花間集 訳注解説 (187)回目牛嶠二十六首《巻四16菩薩蠻七首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8690

花間集 訳注解説 (187)回目牛嶠二十六首《巻四16菩薩蠻七首其二》

 

 

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花間集 訳注解説 (187)回目牛嶠二十六首《巻四16菩薩蠻七首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8690

菩薩蠻七首その二(別離し、この春、そのまま行楽に出かけられるのを見送るものの、これから違った生活をするどうにかして前向きに生きてゆくとを詠う。)

柳絮が飛びが飛び交うところになり、晩春にうつっていくから鶯の啼き声さえ、どうやら急ぎ始めたようだ。暮れなずむ街、すっかり春の景色に満ち溢れ日には香をたきこめた御車の列が行楽の地に向かう。金の鳳凰の刺繍の小窓のすだれを開いて見送ってから、清らかな目になにだの波をたたえて、恨む気持ちを和ませてやってくる。今宵からは夢の中であのお方のことを思い浮かべるだけだ。青樓の高殿のあたりに行くこともかなわない。ここの場所だけは愁いを催すことはなく次第に前向きな気持ちになってゆくようだ、思うことは、「誰かが鴛鴦の布団に並んで頭を並べてくれるということ」と。

 

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その他の労働婦人

 労働する女性は、耕作をし機を織る農家の女性が大多数であったが、それ以外の仕事に従事する人々もいくらかいた。彼女たちの多数もまた農家で育った人々であったが、農業を主な仕事にはしていなかった。

 まず第一は、専業の織布エである。彼女たちは朝廷や官府のために専門に紡織するエ匠身分に属した。たとえば「織錦戸」、「貢綾戸」等である。王娃の「錦を織る曲」という詩に、「大女(長女)身は織錦戸と為りて、名は県家(県庁)の供進簿(御用達名簿)に在り」とある。白居易の詩「椋綾」において、「去年 中使(皇帝派遺の御史)口勅を宣し、天上に様を取り人間に織らしむ」と描写された「越渓の寒女」、あるいは鮑溶の詩「葛を采る行」に描写されている、葛布を進貢する「蛮女」、こうした女性たちはだいたい専業の織女であった。

 彼女たちの技能は、一般の女性たちに比ぺてきわめて高度で精密なものであり、皇帝や貴族が用いる豪華で精美な織物を専門に織っていた。「一尺を織り成し・て一両(一斤の十分の一の重さ)も無し、天子に供進す五月(真夏)の衣」(鮑溶「采葛行」)、「一匹干金なるも亦た売らず、日を限って未だ成らざれば宮裏怪む」(王姥「織錦曲」)。このようであったればこそ、彼女たちは特別の苦労をした。「蛮の女は手足を損なうを惜しまず、鈎刀もて一一柔らかく長きを牽く。葛糸は茸茸 春の雪の体、深き澗にて泉を択び清らかなる処にて洗う。殷勤に十指は蚕が糸を吐くごとく、当窓にて搦搦に声は機〔の音〕より高し」(鮑溶「采葛行」)。「椋綾 織り作すに功績を費やす、尋常の紺と帛(絹)とに比する莫し。糸細く繰り多くして女の手疼む、孔札と千声なるも尺に盈たず」(白居易「椋綾」)。

 このように真心をこめて織ったものでも、必ずしも皇帝や官府の称讃を得るとは限らなかった。蛮族の女性が織った葛布は、呉の織物とは比べものにならなかったので、宮中の人々は目もくれなかった。そこで、彼女たちは織った布を「嶺南(広東、広西方面)の貧しい怯客に売り与え」(鮑溶「采葛行」)、ほんのわずかの収入に代えるしかなかった。官府の課税は重くまた頻繁であり、厳しく取りたてられたので、織女たちは日夜苦労を重ね、青春を虚しく費やさざるを得なかった。荊州(湖北省江陵県)の多くの貢綾戸の女たちは、老いさらばえて生涯嫁にも行けなかった。「東家の頭白き双りの女児、挑紋を解するが為に嫁ぎ得ず」(元袱「織婦詞」)というように。こうして唐代の紡織に多大な貢献をした才能ある女性たちは、自らの紅顔、青春、苦労等をすべて天子や貴族の着る金欄緞子の中に織り込まざるをえなかったのである。

 裁縫で生活する女性もたいへん多かった。注州(河南省開封市)の趙懐正の妻阿賀は、こうした仕事をして稼ぎ、夫の死後も他家に雇われて針仕事をした(『酉陽雑俎』続集巻三)。また江陵(湖北省刑州)の郭七郎の家は戦乱で没落したが、その母は幾人かの下婢と毎日針仕事をして生活を支えた(『南楚新聞』)。また、ある女性たちは寺院の針仕事を専門にしていた(『太平広記』巻三三六「曹朗」)。以上はみな「女紅」(女専門の仕事)で生活していた例である。段成式の著した『酉陽雑俎』(統集巻三)に、一人の女鬼(女の亡霊)が、死後もなお「針仕事を罷めず、常に雨衣をつくり、胡氏の家に雇われていたが、およそ数年で十三万銭もの金をためた」という記載がある。これを見ると、収人もそれほど少ないというわけではなかったようだ。

 雇われたり手伝い仕事をする女性は必ずしも針仕事だけではなく、その他の生計の道もあった。九陛(四川省彭県)の人張守珪は茶園を一つ持っていた。彼は「毎年茶摘みの人を百余人九雇った。男女の雇エが茶畑に入り混っていた」(『太平広記』巻『七「陽平滴伯」)。これは女性が茶摘みに雇われた例である。張薦の著した『霊怪集』には、耶州(山東省東平県)の関某なるものが、紐という姓の女を傭婦として雇い、それに衣食を給して酷使した話が載っている(『太平広記』巻二八六)。これは家の雑事に雇われた例である。これらの傭婦たちの大半は生きるすべがなく、他人に雇われたものであるが、しかし彼女たちと主人の関係は雇傭関係であって、売買可能な奴婢と同じではなかった。

 その他にも、別の仕事に従事する女性も若干あった。たとえば、澄州(広西省上林県)の砂金採りの女性たち。「日は澄みたる洲を照らし江霧は開け、金を淘う女伴は江の隈に満つ。美人の首飾 侯王の印、尽く是れ沙の中 浪の底より来る」(劉萬錫「浪淘沙」)。その他に手工業に従事する女性もいる。広州に何二娘という女がおり、年わずか二十歳で専ら靴を編んで生業としていた(『太平広記』巻六二)。

 これら農業以外の仕事に従事する女性たちは、農家の女性と同じように、唐代社会の経済的発展

富の蓄積、さらには科学技術文明に対して貢献をなしたのである。

 宮島0017

 

 

 

 

花間集 巻四

 

 

 

 

 

菩薩蠻七首 其一

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。門外柳花飛,玉郎猶未歸。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。何處是遼陽,錦屏春晝長。

其二

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。金鳳小簾開,臉波和恨來。

今宵求夢想,難到青樓上。贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

 其三

玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。樓上望卿卿,寒新雨晴。

薰爐蒙翠被,繡帳鴛鴦睡。何處有相知,羨他初畫眉。

 其四

畫屏重疊巫陽翠,楚神尚有行雲意。朝暮幾般心,向他情漫深。

風流今古隔,虛作瞿塘客。山月照山花,夢迴燈影斜。

 其五

風簾鷰舞鶯啼柳,粧臺約鬢低纖手。釵重髻盤珊,一枝紅牡丹。

門前行樂客,白馬嘶春色。故故墜金鞭,迴頭應眼穿。

 其六

綠雲鬢上飛金雀,愁眉斂翠春煙薄。香閣掩芙蓉,畫屏山幾重。

寒天欲曙,猶結同心苣。啼粉羅衣,問郎何日歸。 

其七

玉樓冰簟鴛鴦錦,粉融香汗流山枕。

簾外轆轤聲,斂眉含笑驚。

柳陰煙漠漠,低鬢蟬釵落。

須作一生拚,盡君今日歡。

 

 

 

花間集 教坊曲《巻四15菩薩蠻七首其一》牛嶠

 

 

花間集 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8684

 

 

 

菩薩蠻七首 其一

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

何處是遼陽,錦屏春晝長。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

 

(菩薩蠻七首 其の一)

舞裙 香 暖かく 金泥の鳳,畫梁【がりょう】語る鷰 殘夢を驚く。

門外 柳花 飛,玉郎 猶お未だ歸らず。

愁は紅粉の淚を勻【あまね】し,眉は春山の翠を剪る。

何處か 是れ遼陽なる,錦屏 春晝 長し。

 

菩薩蠻七首其二

菩薩蠻七首その二(別離し、この春、そのまま行楽に出かけられるのを見送るものの、これから違った生活をするどうにかして前向きに生きてゆくを詠う。)

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

柳絮が飛びが飛び交うところになり、晩春にうつっていくから鶯の啼き声さえ、どうやら急ぎ始めたようだ。暮れなずむ街、すっかり春の景色に満ち溢れ日には香をたきこめた御車の列が行楽の地に向かう。

金鳳小簾開,臉波和恨來。

金の鳳凰の刺繍の小窓のすだれを開いて見送ってから、清らかな目になにだの波をたたえて、恨む気持ちを和ませてやってくる。

今宵求夢想,難到青樓上。

今宵からは夢の中であのお方のことを思い浮かべるだけだ。青樓の高殿のあたりに行くこともかなわない。

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

ここの場所だけは愁いを催すことはなく次第に前向きな気持ちになってゆくようだ、思うことは、「誰かが鴛鴦の布団に並んで頭を並べてくれるということ」と。

(其の二)

柳花 飛ぶ處 鶯聲急なり,暗き街 春色 香車立つ。

金鳳 小簾開き,臉波 和みて恨み來る。

今宵 夢想を求め,青樓の上に到れ難し。

贏得【えいとく】 一場愁い,鴛衾【おうきん】 誰ぞ頭を並べん。

 

 

《菩薩蠻七首 其二》 現代語訳と訳註

(本文)

菩薩蠻七首 其二

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

金鳳小簾開,臉波和恨來。

今宵求夢想,難到青樓上。

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

 

(下し文)

(其の二)

柳花 飛ぶ處 鶯聲急なり,暗き街 春色 香車立つ。

金鳳 小簾開き,臉波 和みて恨み來る。

今宵 夢想を求め,青樓の上に到れ難し。

贏得【えいとく】 一場愁い,鴛衾【おうきん】 誰ぞ頭を並べん。

 

(現代語訳)

菩薩蠻七首その二(別離し、この春、そのまま行楽に出かけられるのを見送るものの、これから違った生活をするどうにかして前向きに生きてゆくとを詠う。)

柳絮が飛びが飛び交うところになり、晩春にうつっていくから鶯の啼き声さえ、どうやら急ぎ始めたようだ。暮れなずむ街、すっかり春の景色に満ち溢れ日には香をたきこめた御車の列が行楽の地に向かう。

金の鳳凰の刺繍の小窓のすだれを開いて見送ってから、清らかな目になにだの波をたたえて、恨む気持ちを和ませてやってくる。

今宵からは夢の中であのお方のことを思い浮かべるだけだ。青樓の高殿のあたりに行くこともかなわない。

ここの場所だけは愁いを催すことはなく次第に前向きな気持ちになってゆくようだ、思うことは、「誰かが鴛鴦の布団に並んで頭を並べてくれるということ」と。

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其二

14. (旅に出かけて帰らぬ男を思う女の情を詠う。)その二

15. 【解説】東門から旅出つ高官の男をみおくる女の情を詠う。末句は、遙かな男を忘れ、いっそほかの男に抱かれてしまおうかという思いを詠う。一夫多妻制のころである旅立つ男に、「早く帰ってくれなければ別の男に抱かれてしまいますよ」と云っているもの。

16. 【構成】唐教坊の曲名。『花間集』41首、温庭筠14首、韋荘5首、牛嶠7首収められている。双調四十四字、前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段二十字四句二仄韻二平韻で、❼❼⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

菩薩蠻七首 其二

柳花飛處鶯聲,暗街春色香車

金鳳小簾,臉波和恨

今宵求夢,難到青樓

贏得一場,鴛衾誰並

●○○●○○●  ●○○●○○●

○●●○○  △○△●△

○○○△●  △●○○●

○●●○○  ○○○●○

 

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

柳絮が飛びが飛び交うところになり、晩春にうつっていくから鶯の啼き声さえ、どうやら急ぎ始めたようだ。暮れなずむ街、すっかり春の景色に満ち溢れ日には香をたきこめた御車の列が行楽の地に向かう。

17. ・柳花飛處鶯聲急 柳絮は晩春にうつっていくから鶯の啼き声さえ、どうやら急ぎ始めたようだというほどの意。

18. ・暗街 暗い街。くらがりの街。よるの街。くろずむ町、街の深いところ。暗に、ひそかに。ここは日が落ち、街を暗くして行くようすをいう。

19. ・香車立 朝廷の高官の旅立ちの御車を云う。

 

金鳳小簾開,臉波和恨來。

金の鳳凰の刺繍の小窓のすだれを開いて見送ってから、清らかな目になにだの波をたたえて、恨む気持ちを和ませてやってくる。

20. 小簾 車の小窓の簾。

21. 臉波 清らかな目のような波。唐·白居易·《天津橋》詩:「眉月晚生神女浦,臉波春傍窈娘堤。」唐·韋莊·《漢州詩》:「十月醉眠金雁驛,臨岐無恨臉波橫。」張泌《巻五02江城子其二》浣花溪上見卿卿,臉波秋水明,黛眉輕。

22. 和恨 うらむことをなごませる。

 

今宵求夢想,難到青樓上。

今宵からは夢の中であのお方のことを思い浮かべるだけだ。青樓の高殿のあたりに行くこともかなわない。

23. ・青樓 青く塗った高殿で、身分に高い人の家。高貴な女性の住む家。遊女の入るところ。妓楼。

旅立つ人は東、青の門から出る。見送りはその門からさらに東にある高楼で最後の夜を過ごすのである。

 

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

ここの場所だけは愁いを催すことはなく次第に前向きな気持ちになってゆくようだ、思うことは、「誰かが鴛鴦の布団に並んで頭を並べてくれるということ」と。

24. ・贏得 利益を得ること。獲得すること。

25. ・鴛衾 鴛鴦の模様の布団は一緒に過ごすベットに架けられている。 
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