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花間集巻五・六 歐陽烱

花間集 訳注解説 (287) 回目 歐陽烱 巻六 《賀明朝二首其二 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9429

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 287)回目 歐陽烱 巻六 《賀明朝二首其二》

 

 

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花間集 訳注解説 (287) 回目 歐陽烱 巻六 《賀明朝二首其二 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9429

(高貴なお方は若い細身の音楽の上手い女を好むもので、その春の行楽の情愛の有様を詠う)

昔のこと、満開の花に囲まれた中で初めて知り合った、それは後につづいた。ただ、この若くてか細いこの手にたよって、押し黙ってその人に気付いてもらうために紅小豆をなげた。

人の前では知らないそぶりをし、心の中で寵愛を受けたいと思う気持ちをうまく伝える一番良い方法である。

春の行楽で明るい日差しの中で恥ずかしさも忘れてであい、そうして愛し合い、そうして別れたが能くその時の事を思い出す。

緑色の薄絹の着物の金の刺繍の裾がちぢまり、体を開いく、そしてツガイになり、鴛鴦のように一体となって、そんな思いを胸に包むほどに空しくなり、涙が流れてかわくことがない。

どんなに音楽の優れていて若く美しい妃嬪であってもいつまでもそれを保てることはない。結局このことが問題で、若くて美しい時に限るということで、ただ、こんな調子で選ばれるから食べないで、こっそり細身の女になろうとする。 

 

 

花間集 巻六

 

 

 

欧陽烱

欧陽炯 【おうようけい】(896-971)              中国,五代の詞人。初め前蜀に仕えたが,滅亡後,洛陽に出る。後蜀が建って蜀に帰り,滅亡後は宋に仕えた。詞は《花間集》《尊前集》に収める。        

益州の華陽、今の四川省成郡の人。若くして前蜀の王衍に仕えて中書舎人となり、後唐に前蜀が滅ぼされると、王衍に従って洛陽に行った。その後、孟知祥が後蜀を建てたので、欧陽烱は蜀に移り、中書舎人、翰林学士、礼部侍郎、陵州の刺史、吏部侍郎等に任じられた。後蜀が宋によって亡ぼされると、宋朝に帰した。欧陽烱は笛に長じていたので、末の太祖超匡胤は常に彼を召し出し笛を演奏させたと伝えられる。欧陽烱は音楽に明るかったということで、『花間集』の編者、後蜀の趙崇祚に請われて『花間集』の序文を書いた。序文の日付は、後蜀の広政三年(940年)夏四月になっている。欧陽烱の詞は、『花間集』には十七首が収められている。

 

1            巻五47浣溪沙三首其一

落絮殘鶯半日天,玉柔花醉只思眠,惹映竹滿爐煙。

獨掩畫屏愁不語,斜欹瑤枕髻鬟偏,此時心在阿誰邊。

 

2            巻五48浣溪沙三首其二

天碧羅衣拂地垂,美人初著更相宜,宛風如舞透香肌。

獨坐含嚬吹鳳竹,園中緩步折花枝,有情無力泥人時。

 

3            巻五49浣溪沙三首其三

相見休言有淚珠,酒闌重得敘歡,鳳屏鴛枕宿金鋪。

蘭麝細香聞喘息,綺羅纖縷見肌膚,此時還恨薄情無。

 

4            巻五50三字令

春欲盡,日遲遲,牡丹時。羅幌卷,翠簾垂。

彩牋書,紅粉淚,兩心知。人不在,鷰空歸,負佳期。

香燼落,枕函欹。月分明,花澹薄,惹相思。

 

-------------------------------------------------------------------------

5            巻六01子八首其一

嫩草如煙,石榴花發海南天。

日暮江亭春影淥,鴛鴦浴。水遠山長看不足。

 

6            巻六02子八首其二

畫舸停橈,槿花籬外竹橫橋。

水上遊人沙上女,迴顧,笑指芭蕉林裏住。

 

7            巻六03子八首其三

岸遠沙平,日斜歸路晚霞明。

孔雀自憐金翠尾,臨水,認得行人驚不起。

 

8            巻六04子八首其四

洞口誰家,木蘭舡繫木蘭花。

紅袖女郎相引去,游南浦,笑倚春風相對語。

 

9            巻六05子八首其五

二八花鈿,胸前如雪臉如蓮。

耳墜金鐶穿瑟瑟,霞衣窄,笑倚江頭招遠客。

10          巻六06子八首其六

路入南中,桄榔葉暗蓼花紅。

兩岸人家微雨後,收紅豆,樹底纖纖擡素手。

 

11          巻六07子八首其七

袖斂鮫綃,採香深洞笑相邀。

藤杖枝頭蘆酒滴,鋪葵席,豆花間晚日。

 

12          巻六08子八首其八

翡翠鵁鶄,白蘋香裏小沙汀。

島上陰陰秋雨色,蘆花撲,數隻漁舡何處宿。

 

13          巻六09獻衷心

見好花顏色,爭笑東風。雙臉上,晚粧同。

閑小樓深閣,春景重重。三五夜,偏有恨,月明中。

情未已,信曾通,滿衣猶自染檀紅。

恨不如雙鷰,飛舞簾櫳。春欲暮,殘絮盡,柳條空。

 

14          巻六10賀明朝二首其一

憶昔花間初識面,紅袖半遮粧臉。

輕轉石榴裙帶,故將纖纖玉指,撚雙鳳金線。

碧梧桐鏁深深院,誰料得,兩情何日教繾綣。

羨春來雙鷰,飛到玉樓,朝暮相見。

 

15          巻六11賀明朝二首其二

憶昔花間相見後,只憑纖手,暗紅豆。

人前不解,巧傳心事。別來依舊,辜負春晝。

碧羅衣上蹙金繡,睹對對鴛鴦,空裛淚痕透。

想韶顏非久,終是為伊,只恁瘦。

 

16          巻六12江城子

晚日金陵岸艸平,落霞明,水無情,六代繁華,暗逐逝波聲。

空有姑蘇臺上月,如西子鏡照江城。

 

17          巻六13鳳樓春鳳

髻綠雲叢,深掩房攏。錦書通,夢中相見覺來慵,勻面淚臉珠融。

因想玉郎何處去,對淑景誰同。小樓中,春思無窮。

倚欄顒望,闇牽愁緒,柳花飛起東風。

斜日照簾,羅幌香冷粉屏空。海棠零落,鶯語殘紅。

春花001春花002 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲《巻六 賀明朝二首其二》歐陽烱

 

 

花間集 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9429

 

 

 

 

 

 287) 回目 歐陽烱 巻六 《賀明朝二首其二 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9429

(改訂版Ver.2.1

賀明朝二首 其一

(乙女のころ寵愛を受け始めたし、「結同心」をして愛を確かめた。しかし。寵愛を失い再び愛を確かめることはなかった。妃嬪を詠う。)

憶昔花間初識面,紅袖半遮粧臉。

昔を思いだして、満開の花に囲まれた中で初めて知り合った。その時、きちんと化粧をした顔を恥かしそうに紅い袖で半ば隠していた。

輕轉石榴裙帶,故將纖纖玉指,撚雙鳳金線。

石榴色のスカートを軽く揺らして、帯を緩やかにしめた。ことさらに白いほっそりとした指をみせて示し、つぎに、密かにスカートの鳳風の金糸を「結同心」によじってつけた。

碧梧桐鏁深深院,誰料得,兩情何日教繾綣。

仲睦まじい鳳凰の住まいであるみどりの梧桐の葉の茂った奥の奥、深く閉ざされた楼閣の奥庭に、いったい誰に推し量ることができよう、二人の恋が実っていたはずなのにまたいつの日結ばれるのか。

羨春來雙鷰,飛到玉樓,朝暮相見。

羨ましいとおもうのは、春がくれば番の燕は子作るものだし、あの輝くような高楼館にすんでいるところへ飛んでゆくなら、朝に、夕べにたがいに会うことができるというものだ。

(賀明朝二首 其の一)

昔を憶う 花間に 初め面を識りしおり,紅袖 半ば粧臉【しょうけん】遮【さえぎ】る。

輕やかに石榴の裙帶を轉【めぐら】し,故に纖纖【せんせん】たる玉指を將て,【ひそ】かに雙鳳の金線を撚【よ】りしを。

碧の梧桐 深深たる院を鏁【とざ】し,誰か料【はか】り得ん,兩情 何れの日にか繾綣【けんけん】たら教【しめ】ん。

春 雙鷰來たるを羨【うらや】む,玉樓に飛び到り,朝に暮に 相い見る。

 

賀明朝二首 其二

(高貴なお方は若い細身の音楽の上手い女を好むもので、その春の行楽の情愛の有様を詠う)

憶昔花間相見後,只憑纖手,暗紅豆。

昔のこと、満開の花に囲まれた中で初めて知り合った、それは後につづいた。ただ、この若くてか細いこの手にたよって、押し黙ってその人に気付いてもらうために紅小豆をなげた。

人前不解,巧傳心事。

人の前では知らないそぶりをし、心の中で寵愛を受けたいと思う気持ちをうまく伝える一番良い方法である。

別來依舊,辜負春晝。

春の行楽で明るい日差しの中で恥ずかしさも忘れてであい、そうして愛し合い、そうして別れたが能くその時の事を思い出す。

碧羅衣上蹙金繡,睹對對鴛鴦,空裛淚痕透。

緑色の薄絹の着物の金の刺繍の裾がちぢまり、体を開いく、そしてツガイになり、鴛鴦のように一体となって、そんな思いを胸に包むほどに空しくなり、涙が流れてかわくことがない。

想韶顏非久,終是為伊,只恁瘦。

どんなに音楽の優れていて若く美しい妃嬪であってもいつまでもそれを保てることはない。結局このことが問題で、若くて美しい時に限るということで、ただ、こんな調子で選ばれるから食べないで、こっそり細身の女になろうとする。

(賀明朝二首 其の二)

憶う昔 花の間 たがいに見そめし後に,只だ 纖手に憑かれ,暗【だま】って紅豆を【なげう】つ。

人前に解【と】かず,心事を巧傳するを。

別れ來り 舊に依り,春晝に辜負【こふ】す。

碧の羅衣の上 金繡を蹙【しゅく】し,對【つい】するを睹て 鴛鴦對【つい】し,空しく裛【たぎし】め 淚痕 透す。

韶顏を想えば 久しく非らず,終【つい】に是れ 伊れを為す,只だ恁瘦。

 

 

『賀明朝二首其一』現代語訳と訳註

(本文)

賀明朝二首 其二

憶昔花間相見後,只憑纖手,暗紅豆。

人前不解,巧傳心事。

別來依舊,辜負春晝。

碧羅衣上蹙金繡,睹對對鴛鴦,空裛淚痕透。

想韶顏非久,終是為伊,只恁瘦。

 

(下し文)

(賀明朝二首 其の二)

憶う昔 花の間 たがいに見そめし後に,只だ 纖手に憑かれ,暗【だま】って紅豆を【なげう】つ。

人前に解【と】かず,心事を巧傳するを。

別れ來り 舊に依り,春晝に辜負【こふ】す。

碧の羅衣の上 金繡を蹙【しゅく】し,對【つい】するを睹て 鴛鴦對【つい】し,空しく裛【たぎし】め 淚痕 透す。

韶顏を想えば 久しく非らず,終【つい】に是れ 伊れを為す,只だ恁瘦。

 

 

(現代語訳)

(高貴なお方は若い細身の音楽の上手い女を好むもので、その春の行楽の情愛の有様を詠う)

昔のこと、満開の花に囲まれた中で初めて知り合った、それは後につづいた。ただ、この若くてか細いこの手にたよって、押し黙ってその人に気付いてもらうために紅小豆をなげた。

人の前では知らないそぶりをし、心の中で寵愛を受けたいと思う気持ちをうまく伝える一番良い方法である。

春の行楽で明るい日差しの中で恥ずかしさも忘れてであい、そうして愛し合い、そうして別れたが能くその時の事を思い出す。

緑色の薄絹の着物の金の刺繍の裾がちぢまり、体を開いく、そしてツガイになり、鴛鴦のように一体となって、そんな思いを胸に包むほどに空しくなり、涙が流れてかわくことがない。

どんなに音楽の優れていて若く美しい妃嬪であってもいつまでもそれを保てることはない。結局このことが問題で、若くて美しい時に限るということで、ただ、こんな調子で選ばれるから食べないで、こっそり細身の女になろうとする。

凌浪曲舞 010アカバナムシヨケギク00 

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

賀明朝二首 其二

13. (高貴なお方は若い細身の音楽の上手い女を好むもので、その春の行楽の情愛の有様を詠う)

14. 唐の教坊の曲名。またの名を賀熙朝、双調朝聖朝、賀聖朝と言う。『花間集』には欧陽烱の二首のみ所収。賀明朝二首 其二は双調六十一字、前段三十一字七句五仄韻、後段三十字六句四仄韻で❼4❹4❹❹❹/❼5❺❺4❹の詞形をとる。

憶昔花間相見  只憑纖手  

●●○△△●●  △○○●  ●○○●

人前不解  巧傳心

○○△●  ●△○●

別來依  辜負春

●△△●  ○●○●

碧羅衣上蹙金  睹對對鴛鴦  空裛淚痕
●○△●●○●  ●●●○○  △●●○●

想韶顏非  終是為伊  只恁

●○○○●  ○●○○  △△○●

 

賀明朝二首 其一

唐の教坊の曲名。またの名を賀熙朝、双調朝聖朝、賀聖朝と言う。『花間集』には欧陽烱の二首のみ所収。双調六十一字、前段三十一字五句三仄韻、後段三十字六句四仄韻で❼❻66❻/❼3❼❺4❹の詞形をとる。

賀明朝二首其一

憶昔花間初識,紅袖半遮粧

●●○△○●●  ○●●○?△

輕轉石榴裙帶,故將纖纖玉指,撚雙鳳金

△●●○○●  ●△○○●●  ○●○●○●

碧梧桐鏁深深,誰料得,兩情何日教繾

●○○?△△△  ○△●  ●○△●△●● 

羨春來雙,飛到玉樓,朝暮相

○○△○●  ○●●○  ○●△●

 

憶昔花間相見後,只憑纖手,暗紅豆。

昔のこと、満開の花に囲まれた中で初めて知り合った、それは後につづいた。ただ、この若くてか細いこの手にたよって、押し黙ってその人に気付いてもらうために紅小豆をなげた。

15. 憑纖手 憑はたのむこと。纖手は若い妃嬪のやさしくか細い手。 

16.  おしだまって。

17. 紅豆 紅豆は女性自身を示し、小豆を投げて気を引くことを表現する。

 

人前不解,巧傳心事。

人の前では知らないそぶりをし、心の中で寵愛を受けたいと思う気持ちをうまく伝える一番良い方法である。

18. 巧傳心事 あなたと一緒に過ごしたいということを一番うまく表現するということ。

 

別來依舊,辜負春晝。

春の行楽で明るい日差しの中で恥ずかしさも忘れてであい、そうして愛し合い、そうして別れたが能くその時の事を思い出す。

19. 依舊 どうしてもその時の事を思い出します

20. 辜負春晝 「依舊」に対する意味で、“春の行楽で明るい日差しの中で恥ずかしさも忘れて愛し合ったことです”ということ。この句と次の三句もこれにあたる

 

碧羅衣上蹙金繡,睹對對鴛鴦,空裛淚痕透。

緑色の薄絹の着物の金の刺繍の裾がちぢまり、体を開いく、そしてツガイになり、鴛鴦のように一体となって、そんな思いを胸に包むほどに空しくなり、涙が流れてかわくことがない。

21. 蹙金繡 蹙は金の刺繍がちぢまることで、セックスの描写で、思い浮かべていること。

22. 睹對對鴛鴦 こちらでツガイの鴛鴦を見ると、また傍につがいをみる。*思い浮かべる性交を表現している。

23.  ふくろにする。たきしめる。心の片隅に思いを留める。

24. 淚痕透 涙が乾かず流れつづくことをいう。

 

想韶顏非久,終是為伊,只恁瘦。

どんなに音楽の優れていて若く美しい妃嬪であってもいつまでもそれを保てることはない。結局このことが問題で、若くて美しい時に限るということで、ただ、こんな調子で選ばれるから食べないで、こっそり細身の女になろうとする。

25. 韶顏 音楽の優れた美しい妓女。韶:舜の楽。楽を奏でる宮女は若い子に限られる。宋時代以降、音楽の優れた美しい妓女をいう。

26.  おもう。このように

27.  (1) 盗む人家自行人の自転車を盗む.(2) (暇を)見つける空儿 kòngr 時間をつくる.━ []こっそり听盗み聞きする.跑了ずらかった.いい加減にする(とも書く) tōu'ān[]《書》目先の安逸。*「不倫する。よばい。」と。

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