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花間集 巻六・七 顧敻 五十五首 

花間集 訳注解説 (333)回目顧敻巻六50玉樓春四首其三 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9800

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333)回目顧巻六50玉樓春四首其三 》

  

20171227

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夢遊天姥吟留別 19.魯中送二從弟赴舉之西京 20.魯中都東樓醉起作

元和聖德詩 #-16

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七夕觀織女一首#1 [王 鑒〕

和新及第悼亡詩二首 其一

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10年のBLOGの集大成

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

【字解集】 18. 夢遊天姥吟留別 19.魯中送二從弟赴舉之西京 20.魯中都東樓醉起作 Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集Blog9804

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746年【字解集】  14.答從弟幼成過西園見贈  15.酬中都小吏攜斗酒雙魚於逆旅見贈  16.張卿夜宿南陵見贈  17.經下邳圮橋懷張子房 Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集Blog9728

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●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

807年元和二年40歳 - 巻一 01元和聖德詩 #-16 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9798

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・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

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韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

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●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

詳注

767年-196 又呈郎(卷二○(四)一七六二)注(1207)夔州詠物八首の堂前撲棗任西鄰 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9565

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767年-集-21 【字解集】 ・寄峽州劉伯華使君四十韻  Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9366

767年 【字解集】152.課小豎鉏斫舍北果,林枝蔓荒穢淨,訖移床,三首 155.反照 157.向夕 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9645

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

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杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

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花間集 訳注解説 (313)回目和凝【字解集】11柳枝三首  12.漁父一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9639 (12/07)

 

 

 

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花間集 訳注解説 (333)回目顧巻六50玉樓春四首其三 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9800

(後宮に入り、妃嬪として春に初めて寵愛を受け、秋まで素晴らしい寵愛を受けたけれど、いつしか、それもなく思い悩む日が続くと詠う)

花に露が下りるころ、白くて清らかな月が傾きかけ、月光が庭の花の細い影を窓に映す、菊の香りが風に乗って届いてきて、少し汗ばんだ刺繍の着物の袂に入り込んでくる。ところが今は、神仙三山の博山の香炉には冷たいままで、あの「水沉香」のかおりがほのかにするのみで、悔しい思いは後宮の寝殿の閨の扉が一日中閉じられたままである。うすぎぬの上布団も物憂いに広げられていて、その上にぽろぽろと涙を落している。菱花鏡に、竹細工の宝物の簪を髷の髻に挿してくれた日のこと、恥らったあの日を思いだしている。あんな素晴らしい夜だったし、あんなに素敵なことをしてくれたのに、もっと続けていたいのに、止めてしまうのは嫌だった。人生のどんな計画もありはしない、きっとほかの若い妃賓の色香に狂ってしまい、手玉に取られていることだろう。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 巻六 顧  十八首

 

 

     巻七 顧 三十七首

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 玉樓春四首

15

巻六48

玉樓春四首其一 

月照玉樓春漏促,颯颯風搖庭砌竹。夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷續。惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細綠。曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅燭。

16

巻六49

玉樓春四首其二 

柳映玉樓春日晚,雨細風輕煙草軟。畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半掩。香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思遠。恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不展。

17

巻六50

玉樓春四首其三 

月皎露華影細,風送菊香粘繡袂。博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

18

巻六51

玉樓春四首其四 

拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面。鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。

 

 

牛嶠

《巻四24玉樓春》  春入橫塘搖淺浪,花落小園空惆悵。此情誰信為狂夫,恨翠愁紅流枕上。小玉前嗔鷰語,紅淚滴穿金線縷。鴈歸不見報郎歸,織成錦字封過與。

魏承班

《巻九03玉樓春二首 其一》  寂寂畫堂梁上,高卷翠簾橫數扇。一庭春色惱人來,滿地落花紅幾片。愁倚錦屏低雪面,羅金縷線。好天涼月盡傷心,為是玉郎長不見。

魏承班

《巻九04玉樓春二首 其二》  輕斂翠蛾呈皓齒,鶯囀一枝花影裏。聲聲清迥遏行雲,寂寂畫梁塵暗起。玉滿斟情未已,促坐王孫公子醉。春風筵上貫珠色韶顏嬌旖旎

 

 

 

 

花間集 教坊曲《玉樓春四首其三》顧

 

 

花間集 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9800

 

 

 

 

玉樓春四首 其一

(春の酒宴の後必ず二人で過ごしたが春も終われば、青年の道楽者は去っていった、また春が来てももう一人で管弦の音楽を遠くに聞くだけである夜の嘆きを詠う。)

月照玉樓春漏促,颯颯風搖庭砌竹。

晴れ渡った夜、月光が照らし高殿がかがやく、春の夜は速く過ぎる、風はサーッと抜け、寝殿の庭のみぎりの竹を揺らす。

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷續。

風の音におどろいて、鴛蔦模様の掛け布団の中夢が覚めた時、何処の高殿から、笛と琴の聞き覚えのある音楽が途切れ途切れに聞こえてくる。

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細綠。

それにしてもうらめしいことはあの青年の道楽者は帰ってこない、妃嬪は枕辺にただひとり、二つなのは細き翠の蛾の眉を書いてまだ若い魅力を持っている。

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅燭。

夜明けの鶯が、簾の外で花の枝にとまって春を告げ、囁き交わす。帳を背にして、二人で夜を過ごすための紅蝋燭の火はなお燃えさかる。 

(玉樓春四首 其の一)

月 玉樓を照し 春 漏促し,颯颯として風 庭の砌の竹を搖す。

夢 鴛被に驚き 覺めて來たる時こそ,何處なるか 管絃 聲 斷續するを。

惆悵するは 少年 游冶に去るなり,枕上 兩蛾 細綠を攢【ひそ】む。

曉鶯 簾外に 花枝に語り,帳を背にして 猶お 紅の燭を殘す。

 

玉樓春四首其二

(春の日、あれほどの寵愛を受けていたがいつしか、香炉に火も消え、それからずっと長い間泣さられ続け、涙にぬれた顔には眉をかくことも出来ないと詠う。)

柳映玉樓春日晚,雨細風輕煙草軟。

柳の緑を映し、後宮大掖池に高殿を水面に映して、春の日は暮れてゆく。春雨の小ぬか雨に、風がそよいで萌える池塘を満面にした春草を軽くなでてゆく。

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半掩。

鮮やかな色の壁の御殿の奥堂に、鸚鵡は彫刻で飾られた籠のなかで話している。花鈿の化粧をして、牀の傍の屏風の内にいつまでもなお,布団に半ば掩いかくされていたのだ。

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思遠。

ところが今は、香が消え、鳳凰の刺繍のとばりの内は、寂寂とした静けさ、どこにも行かないし、誰も来ないもはや高楼の檻の中だけで、何も、誰とも話さない、寵愛を思い、愁いの心さえも遠い日のこと。

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不展。

それにしても、恨むのは心を奪ったあの阮郎、どこにいるのか、ほったらかしにし続けられて狂いそうだ。こんなにも長い間、泣さられ続け、涙にぬれた顔には眉をかくことも出来ない。

(玉樓春四首其の二)

柳 玉樓を映し 春の日の晚,雨 細く 風 輕く 煙草 軟かなり。

畫堂 鸚鵡 雕籠に語り,金粉 小屏 猶お半ば掩う。

香 滅し 繡幃 人 寂寂たり,檻に倚り 言無く 愁思 遠くなる。

郎も恨み 何處にか 疎しく狂するを縱【ほいままに】し,長く含啼【がんてい】せしめて 眉 展びず。

 

玉樓春四其三

(後宮に入り、妃嬪として春に初めて寵愛を受け、秋まで素晴らしい寵愛を受けたけれど、いつしか、それもなく思い悩む日が続くと詠う)

月皎露華影細,風送菊香粘繡袂。

花に露が下りるころ、白くて清らかな月が傾きかけ、月光が庭の花の細い影を窓に映す、菊の香りが風に乗って届いてきて、少し汗ばんだ刺繍の着物の袂に入り込んでくる。

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。

ところが今は、神仙三山の博山の香炉には冷たいままで、あの「水沉香」のかおりがほのかにするのみで、悔しい思いは後宮の寝殿の閨の扉が一日中閉じられたままである。

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。

うすぎぬの上布団も物憂いに広げられていて、その上にぽろぽろと涙を落している。菱花鏡に、竹細工の宝物の簪を髷の髻に挿してくれた日のこと、恥らったあの日を思いだしている。

良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

あんな素晴らしい夜だったし、あんなに素敵なことをしてくれたのに、もっと続けていたいのに、止めてしまうのは嫌だった。人生のどんな計画もありはしない、きっとほかの若い妃賓の色香に狂ってしまい、手玉に取られていることだろう。

 

(其の三)

月皎 露華 影細く,風 菊香を粘繡の袂に送る。

博山 爐冷え 水に微かに沉み,惆悵して 金の閨 終日閉【とざ】。す

羅衾 懶展し 玉淚 垂れるを,菱花に羞對す 篸寶の髻を。

良宵 好事 枉げて休ま教【し】め,計ること無し 那んぞ 壻を耍【からか】うを他狂せんや

其四

拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。

春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。

話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面。

鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。

 

 

『玉樓春四首其三』 現代語訳と訳註

(本文)

玉樓春四首其三

月皎露華影細,風送菊香粘繡袂。

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。

良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

 

(下し文)

(玉樓春四首其の三)

月皎 露華 影細く,風 菊香を粘繡の袂に送る。

博山 爐冷え 水に微かに沉み,惆悵して 金の閨 終日閉【とざ】。す

羅衾 懶展し 玉淚 垂れるを,菱花に羞對す 篸寶の髻を。

良宵 好事 枉げて休ま教【し】め,計ること無し 那んぞ 壻を耍【からか】うを他狂せんや。

 

 

(現代語訳)

玉樓春四其三

(後宮に入り、妃嬪として春に初めて寵愛を受け、秋まで素晴らしい寵愛を受けたけれど、いつしか、それもなく思い悩む日が続くと詠う)

花に露が下りるころ、白くて清らかな月が傾きかけ、月光が庭の花の細い影を窓に映す、菊の香りが風に乗って届いてきて、少し汗ばんだ刺繍の着物の袂に入り込んでくる。

ところが今は、神仙三山の博山の香炉には冷たいままで、あの「水沉香」のかおりがほのかにするのみで、悔しい思いは後宮の寝殿の閨の扉が一日中閉じられたままである。

うすぎぬの上布団も物憂いに広げられていて、その上にぽろぽろと涙を落している。菱花鏡に、竹細工の宝物の簪を髷の髻に挿してくれた日のこと、恥らったあの日を思いだしている。

あんな素晴らしい夜だったし、あんなに素敵なことをしてくれたのに、もっと続けていたいのに、止めてしまうのは嫌だった。人生のどんな計画もありはしない、きっとほかの若い妃賓の色香に狂ってしまい、手玉に取られていることだろう。

 

(訳注)

玉樓春四首其三

16. (後宮に入り、妃嬪として春に初めて寵愛を受け、秋まで素晴らしい寵愛を受けたけれど、いつしか、それもなく思い悩む日が続くと詠う) 

17. 『花間集』には七首所収。顧夏の作は四首収められている。双調五十六字、前段二十八字四句三仄韻、後段二十八字四句二仄韻で、❼❼7❼/77❼の詞形をとる。

玉樓春四首 其一

月照玉樓春漏,颯颯風搖庭砌

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅

●●●○○●●  ●●△○○●●

△○○●●△○  △●●△○●●

○●●○○●●  △●●△●●●

●○○●●○○  ●●△○○●●

玉樓春四首 其二

柳映玉樓春日,雨細風輕煙草

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不

●●●○○●●  ●●△△○●●

●○○●●○△  ○●●△△●●

○●●○○●●  △●○○○△●

●○△●△△△  △●○○○△●

玉樓春四首 其三

月皎露華,風送菊香粘繡

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶

良宵好事枉教休,無計那他狂耍

●●●△?●●  △●●○○●●

●○○△●○○  ○●○○○●●

●●○○○●●  ○●○○△●●

○○●●●△△  ○●△△△●●

 

月皎露華影細,風送菊香粘繡袂。

花に露が下りるころ、白くて清らかな月が傾きかけ、月光が庭の花の細い影を窓に映す、菊の香りが風に乗って届いてきて、少し汗ばんだ刺繍の着物の袂に入り込んでくる。

18. ・皎 月の光が白く見えるさま。また 、白くて清らかなさま。

 

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。

ところが今は、神仙三山の博山の香炉には冷たいままで、あの「水沉香」のかおりがほのかにするのみで、悔しい思いは後宮の寝殿の閨の扉が一日中閉じられたままである。

19. ・博山炉  中国の香炉の一種で,豆(とう)形の火皿に先端のとがった山形の蓋をもつ。承盤をともなうものも多く,これは海中に浮かぶ神山にたとえたとみられ,神仙道との関係がうかがわれる。戦国末期にあらわれ,漢代に盛行し,青銅製品には金象嵌をほどこした華麗なものがある。江南では東晋,南朝代に青磁製のものがみられる。南北朝代には仏教徒も用い,仏像の台座正面や供養者の持物にあらわされた。隋・唐代には山形の蓋が蓮華をかたどった緑釉陶もつくられた。

水沉微 お香の名称。静かに水平に広がり、漂うのが長く持続するお香。

惆悵 恨み嘆くこと。《楚辭‧九辯》「廓落兮,羇旅而無友生;惆悵兮,而私自憐。」 晉20. ·陶潛《歸去來兮辭》「既自以心為形役,奚惆悵而獨悲。」

金閨 禁門、即ち後宮の寝殿の閨。婦女閨閣的美稱。《文選.謝.始出尚書省詩》:「既通金閨籍,復酌瓊筵醴。」(既に金閣の籍を通じ、復た瓊筵の醴を酌む)尚書郎になっては金馬門に名札をかけて出入りし、また 王の宴席にお招きいただいた 「金閣」は金馬門(禁門)のこと。

 

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。

うすぎぬの上布団も物憂いに広げられていて、その上にぽろぽろと涙を落している。菱花鏡に、竹細工の宝物の簪を髷の髻に挿してくれた日のこと、恥らったあの日を思いだしている。

21. ・篸 本体部分が竹で作られている簪。

22. ・菱花【りょうか】1 ヒシの花。2 《裏面に多くヒシの花を鋳るところから》 金属製の鏡。ここでは菱花鏡をいう。

 

良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

あんな素晴らしい夜だったし、あんなに素敵なことをしてくれたのに、もっと続けていたいのに、止めてしまうのは嫌だった。人生のどんな計画もありはしない、きっとほかの若い妃賓の色香に狂ってしまい、手玉に取られていることだろう。

23. 枉教休 もっと続けていたいのに、止めさせられたことはおかしいのではないか。

蘇東坡《石鏡》「山雞舞破半巖雲,菱葉開殘野水春。應笑武都山下土,枉教明月殉佳人。」(山雞舞ひ破る半巖の雲、菱葉開き殘る野水の春。応に笑ふべし武都山下の土、枉げて明月をして佳人に殉はしむ。)

24. 耍壻 婿を手玉に取るというほどの意。耍【し】からかう。もてあそぶ。(1) 操る(2) 発揮する,弄する(3) 《方》遊ぶ (1) ぺらぺらしゃべる.(2) 口先だけうまいことを言う.【婿・壻・聟】むこ(親からみて)娘の夫。 ②娘の夫として家に迎える男。 ③結婚する相手の男。は なむこ。

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩・唐詩・詩詞 解釈

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