花間集 訳注解説(139)回目 韋莊二十五首《巻三-23更漏子一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8402

 韋莊《巻三-23更漏子一首》

 

2017324

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韓愈 哲学・儒学「五原」

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杜甫詩(1)736~751年  53

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杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

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杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

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杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

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(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

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花間集 訳注解説(139)回目 韋莊二十五首《巻三-23更漏子一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8402

(寵愛を失った妃嬪が夜の時間経過の気にする:秋の夜長に時を告げる、女の侘しさを詠う。)

献上するために錦を織りあげる作業をしていたら、鐘鼓の響きが寒々ときこえてくる、気が付けば、樓閣の一角で機織りの場所だけの燈だけになってあたりは暗くなっている、月は明かるく庭を照らし、擣衣の砧の作業も済んだ、銅張りの井戸端を照らしている。後宮の奥庭に閉ざされ、その離れの小樓からのわずかな空、その庭の花が散ってしまって、晩春の細雨の露に濡れ紅は香しく鮮やかに見える。池の土手に煙る柳は重く垂れ、春の霞霧も淡くなって季節の変わりを感じさせるようになり、池の向うの高殿の水辺の窓に灯火が水面に影を落として、夏の風が通ってゆく。期待することは何もなく、ただ戸口に身を寄せてみる、楽しいことなどなにもないから着物は涙でいつも濡れている。それでも、寵愛を受けるために待っている。「郎不歸」もう寵愛を受ける事は無いのだろう。

 

 

 

 

 

花間集 巻三

 

 

 

 

 

更漏子.

鐘鼓寒,樓閣暝,月照古銅金井。深院閉,小樓空,落花香露紅。

煙柳重,春霧薄,燈背水窗高閣。閑倚,暗沾衣,待郎郎不歸。

 

 

 

 

 

 

 

 

(改訂版) 花間集 教坊曲『更漏子』十六首

 

 

作者

初句7字

 

 

溫庭筠

巻一15

更漏子六首 其一

柳絲長,春雨細,

 

 

巻一16

更漏子六首 其二 

星斗稀,鐘鼓歇,

 

 

巻一17

更漏子六首 其三

金雀釵,紅粉面,

 

 

巻一18

更漏子六首 其四

相見稀,相憶久,

 

 

巻一19

更漏子六首 其五

背江樓,臨海月,

 

 

巻一20

更漏子六首 其六

玉鑪香,紅蠟淚,

 

 

韋相莊

巻三23

更漏子一首*

鐘鼓寒,樓閣暝

 

 

牛嶠

巻四11

更漏子三首 其一*

星漸稀,漏頻轉

 

 

巻四12

更漏子三首 其二*

南浦情,紅粉淚

 

 

巻四13

更漏子三首 其三* 

春夜闌,更漏促

 

 

毛文錫

巻五13

更漏子一首 *

春夜闌,春恨切

 

 

巻七37

更漏子一首 *

舊歡,新悵望,

 

 

孫光憲

巻八22

更漏子二首其一*

聽寒更,聞遠鴈,

 

 

巻八23

更漏子二首其二*

今夜期,來日別,

 

 

毛熙震

巻九43

更漏子二首其一*

秋色清,河影澹

 

 

巻九44

更漏子二首其二*

煙月寒,秋夜靜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲《更漏子一首》韋莊

 

 

花間集 訳注解説 巻三-23更漏子一首

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8402

 

 

白居易に「繚綾」(呉越で作られた花柄模様の最高級の錦)「念女工之勞」と題する詩がある。

綾繚綾何所似?不似羅綃與紈綺。

應似天台山上明月前,四十五尺瀑布泉。

中有文章又奇,地鋪白煙花簇雪。

織者何人衣者誰?越溪寒女漢宮

去年中使宣口敕,天上取樣人間織。

織為雲外秋雁行,染作江南春水色。

廣裁衫袖長製裙,金鬥熨波刀剪紋。

異彩奇文相隱映,轉側看花花不定。

昭陽舞人恩正深,春衣一對千金。

汗沾粉汙不再著,曳土踏泥無惜心。

繚綾織成費功績,莫比尋常繒與帛。

絲細繰多女手疼,紮紮千聲不盈尺。

昭陽殿裏歌舞人,若見織時應也惜。

 

この繚綾は何という素晴らしい、天然の技をも凌ぐ、精美で色鮮やかな織物であったことか。

それは、われわれが今でも見ることのできるひじょうに美しい唐代の多くの織物と同じょうに、まさにこの時代の無名の「越渓の寒女」の手から生れた。すばらしい技能をもっていた女職人たちは、心血を注ぎ技術の限りを尽して、紡織1芸史と技術史の上に重要な一頁を飾ったのである。しかし、その名前事績も人に知られることなく、われわれはただこれらの作品の中から、当代の女職人たちの聡明な才知と高度な技芸を味わう以外にない。

紡織、染色、刺繍などの工芸技術の方面で、新しい創造をし、絶妙な技術を発揮した女性はいたが、その内の何人かが偶然の原因でわずかばかりの記録を残したにすぎなかった。玄宗の柳婕妤の妹は生れつき手が器用で頭もよく、鏤板(板木)に様々な模様を彫って布の上に捺染する新しい染織の技法を発明した。技術は高く、染めた織物はたいへん精巧で美しかった。彼女はかつて自分の作品を王皇后に献上したことがあったが、玄宗はそれを見てたいそう喜び、宮中でそれをまねて作るよう命じた。最初、この技術を宮廷外に伝えることは禁止されたが、後しだいに民間にも伝わり、一般庶民もこの柳氏の染織法で染めた織物から作った衣服を着るようになった(『唐語林』巻四)。

永貞年間(八〇五年)、南海(広東省沿海一帯)から宮中に一人の「奇女子」が献上されてきた。名を盧眉娘といい、年はわずか十四歳であったが、その巧みな技芸は他に並ぶものがなかった。彼女は長さ一尺の絹布に『法華経』七巻すべてを刺繍することができた。その文字は粟粒のように小さいが、点も画もはっきりしており、髪の毛のように細い文字であった。さらにまた、彼女は傘のような蓋いである「飛仙蓋」も作った。これは一束の絹糸を三段に分け五色に染め、五重の傘の蓋を作るのである。その上面には、伝説上の仙人の島である十洲三島、天人仙女、御殿、麒麟、鳳凰などの模様が描かれていたが、さらに千人に上る子供の像も刺繍されていた。この蓋は幅が一丈もあったが、量ってみると重さは三両にも満たなかったという(『太平広記』巻六六)。このような高度で精妙な技能をもっていたのだから、まさに「奇女」ということができよう。

もう一人、馬雷五という技が巧みな少女がいた。彼女は幼い時から聡明で手先もたいへん器用で、およそ彼女が織り刺繍したものは、誰からもこの世の物と息われないと常に絶讃された。彼女の叔母は柳宗元の姫妾であった。馬雷五がわずか十五歳で病死した時、柳宗元は特にこの手芸に長じた薄命の少女のために墓誌銘を書いた(『全唐文』巻五八九、柳宗元「馬室女雷五葬志」)。彼女は、唐代に無数にいた手芸に巧みな女性の一人に過ぎなかったが、大文学者のおかげで幸運にも後世にその名が伝わったのである。

中国古来の「男耕女織」という生産方式は、女性を制約し、彼女たちがその他の生産活動、科学技術の方面で知恵と才能を発揮するのを不可能にした。

高邁かつ深遠な学術の世界は、古来女性が足を踏み入れ難いところであった。それで唐代においては、哲学や学術の世界で書物を読みあさって造詣の深かった女性は一人か二人しか生れなかった。

一人はすでに文学の方面で言及した才女牛応貞である。彼女は博識多才で、十三歳でもう儒教経典、諸子百家、歴史書など数百巻、仏教経典二百巻を朗読できた。彼女は、「学問は、六芸(詩・書・礼・楽・易・春秋の六つの経書)全般にわたり、文章は諸子百家を兼ね、道家の秘言を頣い、釈部(仏教)の幽旨を采る」といわれ、儒仏道の三教に通じないところは無かった。彼女はまた夢の中で古代の哲学者の王弼、鄭玄、王衍らと名理(名と本質)を論じ、文章について語り合った。彼女の有名な著作「魍魎 影に問う賦」は、文学作品であると同時に哲学書でもあった。この作品は『荘子』の魍魎(霊魂)が影を責める話に基づいて、霊魂と影の問答に仮託して深遠な哲理を追究したものであり、女性が哲学を論じた、じつに稀な著作である(宋若昭『牛応貞伝』)。

 

 

 

(改訂版)-45韋荘123《巻3-23 更漏子一首》 

更漏子一首

(寵愛を失った妃嬪が夜の時間経過の気にする:秋の夜長に時を告げる、女の侘しさを詠う。)

鐘鼓寒,樓閣暝,月照古銅金井。

献上するために錦を織りあげる作業をしていたら、鐘鼓の響きが寒々ときこえてくる、気が付けば、樓閣の一角で機織りの場所だけの燈だけになってあたりは暗くなっている、月は明かるく庭を照らし、擣衣の砧の作業も済んだ、銅張りの井戸端を照らしている。

深院閉,小樓空,落花香露紅。

後宮の奥庭に閉ざされ、その離れの小樓からのわずかな空、その庭の花が散ってしまって、晩春の細雨の露に濡れ紅は香しく鮮やかに見える。

煙柳重,春霧薄,燈背水窗高閣。

池の土手に煙る柳は重く垂れ、春の霞霧も淡くなって季節の変わりを感じさせるようになり、池の向うの高殿の水辺の窓に灯火が水面に影を落として、夏の風が通ってゆく。

閑倚,暗沾衣,待郎郎不歸。

期待することは何もなく、ただ戸口に身を寄せてみる、楽しいことなどなにもないから着物は涙でいつも濡れている。それでも、寵愛を受けるために待っている。「郎不歸」もう寵愛を受ける事は無いのだろう。

 


(改訂版)-45韋荘123《巻3-23 更漏子一首》
『更漏子』 現代語訳と訳註

(本文)

更漏子.

鐘鼓寒,樓閣暝,月照古銅金井。

深院閉,小樓空,落花香露紅。

煙柳重,春霧薄,燈背水窗高閣。

閑倚,暗沾衣,待郎郎不歸。

 

 

(下し文)

更漏子

鐘鼓【しょうこ】寒く,樓閣 暝【くら】く,月は古銅【こどう】の金井【きんせい】を照らす。

深院の閉,小樓の空,落花 香露の紅。

煙柳 重く,春霧 薄く,燈背に、水窓の高閣。

閑【しず】かにに倚り,暗【ひそ】かに衣を沾【ぬ】らし,郎を待つも 郎は帰らず。

 

(現代語訳) (改訂版)-45韋荘123《巻3-23 更漏子一首》

(寵愛を失った妃嬪が夜の時間経過の気にする:秋の夜長に時を告げる、女の侘しさを詠う。)

献上するために錦を織りあげる作業をしていたら、鐘鼓の響きが寒々ときこえてくる、気が付けば、樓閣の一角で機織りの場所だけの燈だけになってあたりは暗くなっている、月は明かるく庭を照らし、擣衣の砧の作業も済んだ、銅張りの井戸端を照らしている。

後宮の奥庭に閉ざされ、その離れの小樓からのわずかな空、その庭の花が散ってしまって、晩春の細雨の露に濡れ紅は香しく鮮やかに見える。

池の土手に煙る柳は重く垂れ、春の霞霧も淡くなって季節の変わりを感じさせるようになり、池の向うの高殿の水辺の窓に灯火が水面に影を落として、夏の風が通ってゆく。

期待することは何もなく、ただ戸口に身を寄せてみる、楽しいことなどなにもないから着物は涙でいつも濡れている。それでも、寵愛を受けるために待っている。「郎不歸」もう寵愛を受ける事は無いのだろう。

 

(訳注) (改訂版)-45韋荘123《巻3-23 更漏子一首》

更漏子

1.(寵愛を失った妃嬪が夜の時間経過の気にする:秋の夜長に時を告げる、女の侘しさを詠う。)

2. 【解説】更は五更、夕方から、夜明けまで時を告げることを示す。詞の意味から初三句/中六句/終三句となる。寵愛を失った妃嬪が夜の時間経過の気にするいがいにすることはない。特に秋の夜長は、待ち侘びる夜が長い。初めの三句は、寵愛を失っても、秋には砧を打ち、夜なべ仕事で刺繍か、機織りをして、暇をつぶした。すべて寵愛を取り戻そうとする一心からである。中の六句は。次の春が来て、更に次の春が来て夏のすぎる。終わり三句は、もう全く何もする気にならないただ涕で衣はいつも濡れている。

秋の語 井戸端 砧 擣衣 落花 露 霜 月  鐘鼓 角笛 胡笛

春・晩春の語 落花 香露紅 ,春霧薄

初夏・夏の語 煙柳重 燈背水窗 

3. 【構成】《花間集》には韋荘の作が一首収められている。双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句二仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/3➌➏3③⑤の詞形をとる。

韋荘123《巻3-23 更漏子一首》 

鐘鼓寒,樓閣,月照古銅金

深院閉,小樓,落花香露

煙柳重,春霧,燈背水窗高

閑倚,暗沾,待郎郎不


  

鐘鼓寒,樓閣暝,月照古銅金井。

献上するために錦を織りあげる作業をしていたら、鐘鼓の響きが寒々ときこえてくる、気が付けば、樓閣の一角で機織りの場所だけの燈だけになってあたりは暗くなっている、月は明かるく庭を照らし、擣衣の砧の作業も済んだ、銅張りの井戸端を照らしている。

4. ・鍾鼓 時を告げる鐘や太鼓。後宮の妃嬪・宮女の部屋に聞こえてくる。織姫と考えられる。寒 ただ寒いではなく、秋の夜、鐘が響いて寂しさの中での寒さ。「越渓の寒女」をイメージさせる語である。

5. ・樓閣暝 蝋燭の光が、織姫の旗のまわりだけを照らしている、外の御殿のように多くの燭灯をともしていないことをいう。

6. ・古銅 屋根や水回りを腐食を防ぐために銅板を張ってあることをいう。新しいうちは、金色に光るが、磨いていないか、露天状態であることをいう。

7. ・金井 井戸の井桁の木枠に腐食を防ぐために鋼板を張った井戸。また井戸の美称。

 

深院閉,小樓空,落花香露紅。

後宮の奥庭に閉ざされ、その離れの小樓からのわずかな空、その庭の花が散ってしまって、晩春の細雨の露に濡れ紅は香しく鮮やかに見える。

8. ・深院閉 古代女性は、いろんなことをさせてはもらえず、一つの仕事を突き詰めてすることがっ美徳とされていたから、幽閉状態が当たり前である。

9. ・小樓空 その幽閉状態であるから、廣い空ではない限られた場所からの空出ること。

10. ・落花香露紅 地面に散り落ちた紅い花に、残った花に晩春の春雨に濡れて香りを放っていること。この三句から季節は晩春に変わり初夏に変わる。

 

煙柳重,春霧薄,燈背水窗高閣。

池の土手に煙る柳は重く垂れ、春の霞霧も淡くなって季節の変わりを感じさせるようになり、池の向うの高殿の水辺の窓に灯火が水面に影を落として、夏の風が通ってゆく。

11. ・煙柳重 また次の春が来て盛春、柳の緑は色濃くなる。

12. ・春霧薄 春雨が降って初夏へと変わる。

13. ・水窓 池などの水辺に面した窓。夏の季節。

 

閑倚,暗沾衣,待郎郎不歸。

期待することは何もなく、ただ戸口に身を寄せてみる、楽しいことなどなにもないから着物は涙でいつも濡れている。それでも、寵愛を受けるために待っている。「郎不歸」もう寵愛を受ける事は無いのだろう。

14. ・閑倚 何もすることなく戸口に身を寄せる。人との接触がほとんどないから、せめて戸口に立って人の動きを感じる。

15. ・暗沾衣 心は暗く、楽しいことが全くないことをいう。しかし、こんなに何もしないでどうして生活ができるのか、単に男に捨てられた女、妓女、では生活はできない。男を待っていることができる妃賓という地位の者だけがそれができる。

16. ・待郎 阮郎、劉郎、檀郎・・・他の多くの女のもとへ行って帰ってこない男を待つ。長い時間待てる環境にあることをいう。

17. ・郎不歸 網でかき集めた女性であっても、その時期を過ぎれば、飼い殺しになってしまうことをいう。韋荘は蜀王王建に愛妾を奪われたので、その奪われた元の愛妾もしばらくたてば、寵愛を失っていることだろうと思った。

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