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花間集 訳注解説 (376)回目顧敻巻七35醉公子二首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10124

376)回目顧巻七35醉公子二首其一》 

 

 

花間集 訳注解説 (376)回目顧巻七35醉公子二首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10124

(何年も秋にくると待ち侘びて、同じ秋を過したのだろうか、妃嬪も年を重ねて、あきらめて生きている)

秋雲がうっすらと、ぼんやりとして遠くはるかなところにではじめた、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

屏風を立てまくらをあてて妃嬪は横たわる、夕暮れになれば門に鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

転寝の眠りから覚めて、物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあのお方を思うことはこんなにもかぎりがない。

柳もまた枯れ始め、もう数度、蝉の声を聞いてきた。寵愛を失い、思いも消えた、去年の秋も同じようなものであった。 

 

 

 

花間集 巻七 

 

 

 

巻七31 漁歌子

       曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。

       畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

       好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。

       酒盃深,光影促,名利無心較逐。

 

巻七32 臨江仙三首其一

       碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

       象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

       暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

       博山鑪暖澹煙輕。

       蟬吟人靜,殘日傍,小明。

 

巻七33 臨江仙三首其二

       幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

       舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

       何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

       畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

巻七34 臨江仙三首其三

       月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

       砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

       香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

       繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

      

巻七35 醉公子二首其一

       漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

       枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

       睡起橫波慢,獨望情何限。

       衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

巻七36 醉公子二首其二

       岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

       家在綠楊邊,往來多少年。

       馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

       斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

巻七37 更漏子

       舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。

       濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。

       簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。

       歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

 

 

薛昭蘊

《巻三42 醉公子》 慢綰青絲髮,光砑綾襪。床上小燻籠,韶州新退紅。叵耐無端處,捻得從頭汚。惱得眼慵開,問人閑事來。

顧夐

《巻七35 醉公子二首其一》 漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。枕倚小山屏,金鋪向晚扃。睡起橫波慢,獨望情何限。衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

顧夐

《巻七36 醉公子二首其二》 岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。家在綠楊邊,往來多少年。馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

尹鶚

《巻九32 醉公子》  暮煙籠蘚砌,戟門猶未閉。盡日醉尋春,歸來月滿身。離鞍隈袂,墜巾花亂綴。何處惱佳人,檀痕衣上新。

 

 

醉公子二首 其一

(何年も秋にくると待ち侘びて、同じ秋を過したのだろうか、妃嬪も年を重ねて、あきらめて生きている)

漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

秋雲がうっすらと、ぼんやりとして遠くはるかなところにではじめた、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

屏風を立てまくらをあてて妃嬪は横たわる、夕暮れになれば門に鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

睡起橫波慢,獨望情何限。

転寝の眠りから覚めて、物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあのお方を思うことはこんなにもかぎりがない。

衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

柳もまた枯れ始め、もう数度、蝉の声を聞いてきた。寵愛を失い、思いも消えた、去年の秋も同じようなものであった。

 

(醉公子二首 其の一)

漠漠として秋雲 澹たり,紅耦 香 檻に侵る。

枕 小山屏に倚り,金鋪 晚扃に向う。

睡起 橫波慢,獨り望む 情 何ず限らん。

衰柳 數ば蟬聲し,魂銷 去年に似る。

 

醉公子二首 其二

岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

家在綠楊邊,往來多少年。

馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

 


 

『醉公子二首 其一』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

醉公子二首 其一

漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

睡起橫波慢,獨望情何限。

衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

(下し文)
(
醉公子二首 其一下し文)

漠漠として秋雲 澹たり,紅耦 香 檻に侵る。

枕 小山屏に倚り,金鋪 晚扃に向う。

睡起 橫波慢,獨り望む 情 何ず限らん。

衰柳 數ば蟬聲し,魂銷 去年に似る。

(現代語訳)
(何年も秋にくると待ち侘びて、同じ秋を過したのだろうか、妃嬪も年を重ねて、あきらめて生きている)

秋雲がうっすらと、ぼんやりとして遠くはるかなところにではじめた、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

屏風を立てまくらをあてて妃嬪は横たわる、夕暮れになれば門に鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

転寝の眠りから覚めて、物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあのお方を思うことはこんなにもかぎりがない。

柳もまた枯れ始め、もう数度、蝉の声を聞いてきた。寵愛を失い、思いも消えた、去年の秋も同じようなものであった。



(訳注)

醉公子二首其一

1. (何年も秋にくると待ち侘びて、同じ秋を過したのだろうか、妃嬪も年を重ねて、あきらめて生きている)

 

2. 『花間集』には四首所収。顧夐の作は二首収められている。双調四十字、前後段二十字四句二仄韻二平韻で、❺❺⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

醉公子二首 其一

漠漠秋雲,紅耦香侵

枕倚小山,金鋪向晚

睡起橫波,獨望情何

衰柳數聲,魂銷似去

●●○○△  ○●○△●

△△●○△  ○△●●○

●●△○●  ●△○△●

○●●○○  ○○●●○

 

漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

秋雲がうっすらと、ぼんやりとして遠くはるかなところにではじめた、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

3. 漠漠 ぼんやりとして遠くはるかな様子をいう。

4. 紅耦 赤い蓮の花。女妓の頬紅を連想させる語である。

5. 侵檻 池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

 

枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

屏風を立てまくらをあてて妃嬪は横たわる、夕暮れになれば門に鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

6. 小山屏 女性がよこたわる。

7. 金鋪向晚扃 夕暮れになれば門の鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

 

 

睡起橫波慢,獨望情何限。

転寝の眠りから覚めて、物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあのお方を思うことはこんなにもかぎりがない。

8. 橫波慢 日ごろ物憂いで目だけを動かすだけである。

9. 何限 こんなにもかぎりがないほどだ。無限と同じ。

 

衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

柳もまた枯れ始め、もう数度、蝉の声を聞いてきた。寵愛を失い、思いも消えた、去年の秋も同じようなものであった。

10. 衰柳數聲蟬 これまで、柳枯れ、数々の蝉の声を聞いてきたことだろう。

11. 魂銷 男のことを思う気持ちが消えてきた

12. 似去年 去年の秋と同じようなものであること。

    

花間集 訳注解説 (375)回目顧敻巻七34臨江仙三首其三》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10117

375)回目顧巻七34臨江仙三首其三》

 

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花間集 訳注解説 (375)回目顧巻七34臨江仙三首其三》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10117

(月が丸くなったころに帰って来るという約束を破られた妃嬪は、いつかは、寵愛を失うものと覚悟をしていたものの寂しさに打ち勝たねばならないと詠う)

秋の夜に月が傾いてゆくと簾を穿って月かげが入って來て、風は竹林をぬけてくる、二つの眉に愁いの思いに潜めるこの時、屏風を使うこともなく壁に立てかけていている。

閨に続くきざはしの奥の砌には、枝につけた咲く花の二つ三つとあり、夜露にしっとりと濡れている。恨みに満ちた顔は泣き崩れている。ちょうあいをうしなえば、思う心は断絶し、夜伽の準備、身繕いをすることもしたくない。

閨に続くきざはしの奥の砌には、枝につけた咲く花の二つ三つとあり、夜露にしっとりと濡れている。恨みに満ちた顔は泣き崩れている。ちょうあいをうしなえば、思う心は断絶し、夜伽の準備、身繕いをすることもしたくない。

刺繍の入った襦袢を着るものの、雲型やみみつらの髪型を整えなくなる、それは、何度も何度も辛い悲しい思いをしているからか、それでも、妃嬪の人生、思い続けていくことが生きていくことと云うことなのである。

 

 

 

花間集 巻七 

 

 

 

巻七31 漁歌子

       曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。

       畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

       好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。

       酒盃深,光影促,名利無心較逐。

 

巻七32 臨江仙三首其一

       碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

       象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

       暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

       博山鑪暖澹煙輕。

       蟬吟人靜,殘日傍,小明。

 

巻七33 臨江仙三首其二

       幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

       舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

       何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

       畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

巻七34 臨江仙三首其三

       月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

       砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

       香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

       繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

      

巻七35 醉公子二首其一

       漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

       枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

       睡起橫波慢,獨望情何限。

       衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

巻七36 醉公子二首其二

       岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

       家在綠楊邊,往來多少年。

       馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

       斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

巻七37 更漏子

       舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。

       濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。

       簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。

       歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

 

 

 

顧敻 《臨江仙三首其二》

 

 

訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10110

 

 

 

 

臨江仙三首 其一

(年を重ねてきて離宮に移された妃嬪が、昔を懐かしみ、今を悲しむ日をすごす詞。)

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

池端の緑が深くなり、遠くの空と一体になって、池は鏡のように静かに広がる、宮殿の手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツを敷き、背後には山の画の屏風でおおった、玉の琴をじゅんびして横においている。  

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

密かに慕い、思いだすのは昔二人で楽しく笑って過ごしたことばかり、今は毎日愁いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。

博山鑪暖澹煙輕。

神仙三山がかたちづくられた博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

蟬吟人靜,殘日傍,小明。

蝉が鳴くほど誰もいなくて静寂が広がり、夕日が部屋の奥まで照らしている、高小窓にも夕陽があたって明るい。

(臨江仙三首其の一)

碧 長空を染め 池は鏡に似たり,樓に倚り 閑かに望み 情を凝らし,衣に滿ち 紅藕【こうぐう】 細香 清がし。

象床 珍簟【ちんてん】あり,山障 掩いて,玉琴 橫たわる。

暗に想う 昔時は 懽笑【かんしょう】の事を,如今【じょこん】は 愁生ずるを贏得【えいとく】するを。

博山 鑪暖く 澹煙【たんえん】輕く。

蟬は吟じ 人は靜かなり,殘日 傍いて,小 明るし。

 

臨江仙三首 其二

(昔を懐かしみ、今を悲しむ。調楽しかったころを思い出しては涙する)

幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

何事に対しても一心不乱に向かうお方であること、音信すらなくなった。この宮殿に帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、使うはずの枕は冷め切ったままで、風は吹きぬけ、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。

(臨江仙三首 其の二)

幽閨 小檻 春光の晚,柳濃 花淡 鶯稀れなり。

舊歡 思想 尚お依依たり,翠嚬 紅斂,終日 芳菲を損う。

何事ぞ 狂夫 音信斷ちたるは,梁鷰 猶の歸る不如たるは。

畫意 深處 麝煙 微にし,屏虛 枕冷,風 細雨霏霏たり。

 

 

臨江仙三首 其三

(月が丸くなったころに帰って来るという約束を破られた妃嬪は、いつかは、寵愛を失うものと覚悟をしていたものの寂しさに打ち勝たねばならないと詠う)

月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

秋の夜に月が傾いてゆくと簾を穿って月かげが入って來て、風は竹林をぬけてくる、二つの眉に愁いの思いに潜めるこの時、屏風を使うこともなく壁に立てかけていている。

砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

閨に続くきざはしの奥の砌には、枝につけた咲く花の二つ三つとあり、夜露にしっとりと濡れている。恨みに満ちた顔は泣き崩れている。ちょうあいをうしなえば、思う心は断絶し、夜伽の準備、身繕いをすることもしたくない。

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

閨に続くきざはしの奥の砌には、枝につけた咲く花の二つ三つとあり、夜露にしっとりと濡れている。恨みに満ちた顔は泣き崩れている。ちょうあいをうしなえば、思う心は断絶し、夜伽の準備、身繕いをすることもしたくない。

繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

刺繍の入った襦袢を着るものの、雲型やみみつらの髪型を整えなくなる、それは、何度も何度も辛い悲しい思いをしているからか、それでも、妃嬪の人生、思い続けていくことが生きていくことと云うことなのである。

(其の三)

月色 簾を穿ち 風 竹に入る,屏を倚り 雙つの黛 時に愁う。

砌の花 兩つ三つの枝に露を含み,如啼 臉に恨み,魂斷ちて 容儀を損う。

香燼 暗く銷し 金鴨冷かなり,前期を辜負するを堪える可し。

繡襦 鬢鬟の欹 整わず,幾多 惆悵たり,情緒 天涯に在る。

 

 

『臨江仙三首 其三』 現代語訳と訳註

(本文)

臨江仙三首 其三

月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

 

(下し文)

(臨江仙三首 其の三)

月色 簾を穿ち 風 竹に入る,屏を倚り 雙つの黛 時に愁う。

砌の花 兩つ三つの枝に露を含み,如啼 臉に恨み,魂斷ちて 容儀を損う。

香燼 暗く銷し 金鴨冷かなり,前期を辜負するを堪える可し。

繡襦 鬢鬟の欹 整わず,幾多 惆悵たり,情緒 天涯に在る。

 

(現代語訳)

(月が丸くなったころに帰って来るという約束を破られた妃嬪は、いつかは、寵愛を失うものと覚悟をしていたものの寂しさに打ち勝たねばならないと詠う)

秋の夜に月が傾いてゆくと簾を穿って月かげが入って來て、風は竹林をぬけてくる、二つの眉に愁いの思いに潜めるこの時、屏風を使うこともなく壁に立てかけていている。

閨に続くきざはしの奥の砌には、枝につけた咲く花の二つ三つとあり、夜露にしっとりと濡れている。恨みに満ちた顔は泣き崩れている。ちょうあいをうしなえば、思う心は断絶し、夜伽の準備、身繕いをすることもしたくない。

閨に続くきざはしの奥の砌には、枝につけた咲く花の二つ三つとあり、夜露にしっとりと濡れている。恨みに満ちた顔は泣き崩れている。ちょうあいをうしなえば、思う心は断絶し、夜伽の準備、身繕いをすることもしたくない。

刺繍の入った襦袢を着るものの、雲型やみみつらの髪型を整えなくなる、それは、何度も何度も辛い悲しい思いをしているからか、それでも、妃嬪の人生、思い続けていくことが生きていくことと云うことなのである。

 

(訳注)

臨江仙三首 其三

1. (月が丸くなったころに帰って来るという約束を破られた妃嬪は、いつかは、寵愛を失うものと覚悟をしていたものの寂しさに打ち勝たねばならないと詠う)

 

2. 唐の教坊の曲名。『花間集』には、二十六首所収。顧夐の作は三首収められている。双調六十字、前後段三十字六句三平韻二仄韻で、7⑥⑦❹❸③/7⑥⑦❹❸③の詞形をとる。

臨江仙三首 其一

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝,滿衣紅藕細香

象床珍,山障,玉琴

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁

博山鑪暖澹煙

蟬吟人,殘日,小

●●△△○●●  △○○△△○ ●△○●●○○

●○○● ○△●  ●○△

●●●○△●●  △○○●○△

●○○●△○△

○△○● ○●△  ●?○

臨江仙三首 其二は、双調五十八字、前後段二十九字五句三平韻二仄韻で、❼⑥⑦❹⑤/❼⑥⑦❹⑤の詞形をとる。

臨江仙三首 其二

幽閨小檻春光,柳濃花淡鶯

舊歡思想尚依,翠嚬紅,終日損芳

何事狂夫音信,不如梁鷰猶

畫意深處麝煙,屏虛枕,風細雨霏

○○●●○△●  ●○○△○○

●○△●△△△  ●○○● ○●●○△

△●△○○△● △△○●△○

●●△●●○○ △○△△  △●●○○

双調五十八字、前後段二十九字五句三平韻で、7⑥⑦4⑤/7⑥⑦4⑤の詞形をとる。

臨江仙三首 其三

月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁

砌花含露兩三,如啼恨臉,魂斷損容

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前

繡襦不整鬢鬟,幾多惆悵,情緒在天

●●△○△●●  △△○●○○

●○○●●△○  △○●△ ○●●○○

○●●○○●△ ●○○●○○

●○△●●○○ △○○●  ○●●○○

 

月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

秋の夜に月が傾いてゆくと簾を穿って月かげが入って來て、風は竹林をぬけてくる、二つの眉に愁いの思いに潜めるこの時、屏風を使うこともなく壁に立てかけていている。

3. ・月色穿簾 月が穿簾を突き抜け部屋に入って來ることは、真上にあがっていては入らない、つまり、西に傾くまで寝ずに待っていたことをいう。また、月が明るいことを意味する。すなわち、十日すぎから二十日月の間に来ると約束したと思われる。風が竹林を抜けると音を立てるのは、一人の寂莫とした模様を強調させる、待っている妃嬪の様子をあらわしている。

 

砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

閨に続くきざはしの奥の砌には、枝につけた咲く花の二つ三つとあり、夜露にしっとりと濡れている。恨みに満ちた顔は泣き崩れている。ちょうあいをうしなえば、思う心は断絶し、夜伽の準備、身繕いをすることもしたくない。

4. ・砌花の句 この妃嬪はいつもの約束の日ももう何度も一人で過ごすようになった、寵愛を失えばもう元のお碗に水は戻ってこない、階の向うの花には(他の妃賓をいう場合が多い。)他の妃賓は、寵愛を受けて楽しんでいるという意味である。

 

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

あのお方を迎えするための香炉には香を焚くことも、閨を温めておくこともなく香炉の上の鴨の飾りも冷え切ったままで、前時の約束の日に来ないという心が踏みにじられたことにも堪えるしかない。

5. ・辜負 「辜」「負」はともにそむく意で強い意志をもってそむくこと。

 

繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

刺繍の入った襦袢を着るものの、雲型やみみつらの髪型を整えなくなる、それは、何度も何度も辛い悲しい思いをしているからか、それでも、妃嬪の人生、思い続けていくことが生きていくことと云うことなのである。

6. ・鬢鬟 びんとみみつら。耳の傍に垂らす髪型。

7. ・欹 そばだてる。

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374)回目顧巻七33臨江仙三首其二》

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花間集 訳注解説 (374)回目顧巻七33臨江仙三首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10110

(昔を懐かしみ、今を悲しむ。調楽しかったころを思い出しては涙する)

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

何事に対しても一心不乱に向かうお方であること、音信すらなくなった。この宮殿に帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、使うはずの枕は冷め切ったままで、風は吹きぬけ、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。

 

 

 

花間集 巻七 

 

 

 

巻七31 漁歌子

       曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。

       畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

       好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。

       酒盃深,光影促,名利無心較逐。

 

巻七32 臨江仙三首其一

       碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

       象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

       暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

       博山鑪暖澹煙輕。

       蟬吟人靜,殘日傍,小明。

 

巻七33 臨江仙三首其二

       幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

       舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

       何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

       畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

巻七34 臨江仙三首其三

       月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

       砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

       香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

       繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

      

巻七35 醉公子二首其一

       漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

       枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

       睡起橫波慢,獨望情何限。

       衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

巻七36 醉公子二首其二

       岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

       家在綠楊邊,往來多少年。

       馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

       斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

巻七37 更漏子

       舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。

       濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。

       簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。

       歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

 

 

 

顧敻 《臨江仙三首其二》

 

 

訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10110

 

 

 

 

臨江仙三首 其一

(年を重ねてきて離宮に移された妃嬪が、昔を懐かしみ、今を悲しむ日をすごす詞。)

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

池端の緑が深くなり、遠くの空と一体になって、池は鏡のように静かに広がる、宮殿の手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツを敷き、背後には山の画の屏風でおおった、玉の琴をじゅんびして横においている。  

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

密かに慕い、思いだすのは昔二人で楽しく笑って過ごしたことばかり、今は毎日愁いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。

博山鑪暖澹煙輕。

神仙三山がかたちづくられた博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

蟬吟人靜,殘日傍,小明。

蝉が鳴くほど誰もいなくて静寂が広がり、夕日が部屋の奥まで照らしている、高小窓にも夕陽があたって明るい。

(臨江仙三首其の一)

碧 長空を染め 池は鏡に似たり,樓に倚り 閑かに望み 情を凝らし,衣に滿ち 紅藕【こうぐう】 細香 清がし。

象床 珍簟【ちんてん】あり,山障 掩いて,玉琴 橫たわる。

暗に想う 昔時は 懽笑【かんしょう】の事を,如今【じょこん】は 愁生ずるを贏得【えいとく】するを。

博山 鑪暖く 澹煙【たんえん】輕く。

蟬は吟じ 人は靜かなり,殘日 傍いて,小 明るし。

 

臨江仙三首 其二

(昔を懐かしみ、今を悲しむ。調楽しかったころを思い出しては涙する)

幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

何事に対しても一心不乱に向かうお方であること、音信すらなくなった。この宮殿に帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、使うはずの枕は冷め切ったままで、風は吹きぬけ、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。

(臨江仙三首 其の二)

幽閨 小檻 春光の晚,柳濃 花淡 鶯稀れなり。

舊歡 思想 尚お依依たり,翠嚬 紅斂,終日 芳菲を損う。

何事ぞ 狂夫 音信斷ちたるは,梁鷰 猶の歸る不如たるは。

畫意 深處 麝煙 微にし,屏虛 枕冷,風 細雨霏霏たり。

 

 

 

『臨江仙三首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

臨江仙三首其二

幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

 

(下し文)

(臨江仙三首 其の二)

幽閨 小檻 春光の晚,柳濃 花淡 鶯稀れなり。

舊歡 思想 尚お依依たり,翠嚬 紅斂,終日 芳菲を損う。

何事ぞ 狂夫 音信斷ちたるは,梁鷰 猶の歸る不如たるは。

畫意 深處 麝煙 微にし,屏虛 枕冷,風 細雨霏霏たり。

  

(現代語訳)

(昔を懐かしみ、今を悲しむ。調楽しかったころを思い出しては涙する)

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

何事に対しても一心不乱に向かうお方であること、音信すらなくなった。この宮殿に帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、使うはずの枕は冷め切ったままで、風は吹きぬけ、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。

 

(訳注)

臨江仙三首 其二

1. (昔を懐かしみ、今を悲しむ。調楽しかったころを思い出しては涙する)

2. この詩は、漢の陳皇后の長門宮の幽閉を連想させる。

3. 唐の教坊の曲名。『花間集』には、二十六首所収。顧夐の作は三首収められている。双調六十字、前後段三十字六句三平韻二仄韻で、7⑥⑦❹❸③/7⑥⑦❹❸③の詞形をとる。

臨江仙三首 其一

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝,滿衣紅藕細香

象床珍,山障,玉琴

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁

博山鑪暖澹煙

蟬吟人,殘日,小

●●△△○●●  △○○△△○ ●△○●●○○

●○○● ○△●  ●○△

●●●○△●●  △○○●○△

●○○●△○△

○△○● ○●△  ●?○

臨江仙三首 其二は、双調五十八字、前後段二十九字五句三平韻二仄韻で、❼⑥⑦❹⑤/❼⑥⑦❹⑤の詞形をとる。

臨江仙三首 其二

幽閨小檻春光,柳濃花淡鶯

舊歡思想尚依,翠嚬紅,終日損芳

何事狂夫音信,不如梁鷰猶

畫意深處麝煙,屏虛枕,風細雨霏

 

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幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

4. ・幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。この二句は漢の陳皇后の長門宮の幽閉を連想させる。まわりの春景色が過ぎてゆき、女盛りが過ぎ、歳を重ねて、思い人と全く音信不通になったことを思わせる。

 

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

5. ・嚬 苦々しげに口をゆがめる。

6. ・芳菲 草花のよいにおいがすること。また、草花が美しく咲きにおっていること。

 

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

何事に対しても一心不乱に向かうお方であること、音信すらなくなった。この宮殿に帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

7. ・狂夫 一つのことに一生懸命になることで、他が見えないことをいい、ここでは、若い女に入り浸っていることをいう。

8. ・梁鷰猶歸 春が来れば梁の上に巣を作り子作りをして秋には飛び去るが、新しい春と共に帰ってきてくれること。

 

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、使うはずの枕は冷め切ったままで、風は吹きぬけ、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。

9. ・畫意の句 書画を遺して行っているのでそこの思い出があり、楽しかったころと同じことをしてみることをいう。

10. ・屏虛枕冷 男が全く寄り付かないことの表現。屏風は女の閨は広い部屋で、寝牀も広いので帳や屏風で寝姿が見えないよう隠すが、その屏風牙鬚買われることもなく空しくあるだけ、同じ意味で枕も使われて体温のために暖められることがなく冷たいままである。

11. ・霏霏 雪や雨が絶え間なく降るさま。「―として秋雨が降る」物事が絶え間なく続くさま。春から夏にかけての小ぬか雨をいう、季節が変わったことをいい、歳を重ねたことをいう。 

花間集 訳注解説 (373)回目顧敻巻七32臨江仙三首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10103

 花間集 訳注解説 (373)回目顧巻七32臨江仙三首其一》

 

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747-0ⅲ【字解集】9.採蓮曲 10.-14.越女詞五首

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花間集 訳注解説 (373)回目顧巻七32臨江仙三首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10103

(年を重ねてきて離宮に移された妃嬪が、昔を懐かしみ、今を悲しむ日をすごす詞。)

池端の緑が深くなり、遠くの空と一体になって、池は鏡のように静かに広がる、宮殿の手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツを敷き、背後には山の画の屏風でおおった、玉の琴をじゅんびして横においている。  

密かに慕い、思いだすのは昔二人で楽しく笑って過ごしたことばかり、今は毎日愁いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。

神仙三山がかたちづくられた博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

蝉が鳴くほど誰もいなくて静寂が広がり、夕日が部屋の奥まで照らしている、高小窓にも夕陽があたって明るい。

 

 

 

花間集 巻七 

 

 

 

巻七31 漁歌子

       曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。

       畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

       好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。

       酒盃深,光影促,名利無心較逐。

 

巻七32 臨江仙三首其一

       碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

       象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

       暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

       博山鑪暖澹煙輕。

       蟬吟人靜,殘日傍,小明。

 

巻七33 臨江仙三首其二

       幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

       舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

       何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

       畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

巻七34 臨江仙三首其三

       月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

       砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

       香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

       繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

      

巻七35 醉公子二首其一

       漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

       枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

       睡起橫波慢,獨望情何限。

       衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

巻七36 醉公子二首其二

       岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

       家在綠楊邊,往來多少年。

       馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

       斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

巻七37 更漏子

       舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。

       濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。

       簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。

       歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

 

 

張泌

《巻四38 臨江仙》 煙收湘渚秋江靜,蕉花露泣愁紅。五雲雙鶴去無蹤,幾迴魂斷,凝望向長空。翠竹暗留珠淚怨,閑調寶瑟波中,花鬟月鬢綠雲重。古祠深殿,香冷雨和風。

毛文錫

《巻五35 臨江仙》 暮蟬聲盡落斜陽,銀蟾影掛瀟湘。黃陵廟側水茫茫。楚山紅樹,煙雨隔高唐。岸泊漁燈風颭碎,白蘋遠散濃香。靈娥皷琴韻清商,朱絃淒切,雲散碧天長。

牛希濟

《巻五36 臨江仙七首其一》 峭碧參差十二峯,冷煙寒樹重重。瑤宮殿是仙蹤,金鑪珠帳,香靄晝偏濃。一自楚王驚夢斷,人間無路相逢。至今雲雨帶愁容,月斜江上,征棹動晨鐘。

牛希濟

《巻五37 臨江仙七首其二》 謝家仙觀寄雲岑,岩蘿拂地成陰。洞房不閉白雲深,當時丹竈,一粒化黃金。石壁霞衣猶半挂,松風長似鳴琴。時間唳鶴起前林,十洲高會,何處許相尋?

牛希濟

《巻五38 臨江仙七首其三》 渭闕宮城秦樹凋,玉樓獨上無憀。含情不語自吹簫,調情和恨,天路逐風飄。何事乘龍入忽降,似知深意相招。三清攜手路非遙,世間屏障,彩筆劃嬌饒。

牛希濟

《巻五39 臨江仙七首其四》 江繞黃陵春廟閑,嬌鶯獨語關關。滿庭重疊綠苔斑,陰雲無事,四散自歸山。簫鼓聲稀香燼冷,月娥斂盡彎環。風流皆道勝人間,須知狂客,判死為紅顏。

牛希濟

《巻五40 臨江仙七首其五》 素洛春光瀲灩平,千重媚臉初生。淩波羅襪勢輕輕,煙籠日照,珠翠半分明。風引寶衣疑欲舞,鸞迴鳳翥堪驚。也知心許無恐成,陳王辭賦,千載有聲名。

牛希濟

《巻五41 臨江仙七首其六》 柳帶搖風漢水濱,平蕪兩岸爭勻。鴛鴦對浴浪痕新。弄珠遊女,微笑自含春。輕步暗移蟬鬢動,羅裙風惹輕塵。水精宮殿豈無因?空勞纖手,解珮贈情人。

牛希濟

《巻五42 臨江仙七首其七》 洞庭波浪颭晴天,君山一點凝煙。此中真境屬神仙,玉樓珠殿,相映月輪邊。萬里平湖秋色冷,星辰垂影參然。橘林霜重更紅鮮,羅浮山下,有路暗相連。

和凝

《巻六16 臨江仙二首其一》  海棠香老春江晚,小樓霧縠濛。翠鬟初出繡簾中,麝煙鸞珮蘋風。碾玉釵搖鸂鶒戰,雪肌雲鬢將融。含情遙指碧波東,越王臺殿蓼花紅。

和凝

《巻六17 臨江仙二首其二》  披袍窣地紅宮錦,鶯語時囀輕音。碧羅冠子穩犀簪,鳳皇雙颭步搖金。肌骨細勻紅玉軟,臉波微送春心。嬌羞不肯入鴛衾,蘭膏光裏兩情深。

顧夐

《巻七32 臨江仙三首其一》 碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。象床珍簟,山障掩,玉琴橫。暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。博山鑪暖澹煙輕。蟬吟人靜,殘日傍,小明。

顧夐

《巻七33 臨江仙三首其二》 幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

顧夐

《巻七34 臨江仙三首其三》 月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

孫光憲

《巻八15 臨江仙二首其一》 霜拍井梧幹葉墮,翠幃雕檻初寒。薄鈆殘黛稱花冠,含情無語,延佇倚欄干。杳杳征輪何處去,離愁別恨千般。不堪心緒正多端,鏡奩長掩,無意對孤鸞。

孫光憲

《巻八16 臨江仙二首其二》 暮雨淒淒深院閉,燈前凝坐初更。玉釵低壓鬢雲橫,半垂羅幕,相映燭光明。終是有心投漢珮,低頭但理秦箏。鷰雙鸞耦不勝情,只愁明發,將逐楚雲行。

鹿虔扆

《巻九14 臨江仙二首 其一》  金鏁重門荒苑靜,綺愁對秋空。翠華一去寂無蹤,玉樓歌吹,聲斷已隨風。煙月不知人事改,夜闌還照深宮。藕花相向野塘中,暗傷亡國,清露泣香紅。

鹿虔扆

《巻九15 臨江仙二首 其二》  無賴曉鶯驚夢斷,起來殘醉初醒。映絲柳裊煙青,翠簾慵卷,約砌杏花零。一自玉郎遊冶去,蓮凋月慘儀形。暮天微雨灑閑庭,手挼裙帶,無語倚雲屏。

閻選

《巻九22 臨江仙二首其一》  雨停荷芰逗濃香,岸邊蟬噪垂楊。物華空有舊池塘,不逢仙子,何處夢襄王。珍簟對欹鴛枕冷,此來塵暗淒涼。欲憑危檻恨偏長,藕花珠綴,猶似汗凝粧。

閻選

《巻九23 臨江仙二首其二》  十二高峯天外寒,竹梢輕拂仙壇。寶衣行雨在雲端,畫簾深殿,香霧冷風殘。欲問楚王何處去?翠屏猶掩金鸞。猿啼明月照空灘,孤舟行客,驚夢亦艱難。

尹鶚

《巻九28 臨江仙二首其一》  一番荷芰生池沼,檻前風送馨香。昔年於此伴蕭娘,相偎佇立,牽惹敘衷腸。時逞笑容無限態,還如菡萏爭芳。別來虛遣思悠颺,慵窺往事,金鏁小蘭房。

尹鶚

《巻九29 臨江仙二首其二》  深秋寒夜銀河靜,月明深院中庭。西幽夢等閑成,逡巡覺後,特地恨難平。紅燭半條殘焰短,依稀暗背銀屏。枕前何事最傷情,梧桐葉上,點點露珠零。

毛熙震

《巻九41 臨江仙二首其一》  南齊天子寵嬋娟,六宮羅綺三千。潘妃嬌豔獨芳妍,椒房蘭洞,雲雨降神仙。縱態迷歡心不足,風流可惜當年。纖腰婉約步金蓮,妖君傾國,猶自至今傳。

毛熙震

《巻九42 臨江仙二首其二》  幽閨欲曙聞鶯囀,紅月影微明。好風頻謝落花聲,隔幃殘燭,猶照綺屏箏。繡被錦茵眠玉暖,炷香斜裊煙輕。澹蛾羞斂不勝情,暗思閑夢,何處逐雲行。

李珣

《巻十24臨江仙二首其一》  簾卷池心小閣虛,暫涼閑步徐徐。芰荷經雨半凋疎,拂堤垂柳,蟬噪夕陽餘。不語低鬟幽思遠,玉釵斜墜雙魚。幾迴看寄來書,離情別恨,相隔欲何如。

李珣

《巻十25 臨江仙二首其二》  鶯報簾前暖日紅,玉鑪殘麝猶濃。起來閨思尚疎慵,別愁春夢,誰解此情悰。強整嬌姿臨寶鏡,小池一芙蓉。舊歡無處再尋蹤,更堪迴顧,屏畫九疑峯。

 

 

 

 

顧敻 《臨江仙三首其一》

 

 

訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10103

 

 

 

臨江仙三首 其一

(年を重ねてきて離宮に移された妃嬪が、昔を懐かしみ、今を悲しむ日をすごす詞。)

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

池端の緑が深くなり、遠くの空と一体になって、池は鏡のように静かに広がる、宮殿の手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツを敷き、背後には山の画の屏風でおおった、玉の琴をじゅんびして横においている。  

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

密かに慕い、思いだすのは昔二人で楽しく笑って過ごしたことばかり、今は毎日愁いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。

博山鑪暖澹煙輕。

神仙三山がかたちづくられた博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

蟬吟人靜,殘日傍,小明。

蝉が鳴くほど誰もいなくて静寂が広がり、夕日が部屋の奥まで照らしている、高小窓にも夕陽があたって明るい。

(臨江仙三首其の一)

碧 長空を染め 池は鏡に似たり,樓に倚り 閑かに望み 情を凝らし,衣に滿ち 紅藕【こうぐう】 細香 清がし。

象床 珍簟【ちんてん】あり,山障 掩いて,玉琴 橫たわる。

暗に想う 昔時は 懽笑【かんしょう】の事を,如今【じょこん】は 愁生ずるを贏得【えいとく】するを。

博山 鑪暖く 澹煙【たんえん】輕く。

蟬は吟じ 人は靜かなり,殘日 傍いて,小 明るし。

 

其二

幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

 

其三

月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

 

 

『臨江仙三首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

臨江仙三首 其一

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

博山鑪暖澹煙輕。

蟬吟人靜,殘日傍,小明。

 

(下し文)

(臨江仙三首其の一)

碧 長空を染め 池は鏡に似たり,樓に倚り 閑かに望み 情を凝らし,衣に滿ち 紅藕【こうぐう】 細香 清がし。

象床 珍簟【ちんてん】あり,山障 掩いて,玉琴 橫たわる。

暗に想う 昔時は 懽笑【かんしょう】の事を,如今【じょこん】は 愁生ずるを贏得【えいとく】するを。

博山 鑪暖く 澹煙【たんえん】輕く。

蟬は吟じ 人は靜かなり,殘日 傍いて,小 明るし。

 

 

(現代語訳)

(年を重ねてきて離宮に移された妃嬪が、昔を懐かしみ、今を悲しむ日をすごす詞。)

池端の緑が深くなり、遠くの空と一体になって、池は鏡のように静かに広がる、宮殿の手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツを敷き、背後には山の画の屏風でおおった、玉の琴をじゅんびして横においている。  

密かに慕い、思いだすのは昔二人で楽しく笑って過ごしたことばかり、今は毎日愁いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。

神仙三山がかたちづくられた博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

蝉が鳴くほど誰もいなくて静寂が広がり、夕日が部屋の奥まで照らしている、高小窓にも夕陽があたって明るい。

 

(訳注)

臨江仙三首其一

1. (年を重ねてきて離宮に移された妃嬪が、昔を懐かしみ、今を悲しむ日をすごす詞。)

2. 作中の主人公は調度品から高貴な人、妃嬪、愛妾であることが知れる。楽しき思い出とは、寵愛を受けていた時期、過ごした日々のことを指す。離宮に移された妃嬪を詠うものである。

 

3. 唐の教坊の曲名。『花間集』には下に示した表のとおり、二十六首所収。顧夐の作は三首収められている。双調六十字、前後段三十字六句三平韻二仄韻で、7⑥⑦❹❸③/7⑥⑦❹❸③の詞形をとる。

臨江仙三首 其一

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝,滿衣紅藕細香

象床珍,山障,玉琴

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁

博山鑪暖澹煙

蟬吟人,殘日,小

●●△△○●●  △○○△△○ ●△○●●○○

●○○● ○△●  ●○△

●●●○△●●  △○○●○△

●○○●△○△

○△○● ○●△  ●?○

 

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

池端の緑が深くなり、遠くの空と一体になって、池は鏡のように静かに広がる、宮殿の手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

4. 碧染長空 晴わたる春の日、帰らぬ男を待ち侘びて見上げる遙かな北の空をいう。

 

象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツを敷き、背後には山の画の屏風でおおった、玉の琴をじゅんびして横においている。  

5. 象床・珍簟・障掩・玉琴 これらの物は相当高貴な人か、富貴の愛妾であったことをあらわしている。

・象床 象牙の飾りの付いた寝台。

6. 珍簟 上等な夏用の敷物。簟は、竹の皮を薄く剥いで編んだ竹筵シーツで涼しい模様に編んでいた。

7. 山障 山形の衝立。

8. 玉琴 玉を飾った琴。

 

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

密かに慕い、思いだすのは昔二人で楽しく笑って過ごしたことばかり、今は毎日愁いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。

9. 懽笑事/贏得愁生 昔は楽しく笑って二人で過ごしたことばかりが思い出されるが、今は毎日患いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。

10. ・懽 懽・歡で 喜ぶ,楽しむ.((方言)) 形容詞 勢いがよい,活発である,盛んである.

11. 扁得 苦労の末、手に入れたもの、残ったもの。

 

博山鑪暖澹煙輕。

神仙三山がかたちづくられた博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

12. 博山 神仙三山がかたちづくられた閨におかれている博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

・博山 大型の高価な香炉の形であるが、ここでは香が置いてあるその部屋を指す。

13. 博山炉【はくさんろ】中国の香炉の一種で,豆(とう)形の火皿に先端のとがった山形の蓋をもつ。承盤をともなうものも多く,これは海中に浮かぶ神山にたとえたとみられ,神仙道との関係がうかがわれる。戦国末期にあらわれ,漢代に盛行し,青銅製品には金象嵌をほどこした華麗なものがある。江南では東晋,南朝代に青磁製のものがみられる。南北朝代には仏教徒も用い,仏像の台座正面や供養者の持物にあらわされた。隋・唐代には山形の蓋が蓮華をかたどった緑釉陶もつくられた。

 

蟬吟人靜,殘日傍,小明。

蝉が鳴くほど誰もいなくて静寂が広がり、夕日が部屋の奥まで照らしている、高小窓にも夕陽があたって明るい。

14. 夏の日の午後から夕暮れの宮殿の閨の模様、状況,だれもいなくて寂莫とした夜を迎えても何もする気にならないといったところか。

花間集 訳注解説 (372)回目顧敻巻七31漁歌子》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10096

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

747-014越女詞五首其五(卷二五(二)一四九九)漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之の李白詩訳注解説Blog10093

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746-【字解集】21.魯東門觀刈蒲 22.魯郡堯祠送五之琅琊 23.魯郡堯祠送張十四遊西北Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集Blog9884

孟浩然

李白詩

謝霊運

司馬相如 《子虛賦 ・上林賦》

揚雄 《甘泉賦》

諸葛亮 出師表

曹植詩65

兩都賦序・西都賦・東都賦

李白全詩

漁父辞(屈原

楚辞・九歌》東君

《楚辞九辯》