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字解集

花間集 訳注解説 (411)回目《孫光憲【字解集】-11生查子三首・臨江仙二首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10453

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201846

の紀頌之"6"つの校注Blog

4月6日校注Blog

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4#3 久雨期王將軍不至

【字解集】生子・臨江仙

#4雜詩九首其五

4.)将に将たるの器

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10年のBLOGの集大成

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

2018年4月6日の紀頌之"6"つの校注Blog

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746-【字解集】21.魯東門觀刈蒲 22.魯郡堯祠送五之琅琊 23.魯郡堯祠送張十四遊西北Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集Blog9884

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●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

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807年-05元和二年40歳《【字解集】》〔酬裴十六功曹巡府西驛塗中見寄・記夢〕Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之Blog10066

・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

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index-5 806年39歳(2)25

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index-8 [812年~814年47歳]46

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index-11 819年『論佛骨表』左遷 38

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韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

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●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

詳注

767年-244#3 久雨期王將軍不至(卷二○(四)一八○四)#3卷二...

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767年-集-21 【字解集】 ・寄峽州劉伯華使君四十韻  Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9366

767年 【字解集】152.課小豎鉏斫舍北果,林枝蔓荒穢淨,訖移床,三首 155.反照 157.向夕 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9645

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

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杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

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 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

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花間集 訳注解説 (411)回目《孫光憲【字解集】-11子三首・臨江仙二首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10453 (04/06)

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花間集 訳注解説 (313)回目和凝【字解集】11柳枝三首  12.漁父一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9639 (12/07)

 

 

 

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巻三-29 【字解集】雜詩三首其一~其三  Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 10077

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花間集 訳注解説 (411)回目《孫光憲【字解集】-11子三首・臨江仙二首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10453

 興慶宮 沈香亭金燈花02

 

花間集所収の教坊曲『生子』は七首

張泌

巻四44子相見稀,喜見相見,相見還相遠。檀畫荔枝紅,金蔓蜻蜓軟。魚鴈疎,芳信斷,花落庭陰晚。可憐玉肌膚,消瘦成慵懶。

牛希濟

巻五44子春山煙欲收,天澹稀星小。殘月臉邊明,別淚臨清曉。語已多,情未了,迴首猶重道:記得綠羅裙,處處憐芳草。。

孫光憲

巻八12子三首其一寂寞掩朱門,正是天將暮。暗澹小庭中,滴滴梧桐雨。繡工夫,牽心緒,配盡鴛鴦縷。待得沒人時,隈倚論私語。

孫光憲

巻八13子三首其二暖日策花驄,嚲鞚垂楊陌。芳草惹煙青,落絮隨風白。誰家繡轂動香塵,隱映神仙客。狂殺玉鞭郎,咫尺音容隔。

孫光憲

巻八14子三首其三金井墮高梧,玉殿籠斜月。永巷寂無人,斂態愁堪。玉爐寒,香燼滅,還似君恩歇。翠輦不歸來,幽恨將誰

魏承班

巻九10子二首 其一》  煙雨晴天,零落花無語。難話此時心,梁雙來去。琴韻對薰風,有恨和情撫。腸斷斷絃頻,金縷。

魏承班

巻九11子二首 其二》  寂寞畫堂空,深夜垂羅幕。燈暗錦屏欹,月冷珠簾薄。愁恨夢應成,何處貪歡樂。看看又春來,還是長蕭索。

 

孫光憲900年-968年)、字を孟文と言い、自ら葆光子と号した。陵州の貴平(今の四川省仁壽縣東北)の人。唐の末に陵州の判官となったが、後唐の明宗の926年天成初年、戦乱を避けて江陵(今の湖北省の江陵)に住んだ時、南平王の高従義の知遇を得て、彼の幕下となった。963年建隆四年、当時南平王であった高継沖に末に帰服することを勧め、高継沖は、彼の勧めに従って宋に下った。宋の太祖はその功績を嘉して孫光憲を黄州刺史に任じたが、赴任前に亡くなった。詞風は淡麗清疏、水郷の風光描写に優れるが、反面、脂粉の香りにはやや欠ける。多くの著作のあったことは分かっているが、そのほとんどが末代に既に失われた。唐五代の詞人中、今日に伝わる詞は最も多く、『花間集』には六十一首の詞が収められている。

 

 

【字解集】・生子三首

     其一

子三首其一

1.(身分の高い顕官の妻に不幸があって邸宅に通夜葬儀に参列した時の様子を詠う。)その一

2. 前段はその邸宅の正門のひっそり感を、中庭に入ると梧桐の葉に雨が落ちる音で悲しさを表現している。一夫多妻制の時代であるが、この詩の雰囲気では正妻の死ではなく、愛妾の死であろう。後段は死んだ愛妾の使用したものには鳳凰の刺繍や鴛鴦の絵の紐がかけられていて天に持っていけるようにしてある。でも、誰もが何時かは死ぬものだから、ということで終るが、その裏には、夫が何時になっても帰らず、

3. 構成 其一

花間集には孫光憲の『生子三首』ある。双調四十一字、前段二十字、四句二仄韻で、後段二十一字、五句二平韻二仄韻5❺5❺/③3❺⑤❺の詞形をとる。

寂寞掩朱門,正是天將

暗澹小庭中,滴滴梧桐

繡工,牽心緒,配盡鴛鴦

待得沒人,隈倚論私

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寂寞掩朱門,正是天將暮。

こんなにもひっそりとして寂しい雰囲気が正門を蔽っている。それはまさに、ここに、天はその人生の暮れ掛かるのを示されている。

4 寂寞 1 ひっそりとして寂しいさま。じゃくまく。2 心が満たされずにもの寂しいさま。じゃくまく。

5 朱門 身分の高い顕官の邸。① 朱塗りの門。 ②《門を朱塗りにしたところから》富貴の人の家。家屋は南を正門とし、高貴の人はその邸の門を朱色に塗った。郭璞の「遊仙詩」に、「朱門何ぞ栄とするに足らん」 の句がある。

薛濤『燕離巢』「出入朱門未忍,主人常愛語交交。銜泥穢珊瑚枕,不得梁間更壘巢。」(燕、巣を離る)朱門に出入して 未だ【なげう】つに忍びず、主人 常に愛す 語 交交なるを。泥を銜んで 珊瑚の枕を 穢汚す、梁間 更に巣を壘するを 得ず。

十離詩十首 燕離巢 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-184-56-#44  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2467

 

暗澹小庭中,滴滴梧桐雨。

中に入ってゆくと黄昏から薄暗闇になってゆく中庭を通ってゆくと、おりしもひたひたと雨が落ち、鳳凰鳥が仲睦まじく棲んだ梧桐の葉っぱに落ちる音が悲しい。

6 梧桐 梧桐の葉に棲む鳳凰のつがい。鳳凰は梧桐の木に棲むとされる。『詩経』大雅・巻阿に「鳳凰鳴けり、彼の高岡に。梧桐生ぜり、彼の朝陽に」。その鄭玄の箋に「鳳凰の性は、梧桐に非ざれは棲まず。竹の実に非ざれは食わず」。

・梧桐:こどう 立秋の日に初めて葉を落とす。大きな葉を一閒一枚落としてゆく青桐は凋落を象徴するもの。特に井戸の辺の梧桐は砧聲と共に秋の詩には欠かせない。李煜「采桑子其二」李煜「烏夜啼」温庭筠「更漏子」李白「贈舎人弟台卿江南之」李賀「十二月楽詞」などおおくある。玄宗と楊貴妃を喩える場合もある。

顧夐『虞美人六首』其四「碧梧桐映紗晚,花謝鶯聲懶。小屏屈曲掩青山,翠幃香粉玉爐寒,兩蛾攢。顛狂少年輕離別,辜負春時節。畫羅紅袂有啼痕,魂消無語倚閨門,欲黃昬。」(其の四)碧の梧桐 紗の晚を映し,花 鶯聲の懶を謝す。小屏 屈曲 青山を掩い,翠幃 香粉 玉爐の寒,兩つながらの蛾を攢める。狂を顛じて少年 離別を輕くし,辜 春の時節に負【そむ】く。羅に畫く紅の袂 啼痕有り,魂消 語無く閨門に倚り,黃昬ならんと欲す。

11顧夐 (改)《巻六37虞美人六首其四》『花間集』288全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6712

 

繡工夫,牽心緒,配盡鴛鴦縷。

部屋には見事な刺繍の上かけがかけられ、鳳凰の馭者が死者の心を牽いて天にゆく、見ればここにはすべての物に鴛鴦の刺繍、鴛鴦の絲が配されている。

 

待得沒人時,隈倚論私語。

人というものはどんな高貴な人であっても「死ぬ時がくる」というのを待つだけなのである。もっともそんな不遜なジャレゴトは隅っこでいう独り言である。

 

 

 

 

 

 

 

     其二

子三首其二

(春ののどかな日に、貴公子が砂塵をあげて行楽に向かう。家柄よろしく馬も車も乗っている人もきれいな姿であるけれど、やっていることとは隔たりが逢ういけ好かないやつらだと詠う)

 

花間集には孫光憲の『生子三首』ある。双調四十一字、前段二十字、四句二仄韻で、後段二十一字、五句二平韻二仄韻5❺5❺/③3❺⑤❺の詞形をとる。

寂寞掩朱門,正是天將

暗澹小庭中,滴滴梧桐

繡工,牽心緒,配盡鴛鴦

待得沒人,隈倚論私

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其二双調四十二字、前段二十字、四句二仄韻で、前段二十二字、四句二仄韻で、5❺5❺/7❺5❺の詞形をとる。

子三首 其二

暖日策花驄,嚲鞚垂楊陌。

芳草惹煙青,落絮隨風白。

誰家繡轂動香塵,隱映神仙客。

狂殺玉鞭郎,咫尺音容隔。

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暖日策花驄,嚲鞚垂楊陌。

春の日が温かく包む行楽日和に、大宛国の名馬がオモガイに飾りの房を揺らして都大通りをすすめば、柳が垂れて揺れるのと馬の飾りの房が調子を合わせて揺れる。

4 花驄 大宛の種である花紋様ある驄馬

5 嚲鞚 嚲:垂れている飾りがゆれて叩く。鞚:おもがい1 (くつわ)の部分の名。手綱(たづな)の両端を結びつける轡の引き手。みずき。2 手綱の両端。

 

芳草惹煙青,落絮隨風白。

郊外のかんばしい若草に何処からかお香を焚いていて青い煙が漂い、その香に惹かれて進む。そこに柳絮の白い綿が飛んで、辺りは雪のように真っ白に風に舞う。

 

誰家繡轂動香塵,隱映神仙客。

何処の高貴な家柄の人であろうか、銀鞍の馬に立派な車にのって行楽に向かうとその後にお香の香りと車が起す砂塵が舞う。まるで絵に描かれた仙人が車に乗って雲の上に昇り消えていくかのようである。

6 繡轂 裝飾華美的車輛。貴人たちが銀鞍の馬や立派な車にのって来て

 

狂殺玉鞭郎,咫尺音容隔。

その車には狂おしいほど細くていい男が鞭を振って行ってしまったが、奇麗な形で音を立てて去って行くのは一緒だが姿かたちと雷のような騒音とは恐ろしくかけ離れている。

7 狂殺 狂おしく細い。一目で好きになってしまう。

8 玉鞭郎 飾りが施された鞭を持った貴公子の男。

 

 

 

 

 

 

 

     其三

子三首其三

(高貴な人の愛妾、第二夫人であっても、歳を重ねると誰も寄り付かず、閨はまるで牢獄のようであり、この悔しさをだれに言うこともできないと詠う。)

 

花間集には孫光憲の『生子三首』ある。双調四十一字、前段二十字、四句二仄韻で、後段二十一字、五句二平韻二仄韻5❺5❺/③3❺⑤❺の詞形をとる。

寂寞掩朱門,正是天將

暗澹小庭中,滴滴梧桐

繡工,牽心緒,配盡鴛鴦

待得沒人,隈倚論私

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其二双調四十二字、前段二十字、四句二仄韻で、前段二十二字、四句二仄韻で、5❺5❺/7❺5❺の詞形をとる。

子三首 其二

暖日策花驄,嚲鞚垂楊陌。

芳草惹煙青,落絮隨風白。

誰家繡轂動香塵,隱映神仙客。

狂殺玉鞭郎,咫尺音容隔。

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花間集には孫光憲の『生子三首』ある。双調四十一字、前段二十字、四句二仄韻で、後段二十一字、五句二仄韻5❺5❺/33❺5❺の詞形をとる。

孫光憲 『生子三首』其三

金井墮高梧,玉殿籠斜

永巷寂無人,斂態愁堪

玉爐寒,香燼滅,還似君恩

翠輦不歸來,幽恨將誰

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金井墮高梧,玉殿籠斜月。

飾りのある井戸に西日が当たり金色に輝いている、井戸の近くの高い梧桐の枝が井戸に蔽いかぶさって落ちてくる。しばらくするとその向こうの煌びやかな高殿に、上り始めた朧月がかかっている。

9 金井 飾りのある井戸に西日が当たり金色に輝いているという意味。西日は黄昏、人生の絶頂期を過ぎた寂寞感を演出する。

10 籠斜月 籠はおぼろ月夜で日が沈んで昇り始めたことをいう。

 

永巷寂無人,斂態愁堪

その宮女の部屋には訪れる人もなくまるで漢の戚夫人の「永巷歌」を思わせる寂寞が漂う。しばらくの間、顔を崩してしわを寄せているがこんな愁いに満ちた生活に堪えることが出来ないのだろう。

11 永巷 永巷(罪を犯した女官を入れる牢獄)に幽閉されること。ここは、宮女が一室を与えられ、そこで寂しく一生を終えるのでこの表現を用いた。紀元前195年に劉邦が死去して盈(恵帝)が即位すると、皇太后となった呂雉による前帝戚夫人母子への報復が始まる。まず、戚夫人を捕らえて永巷(えいこう:罪を犯した女官を入れる牢獄)に監禁し、一日中豆を搗かせる刑罰を与えた。戚夫人が自らの境遇を嘆き悲しみ、詠んだ歌が「永巷歌」として『漢書』に収められている。そして呂太后は、長安に入朝した如意を毒殺した。その前後、戚夫人も殺害された。

12 斂態 ほんの少しの間・しばらくの間、顔を崩してしわを寄せること。斂:1 引きしめ集める。取り入れる。「苛斂(かれん)・聚斂(しゅうれん)2 引きしまる。「収斂」3 死体を棺に収める。「斂葬」

 

玉爐寒,香燼滅,還似君恩歇。

飾られた香炉には香を焚くこともなく冷たいままで、少し焚いてもすぐ燃え尽きてしまう、こんなことを繰り返していたり、あの方への思いを新たにしたり、またあきらめたりしている。

13 恩歇 寵愛に対する報恩をやめる。

 

翠輦不歸來,幽恨將誰

翡翠で飾られた御車はここに帰って来ることはもうない、一人さびしく恨む気持ちは誰に訴えたらよいのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 巻八

 

 

 

孫光憲  臨江仙二首其一

霜拍井梧幹葉墮,翠幃雕檻初寒。

薄鈆殘黛稱花冠,含情無語,延佇倚欄干。

杳杳征輪何處去,離愁別恨千般。

不堪心緒正多端,鏡奩長掩,無意對孤鸞。

 臨江仙二首其二 

暮雨淒淒深院閉,燈前凝坐初更。

玉釵低壓鬢雲橫,半垂羅幕,相映燭光明。

終是有心投漢珮,低頭但理秦箏。

鷰雙鸞耦不勝情,只愁明發,將逐楚雲行。

 

花間集所収 《臨江仙

 

張泌

巻四38臨江仙煙收湘渚秋江靜,蕉花露泣愁紅。五雲雙鶴去無蹤,幾迴魂斷,凝望向長空。翠竹暗留珠淚怨,閑調寶瑟波中,花鬟月鬢綠雲重。古祠深殿,香冷雨和風。

毛文錫

巻五35臨江仙暮蟬聲盡落斜陽,銀蟾影掛瀟湘。黃陵廟側水茫茫。楚山紅樹,煙雨隔高唐。岸泊漁燈風颭碎,白蘋遠散濃香。靈娥皷琴韻清商,朱絃淒切,雲散碧天長。

牛希濟

巻五36臨江仙七首其一峭碧參差十二峯,冷煙寒樹重重。瑤宮殿是仙蹤,金鑪珠帳,香靄晝偏濃。一自楚王驚夢斷,人間無路相逢。至今雲雨帶愁容,月斜江上,征棹動晨鐘。

牛希濟

巻五37臨江仙七首其二謝家仙觀寄雲岑,岩蘿拂地成陰。洞房不閉白雲深,當時丹竈,一粒化黃金。石壁霞衣猶半挂,松風長似鳴琴。時間唳鶴起前林,十洲高會,何處許相尋?

牛希濟

巻五38臨江仙七首其三渭闕宮城秦樹凋,玉樓獨上無憀。含情不語自吹簫,調情和恨,天路逐風飄。何事乘龍入忽降,似知深意相招。三清攜手路非遙,世間屏障,彩筆劃嬌饒。

牛希濟

巻五39臨江仙七首其四江繞黃陵春廟閑,嬌鶯獨語關關。滿庭重疊綠苔斑,陰雲無事,四散自歸山。簫鼓聲稀香燼冷,月娥斂盡彎環。風流皆道勝人間,須知狂客,判死為紅顏。

牛希濟

巻五40臨江仙七首其五素洛春光瀲灩平,千重媚臉初生。淩波羅襪勢輕輕,煙籠日照,珠翠半分明。風引寶衣疑欲舞,鸞迴鳳翥堪驚。也知心許無恐成,陳王辭賦,千載有聲名。

牛希濟

巻五41臨江仙七首其六柳帶搖風漢水濱,平蕪兩岸爭勻。鴛鴦對浴浪痕新。弄珠遊女,微笑自含春。輕步暗移蟬鬢動,羅裙風惹輕塵。水精宮殿豈無因?空勞纖手,解珮贈情人。

牛希濟

巻五42臨江仙七首其七洞庭波浪颭晴天,君山一點凝煙。此中真境屬神仙,玉樓珠殿,相映月輪邊。萬里平湖秋色冷,星辰垂影參然。橘林霜重更紅鮮,羅浮山下,有路暗相連。

和凝

巻六16臨江仙二首其一海棠香老春江晚,小樓霧縠濛。翠鬟初出繡簾中,麝煙鸞珮蘋風。碾玉釵搖鸂鶒戰,雪肌雲鬢將融。含情遙指碧波東,越王臺殿蓼花紅。

和凝

巻六17臨江仙二首其二披袍窣地紅宮錦,鶯語時囀輕音。碧羅冠子穩犀簪,鳳皇雙颭步搖金。肌骨細勻紅玉軟,臉波微送春心。嬌羞不肯入鴛衾,蘭膏光裏兩情深。

顧夐

巻七32臨江仙三首其一碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。象床珍簟,山障掩,玉琴橫。暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。博山鑪暖澹煙輕。蟬吟人靜,殘日傍,小明。

顧夐

巻七33臨江仙三首其二幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

顧夐

巻七34臨江仙三首其三月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

孫光憲

巻八15臨江仙二首其一霜拍井梧幹葉墮,翠幃雕檻初寒。薄鈆殘黛稱花冠,含情無語,延佇倚欄干。杳杳征輪何處去,離愁別恨千般。不堪心緒正多端,鏡奩長掩,無意對孤鸞。

孫光憲

巻八16臨江仙二首其二暮雨淒淒深院閉,燈前凝坐初更。玉釵低壓鬢雲橫,半垂羅幕,相映燭光明。終是有心投漢珮,低頭但理秦箏。鷰雙鸞耦不勝情,只愁明發,將逐楚雲行。

鹿虔扆

《巻九14臨江仙二首 其一》  重門荒苑靜,綺愁對秋空。翠華一去寂無蹤,玉樓歌吹,聲斷已隨風。煙月不知人事改,夜闌還照深宮。藕花相向野塘中,暗傷亡國,清露泣香紅。

鹿虔扆

《巻九15臨江仙二首 其二》  無賴曉鶯驚夢斷,起來殘醉初醒。映絲柳煙青,翠簾慵卷,約砌杏花零。一自玉郎遊冶去,蓮凋月慘儀形。暮天微雨灑閑庭,手裙帶,無語倚雲屏。

閻選

《巻九22臨江仙二首其一》  雨停荷逗濃香,岸邊噪垂楊。物華空有舊池塘,不逢仙子,何處夢襄王。珍簟對欹鴛枕冷,此來塵暗淒涼。欲憑危檻恨偏長,藕花珠綴,猶似汗凝粧。

閻選

《巻九23臨江仙二首其二》  十二高峯天外寒,竹梢輕拂仙壇。寶衣行雨在雲端,畫簾深殿,香霧冷風殘。欲問楚王何處去?翠屏猶掩金鸞。猿啼明月照空灘,孤舟行客,驚夢亦艱難。

尹鶚

《巻九28臨江仙二首其一》  一番荷生池沼,檻前風送馨香。昔年於此伴蕭娘,相佇立,牽惹敘衷腸。時逞笑容無限態,還如菡萏爭芳。別來遣思悠,慵窺往事,金小蘭房。

尹鶚

《巻九29臨江仙二首其二》  深秋寒夜銀河靜,月明深院中庭。西幽夢等閑成,逡巡覺後,特地恨難平。紅燭半條殘短,依稀暗背銀屏。枕前何事最傷情,梧桐葉上,點點露珠零。

毛熙震

《巻九41臨江仙二首其一》  南齊天子寵嬋娟,六宮羅綺三千。潘妃嬌獨芳妍,椒房蘭洞,雲雨降神仙。縱態迷歡心不足,風流可惜當年。纖腰婉約金蓮,妖君傾國,猶自至今傳。

毛熙震

《巻九42臨江仙二首其二》  幽閨欲曙聞鶯囀,紅月影微明。好風頻謝落花聲,隔幃殘燭,猶照綺屏箏。被錦茵眠玉暖,香斜煙輕。澹蛾羞斂不勝情,暗思閑夢,何處逐雲行。

李珣

《巻十24臨江仙二首其一》  簾卷池心小閣虛,暫涼閑步徐徐。芰荷經雨半凋疎,拂堤垂柳,蟬噪夕陽餘。不語低鬟幽思遠,玉釵斜墜雙魚。幾迴看寄來書,離情別恨,相隔欲何如。

李珣

《巻十25臨江仙二首其二》  鶯報簾前暖日紅,玉鑪殘麝猶濃。起來閨思尚疎慵,別愁春夢,誰解此情悰。強整嬌姿臨寶鏡,小池一芙蓉。舊歡無處再尋蹤,更堪迴顧,屏畫九疑峯。

 

 

【字解集】・臨江仙二首

     其一

臨江仙二首其一

(選抜されて後宮に入り、選抜されて妃賓に、そして鳳凰のようにむつまじく過ごしたが、寵愛は長くは続かない、何時しか少し年を重ねると見捨てられてしまう妃嬪を詠う。)

1 【臨江仙解説】遠く旅に出て帰らぬ男を思う女の情を詠う。前段は、斎条とした秋の寒さの到来と、美しさの変わらぬ女性の姿、そして、思いに沈むさまを述べる。後段、「離愁別恨千般なり」や「心緒の正に多端」の語は、「男の身に何かあったのではないか」「旅先で新しい女ができたのではないか」「もしこのままあの人が帰らなかったならば私はどうなるのか」と、あれこれ悪い事を想像せずにはいられぬ女心を綴ったものである。一夫多妻制のこの時代、通い婚が基本であり、女のもとに男が通うということぢ、天子から下々まで、女に大小の差こそあっても一つの部屋、閨、家があり気が向けば立ち寄る。女は他に行かせないように頑張る。その一生懸命さを表現する、鏡、霜、井、梧、葉墮、翠、幃、雕檻、初寒、薄鈆、殘黛、花冠,含情、無語,延佇、倚欄干、何處去,離、愁、別、恨、千般、不堪、心緒、正多端,鏡奩、長掩,對孤鸞、と。初めは仲睦まじくしている時の小道具は一転して一人さびしい小道具となるのである。孫光憲の詩はそうした年増女の辛さを表現する語句のみで構成されているのである。

 

『花間集』には孫光憲の作が二首収められている。双調五十八字、前後段同形、各五句二十九字三平韻二仄韻で、❼⑥⑦❹⑤/❼⑥⑦❹⑤の詞形をとる。張泌、毛文錫、牛希濟、和凝、顧孫光憲、鹿虔扆、閻選、毛熙震、李珣の臨江仙の解説参照。

臨江仙二首其一

霜拍井梧幹葉,翠幃雕檻初

薄鈆殘黛稱花,含情無,延佇倚欄

杳杳征輪何處,離愁別恨千

不堪心緒正多,鏡奩長,無意對孤

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霜拍井梧幹葉墮,翠幃雕檻初寒。

醴泉である井戸、鳳凰は梧桐にだけとまる愛の巣であったものを、秋が来て霜に打たれて葉が枯れ落ち幹だけになっている、それと同じように、閨には翡翠の帳や彫りの手すりにもこの秋、初めて寒さを感じさせるものである。

2 梧幹葉 梧桐は仲睦まじく暮らしていたことの象徴。鳳凰は、霊泉(醴泉〈れいせん〉、甘い泉の水だけを飲み、60-120年に一度だけ実を結ぶという竹の実のみを食物とし、梧桐の木にしか止まらないという。『詩経』に「鳳凰鳴けり、彼の高き岡に。梧桐生ず、彼の朝陽に」『詩経』大雅巻阿とあり、「鳳凰は梧桐にあらざれば栖まず、竹実にあらざれば食わず」という。『詩経』『春秋左氏伝』『論語』などでは「聖天子の出現を待ってこの世に現れる」といわれる瑞獣(瑞鳥)のひとつとされる。『礼記』では麒麟・霊亀・応竜とともに「四霊」と総称されている。

 

薄鈆殘黛稱花冠,含情無語,延佇倚欄干。

少し年を重ねたとはいえ、薄化粧や眉は花の冠によく似あってとても美しい。誰も来ない閨では思いを内に含んで言葉など発することなく、物憂げにいつまでも手すりにもたれて倚りかかっておこしをまつ。

3 薄鈆殘黛稱花冠 薄れた白粉や眉は花の冠によく似あう。化粧はくずれてしまっているが、女の美しさは少しも変わっていないことを言う。・薄鈆:薄れた白粉。・残黛:色越せた眉。・称:ぴったりとよく似あう。

4 延佇 いつまでも手すりにもたれて倚りかかっていること。

 

杳杳征輪何處去,離愁別恨千般。

あのお方は輦車で今どこかにはるかなところに行かれてしまった、別れは悲しみであったが、思い出も、思いでの物、様々なものが恨みにかわってしまう。

5 杳杳 ほのかなさま。くらいさま。また,はるかなさま。空間または時間においてとても遠い、遠いこと。

6 離愁 別れの悲しみ。

7 千般 種々。さまざま。いろいろ。

 

不堪心緒正多端,鏡奩長掩,無意對孤鸞。

心は揺れ動き、思いは募るばかりで、堪えることが出来ない。鏡の箱を開けることもなく長く覆いをかけたままにしている。他のことへの意欲などないし、番で初めて鳳凰なのに独りで居る鸞はいったいなにを思えばよいのだろうか。

8 心緒 思いのはし。心の動き。

9 多端 1 複雑で多方面にわたっていること。また、そのさま。「多岐―」2 事件や仕事が多くて忙しいこと。また、そのさま。多忙。多事。

10 鏡奩 鏡を収めておく箱。

11 孤鸞 自分の姿しか映っていない鏡。鸞は鸞鏡。鏡のこと。○鏡中鸞 金属製の鏡の背面に彫られた鸞の模様が「双鳳文鏡」であり、離ればなれのつがいの鸞がお互いを求め合う姿を彫刻しているものが多い。「鸞鏡」は、愛し合う(時にはなれねばならない)男女の思いを映し出す鏡をしめす。鸞は理想郷に棲む想像上の鳥。羽の色は赤色に五色を交え声は五音に合うという。白楽天「太行路」に鏡中鸞を引き合いにし男女について詠っている。無題 (含情春晼晩) 李商隠 16 では李商隠が旅先の南京周辺の家妓であろう女性の部屋にひそかに入り交わったということを詠っている。

孫光憲『浣溪沙九首其四』

攬鏡無言淚欲流,凝情半日懶梳頭,一庭疎雨濕春愁。

楊柳秖知傷怨別,杏花應信損嬌羞,淚沾魂斷軫離憂。

溫庭筠『菩薩蠻 六』

寶函雀金鸂鵣,沈香閣上山碧。

楊柳又如絲,驛橋春雨時。

畫樓音信斷,芳草江南岸。

鸞鏡與花枝,此情誰得知。

寶函【ほうかん】鈿雀【てんじゃく】金の鸂鵣【けいちょく】,沈香【ちんこう】の閣上 山の碧【みどり】。

楊柳 又 絲の如し,驛橋 春雨【はるさめ】の時なり。

畫樓から音信 斷つ,芳草 江南の岸のあり。

鸞鏡と花枝とあり,此の情は誰か知るを得る。

あの人をまちわびている女妓が、目をさまし、うつくしい匣枕、鈿雀のかんざしと、金のおしどりにかざられたかんざしがそばにおちている。起き出すのも物憂い女妓は、朝のお化粧をして沈香のただよう樓閣のうえにのぼって、呉山のみどりの彼方をながめやる。
健康と無事を祈って折った青柳は又芽をふいて、糸のようにほそい枝を風になびかせている。驛亭にしっとりと春雨がふって、あの日ここであの人と別れを告げた。あれからどれほど月日がたったのか。
美しい高楼あの人を待ち侘びているけれど音信はとぎれたままなのだ。かんばしい春の草が江南の岸にはまたさきだした。
このさびしいこころは、鸞鳥を背に彫んだ鏡と花が咲き誇る枝だけがいつもみている。この心情はだれが察っしてくれるのだろうか。

『菩薩蠻 六』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-6-6 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1640

・寶函鈿雀金鸂鵣 宝函はうつくしい匣の意であるが、枕函(まくら)とか、化粧箱をさす。鈿雀は花鈿(かんざし)雀釵のたぐいであろう。金鸂鵣、これも金のおしどりのかんざしである。枕のほとりに叙のおちているけしき。夫が居たら考えられない景色というところであろう。の注参照。ここではさらに鏡に映る己の孤独な影を重ねる。

 

 

 

 

 

 

 

     其二

臨江仙二首其二

(妃嬪になり寵愛を受けていても、何時かは失うものである。高唐賦にいう楚雲もやがて分かれるものと詠う)

 

『花間集』には孫光憲の作が二首収められている。双調五十八字、前後段同形、各五句二十九字三平韻二仄韻で、❼⑥⑦❹⑤/❼⑥⑦❹⑤の詞形をとる。張泌、毛文錫、牛希濟、和凝、顧、孫光憲、鹿虔扆、閻選、毛熙震、李珣の臨江仙の解説参照。

臨江仙二首其一

霜拍井梧幹葉,翠幃雕檻初

薄鈆殘黛稱花,含情無,延佇倚欄

杳杳征輪何處,離愁別恨千

不堪心緒正多,鏡奩長,無意對孤

○●●○●●△  ●○○●○○

●○○●△○△  ○○○● △●△○○

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△○○●△○○ ●○△●  ○●●○○

其二 双調五十八字、前後段同形、各五句二十九字三平韻二仄韻で、❼⑥⑦❹⑤/❼⑥⑦❹⑤の詞形をとる。張泌、毛文錫、牛希濟、和凝、顧、孫光憲、鹿虔扆、閻選、毛熙震、李珣の臨江仙の解説参照。

臨江仙二首其二

暮雨淒淒深院,燈前凝坐初

玉釵低壓鬢雲,半垂羅,相映燭光

終是有心投漢,低頭但理秦

鷰雙鸞耦不勝,只愁明,將逐楚雲

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暮雨淒淒深院閉,燈前凝坐初更。

夕暮の降る雨はさびしそうにさらさらと降って気持ちがなえる、寝殿の門をあけることはない、閨の燭台に火をともして、その前に静かに座って動かず、「初更」の鐘が鳴る。

12 暮雨 朝雲暮雨。男女の契り・情交のこと。「朝雲」は朝の雲、「暮雨」は夕暮れに降る雨の意。「暮雨朝雲 ぼうちょううん 」ともいう。

13 淒淒 (1) 寒い,冷え冷えする.(2) もの寂しい,うらさびれた.《―()悲しい,胸ふさがる.凄惨。痛ましい,悲惨な.凄楚

14 深院閉 高い塀で囲まれた大きな屋敷、寝殿のとびらをしめたままにする。.

15 凝坐 1.静坐。 2.引申静止,固定不

16 初更 日が暮れて、翌朝夜が明けるまでを五回の時を告げる、その初回をいう。この時はまだ来てくれるかもしれないという意味に使う語である。

 

玉釵低壓鬢雲橫,半垂羅幕,相映燭光明。

耀く簪を付けたままで高く結った髪型が低くつぶれていて、両鬢の雲型も横方向に崩れかけていてもなおそうとはしない。とばり、幔幕も、垂らしかけのままでととのえず、屏風と戸張には燭光の影を映して明るい。

17 玉釵・低壓鬢雲橫 この二句は妃嬪自身の様子で、特に髪型が崩れても直そうとする気持ちにもならない。

18 半垂羅幕,相映燭光明 この二句は妃嬪の部屋の様子。

 

終是有心投漢珮,低頭但理秦箏。

寵愛を受けず、そのための準備もしないのでは、妃嬪の座を棄てることになる、思い直して、頭を低くして古い秦の瑟琴を一心に奏でる。

8 投漢珮 相傳周代鄭交甫於漢皋臺下遇見兩位女子,女子身上均佩帶二珠。回頭看時,二位女子也不見蹤影。妃嬪の位を示す帯玉。あの漢の佩び玉を投げ捨ててしまって忘れようとする心になろうとしていることをいう。

10 理秦箏 寺院歌謡として行われた楽箏伴奏の歌曲が多く、ここでは三峡、巫山の巫女が奏るものである。秦箏- 箏は,戦国時代(403‐前221)に秦の将軍蒙恬(もうてん)が作ったという説があるが信ずるに足りない。しかし,秦で広く行われていたことから秦箏とも呼ばれ,中国大陸西部に興った秦と箏との関係は密接である。

 

鷰雙鸞耦不勝情,只愁明發,將逐楚雲行。

燕が二羽並んでいて、こころのかよわない鸞が並んで足跡をのこしていく、男女の情というものには勝てないのだろう。そんな愁いも夜が明けると旅立って行くこことで消える。まさに、あんなに愛し合っていても「高唐賦」にいう雲に化身して川を下ってゆき別れるのである。

11 鷰雙 ツバメが二つ並ぶ。ツバメは子作りのために巣を作り、やってくる。

12 鸞耦 鳳凰はつがいで居るもの。・耦 二人が並んで耕す.ここは、三峡を越えて行く前に留まる夔州・歸州・宜昌などの港の街の妓娼について詠ったもの。

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