FC2ブログ

Welcome to my blog

巻六 和凝 二十首

花間集 訳注解説 (292)回目和凝巻六16臨江仙二首其一 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9464

0

292)回目和凝巻六16臨江仙二首其一 》 

 

20171112

の紀頌之”6”つの校注Blog

10年のBLOGの集大成

   李白総合案内

 

●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

731年 s-73擬古,十二首之七(巻二四(二)一三七八) -#2漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9447

LiveDoo

rBlog

未編年 s-69擬古,十二首之四(巻二四(二)一三七六) -#1漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9420

孟浩然

李白詩

謝霊運

司馬相如 《子虛賦 ・上林賦》

揚雄 《甘泉賦》

諸葛亮 出師表

曹植詩65

兩都賦序・西都賦・東都賦

李白全詩

漁父辞(屈原

楚辞・九歌》東君

《楚辞九辯》

 

 

 

 

10年のBLOGの集大成

●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

806年-176 先生-巻15-08上襄陽於相公書 -# 4 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9455

LiveDoo

rBlog

806年-集20- 韓昌黎集字解集會合聯句【案:韓愈、張籍、孟郊、張徹】 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9310

・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

index-2[800年~804年]27

index-3 805年陽山から江陵36

index-4 806年 39 江陵・国子博士25

index-5 806年39歳(2)25

index-6 807~809年 20

index-7[810年~811年 44歳] 34

index-8 [812年~814年47歳]46

index-9[815年~816年 49歳57

index-10[817年~818年 51歳]「平淮西碑」28

index-11 819年『論佛骨表』左遷 38

index-12 820 國子祭酒18

index-13 821年~822年 22

index-14 57歳・病気のため退職。没す14

韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

10年のBLOGの集大成

 

 

 

●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

詳注

767年-148 秋野五首其二(卷二〇(四)頁一七三二)注(1165) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9407

LiveDoo

rBlog

767年-集-21 【字解集】 ・寄峽州劉伯華使君四十韻  Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9366

767年-集-20-3 【字解集】  ・秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻(3) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9267

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

杜甫詩 全詩 総合案内 

●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。

Ⅳブログ詩集

漢・唐・宋詞

花間集 訳注解説 (292)回目和凝巻六16臨江仙二首其一 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9464 (11/12)

  fc2

Blog

花間集 訳注解説 (238)回目毛文錫【字解集】a.虞美人二首 b.酒泉子 c.喜遷鶯 d.西溪子 e.中興樂 f.更漏子 g.接賢賓 h.贊浦子》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9037 (09/05)

 

 

 

10年のBLOGの集大成

 

●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始

.唐五代詞詩・女性

・玉臺新詠

玉-巻三-08 為顧先贈婦二首其一  #2(辭家遠行遊) 〔陸 機〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9451

LiveDoo

rBlog

玉集-019【字解集】  悼亡詩二首其三  Ⅴ漢詩・六朝詩・文選・古詩源・唐宋詩詞漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9207

●薛濤の全詩

●花間集(1

●花間集(2

●花間集(3

●花間集(4

●花間集(5

●魚玄機全詩

●花間集(6

●花間集(7

●花間集(8

●花間集(9

●花間集10

Ⅵ唐代女性論         ninjaブログ

八、2.85 薛濤 《酬李校書 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9466

 ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門)

漢詩総合サイト 07ch

杜甫全詩案内

韓愈全詩案内

李白全集

李白詩のサイト

古詩源

花間集案内

漢詩・唐詩・宋詩研究

http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/

花間集 訳注解説 (292)回目和凝巻六16臨江仙二首其一 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9464

(越王句踐の命を受けて呉に嫁ぐ西施の美しさを詠い、復讐を遂げた越王の朝廷のあったところには、恥辱をいやす勾践の妻のように赤い蓼の花が夏を過ぎるまで咲いていると詠う。)

海棠花は好ましい香りが熟成されてまろやかになり、晩春の銭塘江の景色も変わろうとしている、小楼は仙境のように霧霞の薄い衣にまかれ、ぼんやりと薄暗くぼんやりしている。若くてみどりの黒髪のもとどりにした髪型で初めて出て宮中にあがると、刺繍の簾にかこまれた宮殿である。麝香はあたり中にただよい、鸞の佩び玉は風の中にあるように揺れる。磨かれた宝玉の花鈿に、簪から垂れる鸂鶒の金細工が爭っているように揺れる、真白な雪のような肌、両鬢にくも型の流行の髪型、まさにそれらが見事に融和している。あのお方を思う気持ちは遥か先の東海の蒼海の東の仙界の三山に向かう。ここには越王が復讐をはたした朝廷があったところに夏を迎えた今でも、蓼の花が赤く咲いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 巻六 和凝 二十首

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1

和凝

巻六14小重山二首其一  春入神京萬木芳,禁林鶯語滑,蝶飛狂。曉花擎露妬啼粧,紅日永,風和百花香。煙鏁柳絲長,御溝澄碧水,轉池塘。時時微雨洗風光,天衢遠,到處引笙篁。

2

和凝

巻六15小重山二首其二  正是神京爛熳時,羣仙初折得,郄詵枝。烏犀白紵最相宜,精神出,御陌袖鞭垂。柳色展愁眉,管絃分響亮,探花期。光陰占斷曲江池,新牓上,名姓徹丹墀。

3

和凝

巻六16臨江仙二首其一  海棠香老春江晚,小樓霧縠濛。翠鬟初出繡簾中,麝煙鸞珮蘋風。碾玉釵搖鸂鶒戰,雪肌雲鬢將融。含情遙指碧波東,越王臺殿蓼花紅。

4

和凝

巻六17臨江仙二首其二  披袍窣地紅宮錦,鶯語時囀輕音。碧羅冠子穩犀簪,鳳皇雙颭步搖金。肌骨細勻紅玉軟,臉波微送春心。嬌羞不肯入鴛衾,蘭膏光裏兩情深。

5

和凝

巻六18菩薩蠻一首  越梅半拆輕寒裏,冰清澹薄籠藍水。暖覺杏梢紅,遊絲狂惹風。閑堦莎徑碧,遠夢猶堪惜。離恨又迎春,相思難重陳。

6

和凝

巻六19山花子二首其一  鶯錦蟬縠馥麝臍,輕裾花早曉烟迷。鸂鶒戰金紅掌墜,翠雲低。星靨笑隈霞臉畔,蹙金開襜襯銀泥。春思半和芳草嫩,碧萋萋。

7

和凝

巻六20山花子二首其二  銀字笙寒調正長,水紋簟冷畫屏涼。玉腕重金扼臂,澹梳粧。幾度試香纖手暖,一迴嘗酒絳脣光。佯弄紅絲蠅拂子,打檀郎。

8

和凝

巻六21河滿子二首其一  正是破瓜年幾,含情慣得人饒。桃李精神鸚鵡舌,可堪虛度良宵。卻愛藍羅裙子,羨他長束纖腰。

9

和凝

巻六22河滿子二首其二  寫得魚牋無限,其如花鏁春輝。目斷巫山雲雨,空教殘夢依依。卻愛熏香小鴨,羨他長在屏幃。

10

和凝

巻六23薄命女一首  天欲曉,宮漏穿花聲繚繞。牎裏星光少,冷霞寒侵帳額,殘月光沉樹杪。夢斷錦幃空悄悄,強起愁眉小。

11

和凝

巻六24望梅花一首  春草全無消息,臈雪猶餘蹤跡。越嶺寒枝香自拆,冷豔奇芳堪惜。何事壽陽無處覓,吹入誰家橫笛。

12

和凝

巻六25天仙子二首其一  柳色披衫金縷鳳,纖手輕拈紅豆弄,翠蛾雙斂正含情。桃花洞,瑤臺夢,一片春愁誰與共。

13

和凝

巻六26天仙子二首其二  洞口春紅飛蔌蔌,仙子含愁眉黛綠。阮郎何事不歸來,懶燒金,慵篆玉。流水桃花空斷續。

14

和凝

巻六27春光好二首其一  紗暖,畫屏閑,嚲雲鬟。睡起四肢無力,半春間。玉指剪裁羅勝,金盤點綴蘇山。窺宋深心無限事,小眉彎。

15

和凝

巻六28春光好二首其二  蘋葉軟,杏花明,畫舡輕。雙浴鴛鴦出淥汀,棹歌聲。春水無風無浪,春天半雨半晴。紅粉相隨南浦晚,幾含情。

16

和凝

巻六29採桑子一首  蝤蠐領上訶梨子,繡帶雙垂,椒閑時,競學樗蒲賭荔枝。叢頭鞋子紅編細,裙窣金絲。無事嚬眉,春思飜教阿母疑。

17

和凝

巻六30柳枝三首其一  軟碧瑤煙似送人,映花時把翠蛾嚬。青青自是風流主,慢颭金絲待洛神。

18

和凝

巻六31柳枝三首其二  瑟瑟羅裙金縷腰,黛眉隈破未重描。醉來咬損新花子,拽住仙郎盡放嬌。

19

和凝

巻六32柳枝三首其三  鵲橋初就咽銀河,今夜仙郎自姓和。不是昔年攀桂樹,豈能月裏索嫦娥。

20

和凝

巻六33漁父一首   白芷汀寒立鷺鷥,蘋風輕剪浪花時。烟冪冪,日遲遲。香引芙蓉惹釣絲。


 和凝898955)字は成績、郭州須昌(山東省東平県)の人。幼少のころから聡明で、学問を好み、一読した書はみなその大義に達していた。十七歳で明経に挙げられ、十九歳で進士に及第した。はじめ後梁に仕えて地方官をつとめたが、つづいて後唐に仕えて、天成年間(926929)に殿中侍御史を拝し、礼部員外即を経て主客員外郎、知制許に改められ、ついで翰林に入って学士となった。また後晋に仕えて、天福五年(940) に中書侍郎同中書門下平車掌(宰相)を拝命した。ついでまた後漢に仕えて、太子大伴を拝し、魯国公に封ぜられた。後周の顕徳二年(955)五十八歳で卒した。のち侍中を贈与された。外見をつくろうことが好きで、平生、乗物や衣服を美しく装飾してりっぱなようすをしていた。また、後進のものを世話するのが好きで、賢不肖にかかわらず、虚心をもってその仕進の道を開きみちびいたので、たいそう評判がよかったという。

文章をつくるにはその分量の多いことが得意であった。文集は百余巻あり、かつて自ら板に訝って、数百状を校印し、人に分かち与えた。短歌艶曲に長じ、「由子相公」というよび名がつけられていた。かれの艶詞をあつめたものに香密集があり、宰相の名を避けて韓樫の名に託してあったというが、今日伝わる韓促の香密集(香散薬)は和顔の作ではないことはすでに明の毛管などがその尤もであることを弁じている(五唐人集)。著述に演論集三十巻、群芸集五十巻、紅薬編五巻(宋史芸文志)があったといぅが、今伝わらない。

かれの詩集に紅葉稿一巻あり、百余首を収めているといぅが(歴代詩余、竜沐勘著唐宋名家詩選に紹介した宋大字本)、この本も明らかではない。紅葉稿は紅薬編のことで、これは制語に関する著述であるといぅ説もある (胡透、詞選)。かれの詞は花間集に二十首収められている。王国経の輯本には二十九首を収めている。

* 旧五代史巻一二七 新五代史巻五六 北夢項言巻パ以歌詞自娯粂 歴代詩余巻一〇二詞人姓氏 全唐詩巻三二 紅葉稿詞一巻 王国稚韓、唐五代二十一家詞輯所収

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲《巻六15 臨江仙二首 其一》和凝

 

 

花間集 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9464 

 

 

 

 

 

 

臨江仙二首 其一

(越王句踐の命を受けて呉に嫁ぐ西施の美しさを詠い、復讐を遂げた越王の朝廷のあったところには、恥辱をいやす勾践の妻のように赤い蓼の花が夏を過ぎるまで咲いていると詠う。)

海棠香老春江晚,小樓霧縠濛。

海棠花は好ましい香りが熟成されてまろやかになり、晩春の銭塘江の景色も変わろうとしている、小楼は仙境のように霧霞の薄い衣にまかれ、ぼんやりと薄暗くぼんやりしている。

翠鬟初出繡簾中,麝煙鸞珮蘋風。

若くてみどりの黒髪のもとどりにした髪型で初めて出て宮中にあがると、刺繍の簾にかこまれた宮殿である。麝香はあたり中にただよい、鸞の佩び玉は風の中にあるように揺れる。

碾玉釵搖鸂鶒戰,雪肌雲鬢將融。

磨かれた宝玉の花鈿に、簪から垂れる鸂鶒の金細工が爭っているように揺れる、真白な雪のような肌、両鬢にくも型の流行の髪型、まさにそれらが見事に融和している。

含情遙指碧波東,越王臺殿蓼花紅。

あのお方を思う気持ちは遥か先の東海の蒼海の東の仙界の三山に向かう。ここには越王が復讐をはたした朝廷があったところに夏を迎えた今でも、蓼の花が赤く咲いている。

 

其二

披袍窣地紅宮錦,鶯語時囀輕音。

碧羅冠子穩犀簪,鳳皇雙颭步搖金。

肌骨細勻紅玉軟,臉波微送春心。

嬌羞不肯入鴛衾,蘭膏光裏兩情深。

 

 

『臨江仙二首』 現代語訳と訳註

(本文)

臨江仙二首 其一

海棠香老春江晚,小樓霧縠濛。

翠鬟初出繡簾中,麝煙鸞珮蘋風。

碾玉釵搖鸂鶒戰,雪肌雲鬢將融。

含情遙指碧波東,越王臺殿蓼花紅。

 

(下し文)

(臨江仙二首 其の一)

海棠 香老 春江の晚,小樓 霧縠し 濛す。

翠鬟 初めに出でて 繡簾の中,麝煙 鸞珮 風に蘋す。

碾玉 釵搖して鸂鶒の戰,雪肌 雲鬢 將に融る。

含情 遙指 碧波の東,越王の臺殿 蓼花 紅なり。

 

(現代語訳)

(越王句踐の命を受けて呉に嫁ぐ西施の美しさを詠い、復讐を遂げた越王の朝廷のあったところには、恥辱をいやす勾践の妻のように赤い蓼の花が夏を過ぎるまで咲いていると詠う。)

海棠花は好ましい香りが熟成されてまろやかになり、晩春の銭塘江の景色も変わろうとしている、小楼は仙境のように霧霞の薄い衣にまかれ、ぼんやりと薄暗くぼんやりしている。

若くてみどりの黒髪のもとどりにした髪型で初めて出て宮中にあがると、刺繍の簾にかこまれた宮殿である。麝香はあたり中にただよい、鸞の佩び玉は風の中にあるように揺れる。

磨かれた宝玉の花鈿に、簪から垂れる鸂鶒の金細工が爭っているように揺れる、真白な雪のような肌、両鬢にくも型の流行の髪型、まさにそれらが見事に融和している。

あのお方を思う気持ちは遥か先の東海の蒼海の東の仙界の三山に向かう。ここには越王が復讐をはたした朝廷があったところに夏を迎えた今でも、蓼の花が赤く咲いている。

 

(訳注)

臨江仙二首其一

1.(越王句踐の命を受けて呉に嫁ぐ西施の美しさを詠い、復讐を遂げた越王の朝廷のあったところには、恥辱をいやす勾践の妻のように赤い蓼の花が夏を過ぎるまで咲いていると詠う。)

2. 臨江仙は擣教坊の曲であり、基本的に詠懐詩である。河川の神にまつわるものを詠ったものが多い。湘江の神霊となった娥皇と女英、湘江に身を投じた屈原、黄河の洛神賦、水と川を司る洛水の女神。黄河の神・河伯の妻。黄河にそそぐ川の一つ・洛水(らくすい)と伊川(いせん)が合流するあたりに住んでいる。「雒嬪(らくひん)」「洛神」とも呼ばれる)、琴を弾いていると、夜中に洛浦の女神と出会い、洛水をめぐる秘密を語る話も見られる(『太平広記』311「蕭曠遇女神」)。

黄河の神・河伯(かはく)の配偶神。道教における黄河の神。広い意味で川の神全般を指すこともある。黄河の神である河伯は数多い川の神の中でも最も重要で、豊作や降雨を授ける力があるとされている。すでに殷の時代から河伯に対する祭祀が行われ、牛などが犠牲にささげられた。人間の女子が犠牲とされた時期もあり、巫女などが住民中の娘を花嫁として飾り立て、ベッドに寝かせて川に沈めたという。

 広く行き渡っている説では、冰夷(馮夷)(ひょうい)という男が渡河中に溺死し、天帝から河伯に任じられたという。道教では、冰夷は薬を飲んで水の仙人となり、河伯になったとしている。その姿について、かつて暴風雨の中に出現した河伯は水の車に乗り、二頭の龍に車を引かせ、螭(みずち)をそえ馬にしていたという伝説がある。

 また、河伯は人の頭に魚の体をしているともいわれ、明朝ころからは龍の一種と考えられるようになったといわれている。

この詩では、絶世の美女西施を詠い、越王句踐の旧跡について歌うものである。銭塘江 杭州市の南を流れる浙江省第一の河。杭州湾の形状に起因して毎年起こる「銭塘の秋濤(しゅうとう)」(海水の大逆流現象)で有名だが、これは銭塘江の潮神となった伍子胥の執念で起こっているという伝説がある。

 紀元前5世紀、呉(ご)が越(えつ)を破り、呉王夫差(ふうさ)は越王句践(こうせん)を捕虜にした。このとき呉王に仕えていた伍子胥(ごししょ)は何度となく越王を殺すように王に進言したが入れられず、結局句践は釈放された。その後も伍子胥は夫差に対して越を打つように進言したが、ついに腹を立てた夫差によって死を賜ることになった。伍子胥は息子を呼び、「わしの首を都城の南門に懸け、越軍が攻め寄せるのが見えるようにしてくれ。わしの遺体は鯰の皮に包んで銭塘江に投げ入れてくれ。わしは朝夕潮に乗って呉国が敗れるのを見てやりたいのだ」といった。 「銭塘の秋濤」が起こるようになったのはこのことがあってからだという。

 

3. 【構成】唐の教坊の曲名。『花間集』には、《臨江仙》二十六首所収、ほとんど詠懐詩である。和凝の作は二首収められている。双調五十三字、前段二十六字四句三平韻で、後段二十七字四句三平韻7⑥⑦⑥/7⑥⑦⑦の詞形をとる。

臨江仙二首 其一

海棠香老春江晚  小樓霧縠
翠鬟初出繡簾  麝煙鸞珮蘋
碾玉釵搖鸂鶒戰  雪肌雲鬢將
含情遙指碧波  越王臺殿蓼花

●○○●○○●  ●○△●○△

●○○●●○△  ●○○●○△

●●○○○?●  ●○○●△○

○○○●●○○  ●△○●●○○

牛希濟(臨江仙七首 其一)双調五十八字、前段二十九字五句四平韻一仄韻、後段二十九字五句三平韻一仄韻で、⑦⑥⑦❹⑤/7⑥⑦❹⑤の詞形をとる。

峭碧參差十二  冷煙寒樹重

宮殿是仙  金鑪珠  香靄晝偏

一自楚王驚夢斷  人間無路相

至今雲雨帶愁  月斜江  征棹動晨

●●△△●●○  △○○●△△

○○○●●○○  ○○○●  ○●●△○

●●●△○△●  ○△○●△○  ●○○●●○○  ●○○●  ○●●○○

 

海棠香老春江晚,小樓霧縠濛。

海棠花は好ましい香りが熟成されてまろやかになり、晩春の銭塘江の景色も変わろうとしている、小楼は仙境のように霧霞の薄い衣にまかれ、ぼんやりと薄暗くぼんやりしている。

4. 海棠 1 バラ科の落葉小高木。枝は紫色で垂れ下がり、葉は楕円形。4月ごろ、紅色の花が下向きに咲き、実は丸く、黄褐色に熟す。中国の原産で、庭木などにする。垂枝(すいし)海棠。花(はな)海棠。

5. 香老 老香と熟成香の違いは、熟成香は好ましい香りが熟成されてまろやかになることで、老香はそれがさらに進んで好ましくない香りで、マニアックになる、或はよい香りが消えてゆく。

6. 江 下句八句目に「越王臺殿」とあり、会稽、紹興の歓楽街を示すもので、銭塘江のこと。

7. 霧縠【ムコク】. 霧のように、軽く薄いちぢみの絹。仙人(センニン)などの着物をいう。《文選司馬相如<子虛賦>》:於是鄭女曼 被阿緆, 揄紵縞, 雜纖羅, 垂霧縠。” 劉良注:霧縠, 其細如霧, 垂之為裳也。

8. /空濛【くうもう】小雨や霧のために、ぼんやりと薄暗いさま。・濛: 煙雨迷茫的樣子。如:「剛下過一場雨,山間一片濛的景色。」亦作「空濛」。武元衝『題嘉陵驛』「悠悠風旆繞山川,山驛空濛雨作煙。路半嘉陵頭已白,蜀門西更上靑天。」(武元衝が蜀に入る途上で詠った詩。)ゆつたりと落ち着いて風に靡く旗の行列が秦嶺山脈、大巴山の大山脈と、岷山の大山脈の間の地溝帯を嘉陵江の流れるそれらの山川を繞【めぐ】って進んでいる。山の中の宿場、嘉陵江を渡る手前側では綿谷、利州、渡し場では吉柏津、対岸に渡った益昌とつづくあたりをいう。 津に辿り着いたが、髪の毛は白くなってしまった。蜀の剣閣へは西の方に向かい、更に青天に上【のぼ】るような嶮しい登り道が続いている。

《桃葉歌》,其歌曰:“桃葉複桃葉,渡江不用楫;但渡無所苦,我自迎娶汝。

 

翠鬟初出繡簾中,麝煙鸞珮蘋風。

若くてみどりの黒髪のもとどりにした髪型で初めて出て宮中にあがると、刺繍の簾にかこまれた宮殿である。麝香はあたり中にただよい、鸞の佩び玉は風の中にあるように揺れる。

9. 翠鬟 若いみどりの黒髪のもとどり、張泌『浣溪沙十首其四』「依約殘眉理舊黃,翠鬟擲一簪長,暖風晴日罷朝粧。閑折海棠看又撚,玉纖無力惹餘香,此情誰會倚斜陽。」

張泌《巻四27浣渓沙 十首 其四》『花間集』178全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6162

牛嶠『酒泉子一首』「記得去年,煙暖杏園花發。雪飄香,江艸綠,柳絲長。鈿車纖手捲簾望,眉學春山樣。鳳釵低裊翠鬟上,落梅粧。」

牛嶠《巻四18酒泉子一首》『花間集』169全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6117

10. 鸞珮 鸞鳳の玉の彫刻の身につけるもの。腰にさげる玉の装飾品。礼服(らいふく)に用いた玉の装飾品。組み糸に玉を通し,胸の下から沓(くつ)のところまで垂らし,歩くときに鳴るようにしたもの。おんもの。玉佩

 

碾玉釵搖鸂鶒戰,雪肌雲鬢將融。

磨かれた宝玉の花鈿に、簪から垂れる鸂鶒の金細工が爭っているように揺れる、真白な雪のような肌、両鬢にくも型の流行の髪型、まさにそれらが見事に融和している。

11. 碾玉 うすのような形の磨かれた髪飾りの宝飾。

12. 鸂鶒 えんおうのこと。兄弟の喩えにされる鳥。杜甫はよく使う。鸂鶒【けいせき】紫おしどり。謝霊運『鸂鶒賦』「覧水禽之萬族、信莫麗干鸂鶒。」(水禽之萬族を覧るに、信に干鸂鶒麗しきは莫し。)水鳥。いろいろに書く。鳥の名。常葉の大きなもので、紫色が多いので、紫鷲喬ともいう。
杜甫『春水生 二絶其一』
二月六夜春水生,門前小灘渾欲平。
鸕鸂鸂鶒莫漫喜。吾與汝曹俱眼明。

春水生 二絶其一 杜甫 成都(4)浣花渓の草堂(4 - 9)  杜甫 <414  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2015 杜甫詩1000-414-597/1500

杜甫『江頭五詠:鸂鶒』

故使籠寬織,須知動損毛。

看雲莫悵望,失水任呼號。

六翮曾經剪,孤飛卒未高【孤飛只未高】。

且無鷹隼慮,留滯莫辭勞。

(江頭の五詠:鸂鶒【けいせき】)

故【ことさら】に籠をして織を寛にせしむ、須【すべか】らく知るべし動けば毛を損するを。

雲を看て 猶お悵望す、水を失して呼号するに任す。

六翮【ろくかく】曾て剪らるるを経たり、孤飛 卒【つい】に未だ高からず。

且つ鷹隼【ようしゅん】の慮り無し、留滞 労を辞する莫れ。

 

含情遙指碧波東,越王臺殿蓼花紅。

あのお方を思う気持ちは遥か先の東海の蒼海の東の仙界の三山に向かう。ここには越王が復讐をはたした朝廷があったところに夏を迎えた今でも、蓼の花が赤く咲いている。

13. 碧波東 東海の蒼海の東には仙界の三山がある。この詩の仙郷は、会稽の道教の本山の傍の歓楽街を示すものである。

14. 越王 春秋時代後期の越の王勾践(未詳 - 紀元前465年)は、范蠡の補佐を得て当時華南で強勢を誇っていた呉を滅ぼした。春秋五覇の一人に数えられることもある。句践とも表記される。越王允常の子で、楚の恵王の外祖父にあたる。この時、復讐のための策謀として献上した美女たちの中に、西施や鄭旦がいた。きれいな女たちはここに集められてきたこと、集まったこと、ここではその故事を連想させる。また、勾践は呉に敗れ屈辱の日々と悔しさを忘れず「会稽の恥」と部屋に苦い肝を吊るして毎日のようにそれを舐めて呉に対する復讐を誓った。前述の夫差と合わせて臥薪嘗胆という故事の元となった逸話である。越は着々と国力を蓄え、夫差が中原の会盟に出かけたときを狙って呉に攻め込んだ。呉の太子友は斬られ、夫差は慌てて呉へ引き返してきたが、これより4年後に呉は越に滅ぼされることになる。呉を滅ぼした勾践は、越の都を現在の江蘇省の連雲港に遷し、更に諸侯を会盟して中原の覇者となった。

15. 蓼花 たでの花。タデ科 一年草または多年草。草丈20cm2m前後(種類によって異なる)。花期610月。花色 赤紫、ピンクなど。ここは女の盛りを過ぎた年増女を示すものであること。復讐を果たした勾践の妻を連想させる。 
スポンサーサイト



0 Comments

There are no comments yet.

Leave a reply