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 韋莊《巻三-10 天仙子五首其三》

 

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花間集 訳注解説  (125)回目韋莊二十五首《巻三-10天仙子五首其三》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8318

(天にある仙郷にいる人の詩。 其の三:孤独と退屈を紛らわす毎日である、時に秋の夜長を過す寵愛を失った日日のことを詠う。

秋も深まり、空は澄んで月の蟾蜍も嫦娥もあかるく、そして庭に置く霜は霜の花がさいているのか、月の明かりに照らされた花なのか見分けがつかない、大空を飛んで南に帰って行く大鳥が鳴聲があり、妃嬪の枕元には蟋蟀の声をきいている。錦の豪華な夜具の中に一人寝て、香が燃え尽きてもふたたび香を焚く事はさむいし、面倒なので動く気がしない。やがて蟋蟀も鳴きやみ、御殿の閨には寂しさと静けさが入り、庭の木の葉に風に吹かれて地面を揺れ動く音だけが聞える。たとえわずかの眠りでも、以前、寵愛を受けた愉しかった思い出を夢見たいと思うのに寝付けない。

 

 

 

 

 

花間集 巻三

 

 

 

 

 

天仙子五首其一

悵望前回夢裏期,看花不語苦尋思。

露桃花裏小腰肢,眉眼細,鬢雲垂,唯有多情宋玉知。

 

天仙子五首其二

深夜歸來長酩酊,扶入流蘇猶未醒。

醺醺酒氣麝蘭和,驚睡覺,笑呵呵,長道人生能幾何。

 

天仙子五首其三

蟾彩霜華夜不分,天外鴻聲枕上聞,繡衾香冷嬾重熏。

人寂寂,葉紛紛,才睡依前夢見君。

 

天仙子五首其四

夢覺雲屏依舊空,杜鵑聲咽隔簾櫳,玉郎薄倖去無蹤。

一日日,恨重重,淚界蓮腮兩線紅。

 

天仙子五首其五

金似衣裳玉似身,眼如秋水鬢如雲,霞裙月帔一羣羣。

來洞口,望煙分,劉阮不歸春日曛。

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『天仙子』九首

 

 

作者

初句7字

 

 

皇甫先輩松

0217

(改訂版)天仙子二首其一

晴野鷺鷥飛一隻

 

 

0218

(改訂版)天仙子二首其二

躑躅花開紅照水

 

 

韋相莊

0308

天仙子五首 其一 

悵望前回夢裏期,

 

 

0309

天仙子五首 其二

深夜歸來長酩酊,

 

 

0310

天仙子五首 其三

蟾彩霜華夜不分,

 

 

0311

天仙子五首 其四

夢覺雲屏依舊空,

 

 

0312

天仙子五首 其五

金似衣裳玉似身,

 

 

和學士凝(和凝)

0625

天仙子二首 其一

柳色披衫金縷鳳,

 

 

0626

天仙子二首 其二

洞口春紅飛蔌蔌,

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲《天仙子五首其三》韋莊

 

 

花間集 訳注解説 巻三-10天仙子五首其三

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8318

 

 

韋荘108《巻3-08 天仙子五首 其一》

天仙子五首其一

(天にある仙郷にいる人の詩。 其の一:去年の春の行楽で美男子と楽しく過ごし、その後も、逢瀬を約束したのに、それっきりになり、今年も行楽の季節となり、同じように、貴族の遊侠好色男に弄ばれる若い女が多いことだろうと詠う。)

悵望前回夢裏期,看花不語苦尋思。

前回の逢瀬で約束した次の逢瀬は約束を守ってもらえず今では、うらむ気持ちをもってこの夢の中で逢瀬を見る事は恨み痛んで、後宮を出て行楽を楽しんだ方を望む。そこには春の花を見るのであり、観賞しても語りかけるきにもならないし、尋ねることも、思いをうちあけることも苦しい。

露桃花裏小腰肢,眉眼細,鬢雲垂,唯有多情宋玉知

なぜなら、そこには、桃の花は露に濡れ、花は小さい細い枝に咲いていて、若い美人と美男子が行楽していて、美人は雲型の鬢を垂らして艶めかしい。そしてそこには、春に起きた好色の気持ちの者ばかりがいて、「宋玉」のように、好色男だということは分かっていても流されてしまうというものだ。

(天仙子【てんせんし】五首 其の一)

惆望【ちょうぼう】す 前回 夢裏の期を、花を看るも語らず 尋ねること思うことを苦しむを。

桃を露し 花裏は小腰肢、眉眼は細やかなり、鬢雲は垂して、唯だ 多情有り 「宋玉の知」ことを。

 

天仙子五首其二

深夜歸來長酩酊,扶入流蘇猶未醒。

幔幕に流蘇の房が付いている高貴な宴席に、酔っていたから、高貴な婦人に助けられて入っていったのだが、しばらくたってもやっぱりまだ酔いがさめてはいない、結局、深夜になって帰って来た随分長い時間飲んだので、酩酊状態にあって、なかなか醒めない。

醺醺酒氣麝蘭和,驚睡覺,笑呵呵,長道人生能幾何。

酔えば酔うほどってにこにこしている状態は続いていて、それでもさらに酒を呑んで、酒のにおいに、蘭の香りや麝香の香りが和んでたのしむものである。少しうとうとして、驚いて眠りから覚める、次に大声で声高らかに笑い始めればよい。そして、もうながいこと言われてきた「人生百年、それがどれほどのものか。」だからいまのこの時を愉しまないでどうするのか。

(天仙子【てんせんし】 其の二)

深夜 歸り来たりて長く酩酊【めいてい】し、流蘇【りゅうそ】に扶けられて入るも 猶お未だ醒めず。

醺醺【くんくん】たる酒気、麝蘭【じゃらん】と和し、驚いて睡りより覚むれば、呵呵【かか】と笑い、長【さか】んに道【い】ふ「人生能く幾何ぞ」と。

 

 

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20. 三百年間も続いた大唐帝国は、まさに輝ける封建時代の盛世にへり、封建道徳も後世のように厳格で過酷な段階にまでは発展していなかったからである。封建支配者が人々の肉体と精神を禁縛する手段としての封建道徳は、もともと支配者の必要に従って一歩一歩発展してきたものである。支配者というものは、いつだって世も末になればなるほど、人々の頭脳、身体、七情六欲を、女性の足とともに取り締まる必要があると感じるようになり、封建道徳もまた彼らのこうした感覚が日ましに強まるにつれ、いよいよ厳格に、かつ周到になっていった。

 

七情六欲

『礼記』 の記載にある喜、怒、哀、催、愛、悪、欲の七情と、生、死、耳、目、口、鼻の六つから発する欲。

 

先秦時代(秦の始皇帝以前の時代)から唐代以前まで、どの時代にも常に女道徳を称揚する人がいたけれども、大体において支配者たちはまだそれほど切迫した危機感がなかったので、女性に対する束縛もそれほど厳重ではなく、彼女たちもまだ一定の地位と自由をもっていた。ただ宋代以降になると、支配者たちは種々の困難に遭遇し、自分に対して日ごとに自信を喪失したので、道徳家たちはそこで始めて女性に対するしつけを厳格にするようになった。明、清という封建時代の末期になると、封建道徳はますます厳格になり、完備して厳密になり、残酷になり、ついには女性を十八界の地獄の世界に投げ込むことになった。まさに封建社会の最盛期にあった唐朝は、非常に繁栄し強盛であったから、支配者たちは充分な自信と実力を持っており、人々の肉体と精神をさらに強く束縛する必要を感じなかったため、唐朝は各方面でかなり開明的、開放的な政策を実施したのである。

 

 

彼女たちはいつも外出して活動し、人前に顔をさらしたまま郊外、市街、娯楽場に遊びに行き、芝居やポロを見物した。毎年春には、男たちと一緒に風光明媚な景勝地に遊びに行き、思うぞんぶん楽しむことさえできた。「錦を集め花を潜めて 勝游を闘わせ、万人行く処 最も風流」(施肩吾「少婦遊寿詞」)、「三月三日 天気新なり、長安の水辺 麗人多し」(杜甫「麗人行」)などの詩句は、みな上流階級の男女が春に遊ぶさまを詠んだものである。

彼女たちは公然とあるいは単独で男たちと知り合い交際し、甚だしくは同席して談笑したり、一緒に酒を飲んだり、あるいは手紙のやりとりや詩詞の贈答をしたりして、貞節を疑われることも意に介さなかった。白居易の「琵琶行」という詩に出てくる、夫の帰りを待つ商人の妻は夜半に見知らぬ男たちと同船し、話をしたり琵琶を演奏しあったりしている。それで、宋代の文人洪遇は、慨嘆して「瓜田李下の疑い、唐人は譏らず」(『容斎三筆』巻六)といった。

瓜田李下の疑い、唐人はらず。「瓜田李下之疑, 唐人不譏也。」

「瓜田に履を入れず、李下(すももの木の下)に冠を正さず」 の格言に基づく、疑われやすい状況のたとえ。

宋洪邁《容齋三筆‧白公夜聞歌者》: “然鄂州所見, 亦一女子獨處, 夫不在焉。 瓜田李下之疑, 唐人不譏也。”

 

彼女たちは「胡服騎射」を好む気風があり、胡服戎装(北方民族の軍装)をしたり、男装したりすることを楽しみ、雄々しく馬を走らせ鞭を振い、「撃を露わにして〔馬を〕馳験せた」(『新唐書』車服志)。

またポロや狩猟などの活動に加わることもできた。

杜甫の《哀江頭》詩に「輦前才人帶弓箭,白馬嚼齧黄金勒。翻身向天仰射雲,一笑正墜雙飛翼。」(輦前の才人 弓箭【きゅうせん】を 帶び,白馬 嚼噛【しゃくげつ】す 黄金の勒【くつわ】。身を翻して天に向ひ 仰ぎて雲を射れば,一笑 正に堕つ 雙飛翼。)と描写されている。馬上で矢を射る女たちの何と雄々しき姿であることか。彼女たちは勇敢かつ大胆で、よく愛し、よく恨み、また、よく怒りよく罵り、古来女性に押しつけられてきた柔順、謙恭、忍耐などの「美徳」とはほとんど無縁のようだった。誰にも馴れない荒馬を前にして、武則天は公衆に言った。「私はこの馬を制することができる。それには三つの物が必要だ。一つめは鉄鞭、二つめは鉄樋(鉄杖、武器の一種)、三つめは短剣である。鉄鞭で撃っても服さなければ馬首を鉄樋でたたき、それでもなお服さなければ剣でその喉を断つ」(『資治通鑑』巻二〇六、則天后久視元年)と。この話は唐代の女性たちに特有の勇敢で、剛毅な性格をじつに生々と表わしている。

彼女たちは積極的に恋愛をし、貞節の観念は稀薄であった。未婚の娘が秘かに男と情を通じ、また既婚の婦人が別に愛人をつくることも少なくなかった。女帝(武則天)が一群の男寵(男妾)をもっていたのみならず、公主(皇女)、貴婦人から、はては皇后、妃嬢にさえよく愛人がいた。離婚、再婚もきわめて普通であり、唐朝公主の再婚や三度目の結婚もあたりまえで珍しいことではなかった。こうした風習に、後世の道学先生たちはしきりに首をふり嫌悪の情を示した。『西廟記』『人面桃花』『侍女離魂』『蘭橋遇仙』『柳毅伝書』等の、儒教道徳に反した恋愛物語が、どれも唐朝に誕生したことは、この常よい証拠である。

 

『唐六典』 の内官制度の規定によると、后妃たちにも職務が決められていた。妃嬪は皇后を補佐し、「坐して婦礼を論じ」、「内廷に在って万事を統御する」、六儀(後宮にある六つの官庁)は「九御(天子に奉侍する女官たち)に四徳(婦徳・婦言・婦容・婦功)を教え、傘下の婦人を率いて皇后の儀礼を讃え導く」、美人は「女官を率いて祭礼接客の事を修める」、才人は「宴会、寝所の世話を司り、糸枲のことを理め、その年の収穫を帝に献じる」等々。しかしながら、これらの仕事も大半は形式的なもので、なんら実際の労働ではなかった。形式的な「公職」以外で、妃嬪たちの生活の最も重要なことは、言うまでもなく皇帝の側に侍り、外出の御供をすることであった。彼女たち自身の私的な生活はと言えば、ただいろいろな娯楽、遊戯を思いついては日時をすごし、いかにして孤独と退屈をまざらわすかということに尽きる。「内庭の嬪妃は毎年春になると、宮中に三人、五人と集まり、戯れに金銭を投げ表裏を当てて遊んだ。これは孤独と苦悶の憂さを晴らすためであった」、「毎年秋になると、宮中の妃嬪たちは、美しい金製の小龍に蟋蟀を捉えて閉じ込め、夜枕辺に置いて、その鳴き声を聴いた」(王仁裕『開元天宝遺事』巻上)。これらが彼女たちの優閑無聊の生活と娯楽や気晴らしのちょっとした描写である。

 

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-32韋荘110《巻3-10 天仙子五首 其三》

天仙子五首其三

天にある仙郷にいる人の詩。 其の三:孤独と退屈を紛らわす毎日である、時に秋の夜長を過す寵愛を失った日日のことを詠う。

蟾彩霜華夜不分,天外鴻聲枕上聞,繡衾香冷嬾重熏。

秋も深まり、空は澄んで月の蟾蜍も嫦娥もあかるく、そして庭に置く霜は霜の花がさいているのか、月の明かりに照らされた花なのか見分けがつかない、大空を飛んで南に帰って行く大鳥が鳴聲があり、妃嬪の枕元には蟋蟀の声をきいている。錦の豪華な夜具の中に一人寝て、香が燃え尽きてもふたたび香を焚く事はさむいし、面倒なので動く気がしない。

人寂寂,葉紛紛,才睡依前夢見君。

やがて蟋蟀も鳴きやみ、御殿の閨には寂しさと静けさが入り、庭の木の葉に風に吹かれて地面を揺れ動く音だけが聞える。たとえわずかの眠りでも、以前、寵愛を受けた愉しかった思い出を夢見たいと思うのに寝付けない。

(天仙子【てんせんし】 其の三)

蟾は彩し 霜華【そうか】 夜 分たず、天外 鴻聾【こうせい】 枕上【ちんじょう】に聞き、綉衾【しゅうきん】 香 冷ゆるも、重ねて燻ずるに懶【ものう】し。

人 寂寂、葉 紛粉、纔睡【さんすい】 依前のこと 君を夢見ん。

 

 

-32韋荘110《巻3-10 天仙子五首 其三》 

《天仙子五首 其三》 現代語訳と訳註

(本文)

天仙子五首其三

蟾彩霜華夜不分,天外鴻聲枕上聞,繡衾香冷嬾重熏。

人寂寂,葉紛紛,睡依前夢見君。

 

(下し文)

(天仙子【てんせんし】 其の三)

蟾は彩し 霜華【そうか】 夜 分たず、天外 鴻聾【こうせい】 枕上【ちんじょう】に聞き、綉衾【しゅうきん】 香 冷ゆるも、重ねて燻ずるに懶【ものう】し。

人 寂寂、葉 紛粉、纔睡【さんすい】 依前のこと 君を夢見ん。

 

(現代語訳)

(天にある仙郷にいる人の詩。 其の三:孤独と退屈を紛らわす毎日である、時に秋の夜長を過す寵愛を失った日日のことを詠う。

秋も深まり、空は澄んで月の蟾蜍も嫦娥もあかるく、そして庭に置く霜は霜の花がさいているのか、月の明かりに照らされた花なのか見分けがつかない、大空を飛んで南に帰って行く大鳥が鳴聲があり、妃嬪の枕元には蟋蟀の声をきいている。錦の豪華な夜具の中に一人寝て、香が燃え尽きてもふたたび香を焚く事はさむいし、面倒なので動く気がしない。

やがて蟋蟀も鳴きやみ、御殿の閨には寂しさと静けさが入り、庭の木の葉に風に吹かれて地面を揺れ動く音だけが聞える。たとえわずかの眠りでも、以前、寵愛を受けた愉しかった思い出を夢見たいと思うのに寝付けない。

 

(訳注) (改訂版)-32韋荘110《巻3-10 天仙子五首 其三》

天仙子五首其二

21. (天にある仙郷にいる人の詩。 其の三:孤独と退屈を紛らわす毎日である、時に秋の夜長を過す寵愛を失った日日のことを詠う。

22. 【解説】王仁裕『開元天宝遺事』巻上によると、毎年秋になると、宮中の妃嬪たちは、美しい金製の小龍に蟋蟀を捉えて閉じ込め、夜枕辺に置いて、その鳴き声を聴いた」、そうしていると、南に帰る雁が空を飛んで行って見えなくなった。深夜を過ぎ、蟋蟀も鳴きやむと枯葉の音だけが明け方まで続く。寵愛を受けることの準備を常にしておくことは義務であっても、お香を焚き、部屋を暖めるため、炉に火を入れるのも億劫になってしまった。夢を見たくても眠れないから見る事も出来ないという究極の閑暇を詠うものである。

23. 【構成】『花間集』には韋莊の作が五首収められている。単調三十四字、六句五平韻で、⑦⑦⑦3③⑦の詞形をとる。

(改訂版)-30韋荘108《巻3-08 天仙子五首 其一

悵望前回夢裏  看花不語苦尋
露桃花裏小腰  眉眼細 鬢雲  唯有多情宋玉

  
  
   

(改訂版)-31韋荘109《巻3-09 天仙子五首 其二》単調三十四字、六句五仄韻で、❼❼❼3❸❼の詞形をとる。

深夜歸來長酩,扶入流蘇猶未

醺醺酒氣麝蘭,驚睡覺,笑呵,長道人生能幾

  

    

(改訂版)-32韋荘110《巻3-10 天仙子五首 其三》 単調三十四字、六句五平韻で、⑦⑦⑦3③⑦の詞形をとる。

蟾彩霜華夜不  天外鴻聲枕上 繡衾香冷嬾重

人寂寂 葉紛  才睡依前夢見

   

   

 

蟾彩霜華夜不分。天外鴻聾枕上聞。綉衾香冷懶重燻。

秋も深まり、空は澄んで月の蟾蜍も嫦娥もあかるく、そして庭に置く霜は霜の花がさいているのか、月の明かりに照らされた花なのか見分けがつかない、大空を飛んで南に帰って行く大鳥が鳴聲があり、妃嬪の枕元には蟋蟀の声をきいている。錦の豪華な夜具の中に一人寝て、香が燃え尽きてもふたたび香を焚く事はさむいし、面倒なので動く気がしない。

24. ・蟾 1動物名。 ヒキガエルのこと。2 《西王母(せいおうぼ)の秘薬を盗んだ姮娥(嫦娥)が月に逃げてヒキガエルになったという「後漢書」の伝説から》月の中にいるというヒキガエル。転じて、月のこと。

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月は女性の姿をいい、妓女、美人のこという。

25. ・綉衾 錦の豪華な夜具。

26. ・霜華 霜。白い美しさを花に喩えて云う。霜の結晶。

 

入寂寂、葉紛紛。纔睡依前夢見君。

やがて蟋蟀も鳴きやみ、御殿の閨には寂しさと静けさが入り、庭の木の葉に風に吹かれて地面を揺れ動く音だけが聞える。たとえわずかの眠りでも、以前、寵愛を受けた愉しかった思い出を夢見たいと思うのに寝付けない。

27. ・寂寂 さびしくしずかなさま。

28. ・紛紛 みだれるさま。ごたつくさま。みだれおこるさま。わずらわしいさま。おおいさま。

29. ・纔睡 わずかな眠り。やっと眠りに就く。纔:栗色の帛。わずか、わずかに。一度染めの絹。はじめて、ひじょうに、ようやく、それこそ。浅い眠り。うとうととする。毎日待ち侘び、寂しい思いをしている。そこには、秋の夜のいろんな音が聞こえてくることなどから悶々として眠れないということの表現をしている。

30. ・依前 以前、寵愛を受けた愉しかった思い出をいう。この語は、見たい夢の事で、見たいと思ってもみられないから、徳に見たいものということで強調している。したがって、訓読みは、「前に依りて」ではなく、「依前のこと」とした。

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