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【字解集】-3玉樓春四首

 

顧敻 玉樓春四首

15

巻六48

玉樓春四首其一 

月照玉樓春漏促,颯颯風搖庭砌竹。夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷續。惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細綠。曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅燭。

16

巻六49

玉樓春四首其二 

柳映玉樓春日晚,雨細風輕煙草軟。畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半掩。香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思遠。恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不展。

17

巻六50

玉樓春四首其三 

月皎露華影細,風送菊香粘繡袂。博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

18

巻六51

玉樓春四首其四 

拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面。鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。

 

(玉樓春四首 其の一)

月 玉樓を照し 春 漏促し,颯颯として風 庭の砌の竹を搖す。

夢 鴛被に驚き 覺めて來たる時こそ,何處なるか 管絃 聲 斷續するを。

惆悵するは 少年 游冶に去るなり,枕上 兩蛾 細綠を攢【ひそ】む。

曉鶯 簾外に 花枝に語り,帳を背にして 猶お 紅の燭を殘す。

玉樓春四首其一

1. (春の酒宴の後必ず二人で過ごしたが春も終われば、青年の道楽者は去っていった、また春が来てももう一人で管弦の音楽を遠くに聞くだけである夜の嘆きを詠う。)

2. 『花間集』には七首所収。顧夏の作は四首収められている。双調五十六字、前段二十八字四句三仄韻、後段二十八字四句二仄韻で、❼❼7❼/77❼の詞形をとる。

玉樓春四首 其一

月照玉樓春漏,颯颯風搖庭砌

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅

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月照玉樓春漏促,颯颯風搖庭砌竹。

晴れ渡った夜、月光が照らし高殿がかがやく、春の夜は速く過ぎる、風はさサーッと抜け、寝殿の庭のみぎりの竹を揺らす。

3. 春漏促 春の夜がふけてゆく。漏は水時計。ここでは時間を表す。

4. 颯颯 サーッと風が通り抜ける音。この二句は眠れぬままに過ごす様子をいう。

5. 庭砌竹 庭と建物とのみぎりに竹が植えてある。

 

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷續。

風の音におどろいて、鴛蔦模様の掛け布団の中夢が覚めた時、何処の高殿から、笛と琴の聞き覚えのある音楽が途切れ途切れに聞こえてくる。

6. 鴛被 オシドリ模様の掛け布団。

 

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細綠。

それにしてもうらめしいことはあの青年の道楽者は帰ってこない、妃嬪は枕辺にただひとり、二つなのは細き翠の蛾の眉を書いてまだ若い魅力を持っている。

7. 惆悵:うらめしい。うらみがましい。

『淸平樂』

野花芳草,  寂寞關山道。

柳吐金絲鶯語早,惆悵香閨暗老。

羅帶悔結同心, 獨凭朱欄思深。

夢覺半床斜月, 小窗風觸鳴琴。

淸平樂 (二) 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-261-5-#15  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2687

『荷葉杯』

記得那年花下。 深夜。

初識謝娘時。

水堂西面畫簾垂。 攜手暗相期。

惆悵曉鶯殘月。 相別。

從此隔音塵。

如今倶是異鄕人。 相見更無因。

荷葉杯 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-258-5-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2672

『應天長 之二』韋莊

別来半歳青書絶、一寸離腸千萬結。

難相見。易相別、又是玉楼花似雪。

暗相思、無虚説、惆悵夜来煙月。

想得此時情切、 涙沾紅袖

小樓高閣謝娘家。

暗想玉容何所似、一枝春雪凍梅花、

應天長 二 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-257-5-#11  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2667

『歸國遙』 韋荘

春欲暮、 滿地落花紅帶雨。

惆悵玉籠鸚鵡、單棲無伴侶。

南望去程何許、問花花不語。

早晩得同歸去、恨無雙翠羽。

歸國遙 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-252-5-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2642

韋荘『菩薩蠻 一』

紅樓別夜堪惆悵。 香燈半捲流蘇帳。

殘月出門時。美人和涙辭。

琵琶金翠羽。絃上黄鶯語。

勸我早歸家。綠窗人似花。

菩薩蠻 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩花間集Gs-247-5-#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2617

7. 少年:若者。年若い者。唐詩で「少年」といえば、維 少年行
新豐美酒斗十千,咸陽遊侠多少年。
相逢意氣爲君飮,繋馬高樓垂柳邊。 
李白 17少年行
少年行      
五陵年少金市東、銀鞍白馬度春風。
落花踏尽遊何処、笑入胡姫酒肆中。
杜甫 少年行

馬上誰家白面郎、臨階下馬坐人牀。
不通姓氏麤豪甚、指點銀瓶索酒嘗。
 
王昌齢『少年行』
走馬遠相尋,西樓下夕陰。結交期一劍,留意贈千金。高閣歌聲遠,重門柳色深。夜闌須盡飲,莫負百年心。
いなせな若者や壮士を詠う。

『少年行』 

馬上誰家白面郎、臨階下馬坐人牀。

不通姓氏麤豪甚、指點銀瓶索酒嘗。

少年行 杜甫 蜀中転々 杜甫 <501>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2695 杜甫詩1000-501-733/1500

游冶 【ゆうや】《「冶」は飾る意》遊びにふけり、着飾ること。また、その人。「其飲酒を禁じ―を制し」【遊冶郎】酒色におぼれて、身持ちの悪い男。放蕩者。道楽者。

8. 両蛾撰細線 細い翠の眉を肇める。両蛾は蛾の触角に似せて措いた二本の眉。美しい曲線を描いた女性の眉を言う。両の字は眉が左右二本であることから付けられている。贋は集める。ここでは悲しみに眉ねを寄せる、肇めるの意。細線は眉が細く緑色をしていること。

 

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅燭。

夜明けの鶯が、簾の外で花の枝にとまって春を告げ、囁き交わす。帳を背にして、二人で夜を過ごすための紅蝋燭の火はなお燃えさかる。 

9. 帳 蝋燭の明かりを反射させて牀全体を明るくする。夜を迎えるマナーとして、蝋燭が秋だと夜明け前に消えてしまうが、春の夜は日ごとに短くなる。一人待つ女のようすをあらわす語である。紅燭は二人で夜を過ごすためたっぷり大きな燭台にたっぷりとあぶらをいれたものであること。

 

 

玉樓春四首其二

(玉樓春四首其の二)

柳 玉樓を映し 春の日の晚,雨 細く 風 輕く 煙草 軟かなり。

畫堂 鸚鵡 雕籠に語り,金粉 小屏 猶お半ば掩う。

香 滅し 繡幃 人 寂寂たり,檻に倚り 言無く 愁思 遠くなる。

郎も恨み 何處にか 疎しく狂するを縱【ほいままに】し,長く含啼【がんてい】せしめて 眉 展びず。

玉樓春四首其二

 10. (春の日、あれほどの寵愛を受けていたがいつしか、香炉に火も消え、それからずっと長い間泣さられ続け、涙にぬれた顔には眉をかくことも出来ないと詠う。)

 

11. 『花間集』には七首所収。顧夏の作は四首収められている。双調五十六字、前段二十八字四句三仄韻、後段二十八字四句二仄韻で、❼❼7❼/77❼の詞形をとる。

玉樓春四首 其一

月照玉樓春漏,颯颯風搖庭砌

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅

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玉樓春四首 其二

柳映玉樓春日,雨細風輕煙草

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不

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柳映玉樓春日晚,雨細風輕煙草軟。

柳の緑を映し、後宮大掖池に高殿を水面に映して、春の日は暮れてゆく。春雨の小ぬか雨に、風がそよいで萌える池塘を満面にした春草を軽くなでてゆく。

12. 柳・春・雨・細・風・輕・煙・草・軟 寵愛を受け絶頂の時を過ごすのを表す語句である。別の意味では、性行為を連想させる語である。柳は男性、雨は女性、柳が揺れ、草が揺れると、いずれにしても、寵愛を受け仲良かったころの男女を表現するもの。

 

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半掩。

鮮やかな色の壁の御殿の奥堂に、鸚鵡は彫刻で飾られた籠のなかで話している。花鈿の化粧をして、牀の傍の屏風の内にいつまでもなお,布団に半ば掩いかくされていたのだ。

13. 金粉小屏猶半掩 金の白粉は花鈿に使用されたもので、閨の二人の行為を連想させる語である。 花鈿: 仏粧は唐代に入ってからさらに中国の特徴的な化粧として完成した。〈的〉は紅で眉間にさまざまな紋様を描く〈花鈿(かでん)・花子(かし)〉に発達し,また唇の両側に黒点や緑点を描く〈靨鈿(ようでん)・粧靨(しようよう)〉がうまれた。さらに女子俑(よう)に見られるように両ほおに紅で華やかな草花模様を描くようになった。半掩:閨の二人の行為をいい、顧夐『甘州子五首其四』「露桃花裏小樓深,持玉盞,聽瑤琴。醉歸青瑣入鴛衾,月色照衣襟。山枕上,翠鈿鎮眉心。」の「鎮眉心」という表現と同様の意味になる。 鎮眉心:上から押さえる。男の眉と女の眉を重ね、心を重ね合わすこと。

 

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思遠。

ところが今は、香が消え、鳳凰の刺繍のとばりの内は、寂寂とした静けさ、どこにも行かないし、誰も来ないもはや高楼の檻の中だけで、何も、誰とも話さない、寵愛を思い、愁いの心さえも遠い日のこと。

14. 倚檻 この時代の女性は自分の意志で何処かに行くことはできない。歳を重ねるとその閨だけの生活になってしまう。この二句は、女の寂しい様子をいうものである。

 

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不展。

それにしても、恨むのは心を奪ったあの阮郎、どこにいるのか、ほったらかしにし続けられて狂いそうだ。こんなにも長い間、泣さられ続け、涙にぬれた顔には眉をかくことも出来ない。

15. 恨郎/阮郎 別れ去って久しく帰らぬ愛しい男。しかし、もはや、怨みにしか思えない男。後漢の劉展、阮肇は天台山に薬草を採りに入り、道に迷って仙女に出合い、しばらくともに暮らした。しかし家のことが思い起こされ、帰ってみると、既に数世が過ぎ、見知った人は誰もいなかった。そこで再び山に尋ね入ったが、仙女を探し当てられなかったと言う。以来、阮郎、劉部は、別れ去る男や別れ去って久しく帰らぬ愛しい男を指すようになった。

 

 

 

玉樓春四首其三

(其の三)

月皎 露華 影細く,風 菊香を粘繡の袂に送る。

博山 爐冷え 水に微かに沉み,惆悵して 金の閨 終日閉【とざ】。す

羅衾 懶展し 玉淚 垂れるを,菱花に羞對す 篸寶の髻を。

良宵 好事 枉げて休ま教【し】め,計ること無し 那んぞ 壻を耍【からか】うを他狂

 

玉樓春四首其三

16. (後宮に入り、妃嬪として春に初めて寵愛を受け、秋まで素晴らしい寵愛を受けたけれど、いつしか、それもなく思い悩む日が続くと詠う) 

17. 『花間集』には七首所収。顧夏の作は四首収められている。双調五十六字、前段二十八字四句三仄韻、後段二十八字四句二仄韻で、❼❼7❼/77❼の詞形をとる。

玉樓春四首 其一

月照玉樓春漏,颯颯風搖庭砌

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅

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玉樓春四首 其二

柳映玉樓春日,雨細風輕煙草

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不

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玉樓春四首 其三

月皎露華,風送菊香粘繡

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶

良宵好事枉教休,無計那他狂耍

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月皎露華影細,風送菊香粘繡袂。

花に露が下りるころ、白くて清らかな月が傾きかけ、月光が庭の花の細い影を窓に映す、菊の香りが風に乗って届いてきて、少し汗ばんだ刺繍の着物の袂に入り込んでくる。

18. ・皎 月の光が白く見えるさま。また 、白くて清らかなさま。

 

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。

ところが今は、神仙三山の博山の香炉には冷たいままで、あの「水沉香」のかおりがほのかにするのみで、悔しい思いは後宮の寝殿の閨の扉が一日中閉じられたままである。

19. ・博山炉  中国の香炉の一種で,豆(とう)形の火皿に先端のとがった山形の蓋をもつ。承盤をともなうものも多く,これは海中に浮かぶ神山にたとえたとみられ,神仙道との関係がうかがわれる。戦国末期にあらわれ,漢代に盛行し,青銅製品には金象嵌をほどこした華麗なものがある。江南では東晋,南朝代に青磁製のものがみられる。南北朝代には仏教徒も用い,仏像の台座正面や供養者の持物にあらわされた。隋・唐代には山形の蓋が蓮華をかたどった緑釉陶もつくられた。

水沉微 お香の名称。静かに水平に広がり、漂うのが長く持続するお香。

惆悵 恨み嘆くこと。《楚辭‧九辯》「廓落兮,羇旅而無友生;惆悵兮,而私自憐。」 晉20. ·陶潛《歸去來兮辭》「既自以心為形役,奚惆悵而獨悲。」

金閨 禁門、即ち後宮の寝殿の閨。婦女閨閣的美稱。《文選.謝.始出尚書省詩》:「既通金閨籍,復酌瓊筵醴。」(既に金閣の籍を通じ、復た瓊筵の醴を酌む)尚書郎になっては金馬門に名札をかけて出入りし、また 王の宴席にお招きいただいた 「金閣」は金馬門(禁門)のこと。

 

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。

うすぎぬの上布団も物憂いに広げられていて、その上にぽろぽろと涙を落している。菱花鏡に、竹細工の宝物の簪を髷の髻に挿してくれた日のこと、恥らったあの日を思いだしている。

21. ・篸 本体部分が竹で作られている簪。

22. ・菱花【りょうか】1 ヒシの花。2 《裏面に多くヒシの花を鋳るところから》 金属製の鏡。ここでは菱花鏡をいう。

 

良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

あんな素晴らしい夜だったし、あんなに素敵なことをしてくれたのに、もっと続けていたいのに、止めてしまうのは嫌だった。人生のどんな計画もありはしない、きっとほかの若い妃賓の色香に狂ってしまい、手玉に取られていることだろう。

23. 枉教休 もっと続けていたいのに、止めさせられたことはおかしいのではないか。

蘇東坡《石鏡》「山雞舞破半巖雲,菱葉開殘野水春。應笑武都山下土,枉教明月殉佳人。」(山雞舞ひ破る半巖の雲、菱葉開き殘る野水の春。応に笑ふべし武都山下の土、枉げて明月をして佳人に殉はしむ。)

24. 耍壻 婿を手玉に取るというほどの意。耍【し】からかう。もてあそぶ。(1) 操る(2) 発揮する,弄する(3) 《方》遊ぶ (1) ぺらぺらしゃべる.(2) 口先だけうまいことを言う.【婿・壻・聟】むこ(親からみて)娘の夫。 ②娘の夫として家に迎える男。 ③結婚する相手の男。は なむこ。

 

 

 

玉樓春四首其四

(玉樓春四首其の四)

水を拂い雙飛し來りて鷰去り,曲檻 小屏 山 六扇あり。

春愁 思うに凝【わだかま】り 眉心を結び,綠綺 紅錦 薦するを懶調【らんちょう】す。

別るを話し 情多くして 聲 戰わんと欲し,玉筋 紅粉の面に痕留す。

鎮のごとく長く 獨り黃昏に到るを立つれば,卻て 良宵 頻りに夢見むことを怕る。

玉樓春四首其四

25. (楽しかった日々が過ぎてしまうと短い期間でしかなかった。二人で過ごした思い出の品が残る部屋で過ごすのはつらいこと、連絡を取ろうとしてもどうしようもないと詠う。)

26. 『花間集』には七首所収。顧夏の作は四首収められている。4首目だけ、双調五十六字、前段二十八字四句三仄韻、後段二十八字四句二仄韻で、❼❼7❼/❼❼7❼の詞形をとる。

玉樓春四首 其四

拂水雙飛來去,曲檻小屏山六

春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦

話別情多聲欲,玉筋痕留紅粉

鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢

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玉樓春四首 其一双調五十六字、前段二十八字四句三仄韻、後段二十八字四句二仄韻で、❼❼7❼/77❼の詞形をとる。

月照玉樓春漏,颯颯風搖庭砌

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅

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玉樓春四首 其二

柳映玉樓春日,雨細風輕煙草

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不

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玉樓春四首 其三

月皎露華,風送菊香粘繡

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶

良宵好事枉教休,無計那他狂耍

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拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。

見初められたのは、春、ツバメが水面をさあーと払うよう、そしてツガイの燕のようにかわいがられ、飛び立っても、こちらにかえって来て、そして向うへ去って、そして又来てくれた、器楽曲を閨で奏で、小さい屏風の六扇揃っている中で横になっていた。

27. ・曲檻 器楽曲を閨で奏でること。

28. ・六扇 矩形の木枠の骨格に用紙または用布を貼ったもので、この細長いパネルを一扇といい、向かって右から第一扇、第二扇と数える。一隻六扇(六曲)が一般的で、各扇を革紐などでつなぎ、一扇ごとに縁をつけていた。

 

春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。

約束の春が来てもかえってこないので思いは募り、愁いで「結同心」は「結眉心」になり、眉にしわはとれない、春のみどりの綾織物を整えるのもおっくうになる間に、夏に着る蜀紅錦の用意する季節になった。

29. 春愁 春には寵愛を受けられると「同心結」の約束を信じていたが、その春が来ても、寵愛を受けることがないので春愁という。

30. 結眉心 結同心は結び目がほどけないように結ぶことで、互いの約束として誓うものである、その結びが眉に同じように皺が取れなくなったというもの。

31. ・綺 綾の古名で,単色の紋織物をさす。中国では古く戦国時代にすでに〈綺〉の名称があり,《戦国策》鮑彪の注には〈綺は文様のある繒(かとり,上質の平絹)〉とある。また《漢書》地理志の顔師古の注に〈綺は今日いう細かい綾〉とあり,元の《六書故》に,綺は彩糸で文様を織りだした錦に対し,単色で文様をあらわした織物であることが記されている。現存する作例,例えば馬王堆1号漢墓その他の出土例から古代の綺の特色を見ると,ほとんどが平地の経の浮紋織,あるいは平地の経綾の紋織になっている。

四川地方における絹織物

32. ・薦 マコモ植物名。 (1)マコモやわらで織った筵(むしろ) (2)マコモの古名。 「三島江の入江の―をかりにこそ/万葉 2766 (3)「薦被(こもかぶ)(2)」の略。

 

話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面

別離の話でもいい、浮気心が過ぎることにしても、実際に、声を出して言争いをしてみたい。そう考えると涙が珠のようにあふれ出て、頬に涙の痕を残し、その後、涙の痕を隠すためもう少し頬紅を加えて化粧をしなおす。

 

鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。

文鎮はその場に長くおかれ、朝早くから、伝言を書こうとするが、独立した立場にあるから何も書かず、夕暮れになる。昔は夜が来るのを楽しみにしたものだが、今は却って、良い宵が来るとしきりにその頃の夢を見てしまい、寝付くことが出来ないので本当に怖くなる。

33. ・鎮 ① 上に置いて押さえる物。重し。 ② 〘仏〙 古代に法華寺などのいくつかの寺において,三綱の上にあって一寺を統轄する僧職の名称。

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