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花間集 字解集

花間集 訳注解説 (309)回目和凝【字解集】1.小重山二首 2.臨江仙二首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9618

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 309)回目和凝【字解集】1.小重山二首 2.臨江仙二首》

 

 

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花間集 訳注解説 (309)回目和凝【字解集】1.小重山二首 2.臨江仙二首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9618

 

【字解集】1.小重山二首 

小重山二首 其一

1.(大明宮を中心に南の離宮に通じる夾城、北は長安城より広い禁苑を有し、天使の過ごすところには、それぞれに初心な妃嬪が配置されていることを詠う。)

2. 【解説】 都の春景色を讃えた詞。前段は、嗅覚、聴覚、視覚を動員して大明宮の春の景の中、天使と過ごす喜びの時を過ごすが、同時に他の多くの妃賓にとっては、一人で寂しく過ごすことを意味する。後段は、春景色の移り変わりは、それぞれ異なった御苑があり、それを結ぶ専用道路があって、順にこれを愛でる、一年中行楽にでかけることができる模様を描く。前段の 「曉花 擎露を【ささ】げて啼粧【ていしょう】を妬く」の句は、夜明けの花が、男と夜を共に過ごしたように露に濡れている。その花に嫉妬してしまうと、朝露に濡れて咲いているさまを述べ、天使の寵愛に会いそのうれしさ表現を強調したものである。この詩を単なる抒情詩としてとらえることと、この解説のような意味を理解しなくては、この詩の深みはわからない。当時の倫理観、生活様式、その中で詞はできていることを理解されたい。小重山は後宮の恋愛事情を詠ったものであること、酒宴の席で、高級官僚のお遊びとしてうたわれたものであること、中国でも日本でも、酒宴の席では、卑猥と表裏一体な出来事をいかにきれいに歌い上げるかというお遊びの歌なのである。教坊曲とはそうしたものである。小重山とは女性が寝牀に横に臥せ、そのシルエットが、小山であること、それが屏風の画とかなって連山となるということからいうのである。

3. 【構成】『花間集』には和凝の作が二首収められている。

小重山二首 其一は双調五十八字、前段三十宇六句四平韻、後段二十八字六句四平韻で、⑦5③⑦3⑤/⑤5③⑦3⑤の詞形をとる。

春入神京萬木,禁林鶯語滑,蝶飛。 曉花擎露妬啼,紅日永,風和百花

煙鏁柳絲,御溝澄碧水,轉池。   時時微雨洗風,天衢遠,到處引笙

○●○○●●○  △○○●● ●○△  ●○○●●○○ ○●●  △△●○○

○?●○△  ●○○●● ●○○    ○○○●●△△ ○○●  ●●●○○

原型となった韋荘の作構成は以下の通り。

双調五十八字、前段三十字六句四平韻、後段二十八字六句四平韻で、⑦5③⑦3⑤/⑤5③⑦3⑤の詞形をとる。

一閉昭陽春又、夜寒宮漏永、夢君恩。 臥思陳事暗消魂、羅衣濕、紅袂有啼

歌吹隔重閽、繞庭芳草綠、倚長門。   萬般惆悵向誰、凝情立、宮殿欲黃昏。

。 

。   

 

春入神京萬木芳,禁林鶯語滑,蝶飛狂。

天子のお住まいの都に春景色にかわり、ここのすべて木々は萌えて香りひろがる。後宮の奥に広がる御苑に春を告げる鶯声が滑らかにひろがる。花から花へ蝶は飛び、ひらひら狂い飛び交う。

4. 神京 神は天子を示す、天子のお住まいの都長安、大明宮。

5. 禁林 御苑の木立。図に見る様に大明宮は東側から北側広大な禁苑にかこまれているが、ここではこの中にある、梨園、梅園、葡萄園、蚕壇亭、望春亭と妃嬪、妓優の関連施設が点在していたことを言う。ここの春景色、妃嬪妓優らとの春の行楽をしさするものである。したがって、ここでは蝶は天子であり、後宮の妃嬪、妓優、宮女の花に飛び回ることを示している。

 

曉花擎露妬啼粧,紅日永,風和百花香。

初心【うぶ】に見える涙顔の化粧を施して、曉花の朝露をささげて、麗らかな春の日は早く明けそして日ごとに長くなる、風が吹いてきて、花々の匂いを届けてくれて和ませてくれる。

6. 啼粧 愁い顔に見せる化粧法。目の下に隈があるようにし、泣き顔のような化粧を施す。

7. 紅日永 うららかな春の日が長くなってゆく。

 

煙鏁柳絲長,御溝澄碧水,轉池塘。

春の夕靄が漂うと青柳の長いゆれる枝を隠してしまう、お堀の水は春水で嵩をたかく、淥水一層青く澄んでいる、そして太掖池に流れ入り堤をびっしり春の草が生えている。

8. 御溝 皇城、宮城を防備する渠溝。

9. 池塘 池、および池の堤。

 

時時微雨洗風光,天衢遠,到處引笙篁。

一時ふった春雨がまた降り、花を散り落として春の景色を洗い流してしまうけれど、天使の夾城はるか遠くまで続き、季節が変わっても花の苑に向かう、そうして《竹枝子曲》の笙歌を吹奏するのである。

10. 天衢 都大路。

11. 笙篁 現在の笙簧のこと。笙簧は息を入れて吹く楽器で、器の中に17の竹管を差込み、器の横に作った吹口を吹くと竹管の下についている金属の簧が震えて管体に伝わり音が出る仕組みである。

 

(小重山二首 其の一)

春神京に入り 萬木 芳し,禁林 鶯語滑かなり,蝶 飛狂す。

曉花 擎露を【ささ】げて啼粧【ていしょう】を妬く,紅日 永く,風 百花と和【とも】に香る。

煙 柳絲の長きを鏁【とざ】し,御溝【ぎょこう】碧水 澄み,池塘に轉ず。

時時 微雨 風光を洗う,天衢【てんく】遠く,到る處 笙篁【しょうこう】を引く。

小重山 二首其二

12. (春たけなわのころは科挙試験の合格者発表がある、合格したら曲江の杏園の杏の花のもとで逢うことを約束していたが、合格者名簿に載っていたが、約束の場所には来なかった。毎年の春の出来事であり、また新しい春が来て、また、丹庭階を登ってゆくものがいると詠う。)

13. 【解説】 杏園での宴が終わると一同馬に乗り、牡丹の出処を訪ねて花を観賞して回る。合格前に約束したけれど、その後に会うことはなくなった。

杜甫《巻二十99觀公孫大娘弟子舞劍器行》「昔有佳人公孫氏,一舞劍氣動四方。」「先帝侍女八千人,公孫劍器初第一。」

世界中の注目をあびてきた、豪華絢欄たる唐代芸術の世界で、女性は顕著な位置を占めており、千年の後にまで名を伝えられた芸術家が輩出した。

14. 【歌舞と音楽

歌舞と女楽、これらは唐代には上は天子、公卿から、下は庶民、士人に至るまでの、すべての人々にとって欠くことのできない芸術的楽しみであった。それゆえこれらは宮廷から、あらゆる社会の階層に至るまで盛んに行われた。宮廷の中にあった教坊、宜春院、梨園、それに長安・洛陽両京にあった外教坊などには、歌舞と音栗に携わる芸妓が多数集中していた。朝廷は天下の名人を広く捜し出したので、唐代の女性芸術家の最も優れた人々をそこに集めることができたのである。彼女たちは恵まれた条件を与えられ、専門的な教育を受けた。また宮廷では常時大規模な催しが開かれたので、彼女たちは芸術的才能を充分に発揮することができ、高度な芸術的才能をもった人々が輩出することになった。その他、貴族や富豪が、自宅に家妓を抱えておく風習も盛んであった。彼らは専門家を招いて家妓を教育し、賓客の歓送迎会、家の慶事や誕生日などの御祝には、必ず家妓に芸を披露させて興趣を添えた。各地の官妓たちの歌舞や音楽の才能も人々から重視され、官庁の歓送迎会、宴会、遊覧の際には、彼女たちの出演は不可欠な漬物となっていた。妓優、姫妾たちが音楽、歌舞を得意としただけでなく、家庭の女性も音楽を習い楽器に通じることを家庭の娯楽、高雅な修養とみなしていた。こうした風潮によって、優秀な芸術家が数多く育成されたのである。

彼女たちの中には一声喉をころがせば長安の大通りに鳴り響いたといわれる歌手、曲を作り楽器を見事に奏でる音楽家、舞姿が美しく絶妙な芸を身につけた舞踊家、その他様々な方面に才能を発揮した芸術家がいた。

 

15. 【構成】『花間集』には和凝の作が二首収められている。

『花間集』には和凝の作が二首収められている。双調五十八字、前段三十宇六句四平韻、後段二十八字六句四平韻で、⑦5③⑦3⑤/⑤5③⑦3⑤の詞形をとる。

正是神京爛熳,羣仙初折得,郄詵

烏犀白紵最相,精神出,御陌袖鞭

柳色展愁,管絃分響亮,探花

光陰占斷曲江,新牓上,名姓徹丹

△●○○●●○  ○○○△● ?○○

○○●●●△○ △○●  ●●●○○

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小重山二首 其一は双調五十八字、前段三十宇六句四平韻、後段二十八字六句四平韻で、⑦5③⑦3⑤/⑤5③⑦3⑤の詞形をとる。

春入神京萬木,禁林鶯語滑,蝶飛。 曉花擎露妬啼,紅日永,風和百花

煙鏁柳絲,御溝澄碧水,轉池。   時時微雨洗風,天衢遠,到處引笙

○●○○●●○  △○○●● ●○△  ●○○●●○○ ○●●  △△●○○

○?●○△  ●○○●● ●○○    ○○○●●△△ ○○●  ●●●○○

原型となった韋荘の作構成は以下の通り。

双調五十八字、前段三十字六句四平韻、後段二十八字六句四平韻で、⑦5③⑦3⑤/⑤5③⑦3⑤の詞形をとる。

一閉昭陽春又、夜寒宮漏永、夢君恩。 臥思陳事暗消魂、羅衣濕、紅袂有啼

歌吹隔重閽、繞庭芳草綠、倚長門。   萬般惆悵向誰、凝情立、宮殿欲黃昏。

。 

。   

 

 

正是神京爛熳時,羣仙初折得,郄詵枝。

まさにここ都長安、大明宮は、春爛漫のころ、神仙宮殿には「八千人」、神々、巫女が花が咲く枝が集まった中に枝をかき分けはいって小枝を折り取る。

16. 神京 神は天子を示す、天子のお住まいの都長安、大明宮。

17. 爛熳時 大明宮、皇城、興慶宮、曲江が張る景色がいっぱいに染まるころ。

18. 羣仙 大明宮は蓬莱宮がある神仙境である、妃嬪、妓優、宮女らは神仙のものということである。

19. 郄詵枝 郄:すきまにはいる。詵枝:枝が多く集まっている。

 

烏犀白紵最相宜,精神出,御陌袖鞭垂。

花に加え、烏犀帯の正装、白紵の舞を踊るもの、音楽、舞踊、散楽と劇、それらが全て最高の時を迎える、天使に捧げる思いで出演し、及第の者は無礼講で繰り出していく、都の大通りには、町々から人々が出てきて手を振り、袖を振って歓迎している。

20. 烏犀 束帯の具で、石帯(せきたい)の一。()に烏犀角(うさいかく)を用いたもの。のちには牛の角を代用した。

21. 白紵 晋の時代、呉の地方に白紵の舞というのが起った。白紵というのは、麻の着物の美白なもの。それを着て舞い、その舞の歌を白紵辞と言った。『白紵舞』は晉の頃から唐代の宮廷のみならず民間にも広まった舞踊で、日本、韓国、東南アジア一帯にも伝えられた。白紵とは、麻の一種で織られた薄手の白い織物のことで、白紵で仕立てられた長い袖を翻す舞い姿は、優美にして変化に富み、その美しさは古来、波を揺らすそよ風や舞い降りる雪などにたとえられている。呉歌においては、白紵、雅楽では子夜といった。梁の武帝が沈約に命じて、その詩を更制せしめた。梁の武帝が改作させたのは、四首連続して、四時を分詠したもので、子夜四時歌である。

鮑照《白紵舞》「朱脣動、素腕舉。洛陽少童邯鄲女。古稱綠水今白紵。催弦急管為君舞。

窮秋九月荷葉黃。北風驅鴈天雨霜。夜長酒多樂未央。」

李白『白紵辭其一』「揚清歌、發皓齒。 北方佳人東鄰子、且吟白紵停綠水。長袖拂面為君起、寒云夜卷霜海空。 胡風吹天飄塞鴻、玉顏滿堂樂未終。」

80 《白紵辭其一》index-5 1-5 725年開元十三年25歳 蜀を離れ、襄陽・荊州に遊ぶ。20 首 <80> Ⅰ李白詩1246 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4778

81 《白紵辭三首其二》index-5 1-5 725年開元十三年25歳 蜀を離れ、襄陽・荊州・武昌・漢口・洞庭湖・金陵・揚州と遊ぶ。 20 首 <81> Ⅰ李白詩1246 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4778

82 《白紵辭,三首之三》index-5 1-5 725年開元十三年25歳 蜀を離れ、襄陽・荊州・武昌・漢口・洞庭湖・金陵・揚州と遊ぶ。 82> Ⅰ李白詩1247 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4783

22. 御陌 高貴なものが行楽に向かう大道路。夾城。

23. 袖鞭垂 ①手を振って歓迎する。②逆に袖にする。向こうに行けと袖を振る。③手を振らずそのまま垂らしている。この3つの動作をすること。

 

柳色展愁眉,管絃分響亮,探花期。

柳色は濃くなり、妓優の柳の眉には愁いが広がっている。城中、管楽器と弦楽器の音がよく響き通りぬける。きっとあの妓優、宮女、娘たちは、約束の花のもとに行こうと探す。

24. 柳色展愁眉 

・展 平らに広げ並べる。「展開・展観・展示・展覧」どこまでも伸び広がる。「進展・伸展・発展」隅から隅まで見る。「展墓・展望」巻いたものを開く。.

25. 管絃 八音:古来の楽器の分類法。発音素材により金・石・糸・竹・匏(ほう。ふくべ・土・革・木の8種に分けた。「はちいん」「はっちん」ともいう。

26. 響亮 響き渡る。音がよく通りぬけ、行き渡ること。

 

光陰占斷曲江池,新牓上,名姓徹丹墀。

春の盛りに、毎年おこることで、日は流れ、長安の曲江の池の畔にはまた新しい春が訪れる、牡丹、杏花が咲き乱れ、一杯に広がる。新しい科挙合格者の掲示版が出され、その人はきっと名をあげ、一族の誉れとして、天子に謁見するための丹墀を歩んでいく人となる。

27. 光陰 《「光」は日、「陰」は月の意》月日。年月。時間。

28. 占斷 うらないによって物事を判断すること。ことごとく占有すること。

29. 曲江 長安の曲江の池の畔(ほとり)にあった杏園で、祝宴を賜り、長安の街を園遊し、咲き誇る牡丹などの花を観賞する慣わしがあった。また、貴族は自邸自慢のボタンを庭を開放して鑑賞させ、合格者の無礼を許した。・杏園:官吏登用試験(科挙)に合格した進士たちの祝宴会場。科挙に合格した進士には、曲江の池の畔(ほとり)の杏園で、祝宴を賜り、長安の街で園遊し、咲き誇る牡丹などの花を観賞する慣わしがあった。 ・杏園人:科挙に合格し、新たに進士となった人たちを指す。

30. 牓上 所領の境界に立てる標示。牓示が公領や荘公両属型の所領に一般に立てられた形跡はないので,もっぱら寺社境内,または一円不輸ないし不入権などを持つ排他的領域性の明確な荘園に立てられたものと考えられる。ここは、科挙合格者の氏名を掲示したものと考える。

31. 丹墀 天子に謁見する前庭の丹庭を抜け丹墀の階を昇っていく。その階段のこと。

 

  

霓裳羽衣の曲を舞

散楽と劇

散楽は、「百戯」とも呼ばれる民間で行われる様々な娯楽のための技芸の総称である。次第に西域の技芸が取り入れられるようになり、盛唐では、宮廷でも左右教坊によって管轄された。散楽は、民間の音楽や角觝など武術、芝居も含まれるが、主流は曲芸や幻術(手品)、であった。内容は、竿木、縄伎(戯縄ともいう)、舞馬(象で行うこともある)、跳丸、弄剣、筋斗(とんぼ)、球伎、馬伎、呑刀、吐火、舞剣、植瓜、種棗、盤舞、杯盤舞などがあった。

 

「涼州」を歌い、「凌波曲」「阿那曲」霓裳羽衣の曲、「連昌宮詞」

散楽は、宮廷だけではなく、皇族や貴族の邸宅で行われた。また、長安には、大慈恩寺、青竜寺、大薦福寺、永寿寺などの寺の境内や門前に「戯場」が置かれ、散楽が演じられた。

 

 

 

【字解集】2.臨江仙二首

臨江仙二首其一

1.(越王句踐の命を受けて呉に嫁ぐ西施の美しさを詠い、復讐を遂げた越王の朝廷のあったところには、恥辱をいやす勾践の妻のように赤い蓼の花が夏を過ぎるまで咲いていると詠う。)

2. 臨江仙は擣教坊の曲であり、基本的に詠懐詩である。河川の神にまつわるものを詠ったものが多い。湘江の神霊となった娥皇と女英、湘江に身を投じた屈原、黄河の洛神賦、水と川を司る洛水の女神。黄河の神・河伯の妻。黄河にそそぐ川の一つ・洛水(らくすい)と伊川(いせん)が合流するあたりに住んでいる。「雒嬪(らくひん)」「洛神」とも呼ばれる)、琴を弾いていると、夜中に洛浦の女神と出会い、洛水をめぐる秘密を語る話も見られる(『太平広記』311「蕭曠遇女神」)。

黄河の神・河伯(かはく)の配偶神。道教における黄河の神。広い意味で川の神全般を指すこともある。黄河の神である河伯は数多い川の神の中でも最も重要で、豊作や降雨を授ける力があるとされている。すでに殷の時代から河伯に対する祭祀が行われ、牛などが犠牲にささげられた。人間の女子が犠牲とされた時期もあり、巫女などが住民中の娘を花嫁として飾り立て、ベッドに寝かせて川に沈めたという。

 広く行き渡っている説では、冰夷(馮夷)(ひょうい)という男が渡河中に溺死し、天帝から河伯に任じられたという。道教では、冰夷は薬を飲んで水の仙人となり、河伯になったとしている。その姿について、かつて暴風雨の中に出現した河伯は水の車に乗り、二頭の龍に車を引かせ、螭(みずち)をそえ馬にしていたという伝説がある。

 また、河伯は人の頭に魚の体をしているともいわれ、明朝ころからは龍の一種と考えられるようになったといわれている。

この詩では、絶世の美女西施を詠い、越王句踐の旧跡について歌うものである。銭塘江 杭州市の南を流れる浙江省第一の河。杭州湾の形状に起因して毎年起こる「銭塘の秋濤(しゅうとう)」(海水の大逆流現象)で有名だが、これは銭塘江の潮神となった伍子胥の執念で起こっているという伝説がある。

 紀元前5世紀、呉(ご)が越(えつ)を破り、呉王夫差(ふうさ)は越王句践(こうせん)を捕虜にした。このとき呉王に仕えていた伍子胥(ごししょ)は何度となく越王を殺すように王に進言したが入れられず、結局句践は釈放された。その後も伍子胥は夫差に対して越を打つように進言したが、ついに腹を立てた夫差によって死を賜ることになった。伍子胥は息子を呼び、「わしの首を都城の南門に懸け、越軍が攻め寄せるのが見えるようにしてくれ。わしの遺体は鯰の皮に包んで銭塘江に投げ入れてくれ。わしは朝夕潮に乗って呉国が敗れるのを見てやりたいのだ」といった。 「銭塘の秋濤」が起こるようになったのはこのことがあってからだという。

 

3. 【構成】唐の教坊の曲名。『花間集』には、《臨江仙》二十六首所収、ほとんど詠懐詩である。和凝の作は二首収められている。双調五十三字、前段二十六字四句三平韻で、後段二十七字四句三平韻7⑥⑦⑥/7⑥⑦⑦の詞形をとる。

臨江仙二首 其一

海棠香老春江晚  小樓霧縠
翠鬟初出繡簾  麝煙鸞珮蘋
碾玉釵搖鸂鶒戰  雪肌雲鬢將
含情遙指碧波  越王臺殿蓼花

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牛希濟(臨江仙七首 其一)双調五十八字、前段二十九字五句四平韻一仄韻、後段二十九字五句三平韻一仄韻で、⑦⑥⑦❹⑤/7⑥⑦❹⑤の詞形をとる。

峭碧參差十二  冷煙寒樹重

宮殿是仙  金鑪珠  香靄晝偏

一自楚王驚夢斷  人間無路相

至今雲雨帶愁  月斜江  征棹動晨

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海棠香老春江晚,小樓霧縠濛。

海棠花は好ましい香りが熟成されてまろやかになり、晩春の銭塘江の景色も変わろうとしている、小楼は仙境のように霧霞の薄い衣にまかれ、ぼんやりと薄暗くぼんやりしている。

4. 海棠 1 バラ科の落葉小高木。枝は紫色で垂れ下がり、葉は楕円形。4月ごろ、紅色の花が下向きに咲き、実は丸く、黄褐色に熟す。中国の原産で、庭木などにする。垂枝(すいし)海棠。花(はな)海棠。

5. 香老 老香と熟成香の違いは、熟成香は好ましい香りが熟成されてまろやかになることで、老香はそれがさらに進んで好ましくない香りで、マニアックになる、或はよい香りが消えてゆく。

6. 江 下句八句目に「越王臺殿」とあり、会稽、紹興の歓楽街を示すもので、銭塘江のこと。

7. 霧縠【ムコク】. 霧のように、軽く薄いちぢみの絹。仙人(センニン)などの着物をいう。《文選司馬相如<子虛賦>》:於是鄭女曼 被阿緆, 揄紵縞, 雜纖羅, 垂霧縠。” 劉良注:霧縠, 其細如霧, 垂之為裳也。

8. /空濛【くうもう】小雨や霧のために、ぼんやりと薄暗いさま。・濛: 煙雨迷茫的樣子。如:「剛下過一場雨,山間一片濛的景色。」亦作「空濛」。武元衝『題嘉陵驛』「悠悠風旆繞山川,山驛空濛雨作煙。路半嘉陵頭已白,蜀門西更上靑天。」(武元衝が蜀に入る途上で詠った詩。)ゆつたりと落ち着いて風に靡く旗の行列が秦嶺山脈、大巴山の大山脈と、岷山の大山脈の間の地溝帯を嘉陵江の流れるそれらの山川を繞【めぐ】って進んでいる。山の中の宿場、嘉陵江を渡る手前側では綿谷、利州、渡し場では吉柏津、対岸に渡った益昌とつづくあたりをいう。 津に辿り着いたが、髪の毛は白くなってしまった。蜀の剣閣へは西の方に向かい、更に青天に上【のぼ】るような嶮しい登り道が続いている。

《桃葉歌》,其歌曰:“桃葉複桃葉,渡江不用楫;但渡無所苦,我自迎娶汝。

 

翠鬟初出繡簾中,麝煙鸞珮蘋風。

若くてみどりの黒髪のもとどりにした髪型で初めて出て宮中にあがると、刺繍の簾にかこまれた宮殿である。麝香はあたり中にただよい、鸞の佩び玉は風の中にあるように揺れる。

9. 翠鬟 若いみどりの黒髪のもとどり、張泌『浣溪沙十首其四』「依約殘眉理舊黃,翠鬟擲一簪長,暖風晴日罷朝粧。閑折海棠看又撚,玉纖無力惹餘香,此情誰會倚斜陽。」

張泌《巻四27浣渓沙 十首 其四》『花間集』178全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6162

牛嶠『酒泉子一首』「記得去年,煙暖杏園花發。雪飄香,江艸綠,柳絲長。鈿車纖手捲簾望,眉學春山樣。鳳釵低裊翠鬟上,落梅粧。」

牛嶠《巻四18酒泉子一首》『花間集』169全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6117

10. 鸞珮 鸞鳳の玉の彫刻の身につけるもの。腰にさげる玉の装飾品。礼服(らいふく)に用いた玉の装飾品。組み糸に玉を通し,胸の下から沓(くつ)のところまで垂らし,歩くときに鳴るようにしたもの。おんもの。玉佩

 

碾玉釵搖鸂鶒戰,雪肌雲鬢將融。

磨かれた宝玉の花鈿に、簪から垂れる鸂鶒の金細工が爭っているように揺れる、真白な雪のような肌、両鬢にくも型の流行の髪型、まさにそれらが見事に融和している。

11. 碾玉 うすのような形の磨かれた髪飾りの宝飾。

12. 鸂鶒 えんおうのこと。兄弟の喩えにされる鳥。杜甫はよく使う。鸂鶒【けいせき】紫おしどり。謝霊運『鸂鶒賦』「覧水禽之萬族、信莫麗干鸂鶒。」(水禽之萬族を覧るに、信に干鸂鶒麗しきは莫し。)水鳥。いろいろに書く。鳥の名。常葉の大きなもので、紫色が多いので、紫鷲喬ともいう。
杜甫『春水生 二絶其一』
二月六夜春水生,門前小灘渾欲平。
鸕鸂鸂鶒莫漫喜。吾與汝曹俱眼明。

春水生 二絶其一 杜甫 成都(4)浣花渓の草堂(4 - 9)  杜甫 <414  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2015 杜甫詩1000-414-597/1500

杜甫『江頭五詠:鸂鶒』

故使籠寬織,須知動損毛。

看雲莫悵望,失水任呼號。

六翮曾經剪,孤飛卒未高【孤飛只未高】。

且無鷹隼慮,留滯莫辭勞。

(江頭の五詠:鸂鶒【けいせき】)

故【ことさら】に籠をして織を寛にせしむ、須【すべか】らく知るべし動けば毛を損するを。

雲を看て 猶お悵望す、水を失して呼号するに任す。

六翮【ろくかく】曾て剪らるるを経たり、孤飛 卒【つい】に未だ高からず。

且つ鷹隼【ようしゅん】の慮り無し、留滞 労を辞する莫れ。

 

含情遙指碧波東,越王臺殿蓼花紅。

あのお方を思う気持ちは遥か先の東海の蒼海の東の仙界の三山に向かう。ここには越王が復讐をはたした朝廷があったところに夏を迎えた今でも、蓼の花が赤く咲いている。

13. 碧波東 東海の蒼海の東には仙界の三山がある。この詩の仙郷は、会稽の道教の本山の傍の歓楽街を示すものである。

14. 越王 春秋時代後期の越の王勾践(未詳 - 紀元前465年)は、范蠡の補佐を得て当時華南で強勢を誇っていた呉を滅ぼした。春秋五覇の一人に数えられることもある。句践とも表記される。越王允常の子で、楚の恵王の外祖父にあたる。この時、復讐のための策謀として献上した美女たちの中に、西施や鄭旦がいた。きれいな女たちはここに集められてきたこと、集まったこと、ここではその故事を連想させる。また、勾践は呉に敗れ屈辱の日々と悔しさを忘れず「会稽の恥」と部屋に苦い肝を吊るして毎日のようにそれを舐めて呉に対する復讐を誓った。前述の夫差と合わせて臥薪嘗胆という故事の元となった逸話である。越は着々と国力を蓄え、夫差が中原の会盟に出かけたときを狙って呉に攻め込んだ。呉の太子友は斬られ、夫差は慌てて呉へ引き返してきたが、これより4年後に呉は越に滅ぼされることになる。呉を滅ぼした勾践は、越の都を現在の江蘇省の連雲港に遷し、更に諸侯を会盟して中原の覇者となった。

15. 蓼花 たでの花。タデ科 一年草または多年草。草丈20cm2m前後(種類によって異なる)。花期610月。花色 赤紫、ピンクなど。ここは女の盛りを過ぎた年増女を示すものであること。復讐を果たした勾践の妻を連想させる。

 

臨江仙二首其二

16. (呉に送られた西施は心に秘めて閨に入り、春を迎えて晴れやかな気持ちで身をゆだねのを詠う。)

 

17. 唐の教坊の曲名。『花間集』には、《臨江仙》二十六首所収、ほとんど詠懐詩である。和凝の作は二首収められている。臨江仙二首其二は、双調五十八字、前段二十六字四句四平韻で、後段二十七字四句四平韻⑦⑥⑦⑥/⑦⑥⑦⑦の詞形をとる。

臨江仙二首其二

披袍窣地紅宮錦,鶯語時囀輕

碧羅冠子穩犀,鳳皇雙颭步搖

肌骨細勻紅玉軟,臉波微送春

嬌羞不肯入鴛,蘭膏光裏兩情

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臨江仙二首 其一双調五十三字、前段二十六字四句三平韻で、後段二十七字四句三平韻7⑥⑦⑥/7⑥⑦⑦の詞形をとる。

海棠香老春江晚  小樓霧縠
翠鬟初出繡簾  麝煙鸞珮蘋
碾玉釵搖鸂鶒戰  雪肌雲鬢將
含情遙指碧波  越王臺殿蓼花

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牛希濟(臨江仙七首 其一)双調五十八字、前段二十九字五句四平韻一仄韻、後段二十九字五句三平韻一仄韻で、⑦⑥⑦❹⑤/7⑥⑦❹⑤の詞形をとる。

峭碧參差十二  冷煙寒樹重

宮殿是仙  金鑪珠  香靄晝偏

一自楚王驚夢斷  人間無路相

至今雲雨帶愁  月斜江  征棹動晨

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披袍 窣地 紅宮錦,鶯語 時囀 輕音。

暖かい綿入れの服を身に着けている衣の下から風が吹き上げ、紅い宮錦をまきあげる、鶯が春を告げる朝にときとして囀ってくれる声が軽やかに聞こえてくる。

18.  中国における「袍」の字の歴史は古いが、時代により定義に変遷がある。古く、周の故実を記したとされる前漢時代の書『礼記』 玉藻篇には「纊爲繭、縕爲袍、襌爲絅、帛爲褶。」((新しいまわた)を入れた服を繭といい、縕(古いまわた)を入れたのを袍という。また襌(ひとえ)に仕立てた衣服を絅といい、綿を入れないのを褶という。)とある。また唐においては「袍」というのは冬の常服(日本の朝服にあたる)のうわぎで、夏の裏無しは「衫」と称した。

19. 窣地:突然と風音のもの寂しさが地を這う。裾もとが乱れることから男性との情事を思い出させる。

韋荘『清平楽』「何處遊女,蜀國多雲雨。雲解有情花解語,窣地綉羅金縷。妝成不整金鈿。含羞待月鞦韆。住在綠槐陰裏,門臨春水橋邊。」

淸平樂(一) 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-260-5-#14  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2682

20. 紅宮錦 高貴な女性のための錦。風蘭 春蘭 寒蘭 , その他, 鉢植えの 花。

鶯語 1.鶯的啼鳴聲。

《巻九63句漫興 九首眼見客愁愁不醒,無賴春色到江亭。即遣花開深造次,便教鶯語太丁寧。」(眼見 客愁 愁いて醒めず,無賴 春色 江亭に到る。即ち花開 深く造次にするを遣し,便ち鶯語 太だ丁寧にするを教えらる。)

絶句漫興九首 其一 成都浣花渓 杜甫 <445  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2170 杜甫詩1000-445-628/1500 

孫綽 《蘭亭》詩之二: “鶯語吟脩竹, 遊鱗戲瀾濤。”

白居易 《琵琶引》: “間關鶯語花底滑, 幽咽泉流水下難。”

陳三立 《園夜聽驟雨》詩:賸得放晴澆茗碗, 隔枝鶯語可分明。”

2.形容悅耳的語音或歌聲。

張先 《醉桃源》詞:歌停鶯語舞停鸞, 高陽 人更閑。”

徐遲《牡丹》三:她經常穿蜜黃色的袍子, 著淡青色的坎肩……鶯語瀝瀝, 粉香四溢。

 

碧羅 冠子 穩犀簪,鳳皇 雙颭 步搖金。

みどりの薄絹の上掛け布で、しとやかに象牙の簪を付けて、顔を隠す。金細工の鳳凰は歩くに従い雌雄そろって揺れる。

21. 冠子 秦の始皇帝の制度から婦女のかんむり。元服を終えて成人となった子供。鳥のとさか鶏冠子、オンドリのとさか帽.『鶡冠子』山鳥の羽の冠をかぶった隠者が書いたと言われる書。祠にいる巫女をいう。

22. 犀簪 犀の角で作った簪(高級な贈り物)。

23. 鳳皇 「鳳皇于飛」仲の良い夫婦のこと。雄を鳳といい、雌を皇といい、雌雄そろって飛ぶことからいう。

24. ()とは。風が(ものを)ふるわせる.

この二句は二人が楽しくすごし、暮らした様子を云う。

 

肌骨 細勻 紅玉軟,臉波 微送 春心。

しなやかで、ほっそりとしたからだ、きめこまかい肌がつやつやして美しい。それにどうしたのか顔に表情を少し変えて、春を迎えて晴れやかな気持ちを微笑に伝えて、贈ってくる。

25. 肌骨 肌と骨。全身。肌骨を驚かす恐怖でふるえあがらせる。ぞっとさせる。

26. 細勻 細膩勻稱。

27. 紅玉1 ルビーのこと。2 若く、肌がつやつやして血色のよいこと。また、美しい容貌のたとえ。

28. 微送春心 わずかな顔の表情を変化させて、抱いてくださいと表現をする。

 

嬌羞 不肯入 鴛衾,蘭膏 光裏 兩情深。

なまめかしさと恥じらいをみせていて、閨の布団にあえて入ろうとはしない。部屋には蘭膏の香りが広がり、燈火の内にふたりのこころは深くなっていく。

29. 嬌羞【きょうしゅう】女性のなまめかしい恥じらい。

30. 鴛衾 鴛鴦の刺繍のある布団。閨の布団に一緒に過ごすこと。

牛嶠『菩薩蠻七首 其二』「柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。金鳳小簾開,臉波和恨來。今宵求夢想,難到青樓上。贏得一場愁,鴛衾誰並頭。」

菩薩蠻七首 其二 牛嶠【ぎゅうきょう】  ⅩⅫ唐五代詞・ 「花間集」 Gs-331-6-#18  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3202

31. 蘭膏。香油。また、植物の蘭と、特に関係はない場合もある。李淸照の「獨上蘭舟」の蘭も木蘭の舟の意はあるが、結果としては、美称。

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