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花間集 巻六・七 顧敻 五十五首 

花間集 訳注解説 (350)回目顧敻巻七14酒泉子七首其六》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9928

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350)回目顧巻七14酒泉子七首其六》モレ

  

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

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花間集 訳注解説 (410)回目《孫光憲巻八18臨江仙二首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10439 

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花間集 訳注解説 (313)回目和凝【字解集】11柳枝三首  12.漁父一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9639 (12/07)

 

 

 

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花間集 訳注解説 (350)回目顧巻七14酒泉子七首其六》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9928

(幸せな春を全て背負って生活していた妃嬪が寵愛を失い、年を重ねて、思うようなことが全くできなくなると詠う)

水は澄んでみどりをこくし、清々しい風が吹き抜けてゆく。離宮の妃賓の寝牀には細やかなお香の香りが広がり、口紅もしっかりと化粧も整えている。

娘のころには春がすべてあつまり恨みに思うことなど一生ないと思っていた、ところが屏風を斜めの立てかけるようになってしまった。

男というものは浮気をし、遊ぶもの、ここに帰ってこなくなり、憎むことにも堪えるもの、うす絹を付けたり、帯を結んだりすることさえ怠るようになってゆく。

閨のとばりの奥には、枕に油垢に汚れ、香をひとたきくゆらせることもしなくなっている。ことしも思うようにならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 巻六 顧  十八首

 

 

     巻七 顧 三十七首

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顧夐

《巻七09酒泉子七首其一》 

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。杏花愁,鶯正語,畫樓東。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

 

《巻七10酒泉子七首其二》 

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。登臨,花滿樹,信沉沉。

 

《巻七11酒泉子七首其三》 

小檻日斜,風度綠人悄悄。翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

 

《巻七12酒泉子七首其四》 

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。隔年書,千點淚,恨難任。

 

《巻七13酒泉子七首其五》 

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

 

《巻七14酒泉子七首其六》 

水碧風清,入檻細香紅藕膩。謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。

堪憎蕩子不還家,謾留羅帶結。帳深枕膩炷沉煙,負當年。

 

《巻七15酒泉子七首其七》 

黛怨紅羞,掩映畫堂春欲暮。殘花微雨隔青樓,思悠悠。

芳菲時節看將度,寂寞無人還獨語。畫羅襦,香粉,不勝愁。

 

金燈花02 

 

 

花間集 教坊曲《巻七14酒泉子七首其六》

 

 

花間集 訳注解説

 

 

  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9935

 

 

 

酒泉子七首 其一

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

酒泉子七首其二其二

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登ってに臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり。

 

酒泉子七首其三

その三(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

小檻日斜,風度綠人悄悄。

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠に度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

 

酒泉子七首其四

(少女の時に宮廷選定に遭い後宮に入った、歳を重ねて寵愛はなくなった、手紙さえ来なくなった、もう、涙を流すことしかできない。)

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

眉が少し薄く柳の葉、唇紅は色濃く、黒髪をあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらう。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

小さな鴛鴦の簪、黄金と翡翠の髪飾り、ひとの心もつがいのようにいう。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

錦色の鱗のように輝く色彩の美しい魚のようにここにはいないもの静かな隠遁者の思いだけが伝わってくる。海ツバメは春には巣づくりにこのきらびやかな小殿の梁下に帰って来たけれど、また去って行く。

隔年書,千點淚,恨難任。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだけしていてはいけないのに。

(酒泉子七首其の四)

黛薄く紅深し,綠鬟【りょくかん】雲膩【うんじ】を約掠【やくりゃく】す。

小さき鴛鴦たり,金の翡翠に,人心を稱す。

錦鱗 處に無く 幽意を傳え,海鷰【かいえん】春に蘭堂にあるも又た去る。

年書隔り,千點の淚に,恨み 任せ難し。

 

酒泉子七首其五

(寵愛を失って、思い出すものはみんな仕舞い込む、それでも恨みを抑えて準備はするものの、夢でしか会えないから酒を飲む、また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

かつてはいっぱいにさいていた菱の花の髪飾り、拾い集めて収め、翡翠も、花鈿も、顔に飾るのもやめにした。

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

黄金細工の玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りも化粧箱に閉じたままにして、それでも恨みは抑えて、抑えて、心を抑える。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

閨のとばりを背にした恨みの燈燭、夢を見るために深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。

(其の五)

卻て菱花に掩う,翠鈿を收拾し 上面に休む。

金蟲 玉鷰 香奩に鏁し,恨み猒猒たり。

雲鬟【うんかん】半ば墜ち 重篸懶く,淚侵して山枕濕す。

背帳に恨燈し 夢と方【なら】んで酣す,鴈 南に飛ぶ。

 

酒泉子七首其六

(幸せな春を全て背負って生活していた妃嬪が寵愛を失い、年を重ねて、思うようなことが全くできなくなると詠う)

水碧風清,入檻細香紅藕膩。

水は澄んでみどりをこくし、清々しい風が吹き抜けてゆく。離宮の妃賓の寝牀には細やかなお香の香りが広がり、口紅もしっかりと化粧も整えている。

謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。

娘のころには春がすべてあつまり恨みに思うことなど一生ないと思っていた、ところが屏風を斜めの立てかけるようになってしまった。

堪憎蕩子不還家,謾留羅帶結。

男というものは浮気をし、遊ぶもの、ここに帰ってこなくなり、憎むことにも堪えるもの、うす絹を付けたり、帯を結んだりすることさえ怠るようになってゆく。

帳深枕膩炷沉煙,負當年。

閨のとばりの奥には、枕に油垢に汚れ、香をひとたきくゆらせることもしなくなっている。ことしも思うようにならない。

(酒泉子七首其の六)

水碧りに風清く,入檻にる細香 紅く藕膩す。

謝娘 斂翠し 恨み涯に無く,小屏 斜めなり。

憎むに堪ゆ 蕩子 家に還らざるを,謾留して 羅帶結ぶ。

帳深くし 枕膩し 炷 煙り沉む,當年に負う。

 

 

『酒泉子七首其六』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子七首其六

水碧風清,入檻細香紅藕膩。

謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。

堪憎蕩子不還家,謾留羅帶結。

帳深枕膩炷沉煙,負當年。

 

(下し文)

(酒泉子七首其の六)

水碧りに風清く,入檻にる細香 紅く藕膩す。

謝娘 斂翠し 恨み涯に無く,小屏 斜めなり。

憎むに堪ゆ 蕩子 家に還らざるを,謾留して 羅帶結ぶ。

帳深くし 枕膩し 炷 煙り沉む,當年に負う。

 

(現代語訳)

(幸せな春を全て背負って生活していた妃嬪が寵愛を失い、年を重ねて、思うようなことが全くできなくなると詠う)

水は澄んでみどりをこくし、清々しい風が吹き抜けてゆく。離宮の妃賓の寝牀には細やかなお香の香りが広がり、口紅もしっかりと化粧も整えている。

娘のころには春がすべてあつまり恨みに思うことなど一生ないと思っていた、ところが屏風を斜めの立てかけるようになってしまった。

男というものは浮気をし、遊ぶもの、ここに帰ってこなくなり、憎むことにも堪えるもの、うす絹を付けたり、帯を結んだりすることさえ怠るようになってゆく。

閨のとばりの奥には、枕に油垢に汚れ、香をひとたきくゆらせることもしなくなっている。ことしも思うようにならない。

 

(訳注)

酒泉子七首, 其六

1. (幸せな春を全て背負って生活していた妃嬪が寵愛を失い、年を重ねて、思うようなことが全くできなくなると詠う)

2. 妃嬪たちは身を九重(天子の宮殿)に置き、はなはだ高貴であるように見えるが、じつはただの皇帝家の家碑に過ぎず、衣食の心配がなくたいへん幸福のように見えるが、じつは人間性を最も残酷に破壊された人々であった。

宮廷においては、少数の地位の高い后妃の他は、万単位で数えられる普通の宮人であり、唐代では「宮女」「宮娥」「宮婢」などとも呼ばれていた。彼女たちは長安にあった三大皇宮(太極宮、大明宮、興慶宮、)と東都洛陽にあった大内(天子の宮殿)と上陽の両宮殿、及び各地の離宮〔芙蓉苑〕、別館、諸親王府、皇帝陵、宗廟にそれぞれ配属されていた。

 

其六

3. 『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❼❼③/⑦57③の詞形をとる。

酒泉子七首 其一

楊柳舞,輕惹春煙殘。杏花,鶯正,畫樓

錦屏寂寞思無,還是不知消。鏡塵,珠淚,損儀

○●●△  △●○○○● ●○○  ○△● ●○○

●△●●△○○ ○●△○○●  ●○△ ○●●  ●○○

羅帶縷,蘭麝煙凝魂。畫屏欹,雲鬢,恨難

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處。登臨,花滿,信沉

○●●○  ○●○△○● ●△○  ○●● ●△△ 

△△○●●○○ ●○△●●  ○△? ○●●  △○○

酒泉子七首其三  4❼7③/❼❺7③

小檻日斜,風度綠人悄。翠幃閑掩舞雙,舊香

別來情緒轉難,韶顏看卻。依稀粉上有啼,暗銷

●●●○  △●●?○●● ●○○●●○○  ●○○

●△○●●△●  ○○△●● △○●●●○○  ●○○

酒泉子七首其四  ④❼3❸③/❼❼3❸③

黛薄紅,約掠綠鬟雲

小鴛鴦,金翡,稱人

錦鱗無處傳幽,海鷰蘭堂春又

隔年書,千點,恨難

●●○△  ●●●○○●

●○○  ○●● △○○

●○○●△○● ●●○○○●●

●○○ ○●●  ●△△

酒泉子七首,其五  4❼❼③/❼❺⑦③

掩卻菱花,收拾翠鈿休上

金蟲玉鷰鏁香,恨猒

雲鬟半墜懶重,淚侵山枕

恨燈背帳夢方,鴈飛

●●○○  △●●△△●●

○△●●?○○  ●△△

○○●●●△△  ●△○△●

●○●●△○○  ●○○

酒泉子七首其六

水碧風清,入檻細香紅藕

謝娘斂翠恨無,小屏

堪憎蕩子不還,謾留羅帶

帳深枕膩炷沉,負當

●●△○  ●●●○○●●

●○●●●○○  ●△○

○○●●△○○  △△○●●

●△△●●○○  ●△○

 

水碧風清,入檻細香紅藕膩。

水は澄んでみどりをこくし、清々しい風が吹き抜けてゆく。離宮の妃賓の寝牀には細やかなお香の香りが広がり、口紅もしっかりと化粧も整えている。

4. 藕膩 れんこんの絲から作った白粉を油で混ぜたもので化粧品。

 

謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。

娘のころには春がすべてあつまり恨みに思うことなど一生ないと思っていた、ところが屏風を斜めの立てかけるようになってしまった。

5. 謝娘:「あの女性」の意。固有名詞ではあるが、詞では、若くて美しい女性を指す。乙女。マドンナ。 

6. 斂翠 翡翠を集める。斂の意味や日本語訳。ピンインliǎn1((方言)) 動詞(外にあるものを)収める,しまう.用例把衣服起来。〔''+目++方補〕=服をしまっておきなさい.2((方言)) 動詞 (多数の人から金を)集める,取り立てる...

7. 小屏斜 屏風は寝牀のまわりに立てかけて、二人で布団に入るもので、それが少しずつ壁に斜めに立てかけたままの状態が日増しに多くなっていくというほどの意。

 

堪憎蕩子不還家,謾留羅帶結。

男というものは浮気をし、遊ぶもの、ここに帰ってこなくなり、憎むことにも堪えるもの、うす絹を付けたり、帯を結んだりすることさえ怠るようになってゆく。

8. 謾留 あざむいてとどまる。あざむいてとどまる。あなどってとどまる。おこたってとどまる。

 

帳深枕膩炷沉煙,負當年。

閨のとばりの奥には、枕に油垢に汚れ、香をひとたきくゆらせることもしなくなっている。ことしも思うようにならない。

9. 炷 香をひとたきくゆらせること。また、その香。2 1本の灯心。

10. 負當年 今年もこうして負ける。ことしも思うようにならない。

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