花間集 訳注解説 巻一15 (21)回目温庭筠 《更漏子六首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7688

 花間集 訳注解説 巻一15 (21)回目温庭筠 《更漏子六首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7688

(たとえ何だって良い、「謝家池閣」のように愛され続けたいと願っているのに、孤独に夜を過ごす悲しみを詠うもの。)

柳絲はほそくながく枝をたれ、春の雨はこぬかあめ、眠れぬまま一人侘しく庭の花を見ていると、花のむこうから水時計のしたたる音が耳を澄ませばきこえてくる。季節も変わり北に向かう雁の鳴き声で目をさまし、城内の烏もおきだしてくる、枕のほとりの絵屏風にはむつまじいすがたの金の鷓がえがかれている。香のたちこめた薄霧が、花の香りを漂わせて、簾を通して忍び込んでくる。ただひとりで妃嬪にも謝安の妓女のように池のほとり春草の萌えはじめる頃に座敷で過ごしたものだし、謝秋娘が池のほとりの楼閣でかわいがられたようにおもっているのに、此処の閨には愁いと悲しみに溢れている。紅い蝋燭を背にしたまま、刺繍のすだれをたらしたままだし、夢の中では一緒で長くすごしていることを、あのおかたは知らない。

 

 

 

20161121

の紀頌之5つの校注Blog

 

 

●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

 

Ⅰ李白詩(李白詩校注)

744年-013卷162_11 天馬歌(卷三(一)二三四)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7625

 

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744年-013-#6卷162_11 天馬歌 【字解集】Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7715

 

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806年-20 巻一 15-#3 醉贈張祕書Ⅱ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7680

 

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 巻一 15-#6 醉贈張祕書 【字解集】 7693

 

・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

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index-5 806年39歳(2)25

index-6 807~809年 20

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index-8 [812年~814年47歳]46

index-9[815年~816年 49歳57

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index-11 819年『論佛骨表』左遷 38

index-12 820 國子祭酒18

index-13 821年~822年 22

index-14 57歳・病気のため退職。没す14

韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

 

 

 

 

 

 

 

●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

 

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757年-21 暮春題瀼溪新賃草屋五首其五 杜詩詳注(卷一八(四)頁一六一二)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7687

 

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暮春題瀼溪新賃草屋五首【字解集】と住まいと夔州での農業

 

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

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杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

 

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

 

 

 

 

 

 

 

 

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花間集 巻一 更漏子六首  <温庭筠>

 

 

溫庭筠  <更漏子六首>  <冒頭八字>  

1       更漏子六首其一  柳絲長,春雨細,

2       更漏子六首其二  星斗稀,鐘鼓歇,

3       更漏子六首其三  金雀釵,紅粉面,

4       更漏子六首其四  相見稀,相憶久,

5       更漏子六首其五  背江樓,臨海月,

6       更漏子六首其六  玉鑪香,紅蠟淚,

 

更漏子六首其一
(たとえ何だって良い、「謝家池閣」のように愛され続けたいと願っているのに、孤独に夜を過ごす悲しみを詠うもの。)

柳絲長,春雨細,花外漏聲迢遞。
柳絲はほそくながく枝をたれ、春の雨はこぬかあめ、眠れぬまま一人侘しく庭の花を見ていると、花のむこうから水時計のしたたる音が耳を澄ませばきこえてくる。
驚寒雁,起城烏,畫屏金遮
季節も変わり北に向かう雁の鳴き声で目をさまし、城内の烏もおきだしてくる、枕のほとりの絵屏風にはむつまじいすがたの金の鷓がえがかれている。
香霧薄,透簾幕,惆悵謝家池閣。
香のたちこめた薄霧が、花の香りを漂わせて、簾を通して忍び込んでくる。ただひとりで妃嬪にも謝安の妓女のように池のほとり春草の萌えはじめる頃に座敷で過ごしたものだし、謝秋娘が池のほとりの楼閣でかわいがられたようにおもっているのに、此処の閨には愁いと悲しみに溢れている。
紅燭背,繡簾垂,夢長君不知。
紅い蝋燭を背にしたまま、刺繍のすだれをたらしたままだし、夢の中では一緒で長くすごしていることを、あのおかたは知らない。
柳絲【りゅうし】は長く,春雨は細【こまやか】く,花外は漏聲【ろうせい】迢遞【しょうてい】なり。
寒雁を驚かし,城烏を起し,畫屏 金の遮

香霧は薄し,簾幕【れんまく】は透け,惆悵して謝家の池閣。
紅燭の背,繡簾【しゅうれん】垂れ,夢長じて君 知らず。

 


『更漏子』 現代語訳と訳註
(
本文)
 更漏子
柳絲長,春雨細,花外漏聲迢遞。
驚寒雁,起城烏,畫屏金遮
香霧薄,透簾幕,惆悵謝家池閣。
紅燭背,繡簾垂,夢長君不知。


(下し文)
柳絲【りゅうし】は長く,春雨は細【こまやか】く,花外は漏聲【ろうせい】迢遞【しょうてい】なり。
寒雁を驚かし,城烏を起し,畫屏 金の遮

香霧は薄し,簾幕【れんまく】は透け,惆悵して謝家の池閣。
紅燭の背,繡簾【しゅうれん】垂れ,夢長じて君 知らず。


(現代語訳)
(たとえ何だって良い、「謝家池閣」のように愛され続けたいと願っているのに、孤独に夜を過ごす悲しみを詠うもの。)

柳絲はほそくながく枝をたれ、春の雨はこぬかあめ、眠れぬまま一人侘しく庭の花を見ていると、花のむこうから水時計のしたたる音が耳を澄ませばきこえてくる。
季節も変わり北に向かう雁の鳴き声で目をさまし、城内の烏もおきだしてくる、枕のほとりの絵屏風にはむつまじいすがたの金の鷓
がえがかれている。
香のたちこめた薄霧が、花の香りを漂わせて、簾を通して忍び込んでくる。ただひとりで妃嬪にも謝安の妓女のように池のほとり春草の萌えはじめる頃に座敷で過ごしたものだし、謝秋娘が池のほとりの楼閣でかわいがられたようにおもっているのに、此処の閨には愁いと悲しみに溢れている。

紅い蝋燭を背にしたまま、刺繍のすだれをたらしたままだし、夢の中では一緒で長くすごしていることを、あのおかたは知らない。
紅梅002


(訳注)
更漏子
(たとえ何だって良い、「謝家池閣」のように愛され続けたいと願っているのに、孤独に夜を過ごす悲しみを詠うもの。)

1. 更漏子 更漏とは夜の時(五更)を知らせる水時計のことをいい、この詩は漏刻五更の時刻が気になるものの気持ちを詠んだもの。この更漏子のように曲名と内容が何らかの関わりを持つものが多い。又、水時計を閨の中に所有できるものはおおよそ、後宮の妃嬪である。

【解説】 

前段は、妃嬪が時を告げる水時計の音に夢を破られ、屏風に金泥で描かれた男女の幸せを象徴する鷓鴣を見るにつけ、独り寝の悲しみが増す。

後段末三句は、彼女は眠りに入るべく蝋燭の灯を背け、「私があなたのことを思って長い夢を見ていることなどあなたは知らないでしょう」と、薄情な男に対する恨みの言葉を投げかける。

花間集には《更漏子》が十六首所収されている。溫庭筠の作は六首収められている。

雙調四十六字、前段二十三字六句両仄韻両平韻、後段二十三字六句三仄韻両平韻(詞譜六)3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。

柳絲長,春雨,花外漏聲迢
驚寒雁,起城,畫屏金遮
香霧,透簾,惆悵謝家池
紅燭背,繡簾,夢長君不

  

  
  

  

詞には詞詞の本意を詠ずるもの(初期の詞詞には比較的そういうものが多い)、およびただ詞調を借るものがある。


柳絲長,春雨細,花外漏聲迢遞。
柳絲はほそくながく枝をたれ、春の雨はこぬかあめ、眠れぬまま一人侘しく庭の花を見ていると、花のむこうから水時計のしたたる音が耳を澄ませばきこえてくる。
2. 花 妓女のいる高楼の庭の花。
3.
 漏声 漏は漏刻、水時計。更は夜五分割された時で、夜明けが五更。漏声は水時計の水のしたたる音。したがって、女性が夜を過ごす情景をあらわすもの。
4.
 迢遞 はるかなさま。


驚寒雁,起城烏,畫屏金遮
季節も変わり北に向かう雁の鳴き声で目をさまし、城内の烏もおきだしてくる、枕のほとりの絵屏風にはむつまじいすがたの金の鷓がえがかれている。
5. 塞雁 塞辺の雁。ここは塞辺から渡ってくる雁というほどの意であるが、雁は書信を伝える鳥、塞辺の男でさえ手紙を送って来るというのに、この妃嬪には近い所にいるのに、音沙汰が全くない。驚は目を覚ますこと。
6.
 城 古城に巣くう烏。塞雁に対して対句として用いて、後宮のなかで讒言や、謀を陰湿に企てる宦官を意味するものと思われる。
7.
 畫屏金遮
 画屏風に金の鴨鍋が画かれている。夫の帰りを待つ閏婦が画屏風の金の据鶴(多くは雌雄一つがいもの)を見て寂しくおもう無限の意を象徴的に表現
したものであろう。
・以上三句はそれぞれ相違した鳥、本人が來る意志がないという意味をあらわす「寒雁」、恋事の邪魔をする「城烏」、そして座敷に待つ身の女「金遮
」と三つ並べて閏情を表現している。


香霧薄,透簾幕,惆悵謝家池閣。
香のたちこめた薄霧が、花の香りを漂わせて、簾を通して忍び込んでくる。ただひとりで妃嬪にも謝安の妓女のように池のほとり春草の萌えはじめる頃に座敷で過ごしたものだし、謝秋娘が池のほとりの楼閣でかわいがられたようにおもっているのに、此処の閨には愁いと悲しみに溢れている。
8.
 香霧 かぐわしい霧、ここは前段の花外を承けて、花の香のただよう気分を含めているのではないかとおもう。香幕には焚香の煩霧の意もあるが、ここは前段の春雨細から考えて雲霧の意のようである。
9. 惆悵謝家池閣 ・憫帳は憂え悲しむこと。晋の謝道韞の雪のことをよんだ才の故事をいう。小女で詩才あることを褒める場合にこの故事をひく。「還有一年冬天,天空中雪花紛紛揚揚,謝家子弟正圍坐在火爐旁談詩論文。雪越下越大,謝安笑了笑問在座的侄兒侄女們:“白雪紛紛何所似(大雪紛紛而下像什麼樣子)?”

謝朗答道:“撒鹽空中差可擬(像是空中撒下的一把白花花的鹽)。”謝朗是謝安的二哥謝據的兒子,謝安聽了侄兒的回答後,沒置可否,只是默不作聲。

謝道韞隨即答道:“未若柳絮因風起(滿天飛舞的雪花就像春天隨風起舞的柳絮)。”聽了謝道韞的回答,謝安一面鼓掌,一面口中對謝道韞的才華贊賞不已。此後,人們稱有文學才能的女子為“詠絮之才”。」

魚玄機 卷804_46『和人次韻』

喧喧朱紫雜人寰,獨自清吟日色間。

何事玉郎搜藻思,忽將瓊韻扣柴關。

白花發詠慚稱謝,僻巷深居謬學顏。

不用多情欲相見,松蘿高處是前山。

・謝家 第二夫人、愛妾の棲む家。唐の李徳祐が豪邸を築いて謝秋娘を池のほとりの楼閣に住まわせたことによる。比喩する相手が特定される場合は、晋の謝安であったり、謝靈運、謝朓を示す場合もある。
・池閣は、謝霊運の「池塘生春草」にかけて、池堀に春草の生ずるようになったという春情にかける意がある。


紅燭背,繡簾垂,夢長君不知。

紅い蝋燭を背にしたまま、刺繍のすだれをたらしたままだし、夢の中では一緒で長くすごしていることを、あのおかたは知らない。
10. 紅燭背 紅蝋の燭をむこう向きにして暗くする。眠りに就くときにするさま。

 



温庭筠 《更漏子六首 【字解集】》 

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