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巻7・巻8 孫光憲

花間集 訳注解説 (434)回目《孫光憲巻八38上行盃二首 其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10635

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 434)回目《孫光憲巻八38上行盃二首 其二》

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花間集 訳注解説 (434)回目《孫光憲巻八38上行盃二首 其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10635

(女たちは画樓船に乗り、舟遊びの舟が出てゆく、その船に紛れて旅に出る船が出てゆく。行楽の中に紛れて涙する美しい女妓を詠う。)

舟の竿を操作してゆくが、流れに逆らっているのか、ぐずぐずしてなかなか進まない、入り江の一番奥の岸の方から離れて行く。これまで住んできたけど、去ってしまえば、互いに思いやる心というものはなくなってしまう。

黄金細工にかざられた舟には漕ぎ手の櫂の棒がいっぱいにならぶ、

琴や笛の音と共にむせび泣く声が聞こえてくると、華やかで美しいかおに、愁いを感じさせる。

グルッと回って別れる。やがて船の灯影は遠く消えて見えなくなり、大江に立つ波しぶきは雪のように白い。

 

 

 

花間集 巻八  孫光憲 (2

 

 

 

巻八37上行盃二首 其一

草草離亭鞍馬,從遠道,此地分衿,燕宋秦千萬里。無辭一醉。野棠開,江艸濕。佇立,沾泣,征騎駸駸。

巻八38上行盃二首 其二

離棹逡巡欲動,臨極浦,故人相送,去住心情知不共。金舡滿捧。綺羅愁,絲管咽。迴別,帆影滅,江浪如雪。

 

巻八39謁金門一首 

留不得!留得也應無益。白紵春衫如雪色,揚州初去日。輕別離,甘擲,江上滿帆風疾。卻羨彩鴛三十六,孤鸞還一隻。

 

巻八40思越人二首 其一

古臺平,芳艸遠,館娃宮外春深。翠黛空留千載恨,教人何處相尋。綺羅無復當時事,露花點滴香淚。惆悵遙天橫淥水,鴛鴦對對飛起。

巻八41思越人二首 其二

渚蓮枯,宮樹老,長洲廢苑蕭條。想像玉人空處所,月明獨上溪橋。經春初敗秋風起,紅蘭綠蕙愁死。一片風流傷心地,魂銷目斷西子。

 

花間集 教坊曲『上行盃』四首

韋相莊

巻三19上行盃二首其一  芳艸灞陵春岸,柳煙深,滿樓弦管,一曲離腸寸寸斷。今日送君千萬,紅樓玉盤金鏤盞,須勸珍重意,莫辭滿。(芳草 蘭陵の春岸、柳煙深く、滿樓の弦管。一曲の離聾に腸は寸断さる。今日君を千萬に送る、紅縷の玉盤に 金鐘の蓋。須らく勸むべし、意を珍重せよ、滿つるを辞することなかれ。)

巻三20上行盃二首其二  白馬玉鞭金轡,少年郎,離別容易,迢遞去程千萬里。惆悵異雲水,滿酌一盃勸和淚,須愧珍重意,莫辭醉。(白馬に玉の鞭と金の轡、少年郎は 離別容易ならんも。迢遞たる去程は千萬裏。惆悵ことならん異郷の雲と水とに、一杯を勸和して涙和りに勘む。須らく愧づべし、意を珍重せよ、酔うことを辭するなかれ。)

孫少監光憲

巻八37上行盃二首 其一  草草離亭鞍馬,從遠道,此地分衿,燕宋秦千萬里。無辭一醉。野棠開,江艸濕。佇立,沾泣,征騎駸駸。

巻八38上行盃二首 其二  離棹逡巡欲動,臨極浦,故人相送,去住心情知不共。金舡滿捧。綺羅愁,絲管咽。迴別,帆影滅,江浪如雪。

 

 興慶宮 龍池

 孫光憲

 

上行盃二首 其一

(馬に乗り、遠出をし、離宮のあずまやで逢瀬を重ねたが、役目で、国中を駆け回るので、別れた。泣いて待っているより、又遠出をして新しい恋をする方がよい。)

草草離亭鞍馬,從遠道,

草草は伸びているころ、離宮のあずまやに馬に鞍をつけ行楽にでかける。遠回りしてここへ着いた、

此地分衿,燕宋秦千萬里。

そしてこの地で、別離した。ここから先は「燕宋秦」と、北東西南の千里先を行ったり来たりしている。

無辭一醉。

そうなると、きっと手紙も詩のひとつおくってくれることもなく、飲み始めると酔いつぶれるほど呑んでいる。

野棠開,江艸濕。

どこかの海棠の花を開かせていることだろうし、長江のほとりには香草もしっとりと濡れているだろう、

佇立,沾泣,征騎駸駸。

どんなに思っていても、ただそこに佇んで待つだけだし、涙は溢れて濡れたまま、これだったら、今流行の馬にまたがってどこへでも、颯爽と走っていくことしかない。

(上行盃 二首の其の一)

草草 亭を離る鞍馬,遠道に從い,

此の地 衿を分つ,燕宋 秦 千萬里。

辭無く一醉うのみ。

野棠 開けば,江艸 濕し。

佇立し,沾泣して,征騎して 駸駸たり。

 

上行盃二首 其二

(女たちは画樓船に乗り、舟遊びの舟が出てゆく、その船に紛れて旅に出る船が出てゆく。行楽の中に紛れて涙する美しい女妓を詠う。)

離棹逡巡欲動,臨極浦,故人相送,去住心情知不共。

舟の竿を操作してゆくが、流れに逆らっているのか、ぐずぐずしてなかなか進まない、入り江の一番奥の岸の方から離れて行く。これまで住んできたけど、去ってしまえば、互いに思いやる心というものはなくなってしまう。

金舡滿捧。

黄金細工にかざられた舟には漕ぎ手の櫂の棒がいっぱいにならぶ、

綺羅愁,絲管咽。

琴や笛の音と共にむせび泣く声が聞こえてくると、華やかで美しいかおに、愁いを感じさせる。

迴別,帆影滅,江浪如雪。

グルッと回って別れる。やがて船の灯影は遠く消えて見えなくなり、大江に立つ波しぶきは雪のように白い。

 

(上行盃二首 其の二)

棹を離れ 逡巡して 動かんと欲し,極浦に臨み,故に人相い送る,住むを去り 心情 知る共にならず。

金舡 捧を滿つ。綺羅 愁い,絲管 咽ぐ。迴り別れ,帆影 滅し,江浪 雪の如し。

 


 

『上行杯二首』現代語訳と訳註

(本文)

上行盃二首 其二

離棹逡巡欲動,臨極浦,故人相送,去住心情知不共。

金舡滿捧。

綺羅愁,絲管咽。

迴別,帆影滅,江浪如雪。

 

(下し文)

(上行盃二首 其の二)

棹を離れ 逡巡して 動かんと欲し,極浦に臨み,故に人相い送る,住むを去り 心情 知る共にならず。

金舡 捧を滿つ。綺羅 愁い,絲管 咽ぐ。迴り別れ,帆影 滅し,江浪 雪の如し。

 

(現代語訳)

上行盃二首 其二(女たちは画樓船に乗り、舟遊びの舟が出てゆく、その船に紛れて旅に出る船が出てゆく。行楽の中に紛れて涙する美しい女妓を詠う。)

舟の竿を操作してゆくが、流れに逆らっているのか、ぐずぐずしてなかなか進まない、入り江の一番奥の岸の方から離れて行く。これまで住んできたけど、去ってしまえば、互いに思いやる心というものはなくなってしまう。

黄金細工にかざられた舟には漕ぎ手の櫂の棒がいっぱいにならぶ、

琴や笛の音と共にむせび泣く声が聞こえてくると、華やかで美しいかおに、愁いを感じさせる。

グルッと回って別れる。やがて船の灯影は遠く消えて見えなくなり、大江に立つ波しぶきは雪のように白い。


 

(訳注)

上行杯二首 其二

(女たちは画樓船に乗り、舟遊びの舟が出てゆく、その船に紛れて旅に出る船が出てゆく。行楽の中に紛れて涙する美しい女妓を詠う。)

 

唐の教坊の曲名。『花間集』には四首所収。いそう孫光憲の作は二首収められている。単調三十八字、十句二平韻六仄韻、6❸④ ❹ 3❷❷④の詞形をとる。

上行盃二首 其一

草草離亭鞍馬,從遠

此地分,燕宋秦千萬

無辭一

野棠開,江艸

,沾,征騎駸

●●△○○●  △●●

●●△○  △●○○○●●

○○●● 

●○○ ○●●

●● △●  ○△○○

 

上行盃二首 其二

上行盃二首 其二 単調三十八字、十句九仄韻、❻ ❷❷❹の詞形をとる。

離棹逡巡欲,臨極,故人相,去住心情知不

金舡滿

綺羅愁,絲管

,帆影,江浪如

△●○○●●  △●● ●○△●  ●●○○○△△

○○●●

●○○ ○●△

△● △●●  ○△△●

 

離棹逡巡欲動,臨極浦,故人相送,去住心情知不共。

舟の竿を操作してゆくが、流れに逆らっているのか、ぐずぐずしてなかなか進まない、入り江の一番奥の岸の方から離れて行く。これまで住んできたけど、去ってしまえば、互いに思いやる心というものはなくなってしまう。

4. 逡巡 【しゅんじゅん】決断できないで、ぐずぐずすること。しりごみすること。ためらい。

5 極浦 遠くまで続く海岸。また、はるか遠方にある海岸。《楚辞、九歌、湘君》「望涔陽兮極浦、横大江兮揚靈。」(涔陽の極浦を望み、大江に横たわって霊を揚ぐ。

6 故人 昨日まで一緒に過ごしていた人。

 

金舡滿捧。

黄金細工にかざられた舟には漕ぎ手の櫂の棒がいっぱいにならぶ、

7 金舡 こがねに飾られた舟。

8 滿捧 櫂の棒がすべてならぶ。

 

綺羅愁,絲管咽。

琴や笛の音と共にむせび泣く声が聞こえてくると、華やかで美しいかおに、愁いを感じさせる。

9 綺羅 【きら】《「綺」は綾織りの絹布、「羅」は薄い絹布の意》美しい衣服。羅綺。外見が華やかなこと。また、うわべを装い飾ること。栄華をきわめること。権勢の盛んなこと。

10 絲管 弦楽器、管楽器 (歌女花船戲濁波、画船鼓,昼夜不

 

迴別,帆影滅,江浪如雪。

グルッと回って別れる。やがて船の灯影は遠く消えて見えなくなり、大江に立つ波しぶきは雪のように白い。

11 影滅 1.日に向かってゆく船の影が日が沈むに従って見えなくなってゆく。2.水面に影を落してゆく船が遠くへ進んで言って見えなくなる。3. 船の灯影は遠く消えて見えなくなる。

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