花間集 訳注解説 巻一10 (15)回目温庭筠 《菩薩蠻十四首 其十》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1

花間集 巻一10 温庭筠 《菩薩蠻十四首 其十》 

        
 2016年11月15日の紀頌之5つの校注Blog 
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唐の時、女性論(9長安の妓女 の4

 教坊籍に入らない妓女は官府の統制下になかったので、客から身請けされ堅気となって嫁すことができた。落籍の費用は地位によって異なっており、先に述べた王福娘の請け値は。一、二百金〃であった。これはだいたい中等の値段であり、妓女の標準の値段であった。唐代の小説『李娃伝』の主人公李娃は堅気になろうとして、二十年間の衣食代を白分の貯えた金の中から仮母に返し、身請けされた。この金額は決して少なくはなかったはずである。こうしたことは現実にはそう多いことではなかったであろう。なぜなら、かりに名高い妓女でも普通はこれほど多くのへそくりをエ面することは難しかったからである。身請けの大部分は客が見初めたものであって、彼女たちの意志ではどうすることもできなかった。しかし、長安の妓女は総じて地方官妓に比べるといくらか主体性を持っていた。たとえば、王福娘は挙子(科拳受験生)の孫渠を見初め、彼に落籍を頼んだ。また、睦州刺史の柳斉物は名妓の嬌陳を好きになった。彼女はそれに応えて「もし科挙に合格して錦帳三十枚をくださるなら、一生お仕えいたします」と答えた。柳斉物は果たして錦帳を数通りそろえて彼女を迎えにきたので、彼女は柳家に嫁いだ(『因話録』巻一)。何はともあれ、無理に落籍されたり贈答の具に供されたりするのに比べたらずっとマシであった。

 

 以上が長安に生きる妓女のおよその生活状態であるが、東都洛陽や揚州など大都市の妓女の生活も、長安により近かったようである。揚州は娼妓の都市としてたいへん有名なところであり、ひとたび夜になると、「妓楼の上に、常に赤い絹の被いで包んだ夜燈が無数にともされ空中に輝いた。九里三十歩の広さの街は、真珠、栽翠などさまざまな飾りで満ち溢れ、はるか遠い仙境のようだった」(『太平広記』巻二七三)という。この繁華の情景は妓館の多さ、遊廓の繁栄ぶりをよく物語っている。ここは長安の平康里とひじーっによく似ており、妓女たちの生活も長安とほぼ同じだったと思われる。

 

 

9.温庭筠

菩薩蠻十四首 其十
若耶渓の西施が見初められた出会いのように寵愛を受けたが、離宮に、避暑地に行くことは、別の妃嬪の所に行くことでお越しになることはないと覚悟して生きていくと詠う

滿宮明月梨花白,故人萬裏關山隔。
後宮の庭に月は明るく照らし、梨の花がまっ白に咲き満ちている。あのお方はお越しにならないのは、まるでとおいとおい国境の山のかなたに行ってしまったままかえってこないことと同じである。(離宮に行く、避暑地に行くこと、別の妃嬪の所に行く)
金雁一雙飛,淚痕沾繡衣。
季節は廻って金星が流れて空の上をつがいの雁が渡ってゆく、避暑地からお帰りになっているはずなのに、妃嬪の宮殿の閨にお渡りがなく、ながれる涙は刺繍の衣服をうるおしている。
小園芳草綠,家住越溪曲。
又、季節が廻り、宮殿の中庭の園にはもう春の草がみどりに萌えでている。そう、妃嬪も見初められたあの時は、むかし越の国の美人西施が見初められた若耶渓の「詞曲」のように出会があって、寵愛を受けたという。
楊柳色依依,燕歸君不歸。
又春が来て、男楊と女柳の枝がなよなよと揺れるきせつとなったけれど、若々しくそしてなまめかしい体には春は来ない。そして、初夏がおとずれて、燕には愛の巢にヒナが待っている。愛する君は新しい妃嬪のもとに行っていて、もうここにはお越しにならないと覚悟して生きていくしかない。
(菩薩蠻十四首 其の十)

宮に滿つ月明り 梨花の白,故人 萬裏 關山の隔。
金雁 一雙飛,淚痕 繡衣に沾う。
小園 芳草の綠,家住 越溪の曲。
楊柳 色 依依なり,燕歸 君 歸らず。




『菩薩蠻十四首 其の十』現代語訳と訳註
(
本文)
滿宮明月梨花白,故人萬裏關山隔。
金雁一雙飛,淚痕沾繡衣。
小園芳草綠,家住越溪曲。
楊柳色依依,燕歸君不歸。


(下し文)
(菩薩蠻十四首 其の十)

宮に滿つ月明り 梨花の白,故人 萬裏 關山の隔。
金雁 一雙飛,淚痕 繡衣に沾う。
小園 芳草の綠,家住 越溪の曲。
楊柳 色 依依なり,燕歸 君 歸らず。


(現代語訳)
若耶渓の西施が見初められた出会いのように寵愛を受けたが、離宮に、避暑地に行くことは、別の妃嬪の所に行くことでお越しになることはないと覚悟して生きていくと詠う

後宮の庭に月は明るく照らし、梨の花がまっ白に咲き満ちている。あのお方はお越しにならないのは、まるでとおいとおい国境の山のかなたに行ってしまったままかえってこないことと同じである。(離宮に行く、避暑地に行くこと、別の妃嬪の所に行く)
季節は廻って金星が流れて空の上をつがいの雁が渡ってゆく、避暑地からお帰りになっているはずなのに、妃嬪の宮殿の閨にお渡りがなく、ながれる涙は刺繍の衣服をうるおしている。
又、季節が廻り、宮殿の中庭の園にはもう春の草がみどりに萌えでている。そう、妃嬪も見初められたあの時は、むかし越の国の美人西施が見初められた若耶渓の「詞曲」のように出会があって、寵愛を受けたという。
又春が来て、男楊と女柳の枝がなよなよと揺れるきせつとなったけれど、若々しくそしてなまめかしい体には春は来ない。そして、初夏がおとずれて、燕には愛の巢にヒナが待っている。愛する君は新しい妃嬪のもとに行っていて、もうここにはお越しにならないと覚悟して生きていくしかない。


 (訳注)

菩薩蠻十四首 其十

若耶渓の西施が見初められた出会いのように寵愛を受けたが、離宮に、避暑地に行くことは、別の妃嬪の所に行くことでお越しになることはないと覚悟して生きていくと詠う

120.  菩薩蠻十四首 其十【解説】 梨の花の咲く春に寵愛をうけ、避暑に行かれるのを見送ったきり、また、春が来ても、初夏を迎えてもお渡りになる事は無かった妃嬪の情を詠う。

前段は、この素晴らしい春の夜を独り過ごさねはならぬ恨みを語り、金の雁の刺繍も我が流す涙で濡れている。

後段第二句で、妃嬪の宮殿が、越の美女西施が紗を洗ったという川の入江にあると言っているのは、この妃嬪が西施のような美女であることを表現する。そして、今年もまた燕は帰って来たのに愛するお方は妃嬪の元には帰って来ない。別離の情・子作りを詠う詞に燕がよく描かれること、本作にも当てはまる。

唐の教坊の曲で花間集には四十一首所収、溫庭筠の菩薩蠻は十四首、双調 四十四字。前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段四句二仄韻に平韻で、❼❼⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

滿宮明月梨花  故人萬裏關山
金雁一雙  淚痕沾繡
小園芳草  家住越溪
楊柳色依  燕歸君不

  
  
  
  

 

滿宮明月梨花白,故人萬裏關山隔。
後宮の庭に月は明るく照らし、梨の花がまっ白に咲き満ちている。あのお方はお越しにならないのは、まるでとおいとおい国境の山のかなたに行ってしまったままかえってこないことと同じである。(離宮に行く、避暑地に行くこと、別の妃嬪の所に行く)
121. 滿宮明月梨花白 宮は王者の官室をいう。この場合妃嬪の詩である。この句は、妃嬪が寵愛を受けていたことを表現するものである。百名を超える妃賓の中には、全く寵愛を受けずに過ごす者もいた。寵愛を受ける間に子供ができることが、妃嬪のその後の人生を帰るのである。王宮に限らず、単に満楼というのと変わらないという説もあるが、この語はそんなアバウトな感じでは使えない語である。温庭筠の舞衣曲「不逐秦王巻象株、満楼明月梨花白」。とは異なる。
122.
 關山 辺境の塞・関所をいう。杜甫『洗兵行(洗兵馬)』「三年笛裡關山月,萬國兵前草木風。」
洗兵行 #1 杜甫詩kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ992 杜甫特集700- 295杜甫『登岳陽樓』「昔聞洞庭水,今上岳陽樓。呉楚東南坼,乾坤日夜浮。親朋無一字,老病有孤舟。戎馬關山北,憑軒涕泗流。」、李白31 『関山月』「明月出天山、蒼茫雲海間。長風幾萬里、吹度玉門關。漢下白登道、胡窺青海灣。由來征戰地、不見有人還。戍客望邊色、思歸多苦顏。高樓當此夜、歎息未應閑。」高適『塞上聞吹笛』「借問梅花何處落,風吹一夜滿關山。」とある。関所となるべき要害の山。また、ふるさとの四方をとりまく山。故郷。などの意味がある。高適の詩(2) 塞上聞吹笛  田家春望 (1)除夜作

金雁一雙飛,淚痕沾繡衣。
季節は廻って金星が流れて空の上をつがいの雁が渡ってゆく、避暑地からお帰りになっているはずなのに、妃嬪の宮殿の閨にお渡りがなく、ながれる涙は刺繍の衣服をうるおしている。
123金雁 金星が流れて秋が来て雁が帰る季節になったという意。秋は五行で金に配せられる。雁は書信を伝える。天子は、季節により、避暑地に向い、離宮に、あるいは温泉宮にいくので、燕、雁、浮雲、等に喩えて詠われたのである。あくまで、酒の席での詩である。
124.
 涙痕 なみだのながれたあと。単になみだをいうときもある。


小園芳草綠,家住越溪曲。
又、季節が廻り、宮殿の中庭の園にはもう春の草がみどりに萌えでている。そう、妃嬪も見初められたあの時は、むかし越の国の美人西施が見初められた若耶渓の「詞曲」のように出会があって、寵愛を受けたという。
125. 越溪曲 越溪は若耶渓。若耶渓は会稽の南から北流して鏡湖に流れ入る。浙江省紹興県南にあり、昔、西施が素足を洗ったところ。ここは美女を西施に比喩していう。李白越女詞五首越女詞 五首 其四淥水曲  李白 1110  採蓮曲(この採連曲のブログで西施について解説している。)。この地方は美人の多い子で有名。素足の女は、楚の国の王を籠絡した女性西施が其ふっくらとした艶的の魅力により語の句に警告させその出発殿のすあしのおんなであったことから、そのエピソードを歌にされたもの。家住は晏幾道の清平楽詞など、詩詞によく見られることば。
晏幾道(清平樂)蓮開欲遍。
一夜秋聲轉。殘綠斷紅香片片。長是西風堪怨。莫愁家住溪邊。采蓮心事年年。誰管水流花謝,月明昨夜蘭船。


楊柳色依依,燕歸君不歸。
又春が来て、男楊と女柳の枝がなよなよと揺れるきせつとなったけれど、若々しくそしてなまめかしい体には春は来ない。そして、初夏がおとずれて、燕には愛の巢にヒナが待っている。愛する君は新しい妃嬪のもとに行っていて、もうここにはお越しにならないと覚悟して生きていくしかない。
126. 楊柳句 男楊と女柳の枝がなよなよと揺れること。詩経采薇に「楊柳依依」とある。依依は柳の枝のしなやかなさまをいう。

 

 

花間集 温庭筠 《菩薩蠻十四首 【字解集】》 


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