花間集 訳注解説 巻一11 (16)回目温庭筠 《菩薩蠻十四首 其十一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7658

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2016年11月16日

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

 

 

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花間集 五百首  巻一   温庭筠

 

 

 

 

唐の時、女性論(10妓女の生活、愛情、心理

 

 長安など大都市の妓女と地方官妓の生活にはさまざまな違いがあるものの、しかし共通点の方が多い。

 彼女たちは身分は賤しく、生活は苦しく、命は虫けらのように人の踏むにまかせられた。彼女たちは官府や仮母の言いなりになり、圧迫されたばかりでなく、常に社会の各方面から蔑まれ、いじめられた。かつて平康里に小官吏の李仝なる者がおり、妓女たちをいじめるのを商売にしていた。妓女の仙寄はある時客によばれたが病気で行けなかった。李全は賄賂をもらい、人を使って無理矢理に彼女を宴席にかつぎだした。彼女は髪はぼうぼうで顔は汚れており、涙を流して泣いた。その苦痛とやりきれなさは推して知るべしである。こうした凶暴な連中の侮りのほかに、客たちの口から出る悪口も、また彼女たちの生存の道をじわじわと断っていく原因となった。なぜなら、妓女はいったん評判が悪くなると訪れる客がなくなるからである。妓女の李端端は顔がよくなかったので、詩人の崔涯は詩をつくって嘲り、「鼻は炳窓に似て、耳は錐に似たり」(崔涯「李端端を嘲ける」)と詠った。彼女はたいへん悩み苦しみ、やむなく道端で崔涯に泣いて憐れみを乞うた。すると崔涯はまた一つ詩をつくって逆に彼女を誉めそやした(『雲渓友議』巻五)。妓女たちの生活の苦しさの一端がわかる。役人やなじみ客は、ほしいままに彼女たちを玩んだが、それだけに止まらず、粗末に扱い傷つけたりした。金陵(南京)の貴公子たちが一人の妓女をなぶりものにしたところ、彼女は死んでしまった。すると彼らはすぐ遺体を焼いてしまった(『太平広記』巻二七三「徐月英」)。どこにも彼女を人間として扱った様千がない。嶺南(広西・広東一帯)の楽営の一妓女が、ある時客を怒らせてしまい、官府の長官から棒打ちの刑に処せられた。官吏たちはまた気晴らしの種にして、妓女をからかって詩をつくり、「縁の羅の植の下に三棒(懲戒棒)を標す、紅粉の腿辺に涙両行」と嘲った(張保胤「妓に示す榜子の詩及び序」)。最も悲惨な運命をたどった妓女として、まず唐末鄙州(映西省鄭県)の官妓杜紅児をあげねばならないだろう。郵州の長官の配下に羅鮭という官吏がいた。彼は宴席で彼女を見初め、歌を所望したり、錦を贈ったりした。ところが、長官は自分の副官が紅見に惚れていることを知ると、彼女に羅虻の贈り物を受けとらせなかった。羅軋は恨めしさと恥ずかしさで逆上して、その場で彼女を斬り殺してしまった(羅虹「紅児に比う詩及び序」)。一人の無率の少女は、このようにして野獣たちの争奪戦の中で引き裂かれ、犠牲の小羊となった。

 

 

菩薩蠻十四首其一

小山重疊金明滅,鬢雲欲度香顋雪。

懶起畫蛾眉,弄粧梳洗遲。

照花前後鏡,花面交相映。

新帖羅襦,雙雙金鷓鴣。

『花間集』全詩訳注解説(再)-1溫庭筠1《菩薩蠻十四首 其一》溫庭筠66首巻一-1〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5202

菩薩蠻十四首其二

水精簾裡頗黎枕,暖香惹夢鴛鴦錦。

江上柳如煙,鴈飛殘月天。

藕絲秋色淺,人勝參差剪。

雙鬢隔香紅,玉釵頭上風。

『花間集』全詩訳注解説(再)-1溫庭筠2《菩薩蠻十四首 其二》溫庭筠66首巻一1-2〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5207

菩薩蠻十四首其三

無限當山額,宿粧隱笑紗窗隔。

相見牡丹時,暫來還別離。

翠釵金作股,釵上雙蝶舞。

心事竟誰知,月明花滿枝。

『花間集』全詩訳注解説(再)-1溫庭筠3《菩薩蠻十四首 其三》溫庭筠66首巻一3-3〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5212

菩薩蠻十四首其四

翠翹金縷雙鸂鶒,水紋細起春池碧。

池上海棠梨,雨晴紅滿枝。

衫遮笑靨,烟草粘飛蝶。

青瑣對芳菲,玉關音信稀。

『花間集』全詩訳注解説(再)-1溫庭筠4《菩薩蠻十四首 其四》溫庭筠66首巻一4-4〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5217

菩薩蠻十四首其五

杏花含露團香雪,綠楊陌上多離別。

燈在月朧明,覺來聞曉鶯。

玉鉤掛起翠,粧淺舊眉薄。

春夢正關情,鏡中鬢輕。

『花間集』全詩訳注解説(再)-1溫庭筠5《菩薩蠻十四首 其五》溫庭筠66首巻一5-5〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5222

菩薩蠻十四首其六

玉樓明月長相憶,柳絲娜春無力。

門外草萋萋,送君聞馬嘶。

畫羅金翡翠,香燭消成

花落子規啼,綠窗殘夢迷。

『花間集』全詩訳注解説(再)-1溫庭筠6《菩薩蠻十四首 其六》溫庭筠66首巻一6-6〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5227

菩薩蠻十四首其七

鳳凰相對盤金縷,牡丹一夜經微雨。

明鏡照新粧,鬢輕雙臉長。

畫樓相望久,欄外垂絲柳。

意信不歸來,社前雙迴。

『花間集』全詩訳注解説(再)-1溫庭筠7《菩薩蠻十四首 其七》溫庭筠66首巻一7-7〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5232

菩薩蠻十四首其八

牡丹花謝鶯聲歇,綠楊滿院中庭月。

相憶夢難成,背窗燈半明。

翠鈿金壓臉,寂寞香閨掩。

人遠闌干,燕飛春又殘。

 

 

菩薩蠻十四首其九

滿宮明月梨花白,故人萬里關山隔。

金雁一雙飛,痕沾衣。

小園芳艸綠,家住越溪曲。

楊柳色依依,歸君不歸。

 

 

菩薩蠻十四首其十

寶函鈿雀金鸂鶒香關上山碧。

楊柳又如絲,驛橋春雨時。

畫樓音信斷,芳草江南岸。

鸞鏡與花枝,此情誰得知。

 

 

菩薩蠻十四首其十一

南園滿地堆輕絮,愁聞一霎清明雨。

雨後卻斜陽,杏華零落香。

無言睡臉,枕上屏山掩。

時節欲昏,無獨倚門。

 

 

菩薩蠻十四首其十二

夜來皓月纔當午,重簾悄悄無人語。

深處麝煙長,臥時留薄粧。

當年還自惜,往事那堪憶。

花落月明殘,錦衾知曉寒。

 

 

菩薩蠻十四首其十三

雨晴夜合玲瓏日,萬枝香紅絲拂。

閑夢憶金堂,滿庭萱草長。

簾垂菉簌,眉黛遠山綠。

春水渡溪橋,凭欄魂欲消。

 

 

菩薩蠻十四首其十四

竹風輕動庭除冷,珠簾月上玲瓏影。

山枕隱粧,綠檀金鳳凰。

兩蛾愁黛淺,故國宮遠。

春恨正關情,畫樓殘點聲。

 

楊貴妃清華池002

 

11.温庭筠 菩薩蠻十四首 其十一
百数十名いる妃嬪は、一度寵愛を失えば二度とちょうあいをうけることはなく、覚悟して生きていくとしながらもやる事は無いと詠う

南園滿地堆輕絮,愁聞一霎清明雨。
ことしも春の盛りを過ぎて行く、宮殿の南園には柳絮が、地面いっぱいに雪のようにつもる。そこに清明節というのに愁いの気持ちでいるところに、春雨が降り始め、今日もふりしきる小雨の音を聞いているしかない。

雨後卻斜陽,杏花零落香。
雨がやむころには、傾いた日差しが斜めに射しこん照りかえし、この雨で杏の花が一面に散り落ち、良いにおいをあたりにただよわせる。
無言勻睡臉,枕上屏山掩。
誰にも遭わず、一言も言わないで、日暮れになり、寝むけ眼の顔に夜のお化粧をととのえる。妃嬪が山の様なシルエットの寝姿で横たわり、今日も屏風に画かれた山とで連山のように動かない。
時節欲黃昏,無聊獨倚門。
また今年の春も過ぎて、時も季節も、妃嬪もまた歳を重ねる。ただひとりで退屈で園内をそぞろ歩き、門にもたれて、あの方のお越しを待ちわびるのである。

菩薩蠻十四首 其十一
南園は地に滿つ輕絮堆るを,愁 清明の雨一霎するを聞く。
雨後 卻て斜陽なり,杏花 零落して香る。
言無くて睡臉を勻し,枕上に屏山掩う。
時節 黃昏にならんと欲す,無聊 獨り門に倚る。


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『菩薩蠻十四首 其十一』 現代語訳と訳註
(
本文
菩薩蠻十四首 其十一

南園滿地堆輕絮,愁聞一霎清明雨。
雨後卻斜陽,杏花零落香。
無言勻睡臉,枕上屏山掩。
時節欲黃昏,無聊獨倚門。


(下し文)
南園は地に滿つ輕絮堆るを,愁 清明の雨一霎するを聞く。
雨後 卻て斜陽なり,杏花 零落して香る。
言無くて睡臉を勻し,枕上に屏山掩う。
時節 黃昏にならんと欲す,無聊 獨り門に倚る。


(現代語訳)
百数十名いる妃嬪は、一度寵愛を失えば二度とちょうあいをうけることはなく、覚悟して生きていくとしながらもやる事は無いと詠う

ことしも春の盛りを過ぎて行く、宮殿の南園には柳絮が、地面いっぱいに雪のようにつもる。そこに清明節というのに愁いの気持ちでいるところに、春雨が降り始め、今日もふりしきる小雨の音を聞いているしかない。
雨がやむころには、傾いた日差しが斜めに射しこん照りかえし、この雨で杏の花が一面に散り落ち、良いにおいをあたりにただよわせる。
誰にも遭わず、一言も言わないで、日暮れになり、寝むけ眼の顔に夜のお化粧をととのえる。妃嬪が山の様なシルエットの寝姿で横たわり、今日も屏風に画かれた山とで連山のように動かない。
また今年の春も過ぎて、時も季節も、妃嬪もまた歳を重ねる。ただひとりで退屈で園内をそぞろ歩き、門にもたれて、あの方のお越しを待ちわびるのである。


(訳注)

菩薩蠻十四首 其十一
百数十名いる妃嬪は、一度寵愛を失えば二度とちょうあいをうけることはなく、覚悟して生きていくとしながらもやる事は無いと詠う

127.  菩薩蠻十四首 其十一【解説】 去年の清明節には咲く春とともに寵愛をうけたのに、飛び積もった柳絮の上に雨が降り、杏の花もあめにぬれ落ちてゆく、妃嬪はこれからずっと一人で生きてゆく妃嬪の情を詠う。

 

清明の時節、独り無聊をかこつ妃嬪。

前段は、雨音に聞き入っているうちにいつしか眠りに入り、目覚めてみると既に雨は上がり日は西に傾き、雨に杏の花が散り落ちて、春のたけてゆくさまを述べる。傾く日や散り落ちる花には、彼女の愁いが託されている。

後段に述べる広げたままの屏風も迫る夕闇も、主人公の閉ざされた暗い心情を反映している。また、無聊なままに門口に身を寄せて佇むのは、待っても無駄とは分かっていても、ひょっとしたら愛するお方が訪ねて来てくれるのではないかという儚い期待からのもので、女の微細な心情が見事に描写されている。百数十名いる妃嬪は、一度寵愛を失えば二度とはない。

 

唐の教坊の曲で花間集には四十一首所収、溫庭筠の菩薩蠻は十四首、双調 四十四字。前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段四句二仄韻に平韻で、❼❼⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

南園滿地堆輕,愁聞一霎清明
雨後卻斜,杏花零落
無言勻睡
,枕上屏山
時節欲黃
,無聊獨倚

  
  
  
  

 

 

南園滿地堆輕絮,愁聞一霎清明雨。

ことしも春の盛りを過ぎて行く、宮殿の南園には柳絮が、地面いっぱいに雪のようにつもる。そこに清明節というのに愁いの気持ちでいるところに、春雨が降り始め、今日もふりしきる小雨の音を聞いているしかない。
128. 南園 特定の庭園をさすのではないであろうが長安の南の曲江であるか、妃嬪の住まいする南側の庭ということになる宮殿邸宅の正門のある方向である。。
・絮 柳絮。(1)白い綿毛をもった柳の種子。また、それが雪のように散るさま。[季]春。 (2)雪の形容。
129.
 一霎 しばらくの時間。
130.
 清明 二十四節気の一。冬至ののち百五日、春分から十五日目。陽暦の四月五、六日ごろ。


雨後卻斜陽,杏花零落香。
雨がやむころには、傾いた日差しが斜めに射しこん照りかえし、この雨で杏の花が一面に散り落ち、良いにおいをあたりにただよわせる。
131. 雨後卻斜陽 妃嬪の人生を示す。
132.
 零落 ここは杏花の散ってゆくさま。何年か前のこの季節から女のところへ来なくなったもの。


無言勻睡臉,枕上屏山掩。
誰にも遭わず、一言も言わないで、日暮れになり、寝むけ眼の顔に夜のお化粧をととのえる。妃嬪が山の様なシルエットの寝姿で横たわり、今日も屏風に画かれた山とで連山のように動かない。
133. 屏山 妓女の横向きの寝姿をいう。作者はこの二句にエロチックなことを連想させることを意図している。


時節欲黃昏,無聊獨倚門。
また今年の春も過ぎて、時も季節も、妃嬪もまた歳を重ねる。ただひとりで退屈で園内をそぞろ歩き、門にもたれて、あの方のお越しを待ちわびるのである。
134. 時節欲黃昏 時節の変わり、妓女の年齢の変化、若さ、新鮮さのなくなってきていることを表現する。

135. 無聊【ぶりょう】 退屈なこと。心が楽しまないこと。気が晴れないこと。また、そのさま。むりょう。「―

【訳】 南の苑に柳の繁の敷き積みて、に傾き、香しき杏の花の散り落ちる。

愁し、黙皐つし っ整 しはし聞く清明の雨の音。雨の上がれば口は既に西

う寝覚めの血、枕辺に屏風広がり、夕闇の迫る頃、昧きなく門口に独り身を寄す。

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花間集 温庭筠 《菩薩蠻十四首 【字解集】》  
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