花間集 訳注解説 (183)回目牛嶠二十六首《巻四13更漏子三首其三》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8666

 183)回目牛嶠二十六首《巻四13更漏子三首其三》 

 

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花間集 訳注解説 (183)回目牛嶠二十六首《巻四13更漏子三首其三》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8666

(更漏子三首 其の三:城郭の南の渡し場の秋の風物詩である、男女の別離の風物詩、別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠う。)

城郭の南の渡し場では、南に行く男と情を交わしての別離がある、その夜、女の涙は、頬紅も白粉もながし、そんな二人が、どうして、この二人の気持ちが落ち込んでゆくことを争うようにさらに落ち込んでしまうのだろう。旅立ちの朝は、女は、不満や心配でみどりの眉が下がりっぱなしで、男は旅装を身に着け、馬が嘶くのが朝の空に響き、枯葉が空に舞う。(北西風を背に受けて南に出かける))そして、男は最後の別れと手招きをし、つかの間の真心を結びあう。この光景は去年のこの時期もあったし、別れの風物詩である。そんな女は、書簡を雁に託すものであり、夢にみるのは家に帰ってくることだ。そんなことばかり思っていても、春が来ても、夢が現実にならず、眠れぬ夜は過ぎてゆき、大江の上の月も西に傾いている。(女は死ぬまで待ち続けるのである。―女の方から男を棄てる、離婚するということはできない時代である)

 

 

 

 

 

花間集 巻四

 

 

 

 

 

更漏子三首 其一

星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

 

其二

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。辜負我,悔憐君,告天天不聞。

 

其三

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

招手別,寸腸結,還是去年時節。書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

 

 

 

花間集 教坊曲《巻四12更漏子三首其二》牛嶠

 

 

花間集 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8660

 

 

 

更漏子三首 其一

(春の夜、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、寵愛を受け絶頂であった頃を思い浮かべる)

星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。

今宵は眠れずうとうとしてまた起きて夜空を見れば、星屑の空もようやく疎らになってきて、漏刻の浮子ももしきりに転じている。どこの楼殿で演奏しているのか西域の輪臺曲の演奏の音が聴こえてくるのが寵愛を失った今、怨みに思う。

香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

きっとそこの閣殿にお香が被っているし、杏の花はこんな夜でも紅を保っている。月はここの庭だけでなく、すべてを明るく照らし、楊柳は風に吹かれてゆれている。

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。

寂しくないように、すぐれて美しい詩句をかかげて示され、そして、心の思いを書き記してくれる。ただ、願うのは、二人の心に思うことが「同じことを思う」ということ。

收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

妃嬪は、涕と一緒にその言葉を収め、燈火を背に横になる。耀く簪も枕の傍においてしまっている。

 更漏子【こうろうし】三首 其の一

星 漸【ようや】く稀れにして,漏 頻に轉じ,何處にか輪臺 聲怨す。

香 閣掩い,杏花の紅,月明く 楊柳 風す。

錦字を挑げ,情事を記し,惟だ願う 兩つながらの心 相い似る。

淚 語を收め,燈を背にして眠り,玉釵 枕邊に橫わる。

 

更漏子三首 其二

(更漏子三首 其の二:春の短い夜に夢からさめ、『同心結』の約束を破られて、恨む気持ちになるけれど、天に聞いたら、やっぱり「待つ」ことが女の道であるという。)

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。

春の夜は短く一番良い時もすぐ過ぎてしまう、本当に、時の流れははやく過ぎる、金で飾った燭台の灯芯の燃えさしを替える事は無く、かき立てるだけでよいほどだ。

驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

あのひとの夢をみていてもすぐに覚めて現実におどろく、錦のきれいな屏風の奥の閏にも、同じ月明かりが照らしているはずなのに、離れ離れに暮らす二人の心は別々になったのだろう。

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。

春も進み、閏から見える草木も緑が濃くなる、あの人は他郷の客、帰りを待ち望むだけ、しかし、今もなお消息さえ知れない。

辜負我,悔憐君,告天天不聞。

私との「同心結」を裏切ったあの人に、情を捧げていることを悔やまれるので、天にそれを告げてみたけれど天は答えてくれなくてなにも聞えない。待つことしかないと教えられる。

 

(更漏子【こうろうし】三首 其の二)

春夜 闌【たけなわ】は,更漏 促し,金燼【きんじん】暗く 殘燭を挑【かか】ぐ。

夢 斷えるを驚き,錦屏 深く,兩 明月の心。

閨艸 碧に,歸客を望むも,還た 是れ消息を知ることなし。

我を辜負【こふ】す,君を憐れみしを悔い,天に告ぐるも天は聞かず。

 

更漏子三首 其三

(更漏子三首 其の三:城郭の南の渡し場の秋の風物詩である、男女の別離の風物詩、別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠う。)

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。

城郭の南の渡し場では、南に行く男と情を交わしての別離がある、その夜、女の涙は、頬紅も白粉もながし、そんな二人が、どうして、この二人の気持ちが落ち込んでゆくことを争うようにさらに落ち込んでしまうのだろう。

低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

旅立ちの朝は、女は、不満や心配でみどりの眉が下がりっぱなしで、男は旅装を身に着け、馬が嘶くのが朝の空に響き、枯葉が空に舞う。(北西風を背に受けて南に出かける))

招手別,寸腸結,還是去年時節。

そして、男は最後の別れと手招きをし、つかの間の真心を結びあう。この光景は去年のこの時期もあったし、別れの風物詩である。

書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

そんな女は、書簡を雁に託すものであり、夢にみるのは家に帰ってくることだ。そんなことばかり思っていても、春が来ても、夢が現実にならず、眠れぬ夜は過ぎてゆき、大江の上の月も西に傾いている。(女は死ぬまで待ち続けるのである。―女の方から男を棄てる、離婚するということはできない時代である)

 

(更漏子 三首 其の三)

南浦 情あり,紅粉 し,んぞ爭わん 兩人 意を深くするを。

翠黛を低くして,征衣を卷き,馬は嘶き 霜葉 飛ぶ。

手を招いて別れ,寸腸 結び,還た是こ去りて年も時節なり。

書 鴈に托し,夢 家に歸り,覺めて 月斜めになるも江に來る。

 

 

《更漏子三首 其三》 現代語訳と訳註

(本文)

更漏子三首 其三

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。

低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

招手別,寸腸結,還是去年時節。

書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

 

 

(下し文)

(更漏子 三首 其の三)

南浦 情あり,紅粉 し,を爭うて 兩人 意を深くす。

翠黛を低くして,征衣を卷き,馬は嘶き 霜葉 飛ぶ。

手を招いて別れ,寸腸 結び,還た是こ去りて年も時節なり。

書 鴈に托し,夢 家に歸り,覺めて 月斜めになるも江に來る。

 

 

(現代語訳)

(更漏子三首 其の三:城郭の南の渡し場の秋の風物詩である、男女の別離の風物詩、別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠う。)

城郭の南の渡し場では、南に行く男と情を交わしての別離がある、その夜、女の涙は、頬紅も白粉もながし、そんな二人が、どうして、この二人の気持ちが落ち込んでゆくことを争うようにさらに落ち込んでしまうのだろう。

旅立ちの朝は、女は、不満や心配でみどりの眉が下がりっぱなしで、男は旅装を身に着け、馬が嘶くのが朝の空に響き、枯葉が空に舞う。(北西風を背に受けて南に出かける))

そして、男は最後の別れと手招きをし、つかの間の真心を結びあう。この光景は去年のこの時期もあったし、別れの風物詩である。

そんな女は、書簡を雁に託すものであり、夢にみるのは家に帰ってくることだ。そんなことばかり思っていても、春が来ても、夢が現実にならず、眠れぬ夜は過ぎてゆき、大江の上の月も西に傾いている。(女は死ぬまで待ち続けるのである。―女の方から男を棄てる、離婚するということはできない時代である)

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其三

28. (更漏子三首 其の三:城郭の南の渡し場の秋の風物詩である、男女の別離の風物詩、別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠う。)

29. 【解説】 毎年、秋になって南浦で別離があり、駅亭での別れを惜しむ一夜を過ごし、翌朝、同心結を誓って別れてゆくという光景は、毎年同じようにあるし、春には帰ってくると、待っているが、待ち侘びて川辺に佇む女の光景もまたいつも通りである。。旅だった男を恨もうと、憎もうと、女は待っていなければ罪になる時代である。この詩は別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠っている。

 

30. 【構成】 『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句三仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。更漏子という題で、花間集には温庭筠、韋莊、牛嶠、毛文錫、孫光憲、毛熙震などの作が収録されている。

更漏子三首 其一

星漸稀,漏頻,何處輪臺聲

香閣掩,杏花,月明楊柳

挑錦,記情,惟願兩心相

收淚語,背燈,玉釵橫枕

○△○ ●○● △●○○○△

○●● ●○○ ●○○●△

△●● ●○● ○●●○△●

△●● ●○○ ●○△△○

双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻に三平韻、後段二十三字六句二仄韻二平韻で、③❸❻3③⑤/3❸❻3③⑤の詞形をとる。

更漏子三首 其二

春夜,更漏,金燼暗挑殘

驚夢斷,錦屏,兩明月

閨艸碧,望歸,還是不知消

辜負我,悔憐,告天天不

○●○  △●●  ○●●△○●

○△●  ●△△  ●○○●○

○●●  △○●  ○●△○○●

○●●  ●○○  ●○○△△

双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句三仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。

更漏子三首 其三

南浦情,紅粉,爭柰兩人深

低翠黛,卷征,馬嘶霜葉

招手,寸腸,還是去年時

書托鴈,夢歸,覺來江月

○●○  ○●●  ○●●○△●

○●●  △○△  ●○○●○

○●●  ●○●  ○●●○○●

○●●  △○○  ●△○●○

 

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。

城郭の南の渡し場では、南に行く男と情を交わしての別離がある、その夜、女の涙は、頬紅も白粉もながし、そんな二人が、どうして、この二人の気持ちが落ち込んでゆくことを争うようにさらに落ち込んでしまうのだろう。

31. 南浦 南の入り江の津。船で行く男を見送る別離の場を象徴する。洛陽、成都、長江下流域の江南の港、武昌、武漢、襄陽、揚州などや、会稽、紹興をいう。北に入る女にとって東風か、南風の吹く季節でなければ帰ってこれないから、春が来ると帰還を胸躍らせるから、春から初夏への経過を感じさせ、夏が過ぎれば風が変わるので帰りは期待できない。すると、また歳を重ねるわけで、女盛りを過ぎようとする時間経過も感じさせる。下句の「西風」で完全に別れてしまったことを感じさせるものである。南の港から帰って来るのには春風、夏の南風で秋冬の風では帰れない。南浦情は有るから夏に帰ってきて逢えるということをこっころ情である。冬でも帰りを期待できるとすれば、洛陽ぐらいで、通常は、動かないものだ。

花間集 南浦 に関する詩

◍ 溫庭筠 巻二02清平樂二首其二「洛陽愁,楊柳花飄雪。終日行人爭攀折,橋下流水嗚咽。上馬爭勸離觴,南浦鶯聲斷腸。愁殺平原年少,迴首揮淚千行。」

◍ 溫庭筠 巻二16荷葉盃三首其三「楚女欲歸南浦,朝雨。濕愁紅。小船搖漾入花裏,波起。隔西風。」

◍ 牛嶠 巻四08感恩多二首其二「自從南浦別,愁見丁香結。近來情轉深,憶鴛衾。幾度將書托煙鴈,淚盈襟。淚盈襟,禮月求天,願君知我心。」

◍ 牛嶠 巻四13更漏子三首其三「南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。招手別,寸腸結,還是去年時節。書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。」

◍ 欧陽烱 巻六04子八首其四「洞口誰家,木蘭舡繫木蘭花。紅袖女郎相引去,游南浦,笑倚春風相對語。」

◍ 和凝 巻六28春光好二首其二「蘋葉軟,杏花明,畫舡輕。雙浴鴛鴦出淥汀,棹歌聲。春水無風無浪,春天半雨半晴。紅粉相隨南浦晚,幾含情。」

柰 からなし、柰何:いかん、いかに、いかんぞ。

 

低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

旅立ちの朝は、女は、不満や心配でみどりの眉が下がりっぱなしで、男は旅装を身に着け、馬が嘶くのが朝の空に響き、枯葉が空に舞う。(北西風を背に受けて南に出かける))

32. 低翠黛 不満や心配で眉が下がる。伏し目がちになる。白居易 琵琶行 「低眉信手續續彈,盡心中無限事。」(眉を低れ 手に信せて 續續と 彈き,説き盡くす 心中 無限の事。)眉を低くたれて、従順、柔和な表情で、手の動きに任せておもいのままに次から次へと弾く。心の中の限り無い多くの事がらを言い尽くす(かのようである)。・低眉:眉を低くたれて、努めて従順、柔和な表情をすること。 ・信手:おもいのままに。手当たり次第に。手の動きに任せて。 ・續續:次から次へと。

33. 征衣 1 旅に出るときの服装。旅装。2 兵士が戦争に行くときの服装。

 

招手別,寸腸結,還是去年時節。

そして、男は最後の別れと手招きをし、つかの間の真心を結びあう。この光景は去年のこの時期もあったし、別れの風物詩である。

34. 招手別 招手:手で招く。さしまねく。

35. 寸腸結 つかの間の真心で結ばれる。杜甫《贈特進汝陽王二十韻》「寸長堪繾綣,一諾豈驕矜。」(寸長繾綣に堪えたり 一諾 豈に驕矜せんや)その人物に一寸の長所があればそれと親密にし、いか そうとされる情合いがある、なにか人に頼みごとをしてやっても、それでいばったりする様なことはない。』

贈特進汝陽王二十韻  杜甫

 

書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

そんな女は、書簡を雁に託すものであり、夢にみるのは家に帰ってくることだ。そんなことばかり思っていても、春が来ても、夢が現実にならず、眠れぬ夜は過ぎてゆき、大江の上の月も西に傾いている。(女は死ぬまで待ち続けるのである。―女の方から男を棄てる、離婚するということはできない時代である)

36. 書托雁 書簡、書信を鴻雁に託すこと。《漢書·蘇武傳》「昭帝即位數年,匈奴與漢和親,漢求武等,匈奴詭言武死。後漢使複至匈奴,常惠請其守者與俱,得夜見漢使,具自陳道。教使者謂單于,言天子射上林中,得雁,足有絲帛書,言武等在某澤中。

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