花間集 訳注解説 (193)回目牛嶠二十六首《巻四21酒泉子一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8726

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193)回目牛嶠二十六首《巻四21酒泉子一首》

 

 

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花間集 訳注解説 (193)回目牛嶠二十六首《巻四21酒泉子一首》 漢文委員会

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花間集 訳注解説 (193)回目牛嶠二十六首《巻四21酒泉子一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8726

(去年科挙に及第して、杏園での祝宴に招かれ、妃嬪の美しさを初めて見て以来、女性を見る目、人生観が変ったことを詠う。)

忘れることのできない去年の及第の発表は鮮明な記憶として残っている、その日は、春霞に暖かな日、祝宴の開かれる曲江の杏園には杏花が咲き誇っていた。雪のような白い杏の花が、風に漂わせて散ってゆき、曲江坊の池のほとり、杏園には花々草木が繁り緑に萌えていた。土手の柳はみどりのかたまりをつらね、長く枝垂れ、風に揺れていた。青貝細工を施した美しい輦車に乗って、羅帷の間からは優しい妃嬪の手がのぞき、そして簾を巻き上げて杏園の春景色を眺めるのに顔をすこし覗かせた。その眉は春山の姿に倣って書かれ、まばゆい美しさであった。そして、みどりの黒髪のもとどりの上には、簪が低くしなやかに揺らめいていた。宋武帝の壽陽公主が梅花の散る時 五出の花となった故事のように、花鈿の梅花化粧が美しかった。

 

花間集タイトル花間集03

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後宮での酒泉子

后妃たちの生活は優閑かつ安逸なもので、終日飽食し何もしないで遊びくらした。もちろん、時には彼女たちも形ばかりの仕事をしなければならなかった。たとえば恒例となっている皇后の養蚕の儀式六宮(皇后の宮殿)での繭を献ずる儀式を主催し参加すること〔-これは天下の婦女に率先して養蚕事業の範を示すことを意味していた〕。玄宗の時代、帝は彼女たちに自ら養蚕をするよう命じ、「女が専門にすべき仕事を知らしめようとした」 ことがあった(『資治通鑑』巻二一三、玄宗開元十五年)。しかし、この仕事も当然ながら身分の賎しい宮女たちに押し付けられたはずであり、本当に彼女たちを働かせることにはならなかったに相違ない。この他にも、また祭祀、帝陵参拝、宴会等の儀式にも参加しなければならなかった。

 

『唐六典』 の内官制度の規定によると、后妃たちにも職務が決められていた。

妃嬪は皇后を補佐し、「坐して婦礼を論じ」、「内廷に在って万事を統御する」、

六儀(後宮にある六つの官庁)は「九御(天子に奉侍する女官たち)に四徳(婦徳・婦言・婦容・婦功)を教え、傘下の婦人を率いて皇后の儀礼を讃え導く」、

美人は「女官を率いて祭礼接客の事を修める」、

才人は「宴会、寝所の世話を司り、糸枲のことを理め、その年の収穫を帝に献じる」等々。

 

しかしながら、これらの仕事も大半は形式的なもので、なんら実際の労働ではなかった。

形式的な「公職」以外で、彼女たちの生活の最も重要なことは、言うまでもなく皇帝の側に侍り、外出の御供をすることであった。彼女たち自身の私的な生活はと言えば、ただいろいろな娯楽、遊戯を思いついては日時をすごし、いかにして孤独と退屈をまざらわすかということに尽きる。「内庭の嬪妃は毎年春になると、宮中に三人、五人と集まり、戯れに金銭を投げ表裏を当てて遊んだ。これは孤独と苦悶の憂さを晴らすためであった」、「毎年秋になると、宮中の妃妾たちは、美しい金製の小龍に蟋蟀を捉えて閉じ込め、夜枕辺に置いて、その鳴き声を聴いた」(王仁裕『開元天宝遺事』巻上)。これらが彼女たちの優閑無聊の生活と娯楽や気晴らしのちょっとした描写である。

 

 太白山00

 

 

 

 

 

花間集 巻四

 

 

 

 

 

酒泉子一首

(去年科挙に及第して、杏園での祝宴に招かれ、妃嬪の美しさを初めて見て以来、女性を見る目、人生観が変ったことを詠う。)

記得去年,煙暖杏園花發。

忘れることのできない去年の及第の発表は鮮明な記憶として残っている、その日は、春霞に暖かな日、祝宴の開かれる曲江の杏園には杏花が咲き誇っていた。

雪飄香,江艸綠,柳絲長。

雪のような白い杏の花が、風に漂わせて散ってゆき、曲江坊の池のほとり、杏園には花々草木が繁り緑に萌えていた。土手の柳はみどりのかたまりをつらね、長く枝垂れ、風に揺れていた。

鈿車纖手捲簾望,眉學春山樣。

青貝細工を施した美しい輦車に乗って、羅帷の間からは優しい妃嬪の手がのぞき、そして簾を巻き上げて杏園の春景色を眺めるのに顔をすこし覗かせた。その眉は春山の姿に倣って書かれ、まばゆい美しさであった。

鳳釵低裊翠鬟上,落梅粧。

そして、みどりの黒髪のもとどりの上には、簪が低くしなやかに揺らめいていた。宋武帝の壽陽公主が梅花の散る時 五出の花となった故事のように、花鈿の梅花化粧が美しかった。

 

(酒泉子一首)

去年に記得,煙 暖にして 杏園の花發く。

雪飄は香り,江艸は綠し,柳絲は長す。

鈿車 纖手 簾を捲げて望み,眉は學ぶ 春山の樣を。

鳳釵  翠鬟の上に低く裊かにす,落梅の粧。

 

 

 

(改訂版Ver.2.1

『酒泉子一首』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子一首

記得去年,煙暖杏園花發。

雪飄香,江艸綠,柳絲長。

鈿車纖手捲簾望,眉學春山樣。

鳳釵低裊翠鬟上,落梅粧。

 

(下し文) (改訂版Ver.2.1

(酒泉子一首)

去年に記得,煙 暖にして 杏園の花發く。

雪飄は香り,江艸は綠し,柳絲は長す。

鈿車 纖手 簾を捲げて望み,眉は學ぶ 春山の樣を。

鳳釵  翠鬟の上に低く裊かにす,落梅の粧。

 

(現代語訳) (改訂版Ver.2.1

(去年科挙に及第して、杏園での祝宴に招かれ、妃嬪の美しさを初めて見て以来、女性を見る目、人生観が変ったことを詠う。)

忘れることのできない去年の及第の発表は鮮明な記憶として残っている、その日は、春霞に暖かな日、祝宴の開かれる曲江の杏園には杏花が咲き誇っていた。

雪のような白い杏の花が、風に漂わせて散ってゆき、曲江坊の池のほとり、杏園には花々草木が繁り緑に萌えていた。土手の柳はみどりのかたまりをつらね、長く枝垂れ、風に揺れていた。

青貝細工を施した美しい輦車に乗って、羅帷の間からは優しい妃嬪の手がのぞき、そして簾を巻き上げて杏園の春景色を眺めるのに顔をすこし覗かせた。その眉は春山の姿に倣って書かれ、まばゆい美しさであった。

そして、みどりの黒髪のもとどりの上には、簪が低くしなやかに揺らめいていた。宋武帝の壽陽公主が梅花の散る時 五出の花となった故事のように、花鈿の梅花化粧が美しかった。

 

 

 

(訳注)

酒泉子一首

1. (去年科挙に及第して、杏園での祝宴に招かれ、妃嬪の美しさを初めて見て以来、女性を見る目、人生観が変ったことを詠う。)

2. 【解説】牛嶠は、878年進士に及第している。合格発表の日は、長安の街全体で祝ってくれ、無礼講であったが、その時、見た妃嬪の美しさに倚り、人生観が変わったということ、そうした経験を思い出してこの詩を作ったものだ。

4. 【解説】『花間集』には牛希濟の作は一首収められている。双調四十三字、前段二十字五句二平韻、後段二十三字五句一平韻、三仄韻で、46③3③/❼❺❼③の詞形をとる。

酒泉子一首

記得去,煙暖杏園花發。

雪飄,江艸綠,柳絲

鈿車纖手捲簾,眉學春山

鳳釵低裊翠鬟,落梅

●●●○ ○●●○○●

●○○ ○●● ●○△

△○○●△○△ ○●○○●

●○○?●○● ●○○

韋荘124《巻3-24 酒泉子一首》 

月落星沉、樓上美人春

綠雲、金枕、畫屏深。
子規啼破相思、曙色東方纔
柳煙輕、花露、思難

雙調四十一字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十二字五句二平韻二仄韻で、④❻3❸③/⑦❻3❸③の詞形をとる。

 

花間集 『酒泉子一首』

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『酒泉子』二十六首

 

 

作者

初句7字

 

 

溫助教庭筠

一巻 23

酒泉子四首(一) 【改】

花映柳條,吹向綠

 

 

一巻 24

酒泉子四首(二)  【改】

日映紗窗,金鴨小

 

 

一巻 25

酒泉子四首(三)  【改】

楚女不歸,樓枕小

 

 

一巻 26

酒泉子四首(四) 【改】

羅帶惹香,猶繫別

 

 

韋相莊

三巻 24

酒泉子一首 【改】

月落星沉、棲上

 

 

牛嶠(牛給事嶠)

四巻 22

酒泉子一首 *

記得去年,煙暖

 

 

張舍人泌

四巻 42

酒泉子二首之一 *

春雨打,驚夢

 

 

 

四巻 43

酒泉子二首之二 *

紫陌青門,三十

 

 

毛文錫(毛司徒文錫)

巻五

酒泉子一首 *

綠樹春深,鷰語

 

 

牛學士希濟

巻五

酒泉子一首 *

枕轉簟涼,清曉

 

 

(顧太尉

巻七

酒泉子七首,其一 *

楊柳舞風,輕惹

 

 

巻七

酒泉子七首,其二 *

羅帶縷金,蘭麝

 

 

巻七

酒泉子七首,其三 *

小檻日斜,風度

 

 

巻七

酒泉子七首,其四 *

黛薄紅深,約掠

 

 

巻七

酒泉子七首,其五 *

掩卻菱花,收拾

 

 

巻七

酒泉子七首,其六 *

水碧風清,入檻

 

 

巻七

酒泉子七首,其七 *

黛怨紅羞,掩映

 

 

孫少監光憲

巻八

酒泉子三首其一 *

空磧無邊,萬里

 

 

巻八

酒泉子三首其二 *

曲檻小樓,正是

 

 

巻八

酒泉子三首其三 *

斂態前,裊裊

 

 

毛秘書熙震

巻十

酒泉子二首之一 *

閑臥繡幃

 

 

巻十

酒泉子二首之二 *

鈿匣舞鸞

 

 

李秀才珣

巻十

酒泉子四首其一 *

寂寞青樓,風觸

 

 

巻十

泉子四首其二 *

雨清花零,紅散

 

 

巻十

酒泉子四首其三 *

秋雨聯綿,聲散

 

 

巻十

酒泉子四首其四 *

秋月嬋娟,皎潔

 

 

 

 

 *は旧解版

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記得去年,煙暖杏園花發。

忘れることのできない去年の及第の発表は鮮明な記憶として残っている、その日は、春霞に暖かな日、祝宴の開かれる曲江の杏園には杏花が咲き誇っていた。

5. ・杏園 長安の曲江の池の畔(ほとり)にあった杏園で、祝宴を賜り、長安の街を園遊し、咲き誇る牡丹などの花を観賞する慣わしがあった。また、貴族は自邸自慢のボタンを庭を開放して鑑賞させ、合格者の無礼を許した。

・杏園:官吏登用試験(科挙)に合格した進士たちの祝宴会場。科挙に合格した進士には、曲江の池の畔(ほとり)の杏園で、祝宴を賜り、長安の街で園遊し、咲き誇る牡丹などの花を観賞する慣わしがあった。 貴族の庭園は無礼講で開放。

・杏園人:科挙に合格し、新たに進士となった人たちを指す。

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-46韋荘124《巻3-24 酒泉子一首》三巻24-〈124〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5822

 

雪飄香,江艸綠,柳絲長。

雪のような白い杏の花が、風に漂わせて散ってゆき、曲江坊の池のほとり、杏園には花々草木が繁り緑に萌えていた。土手の柳はみどりのかたまりをつらね、長く枝垂れ、風に揺れていた。

6. ・雪飄香 雪のような白い杏の花が、風に漂わせて散ってゆくこと。

7. ・江艸綠 春になって曲江のほとり杏園に花々草木が繁り咲き誇ることを言う。

 

鈿車纖手捲簾望,眉學春山樣。

青貝細工を施した美しい輦車に乗って、羅帷の間からは優しい妃嬪の手がのぞき、そして簾を巻き上げて杏園の春景色を眺めるのに顔をすこし覗かせた。その眉は春山の姿に倣って書かれ、まばゆい美しさであった。

8. ・鈿車 青貝細工を施した美しい乗り物、輦車。

9. ・纖手 優しい女官、宮妓の手。

10. ・眉學春山樣 その女の眉は春の山の姿に倣って書かれている。

 

鳳釵低裊翠鬟上,落梅粧。

そして、みどりの黒髪のもとどりの上には、簪が低くしなやかに揺らめいていた。宋武帝の壽陽公主が梅花の散る時 五出の花となった故事のように、花鈿の梅花化粧が美しかった。

11. ・鳳釵 鳳凰のかんざし。

12. ・低裊 簪が低くしなやかに揺らめいている。

13. ・翠鬟上 若いみどりの黒髪のもとどりの上。

14. ・落梅粧 宋の武帝のむすめの寿陽公主が梅の木のしたで眠っていたら梅の花びらが額についてとれなくなった。以来、梅花粧として宮人が好んでこれを化粧に取り入れた。梅花妝 梅花 五出の花蕊粉新妝 額點梅花。《初學記》「宋武帝、壽陽公主主人日臥于含章簷下,梅花落公主額上,成五出之花,拂之不去。皇后留之,自後有梅花粧。(據《事類賦》卷二十六「壽陽之妝更新」注引)

李商隱《對雪》詩之二「侵夜可能爭桂魄, 忍寒應欲試梅粧。」とある。

韋莊『春愁』

其一:

寓思本多傷,逢春恨更長。

露沾湘竹淚,花堕越梅妝。

睡怯交加夢,閑傾瀲灩觴。

後庭人不到,斜月上松篁。

其二:

自有春愁正斷魂,不堪芳草思王孫。

落花寂寂黄昏雨,深院無人獨倚門。

落花梅

楽府。横笛曲辭。宋の鮑照、梁の呉均、また、唐の大角曲にも大梅花、小梅花の曲名がある。


 

<科挙合格の詩>

『喜遷鶯二首其一』、『題酒家』「酒綠花紅客愛詩,落花春岸酒家旗。尋思避世爲逋客,不醉長醒也是癡。」題酒家 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-278-5-#32  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2937

韋莊 長安春

長安二月多香塵、六街車馬聲鈴凛。

家家楼上如花人、千枝萬枝紅艶新。

簾間笑語自相問、何人占得長安春。』

長安春色本無主、古来盡屬紅樓女。

如今無奈杏園人、駿馬輕車擁将去。』

長安春 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-269-5-#23  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2892 

薛昭蘊 喜遷鶯三首 其二

金門曉,玉京春,駿馬驟輕塵。

樺煙深處白衫新,認得化龍身。

九陌喧,千啓,滿袖桂香風細。

杏園歡宴曲江濱,自此占芳辰。

9 17 喜遷鶯三首 其二 (薛昭蘊)薛侍郎昭蘊ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-394-9-#17  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3517

またの名を《早梅芳》、《春光好》、《烘春桃李》、《喜遷鶯令》、《萬年枝》、《燕歸來》、《鶴沖天》、《鶴冲霽》、《燕帰梁》、などという。「花間集」には韋荘の詩二首収められている。双調四十七字、前段二十三字五句五平韻、後段二十四字五句二仄韻二平韻で、③③⑤⑦⑤/3❸❻⑦⑤の詞形をとっている。

梅花妝00 

喜遷鶯三首 其一

(女、女妓の一生を詠う。)

殘蟾落,曉鐘鳴,羽化覺身輕。

乍無春睡有餘酲,杏苑雪初晴。

紫陌長,襟袖冷,不是人間風景。

迴看塵土似前生,休羨谷中鶯。

名残の月も沈んで、暁の仕事始めの鐘が打ち鳴らされ、酔いはのこったまま、その身はまだ夢見心地なのだ。

たちまちのうちにうとうとともできない二日酔いのようである。杏の中庭の庭園には雪のように花が咲いてお天気も晴れてきた。

都大路は花が咲き長く続く、おんなの襟や袖は涙にぬれて冷たい、これは女の本筋ではなかったのだがこれが人の世の風景というものなのだ。

この人の世の塵の様なものまで見まわしてみると結局、前の年も、その前も、そして、自分たちの前世も似たようなものなのである。春を告げる鶯の声を羨むことをやめたのだろう谷の奥の方に行ってしまった。

 

其二

金門曉,玉京春,駿馬驟輕塵。

樺煙深處白衫新,認得化龍身。

九陌喧,千啓,滿袖桂香風細。

杏園歡宴曲江濱,自此占芳辰。

 

其三

清明節,雨晴天,得意正當年。

馬驕泥軟錦連乾,香袖半籠鞭。

花色融,人競賞,盡是繡鞍朱鞅。

日斜無計更留連,歸路艸和煙。

 

 

牛嶠(生卒年不詳),字を松卿といい,また延峰ともいった。隴西(今の甘肅省西部)の人,唐の宰相、牛僧孺の孫である。唐の僖宗、878年乾符元年の進士,拾遺,補尚書郎を歷任した。王建が蜀の鎮守になると,牛嶠は判官に任じられ、王建が建国して帝を称えると給事中等職に任じられ,故に後の人は “牛給事”と稱した。牛嶠博學、文才有り,詩は李賀に學んだ,尤も其の詞を以って世に聞く,現在《歌詩集》三捲あったことは知られているが今日うしなわれていて傳わらない。花間集に三十二首収められている。

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