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巻7・巻8 孫光憲

花間集 訳注解説 (401)回目《孫光憲巻八08河瀆神二首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10362

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花間集 訳注解説 (401)回目《孫光憲巻八08河瀆神二首其二》 

 

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楚漢の武力抗争の文化的考

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

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●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

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●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

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杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

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杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

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杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。

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花間集 訳注解説 (401)回目《孫光憲巻八08河瀆神二首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10362 (03/23)

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花間集 訳注解説 (313)回目和凝【字解集】11柳枝三首  12.漁父一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9639 (12/07)

 

 

 

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花間集 訳注解説 (401)回目《孫光憲巻八08河瀆神二首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10362

(春になり瀟湘八景の娥皇と女英の祠や廟に着てみると、そのころの空とおなじ空が広がり、舟もふたりをのせて出発する。また鴛鴦の様に一緒に過ごしていることだろうと詠う。)

湘江のほとりには草草が勢いよくのびてきて繁っている。春が終わろうとしているころに湘江の川の神は「湘妃」「湘君」の祠の前に春の景色でいっぱいになる。

その廟の片側には柳が鬱蒼として葉をつけ、その色のむこうには、楚の国の晴れ渡った昼下がりの南の空がある。その空には、いつしか雁が数行の列をなして、ここの空を斜めに連なりはばたいて北の空に行き去る。

娥皇なのか、女英なのか、独り、紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。しかし、眠れぬ夜を過ごし、その最後の朝を迎えた娥皇と女英のような気持ちでいると決意した、思いを貫くためである。

船に乗って行ってしまったあの娥皇なのか、女英なのか行く先は全く分からない。遠くを眺めれば水際の砂浜には時おり、鴛鴦が起き上がって過ごしていることだろう。

 

 

 

花間集 巻七

 

 

 

 巻八06  河瀆神二首其一    

汾水碧依依,黃雲落葉初飛。翠蛾一去不言歸,廟門空掩斜暉。

四壁陰森排古畫,依舊瓊輪羽駕。小殿沉沉清夜,銀燈飄落香

 

巻八07   河瀆神二首其二    

江上草芊芊,春晚湘妃廟前。一方柳色楚南天,數行斜鴈聯翩。

獨倚朱欄情不極,魂斷終朝相憶。兩槳不知消息,遠汀時起鸂鶒。

 

巻八08   虞美人二首其一    

寂寂無人語,暗澹梨花雨。繡羅紋地粉新描,博山香炷旋抽條,

睡魂銷。天涯一去無消息,終日長相憶。交人相憶幾時休?不堪悵觸別離愁,淚還流。

 

巻八09   虞美人二首其二    

好風微揭簾旌起,金翼鸞相倚。翠簷愁聽乳禽聲,此時春態暗關情,

獨難平。畫堂流水空相翳,一穗香搖曳。交人無處寄相思,落花芳艸過前期,沒人知。

 

巻八10   後庭花二首其一    

景陽鐘動宮鶯囀,露涼金殿。輕飇吹起瓊花綻,玉葉如翦。

晚來高閣上,珠簾卷,見墜香千片。

 

巻八11   後庭花二首其二    

石城依舊空江國,故宮春色。七尺青絲芳草綠,世難得。

玉英凋落盡,更何人識,野棠如織。只是教人添怨憶,悵望無極。

 

 孫少監光憲四十七首

菩薩蠻五首

河瀆神二首

虞美人二首

後庭花二首

子三首

臨江仙二首

酒泉子三首

清平樂二首

更漏子二首

女冠子二首

風流子三首

定西番二首

河滿子一首

玉蝴蝶一首

八拍蠻一首

竹枝一首

思帝一首

上行盃二首

謁金門一首

思越人二首

陽柳枝四首

望梅花一首

漁歌子二首

 

 

宮島0013 

 

 

 

 

花間集 教坊曲《河瀆神二首》孫光憲

 

 

 

 

 

 

河瀆神二首 其一

(汾河を遠くに見る御陵にも秋がおとずれるのと長い夜が来るその景色をうたう)

汾水碧依依,黃雲落葉初飛。

汾水の流れは緑に澄んだ水で遙か先まで流れている。傾きかけた日に黄色に映る雲をみて初めて秋を知り、初めて落ち葉が散って来たのを見る。

翠蛾一去不言歸,廟門空掩斜暉。

「翠蛾」はひとたび去る時には帰って来るとは言わなかった、この陵廟の門はひっそりとして西日が照り輝く。

四壁陰森排古畫,依舊瓊輪羽駕。

廟苑を囲む四方の壁の向こうには深い木々の森が鬱蒼としてかべやはしらにえがかれたものがふるくうすよごれている見えなくなるほどになっている、きっと昔は鳳凰鳥の馭者に牽かれ天に環をかけて飛び走る絵が描かれていたのだろう。

小殿沉沉清夜,銀燈飄落香

陵廟の館樓はしんしんと更けてゆき清らかな夜が訪れる。妃嬪の閨の銀の燭台の燈火は灯芯がおちて燃え残りが油の香りがする。

河瀆神二首           其一

汾水 碧 依依たり,黃雲 落葉 初めて飛ぶ。

翠蛾 一び去りて 歸るを言わず,廟門 空しく斜暉を掩う。

四壁 森を陰して古畫を排し,依舊 羽駕に 瓊輪す。

小殿 沉沉として清夜なり,銀燈 飄落して 香す。

 

 

河瀆神二首 其二

(春になり瀟湘八景の娥皇と女英の祠や廟に着てみると、そのころの空とおなじ空が広がり、舟もふたりをのせて出発する。また鴛鴦の様に一緒に過ごしていることだろうと詠う。)

江上草芊芊,春晚湘妃廟前。

湘江のほとりには草草が勢いよくのびてきて繁っている。春が終わろうとしているころに湘江の川の神は「湘妃」「湘君」の祠の前に春の景色でいっぱいになる。

一方柳色楚南天,數行斜鴈聯翩。

その廟の片側には柳が鬱蒼として葉をつけ、その色のむこうには、楚の国の晴れ渡った昼下がりの南の空がある。その空には、いつしか雁が数行の列をなして、ここの空を斜めに連なりはばたいて北の空に行き去る。

獨倚朱欄情不極,魂斷終朝相憶。

娥皇なのか、女英なのか、独り、紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。しかし、眠れぬ夜を過ごし、その最後の朝を迎えた娥皇と女英のような気持ちでいると決意した、思いを貫くためである。

兩槳不知消息,遠汀時起鸂鶒。

船に乗って行ってしまったあの娥皇なのか、女英なのか行く先は全く分からない。遠くを眺めれば水際の砂浜には時おり、鴛鴦が起き上がって過ごしていることだろう。

 

(河瀆神二首       其の二)

江上 草 芊芊たり,春晚 湘妃 廟前たり。

一方 柳色 楚の南天,數行 斜鴈 聯翩す。

獨り朱欄に倚るも 情 極らず,魂斷つ 終に朝 相憶するを。

兩槳 消息を知らず,汀を遠くして 時に鸂鶒起す。

             

宮島0005

『河瀆神二首』 現代語訳と訳註

(本文)

河瀆神二首           其二

江上草芊芊,春晚湘妃廟前。

一方柳色楚南天,數行斜鴈聯翩。

獨倚朱欄情不極,魂斷終朝相憶。

兩槳不知消息,遠汀時起鸂鶒。

 

(下し文)

(河瀆神二首       其の二)

江上 草 芊芊たり,春晚 湘妃 廟前たり。

一方 柳色 楚の南天,數行 斜鴈 聯翩す。

獨り朱欄に倚るも 情 極らず,魂斷つ 終に朝 相憶するを。

兩槳 消息を知らず,汀を遠くして 時に鸂鶒起す。

 

(現代語訳)

(春になり瀟湘八景の娥皇と女英の祠や廟に着てみると、そのころの空とおなじ空が広がり、舟もふたりをのせて出発する。また鴛鴦の様に一緒に過ごしていることだろうと詠う。)

湘江のほとりには草草が勢いよくのびてきて繁っている。春が終わろうとしているころに湘江の川の神は「湘妃」「湘君」の祠の前に春の景色でいっぱいになる。

その廟の片側には柳が鬱蒼として葉をつけ、その色のむこうには、楚の国の晴れ渡った昼下がりの南の空がある。その空には、いつしか雁が数行の列をなして、ここの空を斜めに連なりはばたいて北の空に行き去る。

娥皇なのか、女英なのか、独り、紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。しかし、眠れぬ夜を過ごし、その最後の朝を迎えた娥皇と女英のような気持ちでいると決意した、思いを貫くためである。

船に乗って行ってしまったあの娥皇なのか、女英なのか行く先は全く分からない。遠くを眺めれば水際の砂浜には時おり、鴛鴦が起き上がって過ごしていることだろう。


 

(訳注)

河瀆神二首其二

1.(春になり瀟湘八景の娥皇と女英の祠や廟に着てみると、そのころの空とおなじ空が広がり、舟もふたりをのせて出発する。またえんおうのように一緒に過ごしていることだろうと詠う。)

2. 韓愈 『黄陵廟碑』には湘妃のことが面白く述べられている。

《黄陵廟碑 -(1)》韓愈(韓退之) Ⅱ唐宋八大家文読本 巻五 <1036>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4164韓愈詩-393-1

402-10 《黄陵廟碑 -(10)四段の2》韓愈(韓退之) Ⅱ唐宋八大家読本 巻五 <1063>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4299韓愈詩-402-10

 

3. 『花間集』には張泌の作が一首収められている。双調四十九字、前段二十四字四句四平韻、後段五字四句四灰韻で、⑤⑥⑦⑥/❼❻❻❻の詞形をとる。

 

江上草芊芊,春晚湘妃廟前。

湘江のほとりには草草が勢いよくのびてきて繁っている。春が終わろうとしているころに湘江の川の神は「湘妃」「湘君」の祠の前に春の景色でいっぱいになる。

4. 芊芊 草木がぼうぼうと伸び茂るさま。

5. 湘妃 湘江の川の神は「湘妃」「湘君」といい、娥皇と女英の二人の女神からなる。娥皇・女英の二人の娘姉妹を舜の妃としたこと。娥皇と女英は舜帝の妃であったが、舜が没すると悲しんで川に身を投じ、以後川の神となった。斑竹の表面にある斑紋は、娥皇と女英の涙が落ちた跡が残って斑になったという言い伝えがあり、湘江竹、湘竹、涙竹などの別名がある。

6. 廟前 廟や祠そのものに、あるいは人の集まる港に近く、ところに女妓が集められていたその様子を「草」「湘妃」と表現している。男が船に乗って出かけて行ったのである。

 

一方柳色楚南天,數行斜鴈聯翩。

その廟の片側には柳が鬱蒼として葉をつけ、その色のむこうには、楚の国の晴れ渡った昼下がりの南の空がある。その空には、いつしか雁が数行の列をなして、ここの空を斜めに連なりはばたいて北の空に行き去る。

7. 柳色楚南天 柳の色は夏空の色である、季節が夏に変わったことをいう。

8. 數行斜鴈 列をなして空を斜めに横切る。

 

獨倚朱欄情不極,魂斷終朝相憶。

娥皇なのか、女英なのか、独り、紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。しかし、眠れぬ夜を過ごし、その最後の朝を迎えた娥皇と女英のような気持ちでいると決意した、思いを貫くためである。

9. 朱欄情不極 紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。

10 魂斷終朝 舜帝が逝った後、帝の後を追おうと決め、その最後の朝を迎えた娥皇と女英のような気持ちでいることをいう。

 

兩槳不知消息,遠汀時起鸂鶒。

船に乗って行ってしまったあの娥皇なのか、女英なのか行く先は全く分からない。遠くを眺めれば水際の砂浜には時おり、鴛鴦が起き上がって過ごしていることだろう。

11 兩槳 かじとかいなど舟を漕ぎ勧める道具。ここではそうした船に乗って行ってしまったあの娥皇と女英ということ。

12 鸂鶒 おしどり。今までも鴛鴦のように過ごしたし、遠いところでまた過ごしたい。

『江頭五詠:鸂鶒』 

故使籠寬織,須知動損毛。

看雲莫悵望,失水任呼號。

六翮曾經剪,孤飛卒未高。

且無鷹隼慮,留滯莫辭勞。 

(江頭の五詠:鸂鶒【けいせき】)

故【ことさら】に籠をして織を寛にせしむ、須【すべか】らく知るべし動けば毛を損するを。

雲を看て 猶お悵望す、水を失して呼号するに任す。

六翮【ろくかく】曾て剪らるるを経たり、孤飛 卒【つい】に未だ高からず。

且つ鷹隼【ようしゅん】の慮り無し、留滞 労を辞する莫れ。

鴛鴦を飼うのにわざわざ寵の目をあらく織らせた、なぜならば目を密にすればその中で動くとき鳥が毛を傷めるとおもうからだ。

籠から雲を見ては恨めしく眺めることだろうし、水から離れてしまうから悲しんで泣き叫ぶことだろうが、叫ぶがままにさせておく。

六枚の立ち羽は前に剪られてしまったから、ひとりで飛ぶ力が無くなっているので、高く飛べないのだ。

だけど、それで鷹や隼におそわれる心配がない、それを取り柄にすれば、ゆっくりこのかごのなかにとどまって苦労することを云うことなどなくなるといものだ。

江頭五詠:鸂鶒 蜀中転々 杜甫 <521  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブロ2800 杜甫詩1000-521-754/1500 

 

 

花間集 訳注解説 (401)回目《孫光憲巻八08河瀆神二首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10362

(春になり瀟湘八景の娥皇と女英の祠や廟に着てみると、そのころの空とおなじ空が広がり、舟もふたりをのせて出発する。また鴛鴦の様に一緒に過ごしていることだろうと詠う。)

湘江のほとりには草草が勢いよくのびてきて繁っている。春が終わろうとしているころに湘江の川の神は「湘妃」「湘君」の祠の前に春の景色でいっぱいになる。

その廟の片側には柳が鬱蒼として葉をつけ、その色のむこうには、楚の国の晴れ渡った昼下がりの南の空がある。その空には、いつしか雁が数行の列をなして、ここの空を斜めに連なりはばたいて北の空に行き去る。

娥皇なのか、女英なのか、独り、紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。しかし、眠れぬ夜を過ごし、その最後の朝を迎えた娥皇と女英のような気持ちでいると決意した、思いを貫くためである。

船に乗って行ってしまったあの娥皇なのか、女英なのか行く先は全く分からない。遠くを眺めれば水際の砂浜には時おり、鴛鴦が起き上がって過ごしていることだろう。

 

 

 

花間集 巻七

 

 

 

 巻八06  河瀆神二首其一    

汾水碧依依,黃雲落葉初飛。翠蛾一去不言歸,廟門空掩斜暉。

四壁陰森排古畫,依舊瓊輪羽駕。小殿沉沉清夜,銀燈飄落香

 

巻八07   河瀆神二首其二    

江上草芊芊,春晚湘妃廟前。一方柳色楚南天,數行斜鴈聯翩。

獨倚朱欄情不極,魂斷終朝相憶。兩槳不知消息,遠汀時起鸂鶒。

 

巻八08   虞美人二首其一    

寂寂無人語,暗澹梨花雨。繡羅紋地粉新描,博山香炷旋抽條,

睡魂銷。天涯一去無消息,終日長相憶。交人相憶幾時休?不堪悵觸別離愁,淚還流。

 

巻八09   虞美人二首其二    

好風微揭簾旌起,金翼鸞相倚。翠簷愁聽乳禽聲,此時春態暗關情,

獨難平。畫堂流水空相翳,一穗香搖曳。交人無處寄相思,落花芳艸過前期,沒人知。

 

巻八10   後庭花二首其一    

景陽鐘動宮鶯囀,露涼金殿。輕飇吹起瓊花綻,玉葉如翦。

晚來高閣上,珠簾卷,見墜香千片。

 

巻八11   後庭花二首其二    

石城依舊空江國,故宮春色。七尺青絲芳草綠,世難得。

玉英凋落盡,更何人識,野棠如織。只是教人添怨憶,悵望無極。

 

 孫少監光憲四十七首

菩薩蠻五首

河瀆神二首

虞美人二首

後庭花二首

子三首

臨江仙二首

酒泉子三首

清平樂二首

更漏子二首

女冠子二首

風流子三首

定西番二首

河滿子一首

玉蝴蝶一首

八拍蠻一首

竹枝一首

思帝一首

上行盃二首

謁金門一首

思越人二首

陽柳枝四首

望梅花一首

漁歌子二首

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲《河瀆神二首》孫光憲

 

 

 

 

 

 

河瀆神二首 其一

(汾河を遠くに見る御陵にも秋がおとずれるのと長い夜が来るその景色をうたう)

汾水碧依依,黃雲落葉初飛。

汾水の流れは緑に澄んだ水で遙か先まで流れている。傾きかけた日に黄色に映る雲をみて初めて秋を知り、初めて落ち葉が散って来たのを見る。

翠蛾一去不言歸,廟門空掩斜暉。

「翠蛾」はひとたび去る時には帰って来るとは言わなかった、この陵廟の門はひっそりとして西日が照り輝く。

四壁陰森排古畫,依舊瓊輪羽駕。

廟苑を囲む四方の壁の向こうには深い木々の森が鬱蒼としてかべやはしらにえがかれたものがふるくうすよごれている見えなくなるほどになっている、きっと昔は鳳凰鳥の馭者に牽かれ天に環をかけて飛び走る絵が描かれていたのだろう。

小殿沉沉清夜,銀燈飄落香

陵廟の館樓はしんしんと更けてゆき清らかな夜が訪れる。妃嬪の閨の銀の燭台の燈火は灯芯がおちて燃え残りが油の香りがする。

河瀆神二首           其一

汾水 碧 依依たり,黃雲 落葉 初めて飛ぶ。

翠蛾 一び去りて 歸るを言わず,廟門 空しく斜暉を掩う。

四壁 森を陰して古畫を排し,依舊 羽駕に 瓊輪す。

小殿 沉沉として清夜なり,銀燈 飄落して 香す。

 

 

河瀆神二首 其二

(春になり瀟湘八景の娥皇と女英の祠や廟に着てみると、そのころの空とおなじ空が広がり、舟もふたりをのせて出発する。また鴛鴦の様に一緒に過ごしていることだろうと詠う。)

江上草芊芊,春晚湘妃廟前。

湘江のほとりには草草が勢いよくのびてきて繁っている。春が終わろうとしているころに湘江の川の神は「湘妃」「湘君」の祠の前に春の景色でいっぱいになる。

一方柳色楚南天,數行斜鴈聯翩。

その廟の片側には柳が鬱蒼として葉をつけ、その色のむこうには、楚の国の晴れ渡った昼下がりの南の空がある。その空には、いつしか雁が数行の列をなして、ここの空を斜めに連なりはばたいて北の空に行き去る。

獨倚朱欄情不極,魂斷終朝相憶。

娥皇なのか、女英なのか、独り、紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。しかし、眠れぬ夜を過ごし、その最後の朝を迎えた娥皇と女英のような気持ちでいると決意した、思いを貫くためである。

兩槳不知消息,遠汀時起鸂鶒。

船に乗って行ってしまったあの娥皇なのか、女英なのか行く先は全く分からない。遠くを眺めれば水際の砂浜には時おり、鴛鴦が起き上がって過ごしていることだろう。

 

(河瀆神二首       其の二)

江上 草 芊芊たり,春晚 湘妃 廟前たり。

一方 柳色 楚の南天,數行 斜鴈 聯翩す。

獨り朱欄に倚るも 情 極らず,魂斷つ 終に朝 相憶するを。

兩槳 消息を知らず,汀を遠くして 時に鸂鶒起す。

             


 

『河瀆神二首』 現代語訳と訳註

(本文)

河瀆神二首           其二

江上草芊芊,春晚湘妃廟前。

一方柳色楚南天,數行斜鴈聯翩。

獨倚朱欄情不極,魂斷終朝相憶。

兩槳不知消息,遠汀時起鸂鶒。

 

(下し文)

(河瀆神二首       其の二)

江上 草 芊芊たり,春晚 湘妃 廟前たり。

一方 柳色 楚の南天,數行 斜鴈 聯翩す。

獨り朱欄に倚るも 情 極らず,魂斷つ 終に朝 相憶するを。

兩槳 消息を知らず,汀を遠くして 時に鸂鶒起す。

 

(現代語訳)

(春になり瀟湘八景の娥皇と女英の祠や廟に着てみると、そのころの空とおなじ空が広がり、舟もふたりをのせて出発する。また鴛鴦の様に一緒に過ごしていることだろうと詠う。)

湘江のほとりには草草が勢いよくのびてきて繁っている。春が終わろうとしているころに湘江の川の神は「湘妃」「湘君」の祠の前に春の景色でいっぱいになる。

その廟の片側には柳が鬱蒼として葉をつけ、その色のむこうには、楚の国の晴れ渡った昼下がりの南の空がある。その空には、いつしか雁が数行の列をなして、ここの空を斜めに連なりはばたいて北の空に行き去る。

娥皇なのか、女英なのか、独り、紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。しかし、眠れぬ夜を過ごし、その最後の朝を迎えた娥皇と女英のような気持ちでいると決意した、思いを貫くためである。

船に乗って行ってしまったあの娥皇なのか、女英なのか行く先は全く分からない。遠くを眺めれば水際の砂浜には時おり、鴛鴦が起き上がって過ごしていることだろう。


 

(訳注)

河瀆神二首其二

1.(春になり瀟湘八景の娥皇と女英の祠や廟に着てみると、そのころの空とおなじ空が広がり、舟もふたりをのせて出発する。またえんおうのように一緒に過ごしていることだろうと詠う。)

2. 韓愈 『黄陵廟碑』には湘妃のことが面白く述べられている。

《黄陵廟碑 -(1)》韓愈(韓退之) Ⅱ唐宋八大家文読本 巻五 <1036>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4164韓愈詩-393-1

402-10 《黄陵廟碑 -(10)四段の2》韓愈(韓退之) Ⅱ唐宋八大家読本 巻五 <1063>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4299韓愈詩-402-10

 

3. 『花間集』には張泌の作が一首収められている。双調四十九字、前段二十四字四句四平韻、後段五字四句四灰韻で、⑤⑥⑦⑥/❼❻❻❻の詞形をとる。

 

江上草芊芊,春晚湘妃廟前。

湘江のほとりには草草が勢いよくのびてきて繁っている。春が終わろうとしているころに湘江の川の神は「湘妃」「湘君」の祠の前に春の景色でいっぱいになる。

4. 芊芊 草木がぼうぼうと伸び茂るさま。

5. 湘妃 湘江の川の神は「湘妃」「湘君」といい、娥皇と女英の二人の女神からなる。娥皇・女英の二人の娘姉妹を舜の妃としたこと。娥皇と女英は舜帝の妃であったが、舜が没すると悲しんで川に身を投じ、以後川の神となった。斑竹の表面にある斑紋は、娥皇と女英の涙が落ちた跡が残って斑になったという言い伝えがあり、湘江竹、湘竹、涙竹などの別名がある。

6. 廟前 廟や祠そのものに、あるいは人の集まる港に近く、ところに女妓が集められていたその様子を「草」「湘妃」と表現している。男が船に乗って出かけて行ったのである。

 

一方柳色楚南天,數行斜鴈聯翩。

その廟の片側には柳が鬱蒼として葉をつけ、その色のむこうには、楚の国の晴れ渡った昼下がりの南の空がある。その空には、いつしか雁が数行の列をなして、ここの空を斜めに連なりはばたいて北の空に行き去る。

7. 柳色楚南天 柳の色は夏空の色である、季節が夏に変わったことをいう。

8. 數行斜鴈 列をなして空を斜めに横切る。

 

獨倚朱欄情不極,魂斷終朝相憶。

娥皇なのか、女英なのか、独り、紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。しかし、眠れぬ夜を過ごし、その最後の朝を迎えた娥皇と女英のような気持ちでいると決意した、思いを貫くためである。

9. 朱欄情不極 紅い欄干によりかかり、空を見上げて雁を追いかけてみているが心は落ち着いていない。

10 魂斷終朝 舜帝が逝った後、帝の後を追おうと決め、その最後の朝を迎えた娥皇と女英のような気持ちでいることをいう。

 

兩槳不知消息,遠汀時起鸂鶒。

船に乗って行ってしまったあの娥皇なのか、女英なのか行く先は全く分からない。遠くを眺めれば水際の砂浜には時おり、鴛鴦が起き上がって過ごしていることだろう。

11 兩槳 かじとかいなど舟を漕ぎ勧める道具。ここではそうした船に乗って行ってしまったあの娥皇と女英ということ。

12 鸂鶒 おしどり。今までも鴛鴦のように過ごしたし、遠いところでまた過ごしたい。

『江頭五詠:鸂鶒』 

故使籠寬織,須知動損毛。

看雲莫悵望,失水任呼號。

六翮曾經剪,孤飛卒未高。

且無鷹隼慮,留滯莫辭勞。 

(江頭の五詠:鸂鶒【けいせき】)

故【ことさら】に籠をして織を寛にせしむ、須【すべか】らく知るべし動けば毛を損するを。

雲を看て 猶お悵望す、水を失して呼号するに任す。

六翮【ろくかく】曾て剪らるるを経たり、孤飛 卒【つい】に未だ高からず。

且つ鷹隼【ようしゅん】の慮り無し、留滞 労を辞する莫れ。

鴛鴦を飼うのにわざわざ寵の目をあらく織らせた、なぜならば目を密にすればその中で動くとき鳥が毛を傷めるとおもうからだ。

籠から雲を見ては恨めしく眺めることだろうし、水から離れてしまうから悲しんで泣き叫ぶことだろうが、叫ぶがままにさせておく。

六枚の立ち羽は前に剪られてしまったから、ひとりで飛ぶ力が無くなっているので、高く飛べないのだ。

だけど、それで鷹や隼におそわれる心配がない、それを取り柄にすれば、ゆっくりこのかごのなかにとどまって苦労することを云うことなどなくなるといものだ。

江頭五詠:鸂鶒 蜀中転々 杜甫 <521  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブロ2800 杜甫詩1000-521-754/1500 
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