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花間集 巻六・七 顧敻 五十五首 

花間集 訳注解説 (334)回目顧敻巻六51玉樓春四首其四》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9807

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334)回目顧巻六51玉樓春四首其四》

 

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玉樓春四首其四

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花間集 訳注解説 (334)回目顧巻六51玉樓春四首其四》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9807

(楽しかった日々が過ぎてしまうと短い期間でしかなかった。二人で過ごした思い出の品が残る部屋で過ごすのはつらいこと、連絡を取ろうとしてもどうしようもないと詠う。)

見初められたのは、春、ツバメが水面をさあーと払うよう、そしてツガイの燕のようにかわいがられ、飛び立っても、こちらにかえって来て、そして向うへ去って、そして又来てくれた、器楽曲を閨で奏で、小さい屏風の六扇揃っている中で横になっていた。約束の春が来てもかえってこないので思いは募り、愁いで「結同心」は「結眉心」になり、眉にしわはとれない、春のみどりの綾織物を整えるのもおっくうになる間に、夏に着る蜀紅錦の用意する季節になった。別離の話でもいい、浮気心が過ぎることにしても、実際に、声を出して言争いをしてみたい。そう考えると涙が珠のようにあふれ出て、頬に涙の痕を残し、その後、涙の痕を隠すためもう少し頬紅を加えて化粧をしなおす。文鎮はその場に長くおかれ、朝早くから、伝言を書こうとするが、独立した立場にあるから何も書かず、夕暮れになる。昔は夜が来るのを楽しみにしたものだが、今は却って、良い宵が来るとしきりにその頃の夢を見てしまい、寝付くことが出来ないので本当に怖くなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 巻六 顧  十八首

 

 

     巻七 顧 三十七首

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 玉樓春四首

15

巻六48

玉樓春四首其一 

月照玉樓春漏促,颯颯風搖庭砌竹。夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷續。惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細綠。曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅燭。

16

巻六49

玉樓春四首其二 

柳映玉樓春日晚,雨細風輕煙草軟。畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半掩。香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思遠。恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不展。

17

巻六50

玉樓春四首其三 

月皎露華影細,風送菊香粘繡袂。博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

18

巻六51

玉樓春四首其四 

拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面。鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。

 

 

牛嶠

《巻四24玉樓春》  春入橫塘搖淺浪,花落小園空惆悵。此情誰信為狂夫,恨翠愁紅流枕上。小玉前嗔鷰語,紅淚滴穿金線縷。鴈歸不見報郎歸,織成錦字封過與。

魏承班

《巻九03玉樓春二首 其一》  寂寂畫堂梁上,高卷翠簾橫數扇。一庭春色惱人來,滿地落花紅幾片。愁倚錦屏低雪面,羅金縷線。好天涼月盡傷心,為是玉郎長不見。

魏承班

《巻九04玉樓春二首 其二》  輕斂翠蛾呈皓齒,鶯囀一枝花影裏。聲聲清迥遏行雲,寂寂畫梁塵暗起。玉滿斟情未已,促坐王孫公子醉。春風筵上貫珠色韶顏嬌旖旎

 

 

 

花間集 教坊曲《玉樓春四首其三》顧

 

 

花間集 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9800

 

 

 

玉樓春四首 其一

(春の酒宴の後必ず二人で過ごしたが春も終われば、青年の道楽者は去っていった、また春が来てももう一人で管弦の音楽を遠くに聞くだけである夜の嘆きを詠う。)

月照玉樓春漏促,颯颯風搖庭砌竹。

晴れ渡った夜、月光が照らし高殿がかがやく、春の夜は速く過ぎる、風はサーッと抜け、寝殿の庭のみぎりの竹を揺らす。

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷續。

風の音におどろいて、鴛蔦模様の掛け布団の中夢が覚めた時、何処の高殿から、笛と琴の聞き覚えのある音楽が途切れ途切れに聞こえてくる。

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細綠。

それにしてもうらめしいことはあの青年の道楽者は帰ってこない、妃嬪は枕辺にただひとり、二つなのは細き翠の蛾の眉を書いてまだ若い魅力を持っている。

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅燭。

夜明けの鶯が、簾の外で花の枝にとまって春を告げ、囁き交わす。帳を背にして、二人で夜を過ごすための紅蝋燭の火はなお燃えさかる。 

(玉樓春四首 其の一)

月 玉樓を照し 春 漏促し,颯颯として風 庭の砌の竹を搖す。

夢 鴛被に驚き 覺めて來たる時こそ,何處なるか 管絃 聲 斷續するを。

惆悵するは 少年 游冶に去るなり,枕上 兩蛾 細綠を攢【ひそ】む。

曉鶯 簾外に 花枝に語り,帳を背にして 猶お 紅の燭を殘す。

 

玉樓春四首其二

(春の日、あれほどの寵愛を受けていたがいつしか、香炉に火も消え、それからずっと長い間泣さられ続け、涙にぬれた顔には眉をかくことも出来ないと詠う。)

柳映玉樓春日晚,雨細風輕煙草軟。

柳の緑を映し、後宮大掖池に高殿を水面に映して、春の日は暮れてゆく。春雨の小ぬか雨に、風がそよいで萌える池塘を満面にした春草を軽くなでてゆく。

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半掩。

鮮やかな色の壁の御殿の奥堂に、鸚鵡は彫刻で飾られた籠のなかで話している。花鈿の化粧をして、牀の傍の屏風の内にいつまでもなお,布団に半ば掩いかくされていたのだ。

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思遠。

ところが今は、香が消え、鳳凰の刺繍のとばりの内は、寂寂とした静けさ、どこにも行かないし、誰も来ないもはや高楼の檻の中だけで、何も、誰とも話さない、寵愛を思い、愁いの心さえも遠い日のこと。

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不展。

それにしても、恨むのは心を奪ったあの阮郎、どこにいるのか、ほったらかしにし続けられて狂いそうだ。こんなにも長い間、泣さられ続け、涙にぬれた顔には眉をかくことも出来ない。

(玉樓春四首其の二)

柳 玉樓を映し 春の日の晚,雨 細く 風 輕く 煙草 軟かなり。

畫堂 鸚鵡 雕籠に語り,金粉 小屏 猶お半ば掩う。

香 滅し 繡幃 人 寂寂たり,檻に倚り 言無く 愁思 遠くなる。

郎も恨み 何處にか 疎しく狂するを縱【ほいままに】し,長く含啼【がんてい】せしめて 眉 展びず。

 

玉樓春四其三

(後宮に入り、妃嬪として春に初めて寵愛を受け、秋まで素晴らしい寵愛を受けたけれど、いつしか、それもなく思い悩む日が続くと詠う)

月皎露華影細,風送菊香粘繡袂。

花に露が下りるころ、白くて清らかな月が傾きかけ、月光が庭の花の細い影を窓に映す、菊の香りが風に乗って届いてきて、少し汗ばんだ刺繍の着物の袂に入り込んでくる。

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。

ところが今は、神仙三山の博山の香炉には冷たいままで、あの「水沉香」のかおりがほのかにするのみで、悔しい思いは後宮の寝殿の閨の扉が一日中閉じられたままである。

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。

うすぎぬの上布団も物憂いに広げられていて、その上にぽろぽろと涙を落している。菱花鏡に、竹細工の宝物の簪を髷の髻に挿してくれた日のこと、恥らったあの日を思いだしている。

良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

あんな素晴らしい夜だったし、あんなに素敵なことをしてくれたのに、もっと続けていたいのに、止めてしまうのは嫌だった。人生のどんな計画もありはしない、きっとほかの若い妃賓の色香に狂ってしまい、手玉に取られていることだろう。

 

(其の三)

月皎 露華 影細く,風 菊香を粘繡の袂に送る。

博山 爐冷え 水に微かに沉み,惆悵して 金の閨 終日閉【とざ】。す

羅衾 懶展し 玉淚 垂れるを,菱花に羞對す 篸寶の髻を。

良宵 好事 枉げて休ま教【し】め,計ること無し 那んぞ 壻を耍【からか】うを他狂せんや

 

玉樓春四首其四

(楽しかった日々が過ぎてしまうと短い期間でしかなかった。二人で過ごした思い出の品が残る部屋で過ごすのはつらいこと、連絡を取ろうとしてもどうしようもないと詠う。)

拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。

見初められたのは、春、ツバメが水面をさあーと払うよう、そしてツガイの燕のようにかわいがられ、飛び立っても、こちらにかえって来て、そして向うへ去って、そして又来てくれた、器楽曲を閨で奏で、小さい屏風の六扇揃っている中で横になっていた。

春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。

約束の春が来てもかえってこないので思いは募り、愁いで「結同心」は「結眉心」になり、眉にしわはとれない、春のみどりの綾織物を整えるのもおっくうになる間に、夏に着る蜀紅錦の用意する季節になった。

話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面。

別離の話でもいい、浮気心が過ぎることにしても、実際に、声を出して言争いをしてみたい。そう考えると涙が珠のようにあふれ出て、頬に涙の痕を残し、その後、涙の痕を隠すためもう少し頬紅を加えて化粧をしなおす。

鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。

文鎮はその場に長くおかれ、朝早くから、伝言を書こうとするが、独立した立場にあるから何も書かず、夕暮れになる。昔は夜が来るのを楽しみにしたものだが、今は却って、良い宵が来るとしきりにその頃の夢を見てしまい、寝付くことが出来ないので本当に怖くなる。

(玉樓春四首其の四)

水を拂い雙飛し來りて鷰去り,曲檻 小屏 山 六扇あり。

春愁 思うに凝【わだかま】り 眉心を結び,綠綺 紅錦 薦するを懶調【らんちょう】す。

別るを話し 情多くして 聲 戰わんと欲し,玉筋 紅粉の面に痕留す。

鎮のごとく長く 獨り黃昏に到るを立つれば,卻て 良宵 頻りに夢見むことを怕る。

 

 

『玉樓春四首其四』 現代語訳と訳註

(本文)

玉樓春四首其四

拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。

春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。

話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面。

鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。

 

(下し文)

(玉樓春四首其の四)

水を拂い雙飛し來りて鷰去り,曲檻 小屏 山 六扇あり。

春愁 思うに凝【わだかま】り 眉心を結び,綠綺 紅錦 薦するを懶調【らんちょう】す。

別るを話し 情多くして 聲 戰わんと欲し,玉筋 紅粉の面に痕留す。

鎮のごとく長く 獨り黃昏に到るを立つれば,卻て 良宵 頻りに夢見むことを怕る。

 

(現代語訳)

(楽しかった日々が過ぎてしまうと短い期間でしかなかった。二人で過ごした思い出の品が残る部屋で過ごすのはつらいこと、連絡を取ろうとしてもどうしようもないと詠う。)

見初められたのは、春、ツバメが水面をさあーと払うよう、そしてツガイの燕のようにかわいがられ、飛び立っても、こちらにかえって来て、そして向うへ去って、そして又来てくれた、器楽曲を閨で奏で、小さい屏風の六扇揃っている中で横になっていた。

約束の春が来てもかえってこないので思いは募り、愁いで「結同心」は「結眉心」になり、眉にしわはとれない、春のみどりの綾織物を整えるのもおっくうになる間に、夏に着る蜀紅錦の用意する季節になった。

別離の話でもいい、浮気心が過ぎることにしても、実際に、声を出して言争いをしてみたい。そう考えると涙が珠のようにあふれ出て、頬に涙の痕を残し、その後、涙の痕を隠すためもう少し頬紅を加えて化粧をしなおす。

文鎮はその場に長くおかれ、朝早くから、伝言を書こうとするが、独立した立場にあるから何も書かず、夕暮れになる。昔は夜が来るのを楽しみにしたものだが、今は却って、良い宵が来るとしきりにその頃の夢を見てしまい、寝付くことが出来ないので本当に怖くなる。

 

(訳注)

玉樓春四首其四

25. (楽しかった日々が過ぎてしまうと短い期間でしかなかった。二人で過ごした思い出の品が残る部屋で過ごすのはつらいこと、連絡を取ろうとしてもどうしようもないと詠う。)

26. 『花間集』には七首所収。顧夏の作は四首収められている。4首目だけ、双調五十六字、前段二十八字四句三仄韻、後段二十八字四句二仄韻で、❼❼7❼/❼❼7❼の詞形をとる。

玉樓春四首 其四

拂水雙飛來去,曲檻小屏山六

春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦

話別情多聲欲,玉筋痕留紅粉

鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢

●●○○△●●  ●●●△○●△

○○△△●○○  ●●●△○●●

●●○○○●●  ●○○△○●●

●△●●●○○  ●●○○○△●

玉樓春四首 其一双調五十六字、前段二十八字四句三仄韻、後段二十八字四句二仄韻で、❼❼7❼/77❼の詞形をとる。

月照玉樓春漏,颯颯風搖庭砌

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅

●●●○○●●  ●●△○○●●

△○○●●△○  △●●△○●●

○●●○○●●  △●●△●●●

●○○●●○○  ●●△○○●●

玉樓春四首 其二

柳映玉樓春日,雨細風輕煙草

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不

●●●○○●●  ●●△△○●●

●○○●●○△  ○●●△△●●

○●●○○●●  △●○○○△●

●○△●△△△  △●○○○△●

玉樓春四首 其三

月皎露華,風送菊香粘繡

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶

良宵好事枉教休,無計那他狂耍

●●●△?●●  △●●○○●●

●○○△●○○  ○●○○○●●

●●○○○●●  ○●○○△●●

○○●●●△△  ○●△△△●●

 

拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。

見初められたのは、春、ツバメが水面をさあーと払うよう、そしてツガイの燕のようにかわいがられ、飛び立っても、こちらにかえって来て、そして向うへ去って、そして又来てくれた、器楽曲を閨で奏で、小さい屏風の六扇揃っている中で横になっていた。

27. ・曲檻 器楽曲を閨で奏でること。

28. ・六扇 矩形の木枠の骨格に用紙または用布を貼ったもので、この細長いパネルを一扇といい、向かって右から第一扇、第二扇と数える。一隻六扇(六曲)が一般的で、各扇を革紐などでつなぎ、一扇ごとに縁をつけていた。

 

春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。

約束の春が来てもかえってこないので思いは募り、愁いで「結同心」は「結眉心」になり、眉にしわはとれない、春のみどりの綾織物を整えるのもおっくうになる間に、夏に着る蜀紅錦の用意する季節になった。

29. 春愁 春には寵愛を受けられると「同心結」の約束を信じていたが、その春が来ても、寵愛を受けることがないので春愁という。

30. 結眉心 結同心は結び目がほどけないように結ぶことで、互いの約束として誓うものである、その結びが眉に同じように皺が取れなくなったというもの。

31. ・綺 綾の古名で,単色の紋織物をさす。中国では古く戦国時代にすでに〈綺〉の名称があり,《戦国策》鮑彪の注には〈綺は文様のある繒(かとり,上質の平絹)〉とある。また《漢書》地理志の顔師古の注に〈綺は今日いう細かい綾〉とあり,元の《六書故》に,綺は彩糸で文様を織りだした錦に対し,単色で文様をあらわした織物であることが記されている。現存する作例,例えば馬王堆1号漢墓その他の出土例から古代の綺の特色を見ると,ほとんどが平地の経の浮紋織,あるいは平地の経綾の紋織になっている。

四川地方における絹織物

32. ・薦 マコモ植物名。 (1)マコモやわらで織った筵(むしろ) (2)マコモの古名。 「三島江の入江の―をかりにこそ/万葉 2766 (3)「薦被(こもかぶ)(2)」の略。

 

話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面

別離の話でもいい、浮気心が過ぎることにしても、実際に、声を出して言争いをしてみたい。そう考えると涙が珠のようにあふれ出て、頬に涙の痕を残し、その後、涙の痕を隠すためもう少し頬紅を加えて化粧をしなおす。

 

鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。

文鎮はその場に長くおかれ、朝早くから、伝言を書こうとするが、独立した立場にあるから何も書かず、夕暮れになる。昔は夜が来るのを楽しみにしたものだが、今は却って、良い宵が来るとしきりにその頃の夢を見てしまい、寝付くことが出来ないので本当に怖くなる。

33. ・鎮 ① 上に置いて押さえる物。重し。 ② 〘仏〙 古代に法華寺などのいくつかの寺において,三綱の上にあって一寺を統轄する僧職の名称。

 

 

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