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巻7・巻8 孫光憲

花間集 訳注解説 (425)回目《孫光憲巻八32定西番二首 其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10572

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425)回目《孫光憲巻八32定西番二首 其二》 

 

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花間集 訳注解説 (425)回目《孫光憲巻八32定西番二首 其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10572

(都の後宮にいる宮女は国境の守りについている司令官のことを思って詠う。)

宮女は秋の夜長に閨の枕元にいる、霜が降りて幄舎は冷気が広がっているでしょうし、満月はそこ楡らし、まさに真夜中を過ぎているころでしょう。

何処からか角笛が西域の国境を守る塞の楼閣に聞こえてきて、やっと会えたと夢をみているのはのっていても、満たされぬままにこの笛の音を聞いていることでしょう。

遙か思うのは万里の長城の先の玉門關にいるあのひとのこと、思えば思うほど涙があふれて縦横に濡らす。

 

 

 

花間集 巻八  孫光憲 (7

 

 

 

定西番二首 其一

鷄祿山前游騎,邊草白,朔天明,馬蹄輕。

鵲面弓離短韔,彎來月欲成。

一隻鳴雲外,曉鴻驚。

定西番二首 其二

帝子枕前秋夜,霜幄冷,月華明,正三更。

何處戍樓寒笛,夢殘聞一聲。遙想漢關萬里,淚縱橫。

 

河滿子一首

冠劍不隨君去,江河還共恩深。歌袖半遮眉黛慘,淚珠旋滴衣襟。

惆悵雲愁雨怨,斷魂何處相尋。

 

玉蝴蝶一首

春欲盡,景仍長,滿園花正黃。粉翅兩悠颺,翩翩過短牆。鮮飇暖,牽遊伴,飛去立殘芳。無語對蕭娘,舞衫沉麝香。

 

八拍蠻一首

尾拖金線長,怕人飛起入丁香。越女沙頭爭拾翠,相呼歸去背斜陽。

 

竹枝二首其一 

門前春水(竹枝)白蘋花(女兒),岸上無人(竹枝)小艇斜(女兒)。商女經過(竹枝)江欲暮(女兒),散殘食(竹枝)飼神鵶(女兒)。

竹枝二首其二 

亂繩千結(竹枝)絆人深(女兒),越羅萬丈(竹枝)表長尋(女兒)。楊柳在身(竹枝)垂意緒(女兒),藕花落盡(竹枝)見蓮心(女兒)。

 

思帝一首

如何?遣情情更多。永日水堂簾下,斂羞蛾。六幅羅裙窣地,微行曳碧波。看盡滿地疎雨,打團荷。

 

 

 

 

孫光憲《花間集所収の全詩》(7

 

 

定西番二首 訳注解説

 

 

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花間集 教坊曲『定西番』七首

溫庭筠

巻一27定西番三首其一漢使昔年離別。攀弱柳,折寒梅,上高臺。千里玉關春雪,鴈來人不來。羌笛一聲愁,月徘徊。

溫庭筠

巻一28定西番三首其二海鷰欲飛調羽。萱草綠,杏花紅,隔簾櫳。雙鬢翠霞金縷,一枝春豔濃。樓上月明三五,鏁窗中。

溫庭筠

巻一29定西番三首其三細雨曉鶯春晚。人似玉,柳如眉,正相思。羅幕翠簾初捲,鏡中花一枝。腸斷塞門消息,鴈來稀。

牛嶠

巻四23定西番紫塞月明千里,金甲冷,戍樓寒,夢長安。思望中天闊,漏殘星亦殘。畫角數聲嗚咽,雪漫漫。

孫光憲

巻八29定西番二首 其一鷄祿山前游騎,邊草白,朔天明,馬蹄輕。鵲面弓離短韔,彎來月欲成。一隻鳴雲外,曉鴻驚。

孫光憲

巻八30定西番二首 其二帝子枕前秋夜,霜幄冷,月華明,正三更。何處戍樓寒笛,夢殘聞一聲。遙想漢關萬里,淚縱橫。

毛熙震

《巻十04定西番》  蒼翠濃陰滿院,鶯對語,蝶交飛,戲薔薇。斜日倚欄風好,餘香出繡衣。未得玉郎消息,幾時歸。

 

定西番二首 其一

(カササギの弓が並べば織姫を連れてくるだろう、弓を搾れば美人の顔になる、戦場であっても考えれば風流であると詠う。)

鷄祿山前游騎,邊草白,朔天明,馬蹄輕。

鶏禄墓に続く稽落山の前に馬を走らせば、ここら国境の辺塞には凍てついて草が一面に白く、その後、朔北の空が明けてくると、馬蹄は軽くあるけるようになる。

鵲面弓離短韔,彎來月欲成。

先頭の兵士が弓袋より鵲飾りの弓を取り出す、そして弓を一気に引き絞れば満月のようである。

一隻鳴雲外,曉鴻驚。

射たれた鏑矢は雲の彼方へと飛び行軍を促がす、同時にそれは明けの雁を驚かす。

(定西番二首 其の一)

鶏禄山前の遊騎、辺草 白く、朔天 明るく、馬蹄 軽し。

鵲面の弓 短韔より離し、彎り来たれば 月 成らんと欲す。

一隻の鳴 雲外に、暁鴻 驚く。

定西番二首 其二

(都の後宮にいる宮女は国境の守りについている司令官のことを思って詠う。)

帝子枕前秋夜,霜幄冷,月華明,正三更。

宮女は秋の夜長に閨の枕元にいる、霜が降りて幄舎は冷気が広がっているでしょうし、満月はそこ楡らし、まさに真夜中を過ぎているころでしょう。

何處戍樓寒笛,夢殘聞一聲。

何処からか角笛が西域の国境を守る塞の楼閣に聞こえてきて、やっと会えたと夢をみているのはのっていても、満たされぬままにこの笛の音を聞いていることでしょう。

遙想漢關萬里,淚縱橫。

遙か思うのは万里の長城の先の玉門關にいるあのひとのこと、思えば思うほど涙があふれて縦横に濡らす。

 

(定西番二首 其の二)

帝子 枕前秋の夜、霜幄 冷やか、月華明るく、正に三更まり。

何處にか 戍樓 笛寒く,夢殘り 一聲を聞く。

遙かに想う 漢關 萬里,淚 縱橫にす。

 

大明宮の圖003


 

『定西番二首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

定西番二首 其二

帝子枕前秋夜,霜幄冷,月華明,正三更。

何處戍樓寒笛,夢殘聞一聲。

遙想漢關萬里,淚縱橫。

 

(下し文)

鶏禄山前の遊騎、辺草 白く、朔天 明るく、馬蹄 軽し。

鵲面の弓 短韔より離し、彎り来たれば 月 成らんと欲す。

一隻の鳴 雲外に、暁鴻 驚く。

 

(現代語訳)

(都の後宮にいる宮女は国境の守りについている司令官のことを思って詠う。)

宮女は秋の夜長に閨の枕元にいる、霜が降りて幄舎は冷気が広がっているでしょうし、満月はそこ楡らし、まさに真夜中を過ぎているころでしょう。

何処からか角笛が西域の国境を守る塞の楼閣に聞こえてきて、やっと会えたと夢をみているのはのっていても、満たされぬままにこの笛の音を聞いていることでしょう。

遙か思うのは万里の長城の先の玉門關にいるあのひとのこと、思えば思うほど涙があふれて縦横に濡らす。

 

(訳注)

定西番二首 其二

(都の後宮にいる宮女は国境の守りについている司令官のことを思って詠う。)

 

『花問集』には教坊曲『定西番』が七首、その内孫光憲の作が二首収められている。

双調三十五字、前段十五字四句二平韻、後段二十字四句二平韻で、63③③/6⑤6③の詞形をとる。

定西番二首 其一

鷄祿山前游騎,邊草白,朔天,馬蹄

鵲面弓離短韔,彎來月欲

一隻鳴雲外,曉鴻

○●○○○△  ○●● ●○○  ●○△

●●○△●●  ○△●●○

●●○○○●  ●△○

『花問集』には教坊曲『定西番』が七首、その内孫光憲の作が二首収められている。既に溫庭筠と牛嶠については掲載済みである。双調三十五字、前段十五字四句二平韻、後段二十字四句二平韻で、❻3③③/6⑤❻③の詞形をとる。

定西番二首 其二

帝子枕前秋霜幄,月華,正三

何處戍樓寒笛,夢殘聞一

遙想漢關萬,淚縱

●●△○○●  ○●△ ●△○  △△△

△●●○○●  △○△●○

○●●○●●  ●△△

 

帝子枕前秋夜,霜幄冷,月華明,正三更。

宮女は秋の夜長に閨の枕元にいる、霜が降りて幄舎は冷気が広がっているでしょうし、満月はそこ楡らし、まさに真夜中を過ぎているころでしょう。

9. 秋夜 ・天長節は、85日の玄宗の誕生日を国慶節としたことによる。宮廷では宴席を行い、興慶宮の広場で、玄宗のもとで宮廷楽団の音楽や大規模な舞踊、出し物や曲芸、軽業、手品などの百戯が行われた。全国の寺観でも盛大な儀式が行われ、農民も天神を祭るという行事に組み入れられた。・中秋節は、815日に、中秋の名月を眺める日であり、この日の満月が最も美しい月とされた。果物などを食べながら、月見を行った。唐代の半ばにはじまり、晩唐には定着した。

・重陽節は、99日に、人々が高い丘や高楼の高所に登高し、茱萸(かわはじかみ)の枝や菊の花を髪に挿し、その実を入れた袋を肘に下げ、菊酒を飲み邪気を祓う行事である。翌日の910日が小重陽で酒宴が開かれた。

10. 幄 四隅に柱を立て、棟・檐(のき)を渡して布帛(ふはく)で覆った仮小屋。祭儀などのときに、臨時に庭に設けるもの。幄。幄の屋()。あげばり。

11. 三更 五更の第三。およそ現在の午後11時または午前零時からの2時間をいう。子()の刻。丙夜(へいや)

 

何處戍樓寒笛,夢殘聞一聲。

何処からか角笛が西域の国境を守る塞の楼閣に聞こえてきて、やっと会えたと夢をみているのはのっていても、満たされぬままにこの笛の音を聞いていることでしょう。

12. 戍樓 西域の国境を守る塞の楼閣。

 

遙想漢關萬里,淚縱橫。

遙か思うのは万里の長城の先の玉門關にいるあのひとのこと、思えば思うほど涙があふれて縦横に濡らす。

13. 漢關萬里 万里の長城の先の玉門關。 
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