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花間集 巻六・七 顧敻 五十五首 

花間集 訳注解説 (9)回目顧敻【字解集】-9・漁歌子 ・臨江仙三首其一~三 ・醉公子二首其一~二 ・更漏子》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10145

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9)回目顧【字解集】-9・漁歌子 ・臨江仙三首其一~三 ・醉公子二首其一~二 ・更漏子》 

 

  

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花間集 巻七 

 

 

 

巻七31 漁歌子

       曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。

       畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

       好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。

       酒盃深,光影促,名利無心較逐。

 

巻七32 臨江仙三首其一

       碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

       象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

       暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

       博山鑪暖澹煙輕。

       蟬吟人靜,殘日傍,小明。

 

巻七33 臨江仙三首其二

       幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

       舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

       何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

       畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

巻七34 臨江仙三首其三

       月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

       砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

       香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

       繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

      

巻七35 醉公子二首其一

       漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

       枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

       睡起橫波慢,獨望情何限。

       衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

巻七36 醉公子二首其二

       岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

       家在綠楊邊,往來多少年。

       馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

       斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

巻七37 更漏子

       舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。

       濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。

       簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。

       歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

 

【字解集】・漁歌子 

漁歌子一首

1. (若いころは寵愛をほしいままにしたが、寵愛を失い、離宮に配属された妃嬪は、風流、興を感じる隠士の生活をするのとおなじであると詠う。)

2. 花間集には、教坊曲『漁歌子』は八首所収されている。

総長五十字、前後二十五字六句四仄韻、3❸❼3❸❻/3❸❼3❸❻の詞形をとる。

漁歌子一首

曉風清,幽沼,倚欄凝望珍禽

畫簾垂,翠屏,滿袖荷香馥

好攄懷,堪寓,身閑心靜平生

酒盃深,光影,名利無心較

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漁歌子二首其一  孫光憲

草芊芊,波漾,湖邊艸色連波

沿蓼岸,泊楓,天際玉輪初

扣舷歌,聯極,槳聲伊軋知何

黃鵲,白鷗眠,誰似儂家疏

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顧夐

《巻七31漁歌子一首》  曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。酒盃深,光影促,名利無心較逐。

孫光憲

《巻八47漁歌子二首其一》 草芊芊,波漾漾,湖邊艸色連波漲。沿蓼岸,泊楓汀,天際玉輪初上。扣舷歌,聯極望,槳聲伊軋知何向。黃鵲叫,白鷗眠,誰似儂家疏曠。

孫光憲

《巻八48漁歌子二首其二》 泛流螢,明又滅,夜涼水冷東灣闊。風浩浩,笛寥寥,萬頃金波澄澈。杜若洲,香郁烈,一聲宿鴈霜時節。經霅水,過松江,盡屬濃家日月。

魏承班

《巻九13漁歌子》  柳如眉,雲似髮。蛟籠香雪。夢魂驚,鐘漏歇,外曉鶯殘月。幾多情,無處,落花飛絮清明節。少年郎,容易別,一去音書斷

李珣

《巻十18漁歌子四首其一》  楚山青,湘水淥,春風澹蕩看不足。草芊芊,花簇簇,漁艇棹歌相續。信浮沉,無管束,釣迴乘月歸灣曲。酒盈罇,雲滿屋,不見人間榮辱。

李珣

《巻十19漁歌子四首其二》  荻花秋,瀟湘夜,橘洲佳景如屏畫。碧煙中,明月下,小艇垂綸初罷。水為,篷作舍,魚羹稻飯常飡也。酒盈杯,書滿架,名利不將心掛。

李珣

《巻十20漁歌子四首其三》  柳垂絲,花滿樹,鶯啼楚岸春山暮。棹輕舟,出深浦,緩唱漁歌歸去。罷垂綸,還酌醑,孤村遙指雲遮處。下長汀,臨淺渡,驚起一行沙鷺。

李珣

《巻十21漁歌子四首其四》  九疑山,三湘水,蘆花時節秋風起。水雲間,山月裏,棹月穿雲遊戲。皷清琴,傾淥蟻,扁舟自得逍遙志。任東西,無定止,不議人間醒醉。

 

 曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。

初秋の明け方の清々しい風にあたる。誰もいない沼の岸辺には緑があふれている。水際の欄干に倚りかかって珍しい鳥が水浴びをしているのを少し離れてはいるがじっと眺める。

3. 曉風清 初秋の朝の清清しい風を言う。

4. 幽沼綠 沼の岸辺には竹藪の茂みの木陰の涼しさをいう。

 

畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

奇麗な絵が描かれた簾は垂らしておき、翡翠の屏風はたたんで使わず、それでも着物の袂には蓮の香りをいっぱいにしみ込ませ良い香りを漂わせるのである。

5. 翠屏曲 寵愛を受けるとき、屏風を立て、帳をたらす、寵愛を失えば用がないから翡翠の屏風はたたんで使わずということ。

6. 馥郁 よい香りがただよっているさま。寵愛を受ける準備をしていることを示す。

 

好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。

嫉妬せず思いを広くしていくのはよいことであり、山水風流なものに注目することは何よりいいことであり、身体は長閑に、こころは静かにする、妃嬪離宮の平生の隠遁生活なのである。

7. 攄懷 おもいをひろくめぐらす。嫉妬やねたみをもたないこと。

8. 寓目 目を向けること。注目すること。

 

酒盃深,光影促,名利無心較逐。

酒を呑むのは十分に飲むし、月光の影に趣を促し、もう、名誉と利益については全く関心がないし、人と競い合うことなどもしない。

9. 名利(個人の)名誉と利益.用例名利思想=個人の利益・名誉・地位を追い求める考え.名利双收((成語))=名誉と利益を両方とも手に入れる.

10. 較逐 (競逐). ;較對. (競爭對抗). ;較逐. (角逐,競爭追求).

 

 

 

 

 

 

 

【字解集】・臨江仙三首其一~三 

臨江仙三首其一

1. (年を重ねてきて離宮に移された妃嬪が、昔を懐かしみ、今を悲しむ日をすごす詞。)

2. 作中の主人公は調度品から高貴な人、妃嬪、愛妾であることが知れる。楽しき思い出とは、寵愛を受けていた時期、過ごした日々のことを指す。離宮に移された妃嬪を詠うものである。

 

3. 唐の教坊の曲名。『花間集』には下に示した表のとおり、二十六首所収。顧夐の作は三首収められている。双調六十字、前後段三十字六句三平韻二仄韻で、7⑥⑦❹❸③/7⑥⑦❹❸③の詞形をとる。

臨江仙三首 其一

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝,滿衣紅藕細香

象床珍,山障,玉琴

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁

博山鑪暖澹煙

蟬吟人,殘日,小

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碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

池端の緑が深くなり、遠くの空と一体になって、池は鏡のように静かに広がる、宮殿の手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

4. 碧染長空 晴わたる春の日、帰らぬ男を待ち侘びて見上げる遙かな北の空をいう。

 

象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツを敷き、背後には山の画の屏風でおおった、玉の琴をじゅんびして横においている。  

5. 象床・珍簟・障掩・玉琴 これらの物は相当高貴な人か、富貴の愛妾であったことをあらわしている。

・象床 象牙の飾りの付いた寝台。

6. 珍簟 上等な夏用の敷物。簟は、竹の皮を薄く剥いで編んだ竹筵シーツで涼しい模様に編んでいた。

7. 山障 山形の衝立。

8. 玉琴 玉を飾った琴。

 

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

密かに慕い、思いだすのは昔二人で楽しく笑って過ごしたことばかり、今は毎日愁いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。

9. 懽笑事/贏得愁生 昔は楽しく笑って二人で過ごしたことばかりが思い出されるが、今は毎日患いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。

10. ・懽 懽・歡で 喜ぶ,楽しむ.((方言)) 形容詞 勢いがよい,活発である,盛んである.

11. 扁得 苦労の末、手に入れたもの、残ったもの。

 

博山鑪暖澹煙輕。

神仙三山がかたちづくられた博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

12. 博山 神仙三山がかたちづくられた閨におかれている博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

・博山 大型の高価な香炉の形であるが、ここでは香が置いてあるその部屋を指す。

13. 博山炉【はくさんろ】中国の香炉の一種で,豆(とう)形の火皿に先端のとがった山形の蓋をもつ。承盤をともなうものも多く,これは海中に浮かぶ神山にたとえたとみられ,神仙道との関係がうかがわれる。戦国末期にあらわれ,漢代に盛行し,青銅製品には金象嵌をほどこした華麗なものがある。江南では東晋,南朝代に青磁製のものがみられる。南北朝代には仏教徒も用い,仏像の台座正面や供養者の持物にあらわされた。隋・唐代には山形の蓋が蓮華をかたどった緑釉陶もつくられた。

 

蟬吟人靜,殘日傍,小明。

蝉が鳴くほど誰もいなくて静寂が広がり、夕日が部屋の奥まで照らしている、高小窓にも夕陽があたって明るい。

14. 夏の日の午後から夕暮れの宮殿の閨の模様、状況,だれもいなくて寂莫とした夜を迎えても何もする気にならないといったところか。

 

 

臨江仙三首 其二

1. (昔を懐かしみ、今を悲しむ。調楽しかったころを思い出しては涙する)

2. この詩は、漢の陳皇后の長門宮の幽閉を連想させる。

3. 唐の教坊の曲名。『花間集』には、二十六首所収。顧夐の作は三首収められている。双調六十字、前後段三十字六句三平韻二仄韻で、7⑥⑦❹❸③/7⑥⑦❹❸③の詞形をとる。

臨江仙三首 其一

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝,滿衣紅藕細香

象床珍,山障,玉琴

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁

博山鑪暖澹煙

蟬吟人,殘日,小

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臨江仙三首 其二は、双調五十八字、前後段二十九字五句三平韻二仄韻で、❼⑥⑦❹⑤/❼⑥⑦❹⑤の詞形をとる。

臨江仙三首 其二

幽閨小檻春光,柳濃花淡鶯

舊歡思想尚依,翠嚬紅,終日損芳

何事狂夫音信,不如梁鷰猶

畫意深處麝煙,屏虛枕,風細雨霏

 

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幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

4. ・幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。この二句は漢の陳皇后の長門宮の幽閉を連想させる。まわりの春景色が過ぎてゆき、女盛りが過ぎ、歳を重ねて、思い人と全く音信不通になったことを思わせる。

 

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

5. ・嚬 苦々しげに口をゆがめる。

6. ・芳菲 草花のよいにおいがすること。また、草花が美しく咲きにおっていること。

 

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

何事に対しても一心不乱に向かうお方であること、音信すらなくなった。この宮殿に帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

7. ・狂夫 一つのことに一生懸命になることで、他が見えないことをいい、ここでは、若い女に入り浸っていることをいう。

8. ・梁鷰猶歸 春が来れば梁の上に巣を作り子作りをして秋には飛び去るが、新しい春と共に帰ってきてくれること。

 

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、使うはずの枕は冷め切ったままで、風は吹きぬけ、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。

9. ・畫意の句 書画を遺して行っているのでそこの思い出があり、楽しかったころと同じことをしてみることをいう。

10. ・屏虛枕冷 男が全く寄り付かないことの表現。屏風は女の閨は広い部屋で、寝牀も広いので帳や屏風で寝姿が見えないよう隠すが、その屏風牙鬚買われることもなく空しくあるだけ、同じ意味で枕も使われて体温のために暖められることがなく冷たいままである。

11. ・霏霏 雪や雨が絶え間なく降るさま。「―として秋雨が降る」物事が絶え間なく続くさま。春から夏にかけての小ぬか雨をいう、季節が変わったことをいい、歳を重ねたことをいう。

 

 

臨江仙三首 其三

1. (月が丸くなったころに帰って来るという約束を破られた妃嬪は、いつかは、寵愛を失うものと覚悟をしていたものの寂しさに打ち勝たねばならないと詠う)

 

2. 唐の教坊の曲名。『花間集』には、二十六首所収。顧夐の作は三首収められている。双調六十字、前後段三十字六句三平韻二仄韻で、7⑥⑦❹❸③/7⑥⑦❹❸③の詞形をとる。

臨江仙三首 其一

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝,滿衣紅藕細香

象床珍,山障,玉琴

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁

博山鑪暖澹煙

蟬吟人,殘日,小

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臨江仙三首 其二は、双調五十八字、前後段二十九字五句三平韻二仄韻で、❼⑥⑦❹⑤/❼⑥⑦❹⑤の詞形をとる。

臨江仙三首 其二

幽閨小檻春光,柳濃花淡鶯

舊歡思想尚依,翠嚬紅,終日損芳

何事狂夫音信,不如梁鷰猶

畫意深處麝煙,屏虛枕,風細雨霏

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双調五十八字、前後段二十九字五句三平韻で、7⑥⑦4⑤/7⑥⑦4⑤の詞形をとる。

臨江仙三首 其三

月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁

砌花含露兩三,如啼恨臉,魂斷損容

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前

繡襦不整鬢鬟,幾多惆悵,情緒在天

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月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

秋の夜に月が傾いてゆくと簾を穿って月かげが入って來て、風は竹林をぬけてくる、二つの眉に愁いの思いに潜めるこの時、屏風を使うこともなく壁に立てかけていている。

3. ・月色穿簾 月が穿簾を突き抜け部屋に入って來ることは、真上にあがっていては入らない、つまり、西に傾くまで寝ずに待っていたことをいう。また、月が明るいことを意味する。すなわち、十日すぎから二十日月の間に来ると約束したと思われる。風が竹林を抜けると音を立てるのは、一人の寂莫とした模様を強調させる、待っている妃嬪の様子をあらわしている。

 

砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

閨に続くきざはしの奥の砌には、枝につけた咲く花の二つ三つとあり、夜露にしっとりと濡れている。恨みに満ちた顔は泣き崩れている。ちょうあいをうしなえば、思う心は断絶し、夜伽の準備、身繕いをすることもしたくない。

4. ・砌花の句 この妃嬪はいつもの約束の日ももう何度も一人で過ごすようになった、寵愛を失えばもう元のお碗に水は戻ってこない、階の向うの花には(他の妃賓をいう場合が多い。)他の妃賓は、寵愛を受けて楽しんでいるという意味である。

 

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

あのお方を迎えするための香炉には香を焚くことも、閨を温めておくこともなく香炉の上の鴨の飾りも冷え切ったままで、前時の約束の日に来ないという心が踏みにじられたことにも堪えるしかない。

5. ・辜負 「辜」「負」はともにそむく意で強い意志をもってそむくこと。

 

繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

刺繍の入った襦袢を着るものの、雲型やみみつらの髪型を整えなくなる、それは、何度も何度も辛い悲しい思いをしているからか、それでも、妃嬪の人生、思い続けていくことが生きていくことと云うことなのである。

6. ・鬢鬟 びんとみみつら。耳の傍に垂らす髪型。

7. ・欹 そばだてる。

 

 

 

 

 

【字解集】・醉公子二首其一~二 

醉公子二首其一

1. (何年も秋にくると待ち侘びて、同じ秋を過したのだろうか、妃嬪も年を重ねて、あきらめて生きている)

 

2. 『花間集』には四首所収。顧夐の作は二首収められている。双調四十字、前後段二十字四句二仄韻二平韻で、❺❺⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

醉公子二首 其一

漠漠秋雲,紅耦香侵

枕倚小山,金鋪向晚

睡起橫波,獨望情何

衰柳數聲,魂銷似去

●●○○△  ○●○△●

△△●○△  ○△●●○

●●△○●  ●△○△●

○●●○○  ○○●●○

 

漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

秋雲がうっすらと、ぼんやりとして遠くはるかなところにではじめた、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

3. 漠漠 ぼんやりとして遠くはるかな様子をいう。

4. 紅耦 赤い蓮の花。女妓の頬紅を連想させる語である。

5. 侵檻 池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

 

枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

屏風を立てまくらをあてて妃嬪は横たわる、夕暮れになれば門に鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

6. 小山屏 女性がよこたわる。

7. 金鋪向晚扃 夕暮れになれば門の鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

 

 

睡起橫波慢,獨望情何限。

転寝の眠りから覚めて、物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあのお方を思うことはこんなにもかぎりがない。

8. 橫波慢 日ごろ物憂いで目だけを動かすだけである。

9. 何限 こんなにもかぎりがないほどだ。無限と同じ。

 

衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

柳もまた枯れ始め、もう数度、蝉の声を聞いてきた。寵愛を失い、思いも消えた、去年の秋も同じようなものであった。

10. 衰柳數聲蟬 これまで、柳枯れ、数々の蝉の声を聞いてきたことだろう。

11. 魂銷 男のことを思う気持ちが消えてきた

12. 似去年 去年の秋と同じようなものであること。

 

 

醉公子二首 其二

1. (去年・それ以前のデビューしている女妓は何度か遊ばれて棄てられることを経験している、初めてデビューした女妓は、初めて経験して悲しむものであると詠う。)

2. 【解説】 

柳の色彩を言った前段第一句の「金線」と第三句の「緑楊」今年芽吹いたばかりの枝、「緑楊」が去年から生える枝というのがこの詩の斬新なところである。

 

3. 『花間集』には四首所収。顧夐の作は二首収められている。双調四十字、前後段二十字四句二仄韻二平韻で、❺❺⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

醉公子二首 其一

漠漠秋雲,紅耦香侵。枕倚小山,金鋪向晚

睡起橫波,獨望情何。衰柳數聲,魂銷似去

●●○○△  ○●○△● △△●○△  ○△●●○

●●△○●  ●△○△● ○●●○○  ○○●●○

『花間集』には四首所収。顧夐の作は二首収められている。双調四十字、前後段二十字四句二仄韻二平韻で、❺❺⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

醉公子二首其二

岸柳垂金,雨晴鶯百。家在綠楊,往來多少

馬嘶芳草,高樓簾半。斂袖翠蛾,相逢爾許

●●○○●  ●○○●● ○●●○○  ●△○●○

●○○●●  ○○○●△ ●●●△●  △○●●△

 

岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

岸辺の柳は黄金の糸垂れるころ、春の長雨の後、晴れてくると鶯はあちこちで啼いている。

4. 金線 柳の黄色い芽吹き。今春選抜で宮中に初めてデビューした宮女をいう。

 

家在綠楊邊,往來多少年。

離宮宮女の住まいは川縁の緑の柳の木のもとにある、そこには多くの貴公子たちが出入りする。

5. 家在綠楊邊 美人の住まいは川縁の緑の柳の木のもとにある。

6. 往來多少年 李白・杜甫・王維に少年行がある。富貴・貴族の二男坊たち。金に飽かせて徒党を組んで遊び回る。

唐詩で「少年」といえば、王維 少年行
新豐美酒斗十千,咸陽遊侠多少年。
相逢意氣爲君飮,繋馬高樓垂柳邊。 
李白 17少年行
少年行      
五陵年少金市東、銀鞍白馬度春風。
落花踏尽遊何処、笑入胡姫酒肆中。
杜甫 少年行

馬上誰家白面郎、臨階下馬坐人牀。
不通姓氏麤豪甚、指點銀瓶索酒嘗。
 
王昌齢『少年行』
走馬遠相尋,西樓下夕陰。結交期一劍,留意贈千金。高閣歌聲遠,重門柳色深。夜闌須盡飲,莫負百年心。
いなせな若者や壮士を詠う。

溫庭筠『贈少年』

江海相逢客恨多,秋風葉下洞庭波。

酒酣夜別淮陰市,月照高樓一曲歌。

贈少年 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-56-9-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1840

 

馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

貴公子の馬は嘶いてどこか若草の彼方へと遠ざかってゆく、高殿では簾を半ば巻き上げ、さってゆく後すがたを追って涙するのがみえる。

7. 馬噺芳草遠 遊び人の貴公子が若草茂る道を馬に跨り遥か遠ざかって行く。彼らは去ったまま帰ってくることはない。後段末句の「相逢爾許難」を生み出す要因になっている。馬で去るのか、舟で去るか、貴公子の行為の常套手段の語である。

 

斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

涙でぬれた袖をたくし上げ、きえた眉を翠の蛾に書いたけれど、あれだけ待って逢瀬を過してもこんなに心は痛んでしまうほど難しいものなのだ。

8. 斂袖翠蛾攢 泣きぬれた袖をたくし上げて、やっと化粧をやり直すことをいう。あきらめの境地をいう。

9. 爾許 このように。

 

 

 

 

 

 

 

【字解集】・更漏子

更漏子

1.(寵愛を失って、何もすることはなく、以前愉しい思いをしているころは、何にもいらない、何の助けもいらないと思っていたのに、今、夜を過ごすのに歌とお酒の助けがいると詠う。)

2. 更漏子という題で、花間集には温庭筠、韋莊、牛嶠、毛文錫、孫光憲、毛熙震などの作が収録されている。逢瀬は時間を気にして過ごしたが、今は眠れず夜を過ごすというのが大方のストーリーである。

3. 更漏 ①古代用滴漏方法計時的器具,即漏壺:以更漏計時器。 ②夜晚:夜残更漏|更漏時分。夜間憑漏刻傳更, 故稱。

 

4. 『花間集』には顧夐の作が一首収められている。双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句三仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。

更漏子

舊歡,新悵,擁鼻含嚬樓

濃柳翠,晚霞,江鷗接翼

簾半捲,屏斜,遠岫參差迷

歌滿耳,酒盈,前非不要

●○△  ○●△ ●●○○○●

○●● ●○○  ○○●●○

○●△  △○● ●●△△○●

○●● ●○○  ○○△△△

 

舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。

以前の夜を過ごすのはこんなにも楽しいものかと思っていたが、今はこんなにも儚く、悔しく妷らいものかとおもう。行場もなく楼上に上ると涙と鼻水でぬれてしまう。

5.  よろこび楽しむこと。 「美人西施を洒掃(せいそう)の妾(しよう)たらしめ,一日の歓娯に備ふべし

6. 悵望 心をいためて思いやること。うらめしげに見やること。

7. 擁鼻 かなしくて涙と鼻水がこぼれたのを拭く。

8. 含嚬 悔しさをかみしめ、口をゆがめる

 

濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。

又、春が来て柳は緑に繁り、夕暮れになれば靄が漂ってくる、大江に遊ぶカモメは飛び上がり翅を接している。

9. この三句、聯は春が過ぎ、夏が過ぎてゆく季節の変わりを述べる。

 

簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。

半分簾をかかげてみたり、壁の屏風を出してみたり、それでも遠くの山の峯、山並みを眺め山の長城を臨んでみたり、ただ目をあちこちさせる。

10. 簾半捲 簾の陰に隠れて遠方を眺める。見ている姿を見られたくないという女心をいう。

11. 屏斜掩 屏風は逢瀬の際ベッドのそばにたてて小部屋のようにして使用する。ここは男が来ないから使うことがなく壁に立てかけておくことをいう。

12. 【くき】山の洞穴。山の峰。

13. 參差 長短の等しくないさま。そろわないさま。② 入りまじるさま。入り組むさま。

14. 迷眼 めをこらすことがなく、おちつかないこと。

 

歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

この御殿には歌はあちこちから聞こえて來るし、酒は盃に漫漫と注がれ、切らすことはない、以前にはなかったことだし、何にもいらないと思っていたのに。

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