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花間集巻五 牛希濟十一首

花間集 訳注解説 (270)回目牛希濟巻五44生查子一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9289

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270)回目牛希濟巻五44子一首》

 

 

20171018

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

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●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

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●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

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767年-集-20-3 【字解集】  ・秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻(3) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9267

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767年-集-20-1 【字解集】  ・秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻(1) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9253

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杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

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杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

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杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

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(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

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杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。

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●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始

.唐五代詞詩・女性

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花間集 訳注解説 (270)回目牛希濟巻五44子一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9289

(別れに際して、最後の夜は心に残るほどに愛し合ったのだから、他の女と夜を共にすることもあろうけれど、私のことを思いだして何時かはわたしのものにかえってほしいと詠う)

春の山、夜明けの春霞は消えかかろうとしている、空が白々と淡くなり、星はちいさくなり数もまばらになってくる。

明け方の空、名残の月を見れば、愁い心で鏡に映る頬は白い。そして、眼には涙があふれ、顔を挙げて、朝未だきの空を臨みみる。

これまで多くの言葉をかわし、思う心はそれでもおわることはない。名残の月から振り向いて、また、語る。

それは、どこでも若草を見たら、芳しさを見るにつけ、憐れに思うと、薄絹の緑のスカート身に着けたすがたをおもいだしてしまう。

◆◆◆ 後宮の基礎知識 ◆◆◆

唐から花間集の時代の、恋愛事情

唐朝はこの王朝特有の「家庭の風紀の乱れ」、「封建道徳の不振」という状況を生みだした。こうした状況は後世の道学者たちの忌み嫌うところとなったが、しかし逆にこの時代に生きた女性たちにはきわめて大きな幸運をもたらし、彼女たちが受ける抑圧、束縛をいささか少なくしたので、彼女たちは心身共に比較的健康であった。こうして、明朗、奔放、勇敢、活発といった精神的特長、および独特の行動や風格、思想や精神などが形成されたのである。

 

歴史絵巻は私たちに唐代の女性の生き生きとした姿を示してくれる。

彼女たちはいつも外出して活動し、人前に顔をさらしたまま郊外、市街、娯楽場に遊びに行き、芝居やポロを見物した。毎年春には、男たちと一緒に風光明媚な景勝地に遊びに行き、思うぞんぶん楽しむことさえできた。「錦を集め花を潜めて 勝游を闘わせ、万人行く処 最も風流」(施肩吾「少婦遊寿詞」)、「三月三日 天気新なり、長安の水辺 麗人多し」(杜甫「麗人行」)などの詩句は、みな上流階級の男女が春に遊ぶさまを詠んだものである。

彼女たちは公然とあるいは単独で男たちと知り合い交際し、甚だしくは同席して談笑したり、一緒に酒を飲んだり、あるいは手紙のやりとりや詩詞の贈答をしたりして、貞節を疑われることも意に介さなかった。白居易の「琵琶行」という詩に出てくる、夫の帰りを待つ商人の妻は夜半に見知らぬ男たちと同船し、話をしたり琵琶を演奏しあったりしている。それで、宋代の文人洪遇は、慨嘆して「瓜田李下の疑い、唐人は譏らず」(『容斎三筆』巻六)といった。

 

彼女たちは積極的に恋愛をし、貞節の観念は稀薄であった。未婚の娘が秘かに男と情を通じ、また既婚の婦人が別に愛人をつくることも少なくなかった。女帝(武則天)が一群の男寵(男妾)をもっていたのみならず、公主(皇女)、貴婦人から、はては皇后、妃嬢にさえよく愛人がいた。離婚、再婚もきわめて普通であり、唐朝公主の再婚や三度目の結婚もあたりまえで珍しいことではなかった。こうした風習に、後世の道学先生たちはしきりに首をふり嫌悪の情を示した。

 

この時代には、まだ「女子は才無きが便ち是れ徳なり」(清の石成金の『家訓抄』が引く明の陳眉公の語)という観念は形成されていなかった。宮廷の妃嫁、貴婦人、令嬢から貧しい家の娘、尼僧や女道士、娼妓や女俳優、はては婦女にいたるまで文字を識る者がきわめで多く、女性たちが書を読み文を作り、詩を吟じ賊を作る風潮がたいへん盛んであった。これによって唐代には数多くの才能ある女性詩人が生れたのである。女道士のッ魚玄機はかつて嘆息して、「自ら恨む 羅衣の 詩句を掩うを、頭を挙げて空しく羨む 模中の名(女に生れて詩文の才を発揮できないのが恨めしい。むなしく科挙合格者の名簿を眺める)」(「崇真観の南楼に遊び、新及第の題名の処を括る」)と詠んだ。この詩句は、女性が才能の点で男性に譲らぬ自信をもってはいるが、男とともに金棒(科挙合格者発表の掲示板)に名を載せ、才能を発揮できない無念さをよく表している。

 

 

8.牛希済

牛學士希濟、咸通十三年頃(872年頃~末詳)、隴西(今の甘粛省隴西)の人。牛嶠の兄の子。前蜀に仕えて起居郎、翰林学士、御史中丞等の職を歴任、同光三年(925年)、後唐によって蜀が滅ぼされると、後唐に降り洛陽に入った。後唐の明宗が、蜀の旧臣に「蜀主、巨唐に降る」という詩を作らせると、みな蜀主の荒淫をそしったが、年希済だけは蜀主非難の言葉を吐かなかったので、明宗は彼を蕹州〔今の陝西省西安の西北)の節度副使に任じた。『花間集』には十一首の詞が収められている。

 

 

 

 

花間集 巻五

 

 

 

巻五43酒泉子

枕轉簟涼,清曉遠鐘殘夢。月光斜、簾影動,舊鑪香。

夢中盡相思事,纖手勻雙淚。去年書,今日意,斷離腸。

 

巻五44

春山煙欲收,天澹稀星小。殘月臉邊明,別淚臨清曉。

語已多,情未了,迴首猶重道:記得綠羅裙,處處憐芳草。

 

巻五45中興樂

池塘暖碧浸晴暉,濛濛柳絮輕飛。紅蘂凋來,醉夢還稀。

春雲空有鴈歸,珠簾垂。東風寂寞,恨郎擲,淚羅衣。

 

巻五46謁金門秋已暮,重疊關山岐路。嘶馬搖鞭何處去,曉禽霜滿樹。夢斷禁城神皷,淚滴枕檀無數。一點凝紅和薄霧,翠蛾愁不語。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲《巻五44子一首》牛希

 

 

花間集 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9289

 

 

 

 

 

 

 

 

 

唐五代・花間集詞人-8.牛學士希濟十一首

1.子一首

巻五44子春山煙欲收,天澹稀星小。殘月臉邊明,別淚臨清曉。語已多,情未了,迴首猶重道:記得綠羅裙,處處憐芳草。

2.中興樂一首

巻五45中興樂池塘暖碧浸晴暉,濛濛柳絮輕飛。紅蘂凋來,醉夢還稀。春雲空有鴈歸,珠簾垂。東風寂寞,恨郎擲,淚羅衣。

3.謁金門一首

巻五46謁金門秋已暮,重疊關山岐路。嘶馬搖鞭何處去,曉禽霜滿樹。夢斷禁城神皷,淚滴枕檀無數。一點凝紅和薄霧,翠蛾愁不語。

4.酒泉子一首

 

巻五43酒泉子枕轉簟涼,清曉遠鐘殘夢。月光斜、簾影動,舊鑪香。夢中盡相思事,纖手勻雙淚。去年書,今日意,斷離腸。

 

5.臨江仙七首其一~其七

巻五36臨江仙七首其一峭碧參差十二峯,冷煙寒樹重重。瑤宮殿是仙蹤,金鑪珠帳,香靄晝偏濃。一自楚王驚夢斷,人間無路相逢。至今雲雨帶愁容,月斜江上,征棹動晨鐘。

巻五37臨江仙七首其二謝家仙觀寄雲岑,岩蘿拂地成陰。洞房不閉白雲深,當時丹竈,一粒化黃金。石壁霞衣猶半挂,松風長似鳴琴。時間唳鶴起前林,十洲高會,何處許相尋?

巻五38臨江仙七首其三渭闕宮城秦樹凋,玉樓獨上無憀。含情不語自吹簫,調情和恨,天路逐風飄。何事乘龍入忽降,似知深意相招。三清攜手路非遙,世間屏障,彩筆劃嬌饒。

巻五39臨江仙七首其四江繞黃陵春廟閑,嬌鶯獨語關關。滿庭重疊綠苔斑,陰雲無事,四散自歸山。簫鼓聲稀香燼冷,月娥斂盡彎環。風流皆道勝人間,須知狂客,判死為紅顏。

巻五40臨江仙七首其五素洛春光瀲灩平,千重媚臉初生。淩波羅襪勢輕輕,煙籠日照,珠翠半分明。風引寶衣疑欲舞,鸞迴鳳翥堪驚。也知心許無恐成,陳王辭賦,千載有聲名。

巻五41臨江仙七首其六柳帶搖風漢水濱,平蕪兩岸爭勻。鴛鴦對浴浪痕新。弄珠遊女,微笑自含春。輕步暗移蟬鬢動,羅裙風惹輕塵。水精宮殿豈無因?空勞纖手,解珮贈情人。

巻五42臨江仙七首其七洞庭波浪颭晴天,君山一點凝煙。此中真境屬神仙,玉樓珠殿,相映月輪邊。萬里平湖秋色冷,星辰垂影參然。橘林霜重更紅鮮,羅浮山下,有路暗相連。

 

(改訂版Ver.2.1-

子一首

 (別れに際して、最後の夜は心に残るほどに愛し合ったのだから、他の女と夜を共にすることもあろうけれど、私のことを思いだして何時かはわたしのものにかえってほしいと詠う)

春山煙欲收,天澹稀星小。

春の山、夜明けの春霞は消えかかろうとしている、空が白々と淡くなり、星はちいさくなり数もまばらになってくる。

殘月臉邊明,別淚臨清曉。

明け方の空、名残の月を見れば、愁い心で鏡に映る頬は白い。そして、眼には涙があふれ、顔を挙げて、朝未だきの空を臨みみる。

語已多,情未了,迴首猶重道:

これまで多くの言葉をかわし、思う心はそれでもおわることはない。名残の月から振り向いて、また、語る。

記得綠羅裙,處處憐芳草。

それは、どこでも若草を見たら、芳しさを見るにつけ、憐れに思うと、薄絹の緑のスカート身に着けたすがたをおもいだしてしまう。

 

子一首

春山 煙 收まらんと欲し,天 澹【あわ】く 稀星 小さし。

殘月 臉邊【けんぺん】に明らかに,別淚 清曉に臨む。

 

語ること 已に多きも,情 未だ 了【つ】きず,首を迴らして 猶お 重ねて道【い】う。

記【おぼ】え得【い】ぬ  緑羅の裙を,處處 芳草を憐れまんと。

 

(改訂版Ver.2.1-

『生子一首』 現代語訳と訳註

(本文)

子一首

春山煙欲收,天澹稀星小。

殘月臉邊明,別淚臨清曉。

語已多,情未了,迴首猶重道:

記得綠羅裙,處處憐芳草。

 

(下し文)

子一首

春山 煙 收まらんと欲し,天 澹【あわ】く 稀星 小さし。

殘月 臉邊【けんぺん】に明らかに,別淚 清曉に臨む。

 

語ること 已に多きも,情 未だ 了【つ】きず,首を迴らして 猶お 重ねて道【い】う。

記【おぼ】え得【い】ぬ  緑羅の裙を,處處 芳草を憐れまんと。

 

(現代語訳)

(別れに際して、最後の夜は心に残るほどに愛し合ったのだから、他の女と夜を共にすることもあろうけれど、私のことを思いだして何時かはわたしのものにかえってほしいと詠う)

春の山、夜明けの春霞は消えかかろうとしている、空が白々と淡くなり、星はちいさくなり数もまばらになってくる。

明け方の空、名残の月を見れば、愁い心で鏡に映る頬は白い。そして、眼には涙があふれ、顔を挙げて、朝未だきの空を臨みみる。

これまで多くの言葉をかわし、思う心はそれでもおわることはない。名残の月から振り向いて、また、語る。

それは、どこでも若草を見たら、芳しさを見るにつけ、憐れに思うと、薄絹の緑のスカート身に着けたすがたをおもいだしてしまう。

 

 

(訳注)

子一首(改訂版Ver.2.1-

1. (別れに際して、最後の夜は心に残るほどに愛し合ったのだから、他の女と夜を共にすることもあろうけれど、私のことを思いだして何時かはわたしのものにかえってほしいと詠う)

2. 前段は、情景に重きを置いて夜明けの別れの場面を描写、後段は、同じ別れの場面を情を中心に描写する。末尾、男は「御身の緑のスカートは眼の底に焼き付いて離れ

ることなく、これから旅先で録の若草に出会ったならば、御身と思って愛しもう」と女性に対して語る。「芳草を憐れまん」は、普通、男が旅先で他の女性に心を寄せる意で用いられるもので、この時代の男はこんなものであるということ、一夫多妻制で、女は旅のそれで男が寂しく一人で居ることはない、私を思い出して他の女を抱くのは決して悪いことではないということである。

 

3. 【構成】『花間集』 には七首所収。牛希済の作は一首収められている。双調四十一字、前段二十字四句三仄韻、後段二十一字五句三仄韻で、❺❺5❺/3❸❺5❺の詞形をとる。

春山煙欲,天澹稀星。殘月臉邊明,別淚臨清

○○○●△、○△○○●。○●△○○、●●△○●。

語已多,情未,迴首猶重:記得綠羅裙,處處憐芳

●●○、○●●、△●△△●。●●●○○、●●○○●

張泌の「生子」は、双調四十三字、前段二十二字四句三仄韻、後段二十一字五句三仄韻で、3❹❺5❺/3❸❺5❺の詞形をとる。

子一首

相見稀,喜見相,相見還相。檀畫荔枝紅,金蔓蜻蜓

△●○、●●△●、△●○△●。○●●○○、○△○△●。

魚鴈疎,芳信,花落庭陰。可憐玉肌膚,消瘦成慵

○●△、○△●、○●○○●。●○●○○、○●○○●。

 

 

春山煙欲收,天澹稀星小。

春の山、夜明けの春霞は消えかかろうとしている、空が白々と淡くなり、星はちいさくなり数もまばらになってくる。

4. 春山:春山煙が消えていく。春山は行楽を連想させるもの、遠くの山に囲まれた遠くの青い山。

5. 煙:かすみ、もや。 

6. 煙欲収:話が今にも消えそうである。欲は今にも〜しそうだ、の意。・欲收:収まろうとしている。夜明けの春霞が、消えようとしている。雲、煙、靄は男性の意味を持っていて、これが消えるということは、女のもとからいなくなることをイメージする。

7. 天澹:空が白む。空が薄ぼんやりと明るくなってくる。空が暁けてくる。「天淡」ともする。 

8. 稀星:疎らな星影。小:夜明け前の明るくなってきたことで、星影が小さく見えるようになったことをいう。

 

殘月臉邊明,別淚臨清曉。

明け方の空、名残の月を見れば、愁い心で鏡に映る頬は白い。そして、眼には涙があふれ、顔を挙げて、朝未だきの空を臨みみる。

9. 残月 夜明けの空に懸かる月。明け方の空に残った未練の月で、月の20日頃で、過ぎた希望の持てない月を意味する。新月から満月までは恋の希望を持った月である。夜眠れなくて朝を迎えると名残の月を見るというのである。

10. 清曉:あさまだき。夜明け前に別れることが基本であることで、夜明け前に朝廷に入り、夜が明けると仕事が始まる。

 

語已多,情未了,迴首猶重道:

これまで多くの言葉をかわし、思う心はそれでもおわることはない。名残の月から振り向いて、また、語る。

11. 情未了:思いは尽きない。情は、まだ終わろうとはしない。 ・情:情愛。想い。 

12. 迴首:ふり返る。かうべをめぐらす。回首ともする。 ・猶:なおも。 

13. 重道:重ねて言う。繰り返して言う。

 

記得綠羅裙,處處憐芳草。

それは、どこでも若草を見たら、芳しさを見るにつけ、憐れに思うと、薄絹の緑のスカート身に着けたすがたをおもいだしてしまう。

14. 記待緑羅裙、処処憐芳草。 その身の緑のスカートは忘れはしない、行く先々で緑の若草に出会ったならば、わたしの身と思って愛しんでほしい、の意。

 

この詩とシチュエーションを同じようにする韋荘『望遠行』

韋荘  望遠行

(望遠行)

欲別無言倚畫屏、含恨暗傷情。

謝家庭樹錦鶏鳴、残月落邊城。

別れんと欲して 言 無く 画屏に倚る、恨みを含みて 暗に情を傷ましむ。

謝家の庭樹 錦鶏 鳴き、残月 辺城に落つ。

人欲別、馬頻噺、綠槐千里長堤。

出門芳草路萋萋、雲雨別來易東西。

不忍別君後、却入旧香閏。

人 別れんと欲し、馬 頻に嘶く、緑槐 千里の艮堤。

門を出づれば 芳草 路に妻萎たり、雲雨 別れてより來 東西なり易し。

忍びず 君と別れし後、却って旧の香閨に入るに。

100 望遠行 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-285-5-#39  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2972

 

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花間集五百首訳注解説

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