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花間集 巻四 牛嶠二十六首

花間集 訳注解説 (175)回目牛嶠二十六首《巻四05夢江南二首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8618

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175)回目牛嶠二十六首《巻四05夢江南二首其一》

 

2017429

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

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・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

index-2[800年~804年]27

index-3 805年陽山から江陵36

index-4 806年 39 江陵・国子博士25

index-5 806年39歳(2)25

index-6 807~809年 20

index-7[810年~811年 44歳] 34

index-8 [812年~814年47歳]46

index-9[815年~816年 49歳57

index-10[817年~818年 51歳]「平淮西碑」28

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韓愈 哲学・儒学「五原」

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●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

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767年-102 第五弟豐獨在江左近三四載寂無消息覓使寄此二首其二 杜詩詳注(卷一七(四)頁一四七九)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8629

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767年-集-11 【字解集】 寄狄明府博濟Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8618

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

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155)回目薛昭蘊 十九首a.浣溪紗八首・b.喜遷鶯三首 【字解集】》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8498 (04/10)

 

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玉-巻二10#1 雜詩五首其四#1〔曹植〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 8619

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玉集-011 a於清河見輓船士新婚與妻・b清河一首・c塘上行。d雜詩二首并序 【字解集】    Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 8578

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花間集 訳注解説 (175)回目牛嶠二十六首《巻四05夢江南二首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8618

(春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

幸せを運んでくるつばめが今年も、泥くわえ巣をつくっている。絵塗りの表座敷の先に飛んで来る。(きっといいことがある前兆だというが、誰にとって縁良というのか)

杏の花、杏の実を彫刻した杏の香木の奢侈な梁の邸宅は安らかな住処であろう、これほどまでの奢侈のこの家の主は、江南の若い女性を迎えた柳の様な細腰で、ツバメのように細く、若く身軽い間のときだけを愛でる。これほどの良き因縁の結ばれるのは羨やましいとおもうことにたえねばならない。本当はうらやむことではないのである。

 

**************************************************************************

王建が蜀国を建ててから、蜀に仕えて給事中の官を拝した。よって牛給事とよばれている。博学で文学をよくし、詩歌においてはとくに名があらわれていた。ひそかに李賀(長吉)の歌詩を慕って、筆をとればただちにその詩風にならうことが多かったといぅ。詞はとくにその長ずるところで、女冠子詞の「繍帯芙蓉帳、金紋芍薬花」とか、菩薩蛮詞の「山月照山花、夢回鐙影斜」などはかれの佳句として知られていたといぅ。いわゆる花間沢とよばれる一派のなかで、況庭箔の詞風をうけてその辞句の美しきや情味の深いことでとくにすぐれた詞人である。集三十巻歌詩三巻があったというが今わずかに一部分が伝わるだけである。詞は花間集に三十二首を収めている。

 

●花間集に《夢江南》は六首、旅の一夜を思い出して詠うもの。

花間集 教坊曲『夢江南』五首(改訂版)Ver.2.1

 

 

作者

初句7字

 

 

溫助教庭筠

2-07 

夢江南二首其一(Ver.2.1

蘭燼落,屏上暗紅蕉。

旅情

 

2-08

夢江南二首其二(Ver.2.1

樓上寢,殘月下簾旌。

旅情

 

皇甫先輩松

2-25

夢江南二首其一(Ver.2.1

千萬恨,恨極在天涯。

旅情

 

2-25

夢江南二首其二(Ver.2.1

梳洗罷,獨倚望江樓。

旅情

 

牛嶠(牛給事嶠)

4-05

夢江南二首其一

含泥燕,飛到畫堂前。

旅情

 

4-06

夢江南二首其二

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

旅情 

 

 

 

 

 

 

 

 

官妓-とりわけ地方州府の官妓の大多数は歌舞や酒席での遊戯などの技芸に勝れており、それで専ら「歌妓」、「舞妓」、「楽妓」、あるいは「酒妓」、「飲妓」、「酒佐」などの呼称が生れたのである。比較的能力がある酒妓は常に宴席での遊戯をとりしきったので、彼女たちは「酒糾」「席糾」(糾ほとりしまる意)、「録事」(幹事の意)などとよばれた。これらの呼称は唐代官妓の別称となった。

 

その他、弁舌の才も唐代の人々が妓女を評価する重要な基準であった。唐代の世相はきわめて開放的であり、官僚や名士たちはみな談論やユーモア、冗談等を尚んだので、妓女に対してもこの点を重視した。長安の妓女は多くがユーモアのセンスに富んでいた。たとえば、『北里志』に出てくる何人かの名妓たちは、みな美貌ではなかったが話が上手で客に大いにもてた。「緯真は善く諺を言い歌遊びも上手だった。容姿は平凡であったが上品で洗練されていたので、当代の賢人たちから尚ばれた」、「莱児は容貌はそれほど良くはなかったが、……言葉はたくみで冗談もじつに妙を得ていた」、「鄭挙挙は広い学識を持っていたが容貌はよくなかった。しかし、人物評価にたけ、ユーモアが巧みだったので中央の士人たちにひいきにされた」などの記録がある。これらの記載は、当時の賢人名士が妓女たちの才智や弁舌をどれほど称讃し重視したかをよく示している。

長安など大都市の妓女と地方官妓の生活にはさまざまな違いがあるものの、しかし共通点の方が多い。

彼女たちは身分は膿しく、生活は苦しく、命は虫けらのように人の踏むにまかせられた。彼女たちは官府や仮母の言いなりになり、圧迫されたばかりでなく、常に社会の各方面から蔑まれ、いじめられた。かつて平康里に小官吏の李全なる者がおり、妓女たちをいじめるのを商売にしていた。

妓女の仙苛はある時客によばれたが病気で行けなかった。李全は賄賂をもらい、人を使って無理矢理に彼女を宴席にかつぎだした。彼女は髪はぼうぼうで顔は汚れており、涙を流して泣いた。その苦痛とやりきれなさは推して知るべしである。こうした凶暴な連中の侮りのほかに、客たちの口から出る悪口も、また彼女たちの生存の道をじわじわと断っていく原因となった。なぜなら、妓女はいったん評判が悪くなると訪れる客がなくなるからである。妓女の李端端は顔がよくなかったので、詩人の雀涯は詩をつくって嘲り、「鼻は姻窓に似て、耳は鰭に似たり」(雀涯「李端端を嘲ける」)と詠った。彼女はたいへん悩み苦しみ、やむなく道端で雀涯に泣いて憐れみを乞うた。すると雀涯はまたつ詩をつくって逆に彼女を誉めそやした(『雲渓友議』巻五)。妓女たちの生活の苦しさの一端がわかる。役人やなじみ客は、ほしいままに彼女たちを玩んだが、それだけに止まらず、粗末に扱い傷つけたりした。

 

 

 

 

 

花間集 巻四

 

 

 

 

 

夢江南二首其一

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

其二

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

 

 

 

 

花間集 教坊曲《巻四05夢江南二首其一》薛昭蘊

 

 

花間集 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8618

 

 

 

夢江南二首 其一(改訂版Ver.2.1

(春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

幸せを運んでくるつばめが今年も、泥くわえ巣をつくっている。絵塗りの表座敷の先に飛んで来る。(きっといいことがある前兆だというが、誰にとって縁良というのか)

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

杏の花、杏の実を彫刻した杏の香木の奢侈な梁の邸宅は安らかな住処であろう、これほどまでの奢侈のこの家の主は、江南の若い女性を迎えた柳の様な細腰で、ツバメのように細く、若く身軽い間のときだけを愛でる。これほどの良き因縁の結ばれるのは羨やましいとおもうことにたえねばならない。本当はうらやむことではないのである。

 

(夢江南【ぼうこうなん】二首其の一)

泥を㘅【ふく】む【つばめ】,飛びて畫堂の前に到る。

占め得たり 杏梁【きょうりょう】の安穩【あんのん】の處,體 輕くして 唯だ 主人の憐れむ有り,羨やむに堪えたり 好き因緣を。

 

 

《夢江南二首》 現代語訳と訳註

(本文

夢江南二首其一

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

 

(下し文)

 夢江南【ぼうこうなん】二首

其の一

泥を㘅【ふく】む【つばめ】,飛びて畫堂の前に到る。

占め得たり 杏梁【きょうりょう】の安穩【あんのん】の處,體 輕くして唯だ主人の憐れむ有り,羨やむに堪えたり 好き因緣を。

 

(現代語訳)

(春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

幸せを運んでくるつばめが今年も、泥くわえ巣をつくっている。絵塗りの表座敷の先に飛んで来る。(きっといいことがある前兆だというが、誰にとって縁良というのか)

杏の花、杏の実を彫刻した杏の香木の奢侈な梁の邸宅は安らかな住処であろう、これほどまでの奢侈のこの家の主は、江南の若い女性を迎えた柳の様な細腰で、ツバメのように細く、若く身軽い間のときだけを愛でる。これほどの良き因縁の結ばれるのは羨やましいとおもうことにたえねばならない。本当はうらやむことではないのである。

 

(訳注)

夢江南二首其一

1. (春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

2. 【解説】

・杏で梁、桂の柱、高官や貴族、商人の家にツバメの巣作りの時期に、若い女性が迎い入れられた。こんな奢侈の家がいい家なのだろうか、牛嶠の比興手法、皮肉の詩と考える。細腰、柳腰、燕など十七、八から二十歳にかけての女性を身請けして、愛妾とした。主人だけではなく、客を歓待する席でも技芸により、これをもてなす役目があった。官妓から、臣下に下賜されて家妓になるものもいた。始皇帝の母にあたる呂不韋の愛人や、西晋の石崇の愛妾である緑珠が有名。

・白居易の「憶江南」「江南好,風景舊曾諳。 日出江花紅勝火,春來江水綠如藍。 能不憶江南。」「夢江南」と「憶江南」は同一詞調。(江南好し。風景 旧【もと】より 曽て諳【そら】んず、日出づれば 江花 紅きこと火に勝り。春来れば 江水 緑なること 藍の如し、能く 江南を 憶はざらんや。)江南は素晴らしい。その風景はずっと昔から私の記憶に焼きついている。太陽が昇ると江上の花は火のように真っ赤に見え、春が来れば江の水は藍のように緑色になる。どうして江南を慕わずにいれよう。

3. 【構成】・『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。単調二十七字、五句三平韻で、37⑦⑤の詞形をとる。

㘅泥鷰、飛到畫堂
占得杏梁安穩處、體輕唯有主人憐、堪羨好因


 

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

幸せを運んでくるつばめが今年も、泥くわえ巣をつくっている。絵塗りの表座敷の先に飛んで来る。(きっといいことがある前兆だというが、誰にとって縁良というのか)

4. 㘅泥鷰 ツバメの巣作り。ツバメは渡り鳥で、色々な環境を察知する。したがて、居心地の良い環境、奇麗な環境、温度湿度的にもいい環境を選んで巣を作る。自然の摂理に適った家は風水的にも良いし、縁起がいいことおもわれていた。また、賑やかな所に巣をつくるのは、天敵から身を守る能力が低いので、人の出入りの多いところは、天敵であるカラスやヘビが近づきにくいということがあった。古代女性は、嫡男を求められている時期にいかに生むことができるか、それが女性の生きていく重要な点であった。母としての地位が確立されることは、絶対安定の最重要ポイントである。したがってさまざまな縁起の良いのもを気にした。

 

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

杏の花、杏の実を彫刻した杏の香木の奢侈な梁の邸宅は安らかな住処であろう、これほどまでの奢侈のこの家の主は、江南の若い女性を迎えた柳の様な細腰で、ツバメのように細く、若く身軽い間のときだけを愛でる。これほどの良き因縁の結ばれるのは羨やましいとおもうことにたえねばならない。本当はうらやむことではないのである。

5. 杏梁 杏の花、杏の実を彫刻した立派な梁。比興手法である。作者牛嶠が最も影響を受けた白居易は《杏為梁》(杏を梁と為す)「刺居処奢也」(居処の奢りを刺【そし】るなり)白居易が新楽府《杏為梁》の中で「杏為梁,桂為柱」=「杏を梁と為し,桂を柱と為す」ような邸宅は「馬家宅」として皮肉っている。これを後世の人が「刺居処奢也」の歌であると評価した。長安の富貴・貴族の邸宅の奢侈ぶりを風刺したものであるということで,「刺」は「風刺」の刺であり,「そしる=謗る」の意味。

【杏為梁】  白居易

杏為梁,桂為柱,何人堂室李開府。

碧砌紅軒色未干,去年身歿今移主。

高其牆,大其門,誰家第宅盧將軍。

素泥朱板光未滅,今歳官收別賜人。

開府之堂將軍宅,造未成時頭已白。

逆旅重居逆旅中,心是主人身是客。

更有愚夫念身後,心雖甚長計非久。

窮奢極麗越規模,付子傳孫今保守。

莫教門外過客聞,撫掌回頭笑殺君。

君不見馬家宅,尚猶存,宅門題作奉宸園。

君不見魏家宅,屬他人,詔贖賜還五代孫。

儉存奢失今在目,安用高牆圍大屋。

このタイトルや本文に書かれているのは、「杏(あんず)の木を梁(はり)にしたり、桂(かつら)(日本では、金モクセイなどの木の事)の木を柱にするような贅沢な家は、「馬家宅」だと皮肉った内容で、長安の貴族の豪邸の贅沢ぶりを皮肉った。

6. 安穏処 落ち着いて身の置ける安全な場所。ツバメにとっては、安全な場所である。

7. 体軽唯有主人憐 燕の軽やかな身のこなしは館の主の愛情を独り占めにしていること。細腰、柳腰、燕など十七、八から二十歳にかけての女性。

8. 好因縁 良い巡り合わせ。 
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