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 巻二-46 (111)回目韋莊二十二首 -19清平樂四首其二

 

 

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花間集 訳注解説 巻二-46 (111)回目韋莊二十二首 -19清平樂四首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8234

(世の中が清らかに治まっていることを詠う詩譜:寵愛を失って幾度も過ぎる春を見替えやがてその春も過ぎゆき、秋風が胡弓琴の音に聞こえると詠う)

寵愛を失ってもう何度目の春だろうか、野に花が咲き、かぐわしい草花は大地に繁る。この景色も、ここに続く道ももうふるさととなっている。春が巡って、また一年歳が流れてゆく、寂しい春を過ぎてゆく。 ヤナギの垂れ枝が黄金色の新芽を出し、ウグイスが春を告げ、一人で過ごす春は早く過ぎ去ってゆく。それでも、寵愛を受ける準備はするだけに、かなしくうらめしい思いはつのるばかり、香を焚いて準備する閨は、重苦しくひそかに老いてゆく。羅帶のなかには同心結をぬいこんでいるだけに悔やまれてならない。ほかのことを考えるとこは許されないから、ひとり、窓の朱色の欄干に独りでもたれかかり、遠くの景色を見やって深く思いを巡らす。眠りに付けず、うとうとして夢から目覚めると、半ばまで牀を照らす斜めに落ち掛けた月がら月光が射し込む。小窓に風がぬけると、瑟琴に触れて鳴らしたようにきこえてくる。

 

 

 

 

花間集 巻二

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『清平樂』九首

 

 

溫助教庭筠

巻二

(改)清平樂二首其一

上陽春晚,宮女

 

 

巻二

(改)清平樂二首其二

洛陽愁,楊柳

 

 

韋荘(韋相莊)

巻二

清平樂四首其一

春愁南陌,故國

 

 

巻二

清平樂四首其二

野花芳草,寂寞

 

 

巻二

清平樂四首其三

何處游女,蜀國

 

 

巻二

清平樂四首其四

鶯啼殘月,繡閣

 

 

孫少監光憲

巻八

清平樂二首其一

愁腸欲斷,正是

 

 

巻八

清平樂二首其二

等閑無語,春恨

 

 

毛秘書熙震

巻九

清平樂一首

春光欲暮,寂寞

 

 

 

淸平樂四首其一

何處遊女,蜀國多雲雨。

雲解有情花解語,窣地綉羅金縷。

妝成不整金鈿。含羞待月鞦韆。

住在綠槐陰裏,門臨春水橋邊。

 

淸平樂四首其二

野花芳草,  寂寞關山道。

柳吐金絲鶯語早,惆悵香閨暗老。

 羅帶悔結同心, 獨凭朱欄思深。

 夢覺半床斜月, 小窗風觸鳴琴。

 

淸平樂四首其三

春愁南陌。故國音書隔。

細雨霏霏梨花白。燕拂畫簾金額。

盡日相望王孫, 塵滿衣上涙痕。

誰向橋邊吹笛, 駐馬西望消魂。

 

清平楽四首 其四

鴬啼残月、綉閣香燈滅。

門外馬嘶郎欲別、正是落花時節。

妝成不畫蛾眉、含愁濁倚金扉。

去路香塵莫掃、掃即郎去歸遅。

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲《淸平樂四首》韋莊

 

 

 

 

 

淸平樂四首其一

(蜀である時まで一緒に過ごした美人は召し上げあげられて、後宮の清平楽の生活だ、しかし、雨が降る度、楽しい日々が思い出される、「あたしが住んでいるところは、青々と茂ったエンジュの木陰のところ」と言っていたが、今は何処にいると詠う。)その一

何處遊女,蜀國多雲雨。

好きだったあの游女はどこにいったのだろうか。蜀の国に降る雨は「朝雲暮雨」の言い伝えどおり雨が多いのは、巫女の化身だからだ。

雲解有情花解語,窣地綉羅金縷。

あの時、雲となる男としては情を解して、花である美人はその言葉から情を理解して惚れあった。それからは、金糸の女の身にまとう衣装を脱がせ、突然と風音が地を這っても一緒であった。

妝成不整金鈿。含羞待月鞦韆。

美人だから、お化粧、身繕いができあがったはずなのにあわてて金の髪飾りがゆがんでいるのがかわいかったし、はじらいながら月の出を待つように、ブランコで遊んでまっていたものだ。

住在綠槐陰裏,門臨春水橋邊。

「あたしが住んでいるところは、青々と茂ったエンジュの木陰のところ。」といっていた。そして門から望む景色は春のぞうすいした川の流れに橋のあたりに面しているところだった。

 淸平樂四首其一

何處にか 遊女,蜀國雲雨多し。

雲は情を有し花は語を解す,地を窣(さらさら)たる  綉羅 金縷。

 

妝【よそほ】い成るも金鈿整はず。羞いを含み月を鞦韆に待つ。

綠槐の陰裏に住む在り,春水の橋邊に門臨す。

 

 

《淸平樂四首》其二

(世の中が清らかに治まっていることを詠う詩譜:寵愛を失って幾度も過ぎる春を見替えやがてその春も過ぎゆき、秋風が胡弓琴の音に聞こえると詠う)

野花芳草,寂寞關山道。

寵愛を失ってもう何度目の春だろうか、野に花が咲き、かぐわしい草花は大地に繁る。この景色も、ここに続く道ももうふるさととなっている。春が巡って、また一年歳が流れてゆく、寂しい春を過ぎてゆく。 

柳吐金絲鶯語早,惆悵香閨暗老。

ヤナギの垂れ枝が黄金色の新芽を出し、ウグイスが春を告げ、一人で過ごす春は早く過ぎ去ってゆく。それでも、寵愛を受ける準備はするだけに、かなしくうらめしい思いはつのるばかり、香を焚いて準備する閨は、重苦しくひそかに老いてゆく。

羅帶悔結同心,獨凭朱欄思深。

羅帶のなかには同心結をぬいこんでいるだけに悔やまれてならない。ほかのことを考えるとこは許されないから、ひとり、窓の朱色の欄干に独りでもたれかかり、遠くの景色を見やって深く思いを巡らす。

夢覺半床斜月,小窗風觸鳴琴。

眠りに付けず、うとうとして夢から目覚めると、半ばまで牀を照らす斜めに落ち掛けた月がら月光が射し込む。小窓に風がぬけると、瑟琴に触れて鳴らしたようにきこえてくる。 

(淸平樂其四其の二)

野花 芳草,寂寞たる 關山の 道。

柳は金絲を吐き 鶯語は早【いそ】ぎ,惆悵たり 香閨 暗かに老ゆる。

羅帶 「結同心」を悔み,獨り朱欄に凭れば思ひ 深し。

夢覺めば 半床の斜月,小窗 風觸りて琴を 鳴らす。

 

 

《巻2-47 淸平樂四首其二》 現代語訳と訳註

(本文)

淸平樂四首其二

野花芳草,  寂寞關山道。

柳吐金絲鶯語早,惆悵香閨暗老。

 羅帶悔結同心, 獨凭朱欄思深。

 夢覺半床斜月, 小窗風觸鳴琴。

 

(下し文)

(淸平樂四首其の二)

野花 芳草,寂寞たる 關山の 道。

柳は金絲を吐き 鶯語は早【いそ】ぎ,惆悵たり 香閨 暗かに老ゆる。

羅帶 「結同心」を悔み,獨り朱欄に凭れば思ひ 深し。

夢覺めば 半床の斜月,小窗 風觸りて琴を 鳴らす。

 

(現代語訳)

(世の中が清らかに治まっていることを詠う詩譜:寵愛を失って幾度も過ぎる春を見替えやがてその春も過ぎゆき、秋風が胡弓琴の音に聞こえると詠う)

寵愛を失ってもう何度目の春だろうか、野に花が咲き、かぐわしい草花は大地に繁る。この景色も、ここに続く道ももうふるさととなっている。春が巡って、また一年歳が流れてゆく、寂しい春を過ぎてゆく。 

ヤナギの垂れ枝が黄金色の新芽を出し、ウグイスが春を告げ、一人で過ごす春は早く過ぎ去ってゆく。それでも、寵愛を受ける準備はするだけに、かなしくうらめしい思いはつのるばかり、香を焚いて準備する閨は、重苦しくひそかに老いてゆく。

羅帶のなかには同心結をぬいこんでいるだけに悔やまれてならない。ほかのことを考えるとこは許されないから、ひとり、窓の朱色の欄干に独りでもたれかかり、遠くの景色を見やって深く思いを巡らす。

眠りに付けず、うとうとして夢から目覚めると、半ばまで牀を照らす斜めに落ち掛けた月がら月光が射し込む。小窓に風がぬけると、瑟琴に触れて鳴らしたようにきこえてくる。 

 

(訳注) 

淸平樂四首其二

21.(世の中が清らかに治まっていることを詠う詩譜:寵愛を失って幾度も過ぎる春を見替えやがてその春も過ぎゆき、秋風が胡弓琴の音に聞こえると詠う)

22. 【解説】妃嬪は身を九重(天子の宮殿)に置き、はなはだ高貴であるように見えるが、じつはただの皇帝家の家碑に過ぎず、衣食の心配がなくたいへん幸福のように見えるが、じつは人間の尊厳を最も残酷に破壊された人々であった。宮廷においては、少数の地位の高い后妃の他は、万単位で数えられる普通の宮人であり、唐代では「宮女」「宮娥」「宮婢」などとも呼ばれていた。彼女たちは長安にあった三大皇宮(太極宮、大明宮、興慶宮、)と東都洛陽にあった大内(天子の宮殿)と上陽の両宮殿、及び各地の離宮〔芙蓉苑〕、別館、諸親王府、皇帝陵、宗廟にそれぞれ配属されていた。離宮は、避暑地であったり、越冬の暖地であった。皇帝陵、宗廟などは公園の中であったから関山道という表現も出てくる。

唐教坊の曲、詞譜の一。花間集には韋荘の作が四首収められその二首目。詞の形式名。双調。四十六字。平韻相互の換韻。花間集巻第二所収。双調四十六字、前段二十二字四句四仄韻、後段二十四字四句三平韻で、❹❺❼❻/⑥⑥6⑥の詞形をとる。

当時の女性は二十代後半以降は独りになってしまうのがほとんどで寂しい老後を迎えるのがふつうであった。

(改訂版)-18韋荘96《巻2-46 淸平樂四首其一》

何處遊  蜀國多雲
雲解有情花解  窣地綉羅金
妝成不整金  含羞待月鞦
住在綠槐陰裏  門臨春水橋

  
  
  
  

(改訂版)-19韋荘97《巻2-47 淸平樂四首其二》

野花芳  寂寞關山
柳吐金絲鶯語  惆悵香閨暗
羅帶悔結同  獨凭朱欄思
夢覺半床斜月  小窗風觸鳴

  
  
  
  

 

野花芳草,寂寞關山道。

寵愛を失ってもう何度目の春だろうか、野に花が咲き、かぐわしい草花は大地に繁る。この景色も、ここに続く道ももうふるさととなっている。春が巡って、また一年歳が流れてゆく、寂しい春を過ぎてゆく。 

23. ・寂寞:寂しげである。 

24. ・關山:①関所と山々。②郷里に入る境をめぐる山々。ふるさと。③潘鎮の名。花間集では②の意味がおおい。関山月:漢の横笛曲に名。

故郷を離れて、後宮に入るが、寵愛を受けたのも若い時である。数多くいる妃賓として、わずかな寵愛の機会を求めて生きてゆく。この二句は、春が来て、自分が後宮にあがるときに見た光景を思い出して、今見ている、閉鎖された御殿の景色、あるいは、配置された御陵、皇廟からみるけしをいうのか、「關山道」に現実感がない。

 

柳吐金絲鶯語早,惆悵香閨暗老。

ヤナギの垂れ枝が黄金色の新芽を出し、ウグイスが春を告げ、一人で過ごす春は早く過ぎ去ってゆく。それでも、寵愛を受ける準備はするだけに、かなしくうらめしい思いはつのるばかり、香を焚いて準備する閨は、重苦しくひそかに老いてゆく。

25. ・柳吐金絲:ヤナギが黄金色の新芽を出す。 

26. ・鶯語早:ウグイスが春を告げる時期が早くなったかのように感じる。

27. ・惆悵:うらめしい。うらみがましい。 

28. ・香閨:女性の部屋。 

29. ・暗老:密かに老いてゆく。

  

羅帶悔結同心,獨凭朱欄思深。

羅帶のなかには同心結をぬいこんでいるだけに悔やまれてならない。ほかのことを考えるとこは許されないから、ひとり、窓の朱色の欄干に独りでもたれかかり、遠くの景色を見やって深く思いを巡らす。

30. ・羅帶:うすぎぬの帯。 

31. ・悔:くやまれる。 

32. ・結同心:永遠の愛を誓って、二人の髪の毛の数本を抜き、結び模様にし、帯の中に縫い付ける。性的な交渉を前提にしたもの。

薛濤『春望詞四首 其三』「風花日將老,佳期猶渺渺。不結同心人,空結同心草。」(風花 日に將に老いんとする、佳期 猶は渺渺。同心の人とは 結ばれず、空しく 同心の草を 結ぶ。)

玉台新詠巻十に、銭唐蘇小小『歌一首』として次の詩がある。「 妾乗油璧車、郎騎青□馬、 何処結同心、西陵松柏下。」(何れの処にか同心を結ばん)という句がある。

温庭筠 『更漏子』「相見稀,相憶久,眉淺淡煙如柳。垂翠幕,結同心,侍郎熏繡衾。城上月,白如雪,蟬美人愁。」

薛濤『池上雙鳧』「雙棲綠池上,朝去暮飛還。 更憶將雛日,同心蓮葉間。」 (綠池の上に 雙棲【そうせい】し、朝去りて 暮に 飛還【ひかん】す。更に憶ふ 雛を將【やしな】ふの日には、心を 蓮葉【れんよう】の間に 同じうせん。)

○同心猶結 男女が別れの際などに愛の誓いのしるしとして、解けないように固く結ぶ佩び紐、髪の毛の結び方をいう。通常は、佩び玉を腰に着けるようにぶら下げることが多い。時代映画などで、妃嬪は君王などの髪の毛を数本切り、自分の髪の毛と結び、 「永結同心(永遠に心を結ぶ)」を願って、帯や胸元に縫い付けるということ。

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『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-15韋荘93《巻2-43 應天長二首其二》二巻43-〈93〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5667

33. ・獨:独りだけで。 

34. ・凭朱欄:(窓の)朱色の欄干にもたれかかり、(遠くを見やる)。 *物思いに耽ることを表現する。 

35. ・思深:深く思いを巡らす。

 

夢覺半床斜月,小窗風觸鳴琴。

眠りに付けず、うとうとして夢から目覚めると、半ばまで牀を照らす斜めに落ち掛けた月がら月光が射し込む。小窓に風がぬけると、瑟琴に触れて鳴らしたようにきこえてくる。 

36. ・夢覺:夢から目覚める。 

37. ・半床:牀の半ば。 

38. ・斜月:窓から沈みかかった斜めの位置に来た月光が射し込む。上弦の月から下弦の月の間の月であろうが、部屋の中まで入って來る月であるから満月に近いものであろうが十三から十七の月はこのような詩の場合は用いない。離れている人を偲ぶことを暗示する月は上弦月=希望というものでもあろうか。

39. ・小窗:女のいる部屋の小さな窓。 

40. 鳴琴:琴を鳴らす。近頃は琴を引くことがないので、風切音が胡弓琴のように思えたという、寂しさを強調することを云うものである。

 

 

 

 

 41. 宮  人

 

彼女たちは身を九重(天子の宮殿)に置き、はなはだ高貴であるように見えるが、じつはただの皇帝家の家碑に過ぎず、衣食の心配がなくたいへん幸福のように見えるが、じつは人間性を最も残酷に破壊された人々であった。

宮廷においては、少数の地位の高い后妃の他は、万単位で数えられる普通の宮人であり、唐代では「宮女」「宮娥」「宮婢」などとも呼ばれていた。彼女たちは長安にあった三大皇宮(太極宮、大明宮、興慶宮、)と東都洛陽にあった大内(天子の宮殿)と上陽の両宮殿、及び各地の離宮〔芙蓉苑〕、別館、諸親王府、皇帝陵、宗廟にそれぞれ配属されていた。

 

42. 宮官と職掌

宮廷は小社会であり、宮人の中にも身分の高下貴賎があり、また様々な等級があった。后妃たちに「内官」 の制度があったように、宮人たちには「宮官」 の制度があった。宮官と内官を比較してみると、品階の上で差があったばかりでなく、いくらかの本質的な区別があったようだ。つまり、内官は官と称したが身分上は妃嬪の身分に属すべきもの、つまり皇帝の妾でもあったが、宮官にそうした身分はなく、ただ宮中の各種の事務を司る職員にすぎなかった。当然、これはあくまで身分上のことに過ぎず、彼女たちと皇帝の実際の関係に何ら影響しないことは、ちょうど主人と家碑の関係と同じである。

 

宮官は宮人の最上層にある人々であり、後宮のさまざまな部局に属する職員であった。唐朝の後宮には六局(尚宮局、尚儀局、尚服局、尚食局、尚寝局、尚功局)があり、宮中のすべての事務を管理していた。六局の各首席女官の尚宮、尚儀、尚服、尚食、尚寝、尚功が六部の尚書(長官)になった。六局の下に二十四司を統括し、各司の女官はそれぞれ別に司記、司言、司簿、司闈、司籍、司楽、司賓、司賛、司宝、司衣、司飾、司使、司膳、司醞、司薬、司饎、司設、司輿、司苑、司灯、司制、司珍、司森、司計に分けられていた。またその他に二十四典、二十四掌、及び宮正、阿監、形史、女史など各級の女官もあった。これらの女官には品級・給与が与えられており、彼女たちは礼儀、人事、法規、財務、衣食住行(行は旅行、出張等の手配)などの宮廷事務を担当した(『旧唐書』職官志三)。

 

宮官は事務官であったから、必ずしも容貌とか、皇帝のお気に召すかどうかにこだわる必要はなく、良家の出身で才徳兼備の女性を選びさえすればよかった。著名な才女であった宋若昭は、徳宗によって宮中に召され宮官の首席尚宮に任命された。裳光延の母庫秋氏は婦徳の名が高く、武則天に召されて女官御正に封じられた(『新唐書』蓑行倹伝)。

六局の宮官の他に、宮中には内文学館があり、宮人の中の文学の教養ある者を選んで学士とし、妃嬪宮人に教養、読み書き、算術などを教育する仕事を担当させた。宋若昭は六宮の文学士をも兼ね、皇子、妃嬢、公主、鮒馬(公主の婿)などを教育したので、「宮師」とよばれた。宮人の廉女真は隷書をよくし、宮中の学士に任じられたこともあった(『全唐詩』巻五一九、李遠「廉女真の葬を観る」)。

唐末、李菌が一人の元宮人にあったところ、彼女は自らかつて「侍書家」であったと云った(孫光憲『北夢項言』巻九)。おそらく書に優れていたのでこの職に任命された宮人であったと思われる。

これら宮官の中のある者は晶級が高く、権勢があり、宮中で尊ばれたばかりか、はては外延の官僚さえも彼女たちに取り入って功名を図ろうとした。こうしたことにより、一部の宮人は外朝の政治に関与することもできたが、しかし、彼女たちの身分は所詮皇帝の家婦にすぎなかった。ある皇子の守り役が太宗(李世民)の弟野王に、「尚宮(宮官の長)の晶秩の高い者には、お会いになった際に拝礼をなさるべきです」と諭したところ、野王は「これはわが二番目の兄(李世民)の家稗ではないか。

何で拝する必要があるか?」と言った(『旧唐書』高祖二十二子伝)。この言葉は一語で宮官身分の何たるかを喝破している。

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