花間集 巻一05 訳注解説(10)回目 菩薩蠻十四首 其五漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7622

花間集 巻一05 訳注解説(10)回目 菩薩蠻十四首 其五漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7622

 

 

        
 2016年11月10日の紀頌之5つの校注Blog 
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花間集 五百首  巻一   温庭筠

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妃嬪に関する制度

漢長安城 00

古来、宮中にはいわゆる「内職」という制度があった。『礼記』「昏義」 に、「古、天子は、后に六宮、三夫人、九嬪、二十七世婦、八十一御妻を立て、以て天下の内治を聴く」とある。唐初の武徳年間(618626)に、唐は隋の制度を参照して完壁で精密な「内官」制度をつくった。その規定では、皇后一人、その下に四人の妃(貴妃、淑妃、徳妃、賢妃各一人)、以下順位を追って、九嬪(昭儀、昭容、昭媛、修儀、修容、修媛、充儀、充容、充媛各一人)、捷好九人美人九人、才人九人、宝林二十七人、御女二十七人、采女二十七人が配置される。上記のそれぞれの女性は官品をもち、合計で122人の多きに達した。皇后だけが正妻であり、その他は名義上はみな「妃嬪」-皇帝の妾とされた。

また、皇太子の東宮にも「内官」があり、太子妃一人、その下に良娣、良媛、承徽、昭訓、奉儀などの品級があった。諸親王の王妃の下にも孺人【じゅじん】等の媵妾【ようしょう】の身分があった。

 

后妃たちの生活は富貴であり、また賛沢でもあった。彼女たちは衣食の心配の必要はなく、内庫(宮中の資材課)が必要なもの一切を支給した。「唐の法は北周、隋の法を踏襲し、妃嬢、女官には地位に尊卑があったから、その品階によって衣服、化粧の費用を支給した」(『旧唐書』王鋲伝)。唐初以来、国庫が日に日に豊かになると、后妃たちの生活もそれに応じて賛沢になった。

 

彼女たちは、こうした人の世のすべての栄耀栄華を味わい尽したのであるから、唐代に生きた多くの女性たちの中では幸運な人々といわざるをえない。しかしながら、彼女たちにもまた彼女たちなりの不幸があった。彼女たちの運命は極めて不安定であり、一般の民間の女性に比べると、より自分の運命を自分で決める力がなかった。なぜなら、彼女たちの運命はきわめて政治情勢の衝撃を受けやすかったからであり、またその運命は最高権力者の一時の寵愛にすべて係っていたからである。

大明宮の圖003

 

日常的に危険と不安が潜伏している後宮のなかで、気の弱い者、能力のない者は、ただ唯々諾々と運命に翻弄されるしかなかった。しかし、ちょっと勇敢な者は、他人から運命を左右されることに甘んぜず、自分の力をもって自分の運命を支配し変革しょうとし、さらに進んでは他人をも支配しょうとした。これは高い身分にいることから激発される権力欲ばかりではなかった。彼女たちの特殊な生活環境もまた、彼女たちを一場の激しい 「生存競争」 の只中に投げ入れずにはおかなかったのである。

 

 

温庭筠 

菩薩蠻十四首 其五
(あのお方をお慕いする気持ちに変わりはないが、春の日になると思いだすのは寵愛を受けていた日の事ばかり、夜明けが早くなって季節も変わろうとする。寵愛を失った妃嬪を詠う。)

杏花含露團香雪,綠楊陌上多離別。
長安の街では、科挙合格を祝う曲江杏園の杏花は朝露を含んで艶やかにまっしろな雪をまるくかためたようにうつくしくかがやく。柳の枝に緑が茂る大道のほとりに転任赴任する官僚と折楊柳の別離をする男女が多い。
燈在月明,覺來聞曉
出会いと別れの春の盛りに、一人過ごす閨には燭燈を灯し続けて、おぼろにかすむ月は窓辺を明るくする。目をさますと、暁にうぐいすの啼く声を聴くのである。

玉鈎褰翠幕,妝淺舊眉薄。
窓辺に進み、簾幕をひっかける尾が寝かがやく鈎で雄羽の翡翠のとばりの幕をかかげる、鏡に向かうと、お化粧も薄くなっている、昨日の画いた眉も薄く消えかかり、何もかもぼんやりしている。
春夢正關情,鏡中蟬輕。
あれほど寵愛されたのに、あれは春の夢であり、今まさに見た夢も慕う心情からみたもの、鏡の中にうつる蝉の羽のような鬢も、愁いのために薄くほつれてみえる。
杏花は露を含み香雪を團くす,綠楊 陌上には離別を多くする。
燈在りて月 明を朧【おぼろげ】にす,覺來りて曉の鶯を聞く。
玉鈎 翠幕を褰【かかげ】る,妝淺 舊眉の薄。
春夢 正に情を關わる,鏡中 蟬
【ぜんびょう】 輕くする。

安史の乱期 勢力図 002


『菩薩蠻十四首 其五』現代語訳と訳註
(
本文)

菩薩蠻十四首 其五

杏花含露團香雪,綠楊陌上多離別。
燈在月朧明,覺來聞曉鶯。
玉鈎褰翠幕,妝淺舊眉薄。
春夢正關情,鏡中蟬
輕。


(下し文)
(菩薩蠻十四首 其の五)

杏花は露を含み香雪を團くす,綠楊 陌上には離別を多くする。
燈在りて月 明を朧【おぼろげ】にす,覺來りて曉の鶯を聞く。
玉鈎 翠幕を褰【かかげ】る,妝淺 舊眉の薄。
春夢 正に情を關わる,鏡中 蟬
【ぜんびょう】 輕くする。


(現代語訳)
(あのお方をお慕いする気持ちに変わりはないが、春の日になると思いだすのは寵愛を受けていた日の事ばかり、夜明けが早くなって季節も変わろうとする。寵愛を失った妃嬪を詠う。)

長安の街では、科挙合格を祝う曲江杏園の杏花は朝露を含んで艶やかにまっしろな雪をまるくかためたようにうつくしくかがやく。柳の枝に緑が茂る大道のほとりに転任赴任する官僚と折楊柳の別離をする男女が多い。
出会いと別れの春の盛りに、一人過ごす閨には燭燈を灯し続けて、おぼろにかすむ月は窓辺を明るくする。目をさますと、暁にうぐいすの啼く声を聴くのである。

窓辺に進み、簾幕をひっかける尾が寝かがやく鈎で雄羽の翡翠のとばりの幕をかかげる、鏡に向かうと、お化粧も薄くなっている、昨日の画いた眉も薄く消えかかり、何もかもぼんやりしている。
あれほど寵愛されたのに、あれは春の夢であり、今まさに見た夢も慕う心情からみたもの、鏡の中にうつる蝉の羽のような鬢も、愁いのために薄くほつれてみえる。

(訳注)
菩薩蠻十四首 其五

(あのお方をお慕いする気持ちに変わりはないが、春の日になると思いだすのは寵愛を受けていた日の事ばかり、夜明けが早くなって季節も変わろうとする。寵愛を失った妃嬪を詠う。)

唐の教坊の曲で花間集には四十一首所収、溫庭筠の菩薩蠻は十四首、双調 四十四字。前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段四句二仄韻に平韻で、❼❼⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

杏花含露團香雪,綠楊陌上多離別。
燈在月朧明,覺來聞曉鶯。
玉鈎褰翠幕,妝淺舊眉薄。
春夢正關情,鏡中蟬
輕。

●○○●○○●  ●○●●○△●

○●●○○  ●△△●○

●?○●●  ○△●○●

○△△○○  ●△○?△

紅梅002

 

杏花含露團香雪,綠楊陌上多離別。
長安の街では、科挙合格を祝う曲江杏園の杏花は朝露を含んで艶やかにまっしろな雪をまるくかためたようにうつくしくかがやく。柳の枝に緑が茂る大道のほとりに転任赴任する官僚と折楊柳の別離をする男女が多い。
・杏花 曲江の杏花苑。

河傳三首其三

同伴,相喚。

杏花稀,夢裡每愁依違。

仙客一去鷰已飛,不歸,淚痕空滿衣。

天際雲鳥引晴遠,春已晚,煙靄渡南苑。

雪梅香,柳帶長,小娘,轉令人意傷。

(河傳三首其の三)

同伴し,相い喚ぶ。

杏花稀れにして,夢裡 每に依違を愁う。

仙客 一去って 鷰已に飛び,歸らず,淚痕 空しく衣滿つ。

天際 雲鳥 晴遠を引く,春已に晚れ,煙靄 南苑に渡る。

雪梅 香り,柳帶 長く,小娘,轉た人をして意傷きわ令む。

・団香雪 杏の花が白い雪のかたまりのようになってさいているさま。温庭筠の春江花月夜詞に「千里洒空照水魂、万枝破鼻団香雪」とある。杏花には、薄紅色と白色のものである。宮殿の庭には李花、牡丹の紅色が際立った。
栢上 道のほとり。栢:大通り。上:ほとり。

曲江の杏花苑 ..\Ⅱ中唐晩唐\白居易\白居易《酬哥舒大見贈》.docx

燈在月朧明,覺來聞曉鶯。
出会いと別れの春の盛りに、一人過ごす閨には燭燈を灯し続けて、おぼろにかすむ月は窓辺を明るくする。目をさますと、暁にうぐいすの啼く声を聴くのである。

月朧 朧にかすんだ春の月のことで季節は春分の時期をいう。


玉鈎褰翠幕,妝淺舊眉薄。
窓辺に進み、簾幕をひっかける尾が寝かがやく鈎で雄羽の翡翠のとばりの幕をかかげる、鏡に向かうと、お化粧も薄くなっている、昨日の画いた眉も薄く消えかかり、何もかもぼんやりしている。
・玉鈎褰翠幕 玉鈎は簾幕をひっかける玉製のかぎ。つりて。褰はかかげる。
粧浅 お化粧が浅く、さきにまゆずみでかいた眉もうすれている。憂愁の容貌をいう。


春夢正關情,鏡中蟬輕。
あれほど寵愛されたのに、あれは春の夢であり、今まさに見た夢も慕う心情からみたもの、鏡の中にうつる蝉の羽のような鬢も、愁いのために薄くほつれてみえる。
・蟬 蝉の羽のようなうすくてうつくしい鬢。魏文帝の宮人莫瓊樹がはじめて作りだしたといわれる。ここでは憂愁で憔悴した女のすがたとして、鬢髪も軽くうすくなったという意を含んでいる。

 

  
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