花間集 訳注解説 (230)回目毛文錫巻五07酒泉子》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8981

232)回目毛文錫巻五07酒泉子》

 

2017825

の紀頌之”6”つの校注Blog

10年のBLOGの集大成

   李白総合案内

 

●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

745-031-#1巻175-14 對雪奉餞任城六父秩滿歸京(卷十六(二)九八四)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8957

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745年-07 【字解集】007 a.過四皓墓 b.酬岑勛見尋就元丹丘對酒相待以詩見招 c.鳴皋歌奉餞從翁清歸五崖山居Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8904

孟浩然

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●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

806年-集16- 韓昌黎集字解集城南聯句 【字解集】【下】 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集8958

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806年-集15- 韓昌黎集字解集城南聯句 【字解集】【上】

745年-05 【字解集】005 【字解集】 a.留別王司馬嵩 B.商山四皓  C.訪道安陵遇蓋寰為予造真籙臨別留贈 Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8772

・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

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index-3 805年陽山から江陵36

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index-7[810年~811年 44歳] 34

index-8 [812年~814年47歳]46

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韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

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●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

詳注

767年-137五律  麂(卷一七(四)一五三三)五律 杜詩詳注( Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8965

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767年-集-1 【字解集】・A洞房 B宿昔 C能畫 D鬥雞 E歷歷 F洛陽 G驪山  杜詩詳注( Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8930

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

杜甫詩 全詩 総合案内 

●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。

Ⅳブログ詩集

漢・唐・宋詞

花間集 訳注解説 (230)回目毛文錫巻五07酒泉子》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8981 (08/25)

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花間集 訳注解説 (219)回目張泌 《張泌【字解集】 ―2 a. 臨江仙 b. 女冠子 c.河傳二首 D.酒泉子二首 E.子 F.思越人 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8882 

 

 

 

10年のBLOGの集大成

 

●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始

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・玉臺新詠

玉-巻二27 和班氏詩一首 -#5〔傳玄〕 Ⅴ漢詩・六朝詩・文選・古詩源・唐宋詩詞漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 8961

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花間集 訳注解説 (230)回目毛文錫巻五07酒泉子》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8981

女性論

 唐代三百年間の女性たちは、この数千年来低い地位に甘んじてきた古代女性たちの仲間であった。彼女たちは先輩や後輩たちと同じように、農業を基本とする男耕女織の古代社会において、生産労働で主要な位置を占めず、経済上独立できなかった。この点こそ、付属品・従属物という彼女たちの社会的地位はどの王朝の女性とも変わらない、という事態を決定づけたのである。しかしながら、唐代の女性たちは前代や後代の女性たちと全く同じだというわけでもなかった。先学はかつて次のように指摘したことがある。「三千年近い封建社会の女性に対する一貫した要求は、貞操、柔順、服従にほかならず、例外はきわめて少なかった。もし例外があるとすれば、それは唐代の女性たちにほかならない」(李思純「唐代婦女習尚考」『江村十論』、上海人民出版社、一九五七年)。筆者は、さらに一歩進めて次のように言うことができると思う。唐代の女性は中国古代の女性たちの中でわりあい幸運な部類であったと。なぜなら、彼女たちは他の王朝、とりわけ明清時代という封建末期の女性たちに比べると、社会的地位はあれほどまでに卑賤ではなく、また蒙った封建道徳の束縛と圧迫もやや少なめであり、まだ比較的多くの自由があった。『古今図書集成』(清の康煕帝の命にょり編纂された類書)は、別の角度から一つの傍証を与えてくれる。この類書の「閨節」「閨烈」(共に道徳的模範となる婦人を収録した巻)の両巻に収録された烈女節婦は、唐代にはただ五十一人でしかなかったが、宋代には二六七人に増え、明代にはついに三万六千人近くに達した。これらの数字の差がこれほど大きいことから、唐代の女性と後代の女性が封建道徳から受ける被害の程度に大きな差があったことが十分みてとれる。これはまさに唐代の女性のユニークにして幸運な点であり、そしてこうした幸運はまさに唐代という時代が与えてくれたものであった。

 

 

2017/8/25Blog

花間集タイトル

巻  五

花間集の《酒泉子二六首》

(改訂版溫庭筠《酒泉子四首》

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠23《0123 酒泉子四首其一》溫庭筠66首巻一23-〈23〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5312

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠24《0124 酒泉子四首其二》溫庭筠66首巻一24-〈24〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5317

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠25《0125 酒泉子四首其三》溫庭筠66首巻一25-〈25〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5322

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠26《酒泉子四首其四》溫庭筠66首巻一26-〈26〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5327

(改訂版韋莊《酒泉子一首》

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-46韋荘124《巻3-24 酒泉子一首》三巻24-〈124〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5822

(改訂版牛嶠《酒泉子一首》

牛嶠《巻四18酒泉子一首》『花間集』169全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6117

(改訂版張泌《酒泉子二首》

張泌《巻四37酒泉子 二首之一》『花間集』188全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6212

張泌《巻四38酒泉子 二首之二》『花間集』189全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6217

 

毛文錫《酒泉子一首》

8 -11 酒泉子一首 毛文錫【もうぶんせき】ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-410-8-#11  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3597

牛希濟《酒泉子一首》

10 -4 酒泉子一首 牛學士希濟(牛希濟)ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-401-10-#4  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3552

顧夐《酒泉子七首》

13-312《酒泉子七首,其一》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-495-13-(312) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4022 

13-313《酒泉子七首,其二》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-496-13-(313) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4027 

13-314《酒泉子七首,其三》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-497-13-(314) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4032

13-315《酒泉子七首,其四》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-498-13-(315) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4037

13-316《酒泉子七首,其五》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-499-13-(316) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4042

13-317《酒泉子七首,其六》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-500-13-(317) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4047 

13-318《酒泉子七首,其七》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-501-13-(318) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4052 

孫光憲《酒泉子三首》

14-370《酒泉子三首其一》孫光憲(30)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-553-14-(370) 花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4312

14-371《酒泉子三首其二》孫光憲(31)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-554-14-(371) 花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4317

14-372《酒泉子三首其三》孫光憲(32)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-555-14-(372) 花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4322

毛熙震《酒泉子二首》

19-501《酒泉子二首,其一》十巻 毛熙震Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-684-19-(501) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4967

19-502《酒泉子二首,其二》十巻 毛熙震Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-685-19-(502) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4972

李珣《酒泉子四首》

20-530《酒泉子四首,其一》十巻 李珣Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-713-20-(530) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5112

20-531《酒泉子四首,其二》十巻 李珣Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-714-20-(531) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5117

20-532《酒泉子四首,其三》十巻 李珣Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-715-20-(532) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5122

20-533《酒泉子四首,其四》十巻 李珣Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-716-20-(533) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5127

 

 

 

 

花間集 教坊曲《巻五07酒泉子》張泌

 

 

花間集 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8981

 

 

 

 

 

 

酒泉子

(前の春、あれほど寵愛を受けたのに、春になっても、行楽に行くこともなく後宮の海棠花の下で、ただ酒を呑むだけと詠う。)

綠樹春深,語鶯啼聲斷續。

柳の木樹は緑に繁り、春の景色は盛りになってきた。ツバメは梁の上で雛たちが囀り、しきりに春を告げていた鶯の啼き声も、次第に断続的になり、そして、聞えなくなった。

蕙風飄蕩入芳叢,惹殘紅。

花のかおりは風に乗ってただよい、その芳しい香りがうっそうと茂る花木草木の中に入ってゆく。それでも残って咲いている花にまでとりこになってしまう。

柳絲無力煙空,金盞不辭須滿酌。

みどりが濃くなった柳の枝には、しなやかに揺る燻煙も、ただ空しいものと力もなくなっていく、そこには話すわけでもなく、金の盃に注がれる酒を全て飲み続け、酔いつぶれるしかない。

海棠花下思朦朧,醉香風。

また、春を誇る海棠花が咲くその下で、あのお方への思いは、ただ朦朧とするだけで、この香りのよい風にあたって酔っている。

 

(酒泉子)

綠樹 春深く,鷰語り鶯啼いて 聲 斷續す。

蕙風 飄蕩,芳叢に入り,殘紅に惹かる。

柳絲力無く裊煙【じょうえん】空し,金盞【きんせん】辭さず 須く滿酌するを。

海棠の花の下に朦朧とするを思い,香風に醉う。

 

 

毛文錫『酒泉子一首』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子

綠樹春深,鷰語鶯啼聲斷續。

蕙風飄蕩,入芳叢,惹殘紅。

柳絲無力裊煙空,金盞不辭須滿酌。

海棠花下思朦朧,醉香風。

 

(下し文)

酒泉子

綠樹 春深く,鷰語り鶯啼いて 聲 斷續す。

蕙風 飄蕩,芳叢に入り,殘紅に惹かる。

柳絲力無く裊煙【じょうえん】空し,金盞【きんせん】辭さず 須く滿酌するを。

海棠の花の下に朦朧とするを思い,香風に醉う。

 

(現代語訳)

(前の春、あれほど寵愛を受けたのに、春になっても、行楽に行くこともなく後宮の海棠花の下で、ただ酒を呑むだけと詠う。)

柳の木樹は緑に繁り、春の景色は盛りになってきた。ツバメは梁の上で雛たちが囀り、しきりに春を告げていた鶯の啼き声も、次第に断続的になり、そして、聞えなくなった。

花のかおりは風に乗ってただよい、その芳しい香りがうっそうと茂る花木草木の中に入ってゆく。それでも残って咲いている花にまでとりこになってしまう。

みどりが濃くなった柳の枝には、しなやかに揺る燻煙も、ただ空しいものと力もなくなっていく、そこには話すわけでもなく、金の盃に注がれる酒を全て飲み続け、酔いつぶれるしかない。

また、春を誇る海棠花が咲くその下で、あのお方への思いは、ただ朦朧とするだけで、この香りのよい風にあたって酔っている。

 

 (訳注)

酒泉子一首

(あれほど愛してくれた人が春になってもほかの女のもとに行き、春の行楽で行く人もなくただ酒を呑むだけ。)

1.『花間集』には毛文錫の作は一首収められている。双調四十五字、前段二十一字五句二平韻二仄韻、後段二十四字五句三平韻一仄韻で、4❼④❸③/⑦❼⑦③の詞形をとる。この詩は温庭筠張泌など他の詩人の作と若干詞形に変化がある。

酒泉子

綠樹春深  鷰語鶯啼聲斷
蕙風飄蕩入芳  惹殘
柳絲無力裊煙  金盞不辭須滿
海棠花下思朦  醉香

●●○△  ●●○○○●●

●△○●●○○  ●○○

●○○●?○△  ○●△○○●●

●○○●△△○  ●○△

 

(改訂版)-46韋荘124《巻3-24 酒泉子一首》 

唐教坊曲名。雙調四十一字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十二字五句二平韻二仄韻で、④❻3❸③/⑦❻3❸③の詞形をとる。

月落星沉、樓上美人春

綠雲、金枕、畫屏深。
子規啼破相思、曙色東方纔
柳煙輕、花露、思難

 

綠樹春深,鷰語鶯啼聲斷續。

柳の木樹は緑に繁り、春の景色は盛りになってきた。ツバメは梁の上で雛たちが囀り、しきりに春を告げていた鶯の啼き声も、次第に断続的になり、そして、聞えなくなった。

2.綠樹 詞に言う緑樹は柳を意味し、楊柳は男女を意味する。枝垂れて揺れるのは交を意味している。緑樹の持つ大きな意味は、春一気に緑の葉をつけるけれども、柳は男女の別れを連想、示唆するものであり、折柳枝は別れたことになる。つまり柳が登場すればどんなに愛し合っていてもいつかは必ず別れというものがあると示唆しているのだ。

『虞美人二首 其二』

寶檀金縷鴛鴦枕,綬帶盤宮錦。

夕陽低映小明,南園綠樹語鶯鶯,夢難成。

玉鑪香暖頻添炷,滿地飄輕絮。

珠簾不卷度沉煙,庭前閑立畫鞦韆,豔陽天。

中国唐代中期の短編伝奇恋愛小説。元稹(げんじん)(779831)作。『大平広記』488に収録されている。愛し合いながらも別れることになる青春の悲恋を描いた情趣ある作品である。 貞元年間(785804)のこと。張某という23歳のまじめな書生が蒲州へ旅した折、ある寺に滞在していた崔氏の未亡人と知り合った。崔氏は財産はあったが没落貴族で力はなく、そのころ勃発した蒲州の兵乱で困っていた。

 たまたま未亡人が遠い親戚の鄭氏の出であることを知った張は蒲州軍の旧知を通じてその財産を守らせたので崔家は危難を逃れた。

 未亡人はこれに感謝し、宴の席を設けた。この席でその娘鶯鶯に出会った張はその美しさに一目で恋に落ちた。張は崔家の女中紅娘を通じて歌を贈った。そして、二人は夜の間だけ西の間で人目を忍んで密会を繰り返した。

 だが、しばらくして張は科挙の試験のために長安に行き、試験に失敗すると翌年も長安に留まることにした。張は鶯鶯に慰めの手紙を送り、彼女からは心のこもった返事が来た。しかしこのことがあって後、二人の関係は終わったようだった。やがて、鶯鶯は別の人の所へ嫁に行き、張も別の人を嫁にもらい、互いの消息も分からなくなってしまうのである。

ここは、男が高貴なもので女妓は愛されて好きになってまもなく、おとこは別れていった。

 

蕙風飄蕩,入芳叢,惹殘紅。

花のかおりは風に乗ってただよい、その芳しい香りがうっそうと茂る花木草木の中に入ってゆく。それでも残って咲いている花にまでとりこになってしまう。

3.蕙風 蕙風は通常、男女の仲が最高に良い時をあらわす。薛昭蘊『浣溪紗八首 其四』( 春になると春水に、柳に、蜂に、琴に、雲霧に、月にあの人のことを思い出してしまう。)「握手河橋柳似金,蜂鬚輕惹百花心,蕙風蘭思寄清琴。」手を握りあったのは河橋のたもとの柳が金のように芽吹き繁る下でした。蜂はその鬚でもって、輕やかに百花の芯に惹かれ、飛び回るのです。花のかおりが風に乗って吹いて来て、そのなかの蘭のはなに思いよせると、いつのまにか清がしい琴の音に寄ってしまうのです。ここでは。花のかおりが風に乗って吹いて来てあちらこちらとただよわされること。あちこちの女のもとに行ってしまうこと。・飄蕩 あちらこちらとただよわされる、漂泊の生活をいう。

4.殘紅 ①花が落ち始めたころの残って咲いている花。②妃嬪の夜化粧が朝方になって少し薄れたようす(夜を一緒に過ごした女)。③女の盛りを超えそうな妃嬪。

 

柳絲無力裊煙空,金盞不辭須滿酌。

みどりが濃くなった柳の枝には、しなやかに揺る燻煙も、ただ空しいものと力もなくなっていく、そこには話すわけでもなく、金の盃に注がれる酒を全て飲み続け、酔いつぶれるしかない。

 

海棠花下思朦朧,醉香風。

また、春を誇る海棠花が咲くその下で、あのお方への思いは、ただ朦朧とするだけで、この香りのよい風にあたって酔っている。

5.海棠花 春、桃紅色の美しい花を房状に咲かせる林檎の仲間でバラ目バラ科リンゴ属の耐寒性落葉高木で、枝から花柄が出て先端に1個の花を咲かせる。花後に成る林檎に似た小さな赤い果実は食べられる。

樹高:58m; 開花期:45花径:3.55cm; 花弁数:510花柄長:36cm; 果実径:2cm; 実色:赤。 花言葉は「温和」「妖艶」「艶麗」「美人の眠り」。 

薛濤『海棠溪』 

春教風景駐仙霞,水面魚身總帶花。

人世不思靈卉異,競將紅纈染輕沙。

蜀全体の海棠花が咲き乱れる渓谷とする。地図上で確認されるところとしては第一は四川省の重慶から長江を渡った対岸にある名所。おそらく薛濤は巫山へ行ったときでも上流運河を利用すると重慶を通過したかどうか、ここに立ち寄るには回り道である。第二は、四川省越雋県の北百二十五里に海棠関というのがあり、その南十五里を清水堡という。その附近にもあるが、營妓である薛濤が行くには遠すぎる。いずれにしても「百花譜」 に「海棠は蜀に盛んにして、秦中これに次ぐ」というから、あちこちに名所があるのであろう。

溫庭筠

巻二03遐方怨二首其一憑繡檻,解羅幃。未得君書,斷腸,瀟湘春鴈飛。不知征馬幾時歸,海棠花謝也,雨霏霏。其二花半坼,雨初晴。

 

張泌

巻四31浣溪沙十首其四依約殘眉理舊黃,翠鬟擲一簪長,暖風晴日罷朝粧。閑折海棠看又撚,玉纖無力惹餘香,此情誰會倚斜陽。

 

毛文錫

巻五07酒泉子綠樹春深,鷰語鶯啼聲斷續。蕙風飄蕩入芳叢,惹殘紅。柳絲無力裊煙空,金盞不辭須滿酌。海棠花下思朦朧,醉香風。

 

毛文錫

巻五09贊成功海棠未坼,萬點深紅,香包緘結一重重。似含羞態,邀勒春風。蜂來蝶去,任遶芳叢。昨夜微雨,飄灑庭中。忽聞聲滴井邊桐,美人驚起,坐聽晨鐘。快教折取,戴玉瓏璁。

 

欧陽烱

巻六13鳳樓春鳳髻綠雲叢,深掩房攏。錦書通,夢中相見覺來慵,勻面淚臉珠融。因想玉郎何處去,對淑景誰同。小樓中,春思無窮。倚欄顒望,闇牽愁緒,柳花飛起東風。斜日照簾,羅幌香冷粉屏空。海棠零落,鶯語殘紅。

 

和凝

巻六16臨江仙二首其一海棠香老春江晚,小樓霧縠濛。翠鬟初出繡簾中,麝煙鸞珮蘋風。碾玉釵搖鸂鶒戰,雪肌雲鬢將融。含情遙指碧波東,越王臺殿蓼花紅。

 

顧夐

巻六40河傳三首其一鷰颺,晴景。小屏暖,鴛鴦交頸。菱花掩卻翠鬟欹,慵整。海棠簾外影。繡幃香斷金鸂鶒,無消息,心事空相憶。東風,春正濃。愁紅,淚痕衣上重。

 

李珣

《巻十15浣溪沙四首其二》  晚出閑庭看海棠,風流學得家粧,小釵橫戴一枝芳。鏤玉梳斜雲鬢膩,縷金衣透雪肌香,暗思何事立殘陽。

 


 武則天 01  
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