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巻7・巻8 孫光憲

花間集 訳注解説 (435)回目《孫光憲巻八39謁金門一首 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10642

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 435)回目《孫光憲巻八39謁金門一首 》

 

 

花間集 訳注解説 (435)回目《孫光憲巻八39謁金門一首 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10642

(選抜で妃賓になった娘が、すぐに寵愛を失っても矜持をもって生きていく)

寵愛は、何時までも得続けることはない、得続けることができたとしてもなんにもならないことになる。

白麻の春着は雪のように白く純真無垢な娘であったし、壮の踊りで寵愛を受けたのに、寵愛を受け初めてすぐというのに揚州へと旅立っていってしまう。

軽々しく分かれたし、平然として私を一人見捨てて、江風を帆一杯に受けて船はたちまち去って行った。

これまで、矜持のなくてもたくさんの番でいる鴛鴦を羨ましいと思っていたものだが、孤独な鸞は、もともと一羽の矜持を持った鸞に還っただけなのだ。

 

 

 

花間集 巻八  孫光憲 (2

 

 

 

巻八37上行盃二首 其一

草草離亭鞍馬,從遠道,此地分衿,燕宋秦千萬里。無辭一醉。野棠開,江艸濕。佇立,沾泣,征騎駸駸。

巻八38上行盃二首 其二

離棹逡巡欲動,臨極浦,故人相送,去住心情知不共。金舡滿捧。綺羅愁,絲管咽。迴別,帆影滅,江浪如雪。

 

巻八39謁金門一首 

留不得!留得也應無益。白紵春衫如雪色,揚州初去日。輕別離,甘擲,江上滿帆風疾。卻羨彩鴛三十六,孤鸞還一隻。

 

巻八40思越人二首 其一

古臺平,芳艸遠,館娃宮外春深。翠黛空留千載恨,教人何處相尋。綺羅無復當時事,露花點滴香淚。惆悵遙天橫淥水,鴛鴦對對飛起。

巻八41思越人二首 其二

渚蓮枯,宮樹老,長洲廢苑蕭條。想像玉人空處所,月明獨上溪橋。經春初敗秋風起,紅蘭綠蕙愁死。一片風流傷心地,魂銷目斷西子。

 

 

花間集 五百詩

花間集 巻第一 (温庭筠) 溫助教庭筠五十首

花間集 巻第二 〈溫助教庭筠十六首・皇甫先輩松十一首・韋相莊二十二首〉

花間集 巻第三 〈韋相莊二十五首・薛侍郎昭蘊十九首・牛給事嶠五首〉

花間集 巻第四 (牛給事嶠二十六首・張舍人泌二十三首)

花間集 巻第五 (張舍人泌四首・毛司徒文錫三十一首・歐陽舍人烱四首)

花間集 巻第六 (歐陽舍人炯十三首・和學士凝十三首・顧太尉十八首)

花間集 巻第七 (顧太尉三十七首・孫少監光憲十三首)

花間集 巻第八 (孫少監光憲四十七首・魏太尉承班二首)

花間集 巻第九 (魏太尉承班十三首・鹿太保虔扆六首・閻處士選八首・尹參卿鶚六首・毛秘書熙震十六首)

花間集 巻第十 (毛秘書熙震十三首・李秀才珣三十七首)

 

花間集 教坊曲『謁金門』五首

韋莊

巻三01謁金門二首其一春漏促,金燼暗挑殘燭。一夜簾前風撼竹,夢魂相斷續。有箇嬌饒如玉,夜夜繡屏孤宿。閑抱琵琶尋舊曲,遠山眉黛綠。

韋莊

巻三02謁金門二首其二空相憶,無計得傳消息。天上常娥人不識,寄書何處覓。新睡覺來無力,不忍把伊書跡。滿院落花春寂寂,斷腸芳艸碧。

薛昭蘊

巻三45謁金門春滿院,疊損羅衣金線。睡覺水精簾未捲,簷前雙語鷰。斜掩金鋪一扇,滿地落花千片。早是相思腸欲斷,忍教頻夢見。

牛希濟

巻五46謁金門秋已暮,重疊關山岐路。嘶馬搖鞭何處去,曉禽霜滿樹。夢斷禁城神皷,淚滴枕檀無數。一點凝紅和薄霧,翠蛾愁不語。

孫光憲

巻八39謁金門一首留不得!留得也應無益。白紵春衫如雪色,揚州初去日。輕別離,甘擲,江上滿帆風疾。卻羨彩鴛三十六,孤鸞還一隻。

 

謁金門一首

(選抜で妃賓になった娘が、すぐに寵愛を失っても矜持をもって生きていく)

留不得!留得也應無益。

寵愛は、何時までも得続けることはない、得続けることができたとしてもなんにもならないことになる。

白紵春衫如雪色,揚州初去日。

白麻の春着は雪のように白く純真無垢な娘であったし、壮の踊りで寵愛を受けたのに、寵愛を受け初めてすぐというのに揚州へと旅立っていってしまう。

輕別離,甘擲,江上滿帆風疾。

軽々しく分かれたし、平然として私を一人見捨てて、江風を帆一杯に受けて船はたちまち去って行った。

卻羨彩鴛三十六,孤鸞還一隻。

これまで、矜持のなくてもたくさんの番でいる鴛鴦を羨ましいと思っていたものだが、孤独な鸞は、もともと一羽の矜持を持った鸞に還っただけなのだ。

 

(金門に謁す)

留め得ずして。留め得たる 也【もま】た 應【まさ】に無益なるべし。

白紵の春衫 雪の如き色、 揚州に 初めて去りし 日。

別離を輕んじ, 抛擲に甘んず。 江上の 滿帆 風疾し。

卻って羨む 彩鴛 三十六, 孤鸞 還【ま】た 一隻。

大明宮 5001 

 

『謁金門』 現代語訳と訳註

(本文)

謁金門一首

留不得!留得也應無益。

白紵春衫如雪色,揚州初去日。

輕別離,甘擲,江上滿帆風疾。

卻羨彩鴛三十六,孤鸞還一隻。

 

(下し文)

(金門に謁す)

留め得ずして。留め得たる 也【もま】た 應【まさ】に無益なるべし。

白紵の春衫 雪の如き色、 揚州に 初めて去りし 日。

別離を輕んじ, 抛擲に甘んず。 江上の 滿帆 風疾し。

卻って羨む 彩鴛 三十六, 孤鸞 還【ま】た 一隻。

 

(現代語訳)

(選抜で妃賓になった娘が、すぐに寵愛を失っても矜持をもって生きていく)

寵愛は、何時までも得続けることはない、得続けることができたとしてもなんにもならないことになる。

白麻の春着は雪のように白く純真無垢な娘であったし、壮の踊りで寵愛を受けたのに、寵愛を受け初めてすぐというのに揚州へと旅立っていってしまう。

軽々しく分かれたし、平然として私を一人見捨てて、江風を帆一杯に受けて船はたちまち去って行った。

これまで、矜持のなくてもたくさんの番でいる鴛鴦を羨ましいと思っていたものだが、孤独な鸞は、もともと一羽の矜持を持った鸞に還っただけなのだ。

 

興慶宮圖  001(訳注)

謁金門一首

(選抜で妃賓になった娘が、すぐに寵愛を失っても矜持をもって生きていく)

1 謁金門の解説 技能をもって金馬門から内侍省の狭き門を及第し、梨園に、そして妃賓に選抜された。雪のような白紵を着て、白紵を持って踊る生娘であった、しかし、すぐに寵愛を失ったが、つがいでないと生きられない鴛鴦ではなく、矜持をもって鸞として生きる。

 

『花間集』には孫光憲の作が一首収められている。双調四十五字、前段二十一字四句四仄韻、後段二十四字五句四仄韻で、❸❻❼5⃣/36⃣❼❺の詞形をとる。韋荘、薛昭蘊、牛希濟の謁金門の解説参照。

謁金門一首

留不得!留得也應無

白紵春衫如雪,揚州初去

輕別離,甘,江上滿帆風

卻羨彩鴛三十,孤鸞還一

△△● △●●△○●

●●○○△●● ○○○●●

△●△ ○○● ○●●△△●

●○●○△●●  ○○○●●

 

留不得!留得也應無益。

寵愛は、何時までも得続けることはない、得続けることができたとしてもなんにもならないことになる。

2 留不得:寵愛をいつまでもとどめることができない。「〔動詞〕+不得」…することができない。 

3 留:(去っていくのを)とどめる。

4 留得:とどめられて(も…)・也:…も。 

5 應:おそらく…だろう。まさに…べし。・無益:無益である。為にならない。無駄である。

 

白紵春衫如雪色,揚州初去日。

白麻の春着は雪のように白く純真無垢な娘であったし、壮の踊りで寵愛を受けたのに、寵愛を受け初めてすぐというのに揚州へと旅立っていってしまう。

6 白紵 白紵舞は三國時代においてつくられた一種著名な舞蹈であり、呉、東晋でひろまったものである。・呉歌の白紵(はくちょ) 李白「白紵辞」(白紵をひるがえして、玉のような美女たちがいっぱい踊ると詠う。)25歳の時の作である。

白紵辭 晋の時代、呉の地方に白紵の舞というのが起った。白紵というのは、麻の着物の美白なもの。それを着て舞い、その舞の歌を白紵辞と言った。白紵舞は晉の頃から唐代の梨園における手習いの舞であり、長い布をもって舞う霓裳羽衣の曲に発展していく。また、興慶宮で数百人の舞ということで、宮廷のみならず民間にも広まった舞踊で、日本、韓国、東南アジア一帯にも伝えられた。白紵とは、麻の一種で織られた薄手の白い織物のことで、白紵で仕立てられた長い袖を翻す舞い姿は、優美にして変化に富み、その美しさは古来、波を揺らすそよ風や舞い降りる雪などにたとえられている。呉歌においては、白紵、雅楽では子夜といった。梁の武帝が沈約に命じて、その詩を更制せしめた。梁の武帝が改作させたのは、四首連続して、四時を分詠したもので、子夜四時歌である。

鮑照《白紵舞》

朱脣動、素腕舉。洛陽少童邯鄲女。

古稱綠水今白紵。催弦急管為君舞。

窮秋九月荷葉黃。北風驅鴈天雨霜。

夜長酒多樂未央。

李白《白紵辭三首 其一》

揚清歌,發皓齒,北方佳人東鄰子。

且吟白紵停綠水,長袖拂面為君起。

寒雲夜卷霜海空,胡風吹天飄塞鴻。

玉顏滿堂樂未終,館娃日落歌吹濛。

李白《白紵辭,三首之二》

月寒江清夜沈沈,美人一笑千黃金。

垂羅舞縠揚哀音,郢中白雪且莫吟。

子夜歌動君心,動君心,冀君賞。

願作天池雙鴛鴦,一朝飛去青雲上。

李白《白紵辭,三首之三》

刀剪綵縫舞衣,明妝麗服奪春暉。

揚眉轉袖若雪飛,傾城獨立世所稀。

激楚結風醉忘歸,高堂月落燭已微,玉釵掛纓君莫違。

80 《白紵辭其一》index-5 1-5 725年開元十三年25歳 蜀を離れ、襄陽・荊州に遊ぶ。20 首 <80> Ⅰ李白詩1246 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4778

81 《白紵辭三首其二》index-5 1-5 725年開元十三年25歳 蜀を離れ、襄陽・荊州・武昌・漢口・洞庭湖・金陵・揚州と遊ぶ。 20 首 <81> Ⅰ李白詩1246 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4778

82 《白紵辭,三首之三》index-5 1-5 725年開元十三年25歳 蜀を離れ、襄陽・荊州・武昌・漢口・洞庭湖・金陵・揚州と遊ぶ。 <82> Ⅰ李白詩1247 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4783

7 衫:単衣の短いころも。現代でいえばカッターシャツ状の着物。 

8 如雪色:雪のような白い色。

9 揚州:長江北岸にあり、廣陵ともいわれ、隋代 に揚州といわれた。大運河の開鑿と水運が揚州の発展に拍車を掛けた。大運河と長江の交接点で、往時の貿易と物流の中心地。 

10 初去日:出かけていった当初の日(の服装)。

 

輕別離,甘擲,江上滿帆風疾。

軽々しく分かれたし、平然として私を一人見捨てて、江風を帆一杯に受けて船はたちまち去って行った。

11 甘:あまんじる。 

12 抛擲:なげうつ。なげつける。なげやりにする。ここでは、女性が棄てられていることをいう。

13 江上:川の上。川で。長江で。 

14 滿帆:帆にいっぱいの(速い風を受けて)。 

15 風疾:風が速い。

 

卻羨彩鴛三十六,孤鸞還一隻。

これまで、矜持のなくてもたくさんの番でいる鴛鴦を羨ましいと思っていたものだが、孤独な鸞は、もともと一羽の矜持を持った鸞に還っただけなのだ。

15 卻:かえって。反対に。逆に。 

16 羨:うらやむ。

17 彩:美しい。いろどりのある。「彩鳳」「彩鸞」と、「美しい(鳥)」の意。 

18 鴛:オシドリ。 

19 三十六: 3対のつがい(6羽)が、6つの群をなす。たくさんのつがいが集まっていることを言う。

20 孤鸞:①子供から大人への変わり目の鸞、②つがいであるべき鸞が一羽だけになった。かたわれになった鸞鳥。鴛鴦との対比で、矜持を持った鳥であるということ。 ・鸞:〔らん;luan2〕鳳凰に似た伝説上の霊鳥。 

21 還:また。なおまた。 

22 一隻:つがいのかたわれ。つがいの片一方。一羽。一匹。

 

  

白紵舞,是創於三國時代的一種著名舞蹈。

白紵舞是因舞服用質地輕薄的白紵縫製而得名。

《晉書·樂志》載:「白紵舞,按舞辭有巾袍之言。紵本是地所出,宜是舞也。」由舞者穿著於江蘇一帶的白紵縫製的舞衣可見白紵舞最初是江南的舞蹈。從三國時代的東 到晉代再到唐代年間,白紵舞一直盛行不衰,且是酒宴表演中的常見節目。在晉代,該舞蹈已流行於封建貴族的社會。西晉張華有以該舞為主題的《白紵舞歌詩》傳世。又隋代《宣城圖經》言:「桓溫領妓游楚山,奏《白紵歌》,因改名白紓山。」唐代時就將《白紵舞》列入《九部樂》及《十部樂》的「清商」樂部中。一方面舞者在宮廷演出白紵舞,另一方面也常在士族家宴及民間表演。南朝惠休《白紵舞辭》中也有「桃花水上春風出,舞袖逶迤鸞照日」之詞。而唐朝詩人李白《白紵辭》曾寫道:「刀翦彩縫舞衣,明妝麗服奪春輝。揚眉轉袖若雪飛,傾城獨立世所希。」兩者都讚美了白紵舞的舞姿。另外,《白紵舞》分為獨舞和群舞。南朝梁朝的沈約曾奉梁武帝之命寫成《四時白紵歌》,共有《春白紵》、《夏白紵》、《秋白紵》、《冬白紵》、《夜白紵》五章。當表演《四時白紵歌》時,五個舞者通常集體起舞。在表演結束後,她們要向觀賞者進酒。

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