FC2ブログ

Welcome to my blog

花間集 巻六・七 顧敻 五十五首 

花間集 訳注解説 (358)回目顧敻巻七18獻衷心》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9984

0
 358)回目顧巻七18獻衷心》

 

2018127

の紀頌之"6"つの校注Blog

#2 自金陵泝流過白壁山

剝啄行#2

【字解集】東屯月夜 東屯北崦 他4

獻衷心 顧

#1 雜詩二首其二

夏日山居

李白詩

韓愈詩

杜甫詩

花間集

玉臺新詠

古代史女性論

 

 

2018127

の紀頌之”6”つの校注Blog

10年のBLOGの集大成

   李白総合案内

 

●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

747-03巻173-22-#2 自金陵泝流過白壁山翫月達天門寄句容王主簿#2(卷十四(一)八九一)漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之の李白詩訳注解説Blog9974

LiveDoo

rBlog

746-【字解集】21.魯東門觀刈蒲 22.魯郡堯祠送五之琅琊 23.魯郡堯祠送張十四遊西北Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集Blog9884

孟浩然

李白詩

謝霊運

司馬相如 《子虛賦 ・上林賦》

揚雄 《甘泉賦》

諸葛亮 出師表

曹植詩65

兩都賦序・西都賦・東都賦

李白全詩

漁父辞(屈原

楚辞・九歌》東君

《楚辞九辯》

 

 

 

 

10年のBLOGの集大成

●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

807年-03元和二年40歳巻四-08《剝啄行#2》〔〕Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之Blog9974

LiveDoo

rBlog

806年-集23- 韓昌黎集【字解集】送許郢州序 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9491

・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

index-2[800年~804年]27

index-3 805年陽山から江陵36

index-4 806年 39 江陵・国子博士25

index-5 806年39歳(2)25

index-6 807~809年 20

index-7[810年~811年 44歳] 34

index-8 [812年~814年47歳]46

index-9[815年~816年 49歳57

index-10[817年~818年 51歳]「平淮西碑」28

index-11 819年『論佛骨表』左遷 38

index-12 820 國子祭酒18

index-13 821年~822年 22

index-14 57歳・病気のため退職。没す14

韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

10年のBLOGの集大成

 

 

 

●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

詳注

767年-200 767-【字解集】覃山人隱居 東屯月夜 東屯北崦 從驛次草堂復至東屯茅屋二首 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9962

LiveDoo

rBlog

767年-集-21 【字解集】 ・寄峽州劉伯華使君四十韻  Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9366

767年 【字解集】152.課小豎鉏斫舍北果,林枝蔓荒穢淨,訖移床,三首 155.反照 157.向夕 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9645

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

杜甫詩 全詩 総合案内 

●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。

Ⅳブログ詩集

漢・唐・宋詞

花間集 訳注解説 (358)回目顧巻七18獻衷心》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9984 (01/27)

  fc2

Blog

花間集 訳注解説 (313)回目和凝【字解集】11柳枝三首  12.漁父一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9639 (12/07)

 

 

 

10年のBLOGの集大成

 

●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始

.唐五代詞詩・女性

・玉臺新詠

巻三-31-#1 雜詩二首其二思婦臨高臺〔王 微〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9943

LiveDoo

rBlog

巻三 【字解集】 19.合歡詩五首 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9739

●薛濤の全詩

●花間集(1

●花間集(2

●花間集(3

●花間集(4

●花間集(5

●魚玄機全詩

●花間集(6

●花間集(7

●花間集(8

●花間集(9

●花間集10

Ⅵ唐代女性論         ninjaブログ

九、037卷804_34 《夏日山居》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9958

 ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門)

漢詩総合サイト 07ch

杜甫全詩案内

韓愈全詩案内

李白全集

李白詩のサイト

古詩源

花間集案内

漢詩・唐詩・宋詩研究

http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/

花間集 訳注解説 (358)回目顧巻七18獻衷心》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9984

(あれほどに寵愛を受けていたのに、いまその思い続ける気力も失われたけれど、こんな生活ができている最初の気持ちを思い出さねばならないと詠う。)

鴛鴦の刺繍がきれいな帳の内は暖かい、屏風にはきれいな孔雀が描かれていて寝牀の横に欹てている。

この閨の人が陰鬱な気配、月がのぼり明るく照らすと、笑い転げて過ごした昔の歳月をどうしても思い出す。だけど今のこんな別れたままというのはやはり恨みに思う。

閨牀の枕元に置く燭台や銅の水時計も長い間そのままして、逢瀬の約束の日の楽しみもこばまれてしまった。

寝殿奥の小さな高殿にはお香の煙が細やかに漂う、二人で過ごしていた高閣には誰もいなくてただ簾が下がっているだけだ。

どれだけ多くのことを考えたのだろうか、こんなにもこの地が暗いところなのか、ただ、思いつづける。

美しい妃嬪に艶めかしく引き止められてそのまま過ごしているだろう、そんなことを夢にまで見るようでは、愚かな女になったというようなものではないか。

黄金で飾られた閨に、きちんとした牀に枕を高くして眠ることが出来ている、初めてそう思ったころのことを思い出して暮らそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 巻六 顧  十八首

 

 

     巻七 顧 三十七首

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巻七16

楊柳枝

秋夜香閨思寂寥,漏迢迢。鴛幃羅幌麝煙銷,燭光搖。

正憶玉郎遊蕩去,無尋處。更聞簾外雨蕭蕭,滴芭蕉。

巻七17

遐方怨

簾影細,簟紋平。象紗籠玉指,縷金羅扇輕。

嫩紅雙臉似花明,兩條眉黛遠山橫。

風簫歇,鏡塵生。遼塞音書,夢魂長暗驚。

玉郎經負娉婷,教人爭不恨無情。

巻七18

獻衷心

繡鴛鴦帳暖,畫孔雀屏欹。

人悄悄,月明時,想昔年懽笑,恨今日分離。

銀釭背,銅漏永,阻佳期。

小樓煙細,虛閣簾垂。幾多心事,暗地思惟。

被嬌娥牽役,魂夢如癡。

金閨裡,山枕上,始應知。

巻七19

應天長

瑟瑟羅裙金線縷,輕透鵝黃香畫袴。

垂交帶,盤鸚鵡,裊裊翠翹移玉步。

背人勻檀炷,慢轉橫波覷。斂黛春情暗許,倚屏慵不語。

巻七20

訴衷情二首其一

香滅簾垂春漏永,整鴛衾。羅帶重,雙鳳,縷黃金。

外月光臨,沉沉。斷腸無處尋,負春心。

 

巻七21

訴衷情二首其二

永夜人何處去,來音。香閣掩,眉斂,月將沉。

怎忍不相尋?鴛孤衾。換我心為你心,始知相憶深。

 

 

 

 

花間集 教坊曲《巻七18獻衷心》

 

 

花間集 訳注解説

 

 

  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9984

 

 

 

獻衷心

(あれほどに寵愛を受けていたのに、いまその思い続ける気力も失われたけれど、こんな生活ができている最初の気持ちを思い出さねばならないと詠う。)

繡鴛鴦帳暖,畫孔雀屏欹。

鴛鴦の刺繍がきれいな帳の内は暖かい、屏風にはきれいな孔雀が描かれていて寝牀の横に欹てている。

人悄悄,月明時,想昔年懽笑,恨今日分離。

この閨の人が陰鬱な気配、月がのぼり明るく照らすと、笑い転げて過ごした昔の歳月をどうしても思い出す。だけど今のこんな別れたままというのはやはり恨みに思う。

銀釭背,銅漏永,阻佳期。

閨牀の枕元に置く燭台や銅の水時計も長い間そのままして、逢瀬の約束の日の楽しみもこばまれてしまった。

小樓煙細,虛閣簾垂。

寝殿奥の小さな高殿にはお香の煙が細やかに漂う、二人で過ごしていた高閣には誰もいなくてただ簾が下がっているだけだ。

幾多心事,暗地思惟。

どれだけ多くのことを考えたのだろうか、こんなにもこの地が暗いところなのか、ただ、思いつづける。

被嬌娥牽役,魂夢如癡。

美しい妃嬪に艶めかしく引き止められてそのまま過ごしているだろう、そんなことを夢にまで見るようでは、愚かな女になったというようなものではないか。

金閨裡,山枕上,始應知。

黄金で飾られた閨に、きちんとした牀に枕を高くして眠ることが出来ている、初めてそう思ったころのことを思い出して暮らそう。

獻衷心

繡鴛鴦 帳暖たり,畫孔雀 屏欹る。

人悄悄として,月明の時,昔年を想い懽笑し,今日分離するを恨む。

銀釭の背,銅漏の永,佳期を阻む。

小樓 煙細やか,虛閣 簾垂る。

幾多の心事,地を暗くし思惟す。

嬌娥 牽役を被い,魂夢 癡の如し。

金閨の裡,山枕の上,始めて應に知る。


 

 

『獻衷心』 現代語訳と訳註

(本文)

獻衷心

繡鴛鴦帳暖,畫孔雀屏欹。

人悄悄,月明時,想昔年懽笑,恨今日分離。

銀釭背,銅漏永,阻佳期。

小樓煙細,虛閣簾垂。

幾多心事,暗地思惟。

被嬌娥牽役,魂夢如癡。

金閨裡,山枕上,始應知。

 

(下し文)

獻衷心

繡鴛鴦 帳暖たり,畫孔雀 屏欹る。

人悄悄として,月明の時,昔年を想い懽笑し,今日分離するを恨む。

銀釭の背,銅漏の永,佳期を阻む。

小樓 煙細やか,虛閣 簾垂る。

幾多の心事,地を暗くし思惟す。

嬌娥 牽役を被い,魂夢 癡の如し。

金閨の裡,山枕の上,始めて應に知る。

 

(現代語訳)

(あれほどに寵愛を受けていたのに、いまその思い続ける気力も失われたけれど、こんな生活ができている最初の気持ちを思い出さねばならないと詠う。)

鴛鴦の刺繍がきれいな帳の内は暖かい、屏風にはきれいな孔雀が描かれていて寝牀の横に欹てている。

この閨の人が陰鬱な気配、月がのぼり明るく照らすと、笑い転げて過ごした昔の歳月をどうしても思い出す。だけど今のこんな別れたままというのはやはり恨みに思う。

閨牀の枕元に置く燭台や銅の水時計も長い間そのままして、逢瀬の約束の日の楽しみもこばまれてしまった。

寝殿奥の小さな高殿にはお香の煙が細やかに漂う、二人で過ごしていた高閣には誰もいなくてただ簾が下がっているだけだ。

どれだけ多くのことを考えたのだろうか、こんなにもこの地が暗いところなのか、ただ、思いつづける。

美しい妃嬪に艶めかしく引き止められてそのまま過ごしているだろう、そんなことを夢にまで見るようでは、愚かな女になったというようなものではないか。

黄金で飾られた閨に、きちんとした牀に枕を高くして眠ることが出来ている、初めてそう思ったころのことを思い出して暮らそう。

 

(訳注)

獻衷心

1. (あれほどに寵愛を受けていたのに、いまその思い続ける気力も失われたけれど、こんな生活ができている最初の気持ちを思い出さねばならないと詠う。)

2. 皇帝は、後宮や太子、諸王のために妃を選ぶ時にはひじょうに家柄を重んじ、常に良家の中から広く娘を選び、「龍子龍孫」(皇帝の子や孫)が下賎の家の女から生れないようにした。玄宗皇帝は、皇太子や諸王のために「百官の子女」、「九品官(一品官から九品官に至る官僚)の息女」を選んで宮中に入れた(『全唐文』巻三五、玄宗「皇太子諸王妃を選ぶ勅」、『新唐書』十二宗諸子伝)。

十数歳に達した「良家の子女」は、この種の選抜をへて多数宮廷に入ったのであるが、彼女たちの中のほんの少しの者だけが幸運を得て妃嬢に列し、大多数の者は名もなき宮女のままで生涯を終えたのである。このように良家の子女を選抜するのが、宮廷女性の主要な来源であり、宮廷女性の中で少なからざる比率を占めていた。宮中の「良家の子は、千を以て数える」といい、辞調も『劉無双伝』の中で「後宮に選抜された宮嬢の多くは衣冠(公卿大夫)の家の子女である」と書いている。しかしながら、良家の子女の才智徳行あるものを厳格に選択するというのは、主に皇太子、諸王の妃を決める時だけであった。事実、歴代の皇帝は宮女を選別するのに、決してこれほど厳格な規定を持ってはいなかった。皇帝たちは名門の令嬢でも、貧しい家の娘でも、はては娼妓、俳優などの賎しい女たちであろうとも、ただ容姿、技芸が衆に抜きんでていれば、一様に選んで宮廷に入れたのであった。玄宗は、かつて「花鳥使」なる役人を四方に派遣して密かに美人をさがさせたが、家柄や才能、徳行などは必ずしも問題にしなかったようである。その他、唐の宮中には教坊などの役所があり、皇族の耳目を楽しませる多数の宮妓を専門に養成していた。この教坊もしばしば民間で女性を選抜した。たとえば憲宗の時、教坊は「密旨だとして良家の子女、及び衣冠の族の別宅の妓人を取り上げた」(『旧唐書』李緯伝)。宮妓を選抜するにはただ容姿、技芸を見るだけであったから、良家の出か、才智徳行がどうかは問題にしなかった。

 

獻衷心

3. 唐の教坊の曲名。『花間集』には二首所収。顧夐の作が一首、欧陽烱の作が収められている。六十四字、単調九平韻である。

 雙調六十六字、前半三十五字四平韻三仄韻、後半三十一字四平韻三仄韻、三字句が多く可愛らしさを印象づけるものである。(5⑤⑤33③ /④5④3③)(35 31

繡鴛鴦帳暖,畫孔雀屏

人悄,月明,想昔年懽,恨今日分

銀釭背,銅漏永,阻佳

小樓煙,虛閣簾

幾多心,暗地思

被嬌娥牽役,魂夢如

金閨,山枕上,始應

●○○●●  ●●●△○

○●●  ●○○ ●●○△●  ●○●△△

○○●  ○●● ●○○

●○○● ○●○○

△○○● ●●△○

●△○△● ○△△○

○○● ○△●  ●△○

 

繡鴛鴦帳暖,畫孔雀屏欹。

鴛鴦の刺繍がきれいな帳の内は暖かい、屏風にはきれいな孔雀が描かれていて寝牀の横に欹てている。

 

人悄悄,月明時,想昔年懽笑,恨今日分離。

この閨の人が陰鬱な気配、月がのぼり明るく照らすと、笑い転げて過ごした昔の歳月をどうしても思い出す。だけど今のこんな別れたままというのはやはり恨みに思う。

4. ・悄悄 物悲しさと失望でいっぱいの気鬱  鬱々たる  大腐り  陰々滅々  欝欝たる  湿っぽい  鬱鬱たる  暗然たる  鬱陶しげ  うっとうしい  気が重い

5. ・懽笑 笑い転げた。活発に笑う。懽:喜ぶ,楽しむ.2((方言)) 形容詞勢いがよい,活発である,盛んである.

 

銀釭背,銅漏永,阻佳期。

閨牀の枕元に置く燭台や銅の水時計も長い間そのままして、逢瀬の約束の日の楽しみもこばまれてしまった。

6. ・銀釭 銀の火灯し油皿。閨牀の枕元に置く燭台。

 

小樓煙細,虛閣簾垂。

寝殿奥の小さな高殿にはお香の煙が細やかに漂う、二人で過ごしていた高閣には誰もいなくてただ簾が下がっているだけだ。

 

幾多心事,暗地思惟。

どれだけ多くのことを考えたのだろうか、こんなにもこの地が暗いところなのか、ただ、思いつづける。

 

被嬌娥牽役,魂夢如癡。

美しい妃嬪に艶めかしく引き止められてそのまま過ごしているだろう、そんなことを夢にまで見るようでは、愚かな女になったというようなものではないか。

7. ・嬌娥 なまめかしい女妓

8. ・癡 愚かなこと。また、その人。

 

金閨裡,山枕上,始應知。

黄金で飾られた閨に、きちんとした牀に枕を高くして眠ることが出来ている、初めてそう思ったころのことを思い出して暮らそう。

スポンサーサイト



0 Comments

There are no comments yet.

Leave a reply