の欄干に惹かれて、うす絹のとばりの中で女の佩びはとかれた。そして「落籍」され愛妾となった。
11. 繡檻 飾り付けられた欄干。檻は囲われた部屋、檻であるから、束縛された状況にある女性を意味している。

芸妓の雛妓(半玉)の「初夜権」は高い値段で買い取られたかった。南曲の半玉、張住住が成人になろうとした時、金持の陳小鳳は大金を出し「その元を取ろう」とした。彼女はすでに処女を失っていたが、手管を使って処女のごとく振舞って陳を騙した。陳は処女を得たと思い、さらに三緡(一緡は銅銭一千枚)を張家にやった。その他、「買断」という決まりもあった。つまり妓女が一人の客に独占されることであり、客が毎日仮母に一緒を払うと、この妓女はもう他の客をとれなかった。

少し有名な妓女はなじみの客を多くよぶことができたので、豪門や富貴の客から大量の銭と品物が仮母の懐に入った。これらの妓女の生活は一般にかなり裕福であり、賛沢ですらあった。また、ある妓女は仮母に大量の金を儲けさせたが、仮母はいぜんとして彼女にひどく辛くあたった。たとえば楊莱児は仮母にたっぷり金を儲けさせたが、仮母は彼女を虐待した。それで、莱児は身請けされて行く時、仮母を大いに罵り衣を払って去った。やっと鬱憤を晴らしたのである。下層妓女の収入はたいへん少なく、生活はきわめて苦しかった。張住住の家の場合は、抱えている二人の妓女が売れなかったので、置屋は没落し、雑貨を売って生活しなければならなかった。

教坊籍に入らない妓女は官府の統制下になかったので、客から身請けされ堅気となって嫁すことができた。「落籍」の費用は地位によって異なっており、先に述べた王福娘の請け値は 〝一、二百金″であった。これはだいたい中等の値段であり、妓女の標準の値段であった。唐代の小説『李娃伝』の主人公李姓は堅気になろうとして、二十年間の衣食代を自分の貯えた金の中から仮母に返し、身請けされた。この金額は決して少なくはなかったはずである。こうしたことは現実にはそう多いことではなかったであろう。なぜなら、かりに名高い妓女でも普通はこれほど多くのへそくりを工面することは難しかったからである。身請けの大部分は客が見初めたものであって、彼女たちの意志ではどうすることもできなかった。しかし、長安の妓女は総じて地方官妓に比べるといくらか主体性を持っていた。たとえば、王福娘は挙子(科挙受験生)の孫薬を見初め、彼に落籍を頼んだ。また、睦州刺史の柳斉物は名妓の矯陳を好きになった。彼女はそれに応えて「もし科挙に合格して錦帳三十枚をくださるなら、一生お仕えいたします」と答えた。柳斉物は果たして錦帳を数通りそろえて彼女を迎えにきたので、彼女は柳家に嫁いだ(『因話録』巻一。何はともあれ、無理に落籍されたり贈答の具に供されたりするのに比べたらずっとマシであった。


未得君書,腸斷,瀟湘春雁飛。
それなのに、男は江南に赴任し、今は男からの書簡は届かない、まだ若い女の身にこの胸の思い、やりきれない下腹部の痛みはどうしたらよいのか。あの雁でさえ冬瀟湘で過ごしても春になると北に帰っていくというではないか。
12. 瀟湘 湖南省長沙一帯の地域。洞庭湖と流入する瀟水と湘江の合流するあたりを瀟湘といい、古来より風光明媚な水郷地帯として知られる。
13.
 瀟 水が深くて清い.瀟洒(表情や振舞いが)スマートな,(あか)ぬけした.瀟瀟(1) 風雨の激しい,吹き降りの.(2) (小雨が)しとしと降る,そぼ降る.


不知征馬幾時歸?
本当に赴任して、馬に乗って旅に出たのだろうか、それすら疑わしく、ましていつ帰って來るのか、ということなど、あてにもならないし、いつの事かわかりはしないことなのだ。
14. 征馬 旅に出るときに乗る馬。戦場におもむく馬。


海棠花謝也,雨霏霏。
あのころ、あれほどに愛してくれて、女として磨きがかかったものであったが、いまは、ただ、雨に打たれてつづける海棠の花は花びらを散らし、しぼんでいくしかない、それでも雨はたえまなく降りつづけている。(寵愛を失うことは、諦める事しかないのだろうか。)
15. 花海棠 花期は4-5月頃で淡紅色の花を咲かせる。性質は強健で育てやすい。花が咲いた後の林檎に似た小さな赤い実ができる。「妖艶」「艶麗」「美人の眠り」。女の盛りを表す花で、雨に湿って色濃くし、雨≒男によって妖艶になるということ

16. 霏霏 雪や雨が絶え間なく降るさま。物事が絶え間なく続くさま。

 

海棠渓        薛濤
春教風景駐仙霞、水面魚身総帯花。
人世不思霊卉異、競将紅纈染軽沙。

春は風景をして仙霞を駐(とど)めしめ
水面の魚身総て花を帯ぶ
人世(じんせい)思わず霊卉(れいき)の異(い)を
競って紅纈を将(も)って軽沙を染む

春の神様は、風と光に、谷いっぱいの花がすみを送り届けさせたもうた。 清らかな谷川の水に映る花影、泳ぐ魚はまるで花模様を帯びたかのよう。 

世間では、この海棠の霊妙なわざに気がつきもせず、競って赤いしぼりを河原の砂の上に干している

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