花間集 訳注解説 (186)回目牛嶠二十六首《巻四15菩薩蠻七首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8684

 花間集 訳注解説 (186)回目牛嶠二十六首《巻四15菩薩蠻七首其一》

 

 

 

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花間集 訳注解説 (186)回目牛嶠二十六首《巻四15菩薩蠻七首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8684

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

 

*********************************************************

貴族の女性たち

貴族の女性たちが夫の貴賎栄辱の運命のままに翻弄され浮沈定まらない生活をおくったことを反映している。

 

「栄耀栄華は束の間のことで長続きはしない」といつも恐れおののいていたほかに、貴族の婦人たちがそれこそ絶えず感じていたのは閨の孤独、夫の薄情に対する恨み、それに容色の衰え易さに対する嘆きであった。唐詩の中で百首に上る「閏怨」詩の大部分が、彼女たちのこの種の心情をよく表現している。花間集以外でたとえば、

王昌齢「閏怨」

閨中少婦 不曽愁、春日凝粧上翠楼。

忽見陌頭 楊柳色、悔教夫婿覓封侯。

閨中の少婦かつて愁えず、春の日に粧いを凝らして翠楼を上る。

忽ち見る陌頭の楊柳の色を、夫婿をして封侯を求めしむるを悔ゆる。

陳羽「古意」

妾年四十絲滿頭、郎年五十封公侯。

男兒全盛日忘舊、銀床羽帳空飃

妾の年四十にして絲の頭に滿ち、郎の年五十にして公侯に封ぜらる。

男兒は全盛なれば、日びに舊を忘れ、銀床、羽帳は、空しく飃飅たり。

などの詩。こうした心情は彼女たちがただ終日飽食し、何の心配もなく暮らしていたから生れたというだけではない。それよりも重要なのは、彼女たちは下層の労働する女性たちに比べて独立した経済的能力が無かったため、男性に対する依存心が強く、また家庭の中でも地位が低かったために、夫の自分に対する感情に頼らざるを得なかったことによる。しかし、貴族の男たちは往々にしてたくさんの妻妾を持ち、あちこちで女色を漁ったので、おのずから彼女たちは一日中夫の薄情に苦悩し、家庭の中での自分の行く末を案じ、従って自分の容色の衰えを嘆く以外に為すすべがなかった。

 

  

下級官吏の家の女性

貴顕の家柄には入らない下級官吏の家の女性について述べる。彼女たちの生活は一般に朝廷から支給される官俸の収入に頼っていた。杜甫が、「自京赴奉先縣詠懷五百字」(「京より奉先県に赴き詠懐す五百字」)「生常免租,名不隸徵伐。」生は(生活の上では)常に租税を免れ、名は征伐(徴兵名簿)に隷らず」と、自らについて語っているように、下級官吏の身分の者には一般民衆のような租税や諸役の苦しみはなかった。しかし彼らの官俸は往々きわめて少なかったので、衣食の心配や飢寒の苦しみは一般的にはなかったにせよ、生活に十分な余裕があるわけでなく、甚だしい時には貧困窮迫を免れることはできなかった。杜甫の生涯は大半が下級官吏の生活であり、妻と娘の生活はかなり苦しく、多年人に寄食して暮らしたのである。

戦乱(安史の乱)によって、杜甫《北徵》(「北征」)「經年至茅屋,妻子衣百結。慟哭松聲回,悲泉共幽咽。平生所嬌兒,顏色白勝雪。見耶背面啼,垢膩不襪。床前兩小女,補綴才過膝。」妻と子、衣は百結だらけ」、「床前の両少女、補綴(つぎはぎだらけの衣服)綾かに膝を過ぐ」というありさま。彼は最も貧しい時には薪を背負い、橡の実を採ってその日暮らしをせねばならなかった。暮らし向きがよかった時のこと、ある日杜甫は友人に妻を紹介した。友人は家に帰るとすぐ妻に命じて、杜甫の妻のために夜飛蝉(婦人の衣裳)をおしゃれ用にと送らせた。おそらく杜甫夫人の着物があまりに簡単で質素だったからであろう(張泌『粧楼記』)。元槙が下級官吏である校吾郎になった時、家族の生活はわりに苦しかった。彼は「悲懐を遣わす」という詩において、「顧我無衣捜藎篋、泥他沽酒抜金釵。野蔬充膳甘長藿、落葉添薪仰古槐。」(我を顧みて衣無ければ画筐(衣裳箱)を捜し、他に泥みて酒を活わんとすれば金銀を抜く。野読 膳に充ちて長き蓉甘く、落葉 薪に添えんとして古き椀を仰ぐ)と、亡き妻の寺氏との生活を懐しんでいる。少なくとも生活はそれほど豊かでなかったことが分かる。この階層の女性は一般に生産労働には参加しなかった。といっても彼女たちの多くは、完全に奴僕に任せきりで家事労働から解放されていたというわけでもなかった。小官吏であった王績は官を棄てて家に帰った後、詩の中で「床に借りて婦の織を看る」と書いている。また白居易は江州司馬に左遷された時、「内子に贈る」という詩の中で「寒衣補燈火、小女戲牀頭。」(〔妻は〕寒衣にて灯下に補い、小女は床頭に戯る)と書いている。この階層の女性たちは、しばしば一定の家事労働をやらねばならなかったことが分かる。

この階層の女性たちは出身も教養も低く、また自分の地位が高まる可能性も特にはなかったので、夫の官途が順調で、とんとん拍子に出世することを祈るというのが共通した心理であり、さし迫った願いであった。

 

 

 

 

 

花間集 巻四

 

 

 

 

 

菩薩蠻七首 其一

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。門外柳花飛,玉郎猶未歸。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。何處是遼陽,錦屏春晝長。

其二

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。金鳳小簾開,臉波和恨來。

今宵求夢想,難到青樓上。贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

 其三

玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。樓上望卿卿,寒新雨晴。

薰爐蒙翠被,繡帳鴛鴦睡。何處有相知,羨他初畫眉。

 其四

畫屏重疊巫陽翠,楚神尚有行雲意。朝暮幾般心,向他情漫深。

風流今古隔,虛作瞿塘客。山月照山花,夢迴燈影斜。

 其五

風簾鷰舞鶯啼柳,粧臺約鬢低纖手。釵重髻盤珊,一枝紅牡丹。

門前行樂客,白馬嘶春色。故故墜金鞭,迴頭應眼穿。

 其六

綠雲鬢上飛金雀,愁眉斂翠春煙薄。香閣掩芙蓉,畫屏山幾重。

寒天欲曙,猶結同心苣。啼粉羅衣,問郎何日歸。 

其七

玉樓冰簟鴛鴦錦,粉融香汗流山枕。

簾外轆轤聲,斂眉含笑驚。

柳陰煙漠漠,低鬢蟬釵落。

須作一生拚,盡君今日歡。

 

 

 

花間集 教坊曲《巻四15菩薩蠻七首其一》牛嶠

 

 

花間集 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8684

 

 

 

菩薩蠻七首 其一

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

何處是遼陽,錦屏春晝長。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

 

(菩薩蠻七首 其の一)

舞裙 香 暖かく 金泥の鳳,畫梁【がりょう】語る鷰 殘夢を驚く。

門外 柳花 飛,玉郎 猶お未だ歸らず。

愁は紅粉の淚を勻【あまね】し,眉は春山の翠を剪る。

何處か 是れ遼陽なる,錦屏 春晝 長し。

 

 

《菩薩蠻七首 其一》 現代語訳と訳註

(本文)

菩薩蠻七首 其一

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

何處是遼陽,錦屏春晝長。

 

(下し文)

(菩薩蠻七首 其の一)

舞裙 香 暖かく 金泥の鳳,畫梁【がりょう】語る鷰 殘夢を驚く。

門外 柳花 飛,玉郎 猶お未だ歸らず。

愁は紅粉の淚を勻【あまね】し,眉は春山の翠を剪る。

何處か 是れ遼陽なる,錦屏 春晝 長し。

 

(現代語訳)

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

 

(訳注) 

菩薩蠻七首 其一

1.(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

2. 【解説】こんなにも寵愛を受けられないのは、辺境に出かけて帰らぬ男を思う女の情のようである。それでも妃嬪は、寵愛を失っても、ひたすら待つしかない。この詩は「愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。」と愁いがすべてをくずれてゆくという表現に象徴される。この詩が、辺境に出かけて帰らぬ男を思う女の情であり、遙かな男へ思いを馳せ、屏風の陰に引き籠もり、遅々として進まぬ春の日長の所在なさについて語るというだけの詩であるはずはなく、毎日労働もせず、豪華な着物を見に着け、大きな部屋に住まい出来る、富貴の者の愛妾か、踊りなどを担当する、美人身分の妃嬪と推察できる。宮中の内官制度で妃嬪は皇后を補佐し、六儀は。九卿に四徳を教え、皇后の儀礼を讃える。美人は、女冠を率いて祭礼接客を事とし、才人は宴会、寝所の世話、絲枲をおさめ、織り上がった反物を帝に献ずる。何もしなくて生活できる女性は、限られた地位の者だけである。

3.【構成】唐教坊の曲名。『花間集』41首、温庭筠14首、韋荘5首、牛嶠7首収められている。双調四十四字、前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段二十字四句二仄韻二平韻で、❼❼⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

菩薩蠻七首 其一

舞裙香暖金泥,畫梁語鷰驚殘

門外柳花,玉郎猶未

愁勻紅粉,眉剪春山

何處是遼,錦屏春晝

●○○●○△●  ●○●●○○△

○●●○○  ●○△●○

○○○●●  ○●○○●

△●●○○  ●△○●△

 

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

4. 春暖 薫きしめた香の香りが暖かく感じられる。この頃の香炉は、暖房も兼ねていたから、この事で着る服は外套のものではなく踊用の薄手の服をイメージさせる。

5. 舞裙 妃嬪、宮女妓優などの演舞の際のスカート。牛嶠《巻三50柳枝五首其五》「裊翠籠煙拂暖波,舞裙新染麴塵羅。」翡翠の髪飾りが妖艶に揺れ、香煙は香炉の網を抜けて細く揺れ起ちあがり、暖かな風波に払われて揺れている。舞い踊る女たちの裙はみだれ、その下のあらたに麴塵色に染められたうす絹が見えて奇麗だ。

牛嶠《巻三50 柳枝五首 其五》『花間集』151全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5957

6.  金泥鳳 鳳凰が巣作りをする画を金絲で刺繍されている。舞踊担当の妃嬪(美人)。

唐:李存勖(885年-926年)《陽臺夢》

薄羅衫子金泥鳳,困纖腰怯銖衣重。笑迎移步小蘭叢,嚲金翹玉鳳。

嬌多情脈脈,羞把同心捻弄。楚天雲雨卻相和,又入陽臺夢。

①金泥鳳:這裏指羅衫的花色點綴。②銖衣:衣之至輕者。多指舞衫。③嚲:下垂。金翹、玉鳳:皆古代婦女的首飾。④同心:即古代男女表示愛情的“同心結”。⑤陽臺:宋玉《高唐賦序》:楚襄王嘗遊高唐,夢一婦人來會,自雲巫山之女,在“高臺之下”。舊時因稱男女歡會之所爲“陽臺”。

 

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

7. 柳花 綿毛の生えた柳の種。柳絮の飛ぶのは春の一時期であることから、春が過ぎてゆく憂いを表現する。

8. 玉郎 美男。ここでは愛しい男の意。古代女子對其夫、或所歡愛的男子的暱稱。唐.牛嶠〈菩薩蠻.舞裙香暖金泥鳳〉詞:「門外柳花飛,玉郎猶未歸。」道教中的仙官名。唐.李商隱〈重過聖女祠〉詩:「玉郎會此通仙籍,憶向天階問紫芝。」對男子的美稱。

恋愛詩人・李商隠 6 重過聖女詞

韋莊《巻三11天仙子五首其四》「夢覺雲屏依舊空,杜鵑聲咽隔簾櫳,玉郎薄倖去無蹤。」

花間集』全詩訳注解説(改訂版)-33韋荘111《巻3-11 天仙子五首 其四》三巻11-111〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5757

 

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

9. 愁勻 愁いは~にあまねし。朱松 太康道中二首其二 「一色春勻萬樹紅,坐愁吹作雪漫空。誰知莢楊花意,只擬春殘卷地風。」

10. 春山 女件の美しい眉を言う。愁いに染まり、眉には愁いに曇る女性を表現するがそれがとても美しく見えることをいう。

李商隠《代贈二首 其二》 「總把春山掃眉黛、不知供得幾多愁。」(あなたのいない今、あまたの男を相手にしてきたが眉墨でまゆを画く、自分も年を取ってきた、幾多の愁いを伴ってここまで来たのだがどこまで知ってくれているだろう。)○総把 全てを束にして握る。

11. 春山 男女の情欲の気持ちのかたまり。○掃眉 まゆをかく。 ・眉黛眉毛を剃って墨で描いたまゆ。眉には年を取ってくるという意味を含む。

代贈二首 其二 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 98

溫庭筠《菩薩蠻十四首 其十二》「繡簾垂簌,眉黛遠山綠。」(この生き方も仕方ないこととし、刺繍をした簾には道教のお札を張り、涙が垂れる様に、すだれを止める房が垂れ下っている。そのすだれをかかげて、遠い山々をながめるとみどりのまゆずみを掃いたかのようにうすくかすんで、近い所におわすお方も遠い存在となってしまった。)

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠12《菩薩蠻十四首 其十二》溫庭筠66首巻一12-〈12〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5257

 

何處是遼陽,錦屏春晝長。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

12. 遼陽 遼寧省南部遼陽。古代より軍事上の重要都市であったため、なかなか帰ってこれないということの表現として使う。実際に行ってはいないと思われる。

13. 春晝長 季節の移ろいを表現するのと、怠惰になってゆくことを表現する。

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