主に基本となる詩集を訳注解説 漢詩~唐詩 研究   〔現在〕 花間集五百首訳注解説

7年漢詩の訳注解説のブログを続けていますが、16年五月に死線をさまよい5回の大手術により、やっと11月より復帰、過去のブログ資料紛失のため、新規ブログ名にて開始。玉臺新詠を全詩、訳注解説していきます。毎日20000文字をノルマにしているので、ブログコミニュケーションがほとんどできません。ご容赦!        李白集校注・韓昌黎集・杜詩校注・花間集・玉臺新詠 連載中

花間集 訳注解説 (230)回目毛文錫巻五05虞美人二首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8948

230)回目毛文錫巻五05虞美人二首其一》

 

 

 

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Ⅲ 杜詩

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花間集 訳注解説 (230)回目毛文錫巻五05虞美人二首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8948

(南京、秦淮の河畔「桃葉渡」には、桃葉を深く愛した.王獻之のことがよくわかる趣を残していると詠う。)

鴛鴦は銀色に光る池の水に遊び、堤には春の暖かさがひろがってきたが、それでも蒲は水面より顏を短く出す。柳の枝は水面に届くほどに垂れて掃き払い、池の波は柳の薄黄の色にそまっている。その水面に映る枝は、蛟が蜘蛛の巣に露の玉も編込まれたように多くある、円い蓮の葉には露がこぼれ落ちる。 あれほどに思いつづけた東晋の情熱の女妓「桃葉」は遙か呉江のほとりの碧のもとにある。すなわち、今は、ここには二人を引き裂くのは天の川が横たわっている。そして“たまにはお前から私に思いを寄せてくれ”といったものの、錦の鱗魚は水底深く住んでいて、魚中書を出すすべもなく、これだけ恋い焦がれているのに、ただ夢に尋ねるだけなのだ、この思いはもう堪えがたいものだ。
V 玉臺新詠タイトル00花間集

 

 

花 間 集 巻五

 

 

第五巻       五十首(張泌:四首、毛文錫:三十一首、牛希濟:十一首、欧陽烱:四首)

 

 

毛文錫:

虞美人二首 酒泉子一首 喜遷鶯一首 贊成功一首 西溪子一首 中興樂一首 更漏子一首

接賢賓一首 贊浦子一首 甘州遍一首 紗恨二首 柳含煙四首 醉花間二首 浣紗溪一首

浣紗溪一首 月宮春一首 戀情深二首 訴衷情二首 應天長一首 何滿子一首 

巫山一段雲一首     臨江仙一

 

虞美人二首 其一

鴛鴦對浴銀塘暖,水面蒲梢短。

垂楊低拂麴塵波,蛟絲結網露珠多,滴圓荷。

遙思桃葉江碧,便是天河隔。

錦鱗紅鬣影沉沉,相思空有夢相尋,意難任。

虞美人二首 其二

寶檀金縷鴛鴦枕,綬帶盤宮錦。

夕陽低映小明,南園綠樹語鶯鶯,夢難成。

玉鑪香暖頻添炷,滿地飄輕絮。

珠簾不卷度沉煙,庭前閑立畫鞦韆,豔陽天。

 

 

 

 

花間集 教坊曲《巻五05虞美人二首其一》張泌

 

 

花間集 訳注解説

 

 

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アカバナソバ00 

虞美人二首 其一

(南京、秦淮の河畔「桃葉渡」には、桃葉を深く愛した.王獻之のことがよくわかる趣を残していると詠う。)

鴛鴦對浴銀塘暖,水面蒲梢短。

鴛鴦は銀色に光る池の水に遊び、堤には春の暖かさがひろがってきたが、それでも蒲は水面より顏を短く出す。

垂楊低拂塵波,蛟絲結網露珠多,滴圓荷。

柳の枝は水面に届くほどに垂れて掃き払い、池の波は柳の薄黄の色にそまっている。その水面に映る枝は、蛟が蜘蛛の巣に露の玉も編込まれたように多くある、円い蓮の葉には露がこぼれ落ちる。 

遙思桃葉江碧,便是天河隔。

あれほどに思いつづけた東晋の情熱の女妓「桃葉」は遙か呉江のほとりの碧のもとにある。すなわち、今は、ここには二人を引き裂くのは天の川が横たわっている。

錦鱗紅鬣影沉沉,相思空有夢相尋,意難任。

錦の鱗魚は水底深く住んでいて、魚中書を出すすべもなく、これだけ恋い焦がれているのに、ただ夢に尋ねるだけなのだ、この思いはもう堪えがたい。

 

 

『虞美人二首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

虞美人二首 其一

鴛鴦對浴銀塘暖,水面蒲梢短。

垂楊低拂麴塵波,蛟絲結網露珠多,滴圓荷。

遙思桃葉江碧,便是天河隔。

錦鱗紅鬣影沉沉,相思空有夢相尋,意難任。

 

(下し文)

鴛鴦 対浴して銀塘 暖かに、水面 蒲梢 短し。

垂楊 低く払う 麹塵の波、蛟絲 網を結びて 露珠 多く、円荷に滴る。

遙かに思うは 桃葉 呉江の碧ならんこと、便ち是れ 天河 隔つ。

錦鱗紅髭 影 沈沈として、相い思うも 空しく夢の相い尋ぬる 有るのみ、意 任え難し

 

(現代語訳)

(南京、秦淮の河畔「桃葉渡」には、桃葉を深く愛した.王獻之のことがよくわかる趣を残していると詠う。)

鴛鴦は銀色に光る池の水に遊び、堤には春の暖かさがひろがってきたが、それでも蒲は水面より顏を短く出す。

柳の枝は水面に届くほどに垂れて掃き払い、池の波は柳の薄黄の色にそまっている。その水面に映る枝は、蛟が蜘蛛の巣に露の玉も編込まれたように多くある、円い蓮の葉には露がこぼれ落ちる。 

あれほどに思いつづけた東晋の情熱の女妓「桃葉」は遙か呉江のほとりの碧のもとにある。すなわち、今は、ここには二人を引き裂くのは天の川が横たわっている。

そして“たまにはお前から私に思いを寄せてくれ”といったものの、錦の鱗魚は水底深く住んでいて、魚中書を出すすべもなく、これだけ恋い焦がれているのに、ただ夢に尋ねるだけなのだ、この思いはもう堪えがたいものだ。

 

(訳注)

虞美人二首 

1. (南京、秦淮の河畔「桃葉渡」には、桃葉を深く愛した.王獻之のことがよくわかる趣を残していると詠う。)

 秦末・ 虞美『虞美人歌』玉臺新詠
虞美人歌
漢兵已略地,四方楚歌聲。
大王意氣盡,賤妾何聊生。
虞美人歌  秦末・虞美人 詩<118>古代 女性詩 555 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1482
 

『虞美人歌』

この詩は『史記正義』に出てくる楚の項羽(項籍)の女官である虞美人の作といわれる。項羽が、垓下で敗れたときに慷慨悲歌したときの詩

項羽『垓下歌

力拔山兮氣蓋世,時不利兮騅不逝。

騅不逝兮可奈何,虞兮虞兮奈若何!

であるが、それに対して虞美人が歌い舞った。

項羽と劉邦は戦いと和睦を繰り返しながら、垓下で雌雄を決する一戦を迎える。この時、項羽の少数の軍勢を大軍で取り囲んだ劉邦は、味方の兵士たちに項羽の祖国楚の歌を歌わせる。この歌を聞いた項羽は味方の兵が寝返ったのだと誤解して絶望する。その絶望の中で歌ったとされるのが、「垓下歌」である。

・西楚覇王・項羽の愛姫・虞姫の唱った歌。 

・この悲劇に基づき後世、同題の詩が作られる。 

・虞美人 項羽の女官。「美人」は位。

・実質上の妻。『史記・項羽本紀』虞姫は、どの戦闘にもついて行った。

3. 【構成】唐の教坊の曲名。『花間集』には十四首所収。毛文錫の詩は二首収められている。双調五十八字、前後段五句二十九字二仄韻三平韻で、❼❺⑦⑦③/❼❺⑦⑦③の詞形をとる。

虞美人二首 其一

鴛鴦對浴銀塘,水面蒲梢

垂楊低拂麴塵,蛟絲結網露珠,滴圓

遙思桃葉,便是天河

錦鱗紅鬣影沉,相思空有夢相,意難

○○●●○○●  ●●○△●

○○○●●○○  ○○●●●○○  ●○△

○△○●○○●  △●○○●

●○○●●○○  △△△●△△○  ●△△

 

虞美人二首其一

4.(鴛鴦のように過したが、今は高貴な人の妻、二人の間には天の川がある。そこにいるとわかっていても手が届かないもどかしい男の気持ちを詠う。虞美人に男の気持ちは伝わらない。)

5. 【解説】呉江のほとりに住む虞美人に思慕する。前段は、春、水温む時節の池陂の景物を描写し、後段は、前段の番の鴛鴦(オシドリ)から、呉江の対岸に住む高貴な人の女となった女性への思いを募らせる。二人を隔てる呉江は決して渡れない天の川に相当し、手紙を寄せる手だてもなく、ただ夢に彼女を尋ねるはかりで、とても今の気持ちには堪えられないと、手に届かない女性への切なる思いを語る。

 

鴛鴦對浴銀塘暖,水面蒲梢短。

鴛鴦は銀色に光る池の水に遊び、堤には春の暖かさがひろがってきたが、それでも蒲は水面より顏を短く出す。

6. 銀塘 光を反射して銀色に光る池の水と堤。

 

垂楊低拂麴塵波,蛟絲結網露珠多,滴圓荷。

柳の枝は水面に届くほどに垂れて掃き払い、池の波は柳の薄黄の色にそまっている。その水面に映る枝は、蛟が蜘蛛の巣に露の玉も編込まれたように多くある、円い蓮の葉には露がこぼれ落ちる。 

7. 麴塵波 薄黄色の波間。麹塵は酒造用の麹の薄黄色の花。ここでは芽吹いた薄黄色の柳の葉に水面が染まっているさまを表現している。

8. 蛟絲 柳の枝が水面に映るのが、ミズチが蜘蛛の絲をだして網の様だし、その網には真珠の珠が光るようである。

 

遙思桃葉江碧,便是天河隔。

あれほどに思いつづけた東晋の情熱の女妓「桃葉」は遙か呉江のほとりの碧のもとにある。すなわち、今は、ここには二人を引き裂くのは天の川が横たわっている。

9. 桃葉 東晋・王献之の愛妾の名。ここでは借りて意中の女性を意味する。王献之の愛妾“桃葉”は秦淮の両岸を往来する時、王献之は心配でならずに、いつも自ら秦淮河の渡し場まで迎えに行き、≪桃葉歌≫「桃葉復桃葉,渡江不用楫。但渡無所苦,我自迎接汝。」“桃葉よ桃葉、河を渡るのに櫂は使わないでおくれ、そして、苦しいことはすることはないでいいよ、私が迎えに行くから”と、渡し場から大声で叫び続け、そのうちに南浦渡は桃葉渡と呼ばれるようになった。後の人々は王献之の記念として、彼が当時、桃葉を迎えに行っていた渡し場を桃葉渡と名付けた。

 

錦鱗紅鬣影沉沉,相思空有夢相尋,意難任。

そして“たまにはお前から私に思いを寄せてくれ”といったものの、錦の鱗魚は水底深く住んでいて、魚中書を出すすべもなく、これだけ恋い焦がれているのに、ただ夢に尋ねるだけなのだ、この思いはもう堪えがたいものだ。

10. 錦鱗紅鬣 鯉を飾って言ったもの。雷はここでは魚のロひげの意。鯉は手紙の別称。楽府古辞の「客 遠方より来たり、我に双鯉魚を遣る。児を呼びて鯉魚を君さしむ、中に尺素の書有り」(魚中書)とある。

11. 影沈沈 水中深く沈んで姿の見えぬこと。

12. 意難任 思いをそのままにはしておけない、堪えがたい思い。

この三句は、.王獻之《桃葉歌二首其二》「桃葉復桃葉,桃葉連桃根。相憐兩樂事,獨使我殷勤。」“桃葉よ桃葉、桃の葉は桃の根と連なっているよ、お互いに愛し合うのは、二人が一緒にいる時の楽しいことだけど、お前は私ばかりに気を持たせてばかりだ、たまにはお前から私に思いを寄せてくれ”という詩に基づいている。

 

 

毛文錫(約西元913年前後在世),字平珪,高陽(今河北高陽縣)人。唐進士。在蜀做翰林學士,累官司徒。蜀亡,降後唐。後又事後蜀,擅小詩豔語。 西溪子昨夜西溪遊賞,芳樹奇花千樣。鎖春光,金樽滿,聽絃管。嬌妓舞衫香暖。不覺到斜暉,馬馱歸。毛文錫三十一首

 

毛文錫(生卒年未詳)、字を平珪と言い、南陽(今の河南省南陽)の人。十四歳で進士に及第し、前蜀の王建に仕え、司徒に任じられ、毛司徒と呼ばれた。その後、前覇が亡びると、後主の王衍に従って後唐に降り、さらに後蜀に仕え、欧陽烱、閻選、鹿虔扆、韓琮らと詞をもって後蜀の孟昶に奉仕し「五鬼」と称された。著書に『前局紀事』二巻、『茶譜』一巻がある。毛文錫の詞は大多数が男女の離別の情や傷惜春の情を詠ったものであるが、中には功名富貴を主張したものや、辺境の戦を詠ったものもある。『花間集』には三十一首の詞が収められている。

 

毛文錫三十一首

巻五05虞美人二首其一鴛鴦對浴銀塘暖,水面蒲梢短。垂楊低拂麴塵波,蛟絲結網露珠多,滴圓荷。遙思桃葉江碧,便是天河隔。錦鱗紅鬣影沉沉,相思空有夢相尋,意難任。

巻五06虞美人二首其二寶檀金縷鴛鴦枕,綬帶盤宮錦。夕陽低映小明,南園綠樹語鶯鶯,夢難成。玉鑪香暖頻添炷,滿地飄輕絮。珠簾不卷度沉煙,庭前閑立畫鞦韆,豔陽天。

巻五07酒泉子綠樹春深,鷰語鶯啼聲斷續。蕙風飄蕩入芳叢,惹殘紅。柳絲無力裊煙空,金盞不辭須滿酌。海棠花下思朦朧,醉香風。

巻五08喜遷鶯芳春景,曖晴煙,喬木見鶯遷。傳枝偎葉語關關,飛過綺叢間。錦翼鮮,金毳軟,百囀千嬌相喚。碧紗曉怕聞聲,驚破鴛鴦暖。

巻五09贊成功海棠未坼,萬點深紅,香包緘結一重重。似含羞態,邀勒春風。蜂來蝶去,任遶芳叢。昨夜微雨,飄灑庭中。忽聞聲滴井邊桐,美人驚起,坐聽晨鐘。快教折取,戴玉瓏璁。

巻五10西溪子昨日西溪遊賞,芳樹奇花千樣,鏁春光。金罇滿,聽絃管,嬌妓舞衫香暖。不覺到斜暉,馬馱歸。

巻五11中興樂豆花繁煙豔深,丁香軟結同心。翠鬟女,相與共淘金。紅蕉葉裏猩猩語,鴛鴦浦,鏡中鸞舞。絲雨隔,荔枝陰。

巻五12更漏子春夜闌,春恨切,花外子規啼月。人不見,夢難憑,紅紗一點燈。偏怨別,是芳節,庭中丁香千結。宵霧散,曉霞輝,梁間雙鷰飛。

巻五13接賢賓香韉鏤襜五花驄,春景初融。流珠噴沫躞蹀,汗血流紅。少年公子能乘馭,金鑣玉轡瓏璁。為惜珊瑚鞭不下,驕生百步千蹤。信穿花,從拂柳,向九陌追風。

巻五14贊浦子錦帳添香睡,金鑪換夕薰。懶結芙蓉帶,慵拖翡翠裙。正是桃夭柳媚,那堪暮雨朝雲。宋玉高唐意,裁瓊欲贈君。

巻五15甘州遍二首其一春光好,公子愛閑遊,足風流。金鞍白馬,雕弓寶劍,紅纓錦襜出長鞦。花蔽膝,玉銜頭。尋芳逐勝歡宴,絲竹不曾休。美人唱,揭調是《甘州》。醉紅樓。堯年舜日,樂聖永無憂。

巻五16甘州遍二首其二秋風緊,平磧鴈行低,陣雲齊。蕭蕭颯颯,邊聲四起,愁聞戍角與征鼙。青塚北,黑山西。沙飛聚散無定,往往路人迷。

巻五17恨二首其一新春鷰子還來至,一雙飛。壘巢泥濕時時墜,涴人衣。後園裏看百花發,香風拂,繡金扉。月照紗,恨依依。

巻五18恨二首其二雙雙蝶翅塗鈆粉,花心。綺飛來穩,畫堂陰。二三月愛隨飄絮,伴落花,來拂衣襟。更剪輕羅片,傅黃金。

巻五19毛文錫《巻五19 柳含煙四首其一》隋堤柳,汴河旁。夾岸綠陰千里,龍舟鳳舸木蘭香,錦帆張。因夢江南春景好,一路流蘇羽葆。笙歌未盡起橫流,鏁春愁。

巻五20柳含煙四首其二河橋柳,占芳春。映水含煙拂路,幾迴攀折贈行人,暗傷神。樂府吹為橫笛曲,能使離腸斷續。不如移植在金門,近天恩。

巻五21柳含煙四首其三章台柳,近垂旒。低拂往來冠蓋,朦朧春色滿皇州,瑞煙浮。直與路邊江畔別,免被離人攀折。最憐京兆畫蛾眉,葉纖時。

巻五22柳含煙四首其四御溝柳,占春多。半出宮牆婀娜,有時倒影醮輕羅,麴塵波。昨日金鑾巡上苑,風亞舞腰纖軟。栽培得地近皇宮,瑞煙濃。

巻五23醉花間二首其一休相問,怕相問,相問還添恨。春水滿塘生,鸂鶒還相趁。咋夜雨霏霏,臨明寒一陣。偏憶戍樓人,久邊庭信。

巻五24醉花間二首其二深相憶,莫相憶,相憶情難極。銀漢是紅牆,一帶遙相隔。金盤珠露滴,兩岸花白。風搖玉珮清,今夕為何夕。

巻五25浣沙溪春水輕波浸綠苔,枇杷洲上紫檀開。晴日眠沙鸂鸂穩,暖相隈。羅襪生塵遊女過,有人逢著弄珠迴。蘭麝飄香初解珮,忘歸來。

巻五26浣溪沙七夕年年信不違,銀河清淺白雲微,蟾光鵲影伯勞飛。每恨蟪蛄憐婺女,幾迴嬌妬下鴛機,今宵嘉會兩依依。

巻五27月宮春一首水精宮裡桂花開,神仙探幾迴。紅芳金蘂繡重臺,低傾馬瑙盃。玉兔銀蟾爭守護,姮娥女戲相隈。遙聽鈞天九奏,玉皇親看來。

巻五28戀情深二首其一滴滴銅壺塞漏咽,醉紅樓月。宴餘香殿會鴛衾,蕩春心。真珠簾下曉光侵,鶯語隔瓊林。寶帳欲開慵起,戀情深。

巻五29戀情深二首其二玉殿春濃花爛熳,簇神仙伴。羅裙窣地縷黃金,奏清音。酒闌歌罷兩沉沉,一笑動君心。永作鴛鴦伴,戀情深。

巻五30訴衷情二首其一桃花流水漾縱橫,春晝彩霞明。劉郎去,阮郎行,惆悵恨難平。愁坐對雲屏,算歸程。何時攜手洞邊迎,訴衷情。

巻五31訴衷情二首其二鴛鴦交頸繡衣輕,碧沼藕花馨。隈藻荇,映蘭汀,和雨浴浮萍。思婦對心驚,想邊庭。何時解珮掩雲屏,訴衷情。

巻五32應天長平江波暖鴛鴦語,兩兩釣舡歸極浦。蘆州一夜風和雨,飛起淺沙翹雪鷺。漁燈明遠渚,蘭棹今宵何處。羅袂從風輕舉,愁殺採蓮女。

巻五33河滿子紅粉樓前月照,碧紗外鶯啼。夢斷遼陽音信,那堪獨守空閨。恨對百花時節,王孫綠草萋萋。

巻五34巫山一段雲雨霽巫山上,雲輕映碧天。遠峯吹散又相連,十二晚峯前。暗濕啼猿樹,高籠過客舡。朝朝暮暮楚江邊,幾度降神仙。

巻五35臨江仙暮蟬聲盡落斜陽,銀蟾影掛瀟湘。黃陵廟側水茫茫。楚山紅樹,煙雨隔高唐。岸泊漁燈風颭碎,白蘋遠散濃香。靈娥皷琴韻清商,朱絃淒切,雲散碧天長。


  

花間集 訳注解説 (229)回目張泌 《張泌【字解集】 ―3 a滿宮花. b柳枝. c.南歌子三首 d.江城子二首 e. 河瀆神 f.蝴蝶兒 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8942

229)回目張泌 《張泌【字解集】 ー3 a滿宮花.   b柳枝.   c.南歌子三首   D.江城子二首   E. 河瀆神  F.蝴蝶兒 

 

 

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745年-07 【字解集】007 a.過四皓墓 b.酬岑勛見尋就元丹丘對酒相待以詩見招 c.鳴皋歌奉餞從翁清歸五崖山居Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8904

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杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

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花間集 訳注解説 (229)回目張泌 《張泌【字解集】 ―3 a滿宮花.   b柳枝.   c.南歌子三首   d.江城子二首   e. 河瀆神  f.蝴蝶兒  》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8942

 

花間集タイトル花間集03 

【字解集】 a.滿宮花.  

張泌 《滿宮花一首》

1. (一度寵愛を受けていた妃嬪は数多く、歳を重ねて洛陽の上陽宮に遷されたものには寵愛を受ける春はやってこないし、ひっそりと生涯を終えると。)

2. 【解説】唐教坊曲、宮怨詞である。宮女たちは身を九重(天子の宮殿)に置き、はなはだ高貴であるように見えるが、じつはただの皇帝家の家碑に過ぎず、衣食の心配がなくたいへん幸福のように見えるが、じつは人間性を最も残酷に破壊された人々であった。

宮廷においては、少数の地位の高い后妃の他は、万単位で数えられる普通の宮人であり、唐代では「官女」「宮娥」「宮婢」などとも呼ばれていた。彼女たちは長安にあった三大皇宮(太極宮、大明宮、興慶宮)と東都洛陽にあった大内(天子の宮殿)と上陽の両宮殿、及び各地の離宮、別館、諸親王府、皇帝陵にそれぞれ配属されていた。

 

宮人は六局、二十四司に分属して管理され、各職務に任命された。彼女たちは出身、容姿、技芸の才能などによって、それぞれに適した任務と職掌が与えられていた。上級の宮人は大半が近侍となり、皇帝、后妃の日常生活や飲食等の世話に従事した。その他に皇帝が朝政に当たる時は側に侍り、内延から皇帝の勅命を伝える任務にも当った。唐末の哀帝の時代になって、こうした任務ははじめて廃止され、宮人は内延の門を自由に出ることが禁じられた。その他の下層の宮人は宮中のこまごまとした各種の雑事を分担した。たとえば、ある種の宮人はもっぱら宮中の門を見張っていたので「戸婦」とよばれた。また裁縫、織布、刺繍など、ん悩特有の仕事を専門にする宮人は、皇帝、后妃などの衣服を調達したり、また軍服をつくる仕事も兼ねた。また宮中の掃除や、庭園、灯火、倉庫など一切の管理事務を受けもつ者もいた。

宮人のもう一つの役割は皇帝を楽しませることであった。皇帝の寝所に侍ったお手付きの宮女は、皆腕に「風月常新」(男女の情愛は常に新しい、という意)の四文字を刻印され、そこに桂紅膏(赤色のクリーム)を塗られたので、水洗いしても色があせなかった。宮女を玩具にし、人格を踏みにじったことは多くの詩に残されている。さらに不幸なのは、亡き皇帝の霊の弔いを命ぜられた「奉陵宮人」とか、「陵園妾」とか呼ばれる女性であった。唐朝の制度では「およそ皇帝の崩御にあたっては、子の無い官女は悉く山陵に遣わし、朝な夕な、洗面用具を揃え、夜具を整えて、あたかも生者に仕えるように死者に仕えさせた」。「陵園妾,顏色如花命如葉。」(顔色は花の如く命は葉の如し)《白居易「陵園妾」》であったこれらの宮人は、半生を陰惨でもの寂しい陵墓に、自ら墓に入るその日までずっとお仕えしなければならなかった。

 

白居易「後宮詞」

雨露由來一點恩,爭能遍布及千門? 

三千宮女胭脂面,幾個春來無淚痕!

 

「三千の宮女 胭脂の面、幾個か春来りて涙の痕無からん」(白居易「後宮詞」)。古来、宮人は女性のなかで最も人間性を踏みにじられた人々であり、官官とともに君主専制制度の直接の犠牲者であった。一方は生殖器をとられ身体を傷つけられた者、一方は人間性を踏みにじられた者である。宮人は奥深い後宮の中に幽閉されて永遠に肉親と別れ、青春と紅顔は葬り去られ、愛情と人生の楽しみは奪われ、生きている時は孤独の苦しみに、また死んだ後は訪れる人もない寂しさの中に置かれた。それで多くの知識人が、彼女たちの境遇に心を痛め嘆息してやまなかったのである。

彼女たちの痛苦の生活と心情を理解しょうとすれば、白居易の「上陽の白髪の人」ほど真実に迫り、生々と彼女たちの人生を描写したものはない。

 

3. 【構成】『花間集』には三首所収。魏承斑の作は一首収められている。双調五十一字、前段二十五字五句三仄韻、後段二十六字四句三仄韻で、3❸❻7❻/❼❻7❻の詞形をとる。

花正芳,樓似,寂寞上陽宮

鈿籠金鏁睡鴛鴦,簾冷露華珠

嬌豔輕盈香雪,細雨黃鶯雙

東風惆悵欲清明,公子橋邊沉

○△○  ○●● ●●●○○● 

△△○?●○○ ○△●△○●

△●△○○●● ●●○○○●

○△○●●○○ ○●○○○●

4. 上陽宮 洛陽上陽宮。上陽人:《「上陽」は唐代、洛陽の宮城内にあった宮殿の名》上陽宮にいた宮女。楊貴妃が玄宗皇帝の寵愛(ちょうあい)を一身に集めたため、他の宮女が不遇な一生を送ったところから、女性、特に宮女の不遇をたとえる語として用いられる。

唐の玄宗の時,楊貴妃に寵愛(ちようあい)を独占されて上陽宮に移され空しく老いた宮女たち。不遇な宮女。上陽宮の人。白居易「後宮詞」白居易『上陽白髪人』。劉長卿『上陽宮望幸』など多くの作品がある。

5.  鈿籠 籠にかね飾りをつけたもの。かごかんざし。

6. 鏁 ① 金属製の輪をつないだひも状のもの。② 物と物とを結び付けているもの。きずな。

7. 膩  あぶら。ねっとりした脂肪。 なめらか。きめ細かい。 【膩粉】じふんなめらかなおしろい。べにやおしろい。化粧のこと。粉膩。 【膩理】じりなめらかで、きめが細かい肌。 「理」は、肌のきめ。

 

8. 公子 公子は、中国の春秋戦国時代の各国の公族の子弟。 君主の子は公子と呼ばれ、公子の子は公孫と呼ばれた。実質上、諸侯は王族に等しく、その子弟も王子と呼んでもさしつかえはないが、建前上、列国は周王の家来であり、王は周王ただ一人であるので、諸侯は公を称し、その子弟は公子となった。

唐洛陽城 02 

 

 

【字解集】 b.柳枝.  

柳枝一首

1.(柳のようにほそく、柳絮の白より白く美しい姿、妃嬪の美しさを詠う)

2. 折楊柳が基本にあって、男の楊と女の柳を折り絡ませリーフを造り、それも、「結同心」であり、出征する男の健康を願うものであるが、それを女の柳(楊-男:柳-女)の枝だけであるということ、当時社会制度、作者の意図を感じるものである。この頃、土手の堤防強化のために、官が植えていた、宮殿、離宮、料亭、陸交通と雲が、川などの航路によって利用された。出征、旅客を送り出す送別の料亭、旅籠の側には官が植えた柳があった。ここでの柳は妖艶であることの喩えである

柳枝一首 

3. 【構成】唐教坊の曲名。単調と双調がある。花間集には二十四首所収(異名の「楊柳枝」十五首を含む)双調四十字八句六平韻で、⑦③⑦③73⑦③の詞形をとる。

柳枝一首 

膩粉瓊粧透碧  雪休
金鳳搔頭墮鬢  髮交
倚著雲屏新睡覺  思夢笑
紅腮隱出枕函
  有些

●●○?●●○  ●△○

○●○○△●○  ●○○

△△○△○●●  △△●

○○●●△○○  ●△△ 

4. 〇膩粉 【膩粉】じふんなめらかなおしろい。べにやおしろい。化粧のこと。粉膩。 【膩理】じりなめらかで、きめが細かい肌。 「理」は、肌のきめ。 【垢膩】こうじあかや汗、あぶらなどのよごれ。 「膩」はあぶらの意。 「くに」とも読む。 【瑣砕細膩】ささいさいじ情の細やかなこと。・膩:化粧のあぶら。

5. ○瓊粧 瓊とは、赤い玉という意味の漢字である。〔詩経・衞風・木瓜〕の「之れに報ずるに瓊琚を以ってす」について、〔毛伝〕で「瓊、玉の美なる者なり」と注しており、美しい玉という意味、また瓊のように美しいという修飾語として用いられる。・瓊:美しい玉。

6. ○透碧紗 碧紗:青緑色の薄絹。透:すける。すけて見える。

雪休誇 柳絮が雪のように飛び交い自慢するのをやめなさい。

7. ○金鳳 黄金の鳳凰の簪。

8. ○搔頭 女子的首飾,玉製的髮簪。因漢武帝李夫人以玉簪搔頭,所以稱玉簪為「玉搔頭」。

唐、白居易、《長恨歌》「花鈿委地無人收,翠翹金雀玉搔頭。君王掩面救不得、回頭血淚相和流。」花鈿 地に委(す)てられて人の收むる無し、翠翹 金雀 玉搔頭。君王面を掩ひて救ひ得ず、頭を回らせば血淚相ひ和して流る。

花のかんざしは地に捨てられたまま、翠翹・金雀・玉搔頭も同じだ、君王は顔を覆ったまま救うこともできず、頭を巡らせばそこには血の涙が流れるのが見える

(花鈿:花のかんざし。翠翹:かわせみの羽の髪飾り。金雀:クジャクの髪飾り。玉搔頭:玉の笄:笄(こうがい、「髪掻き」の転訛)とは、髪を掻き揚げて髷を形作る装飾的な結髪用具。元は中国のもので、頭が痒い時に髪型を崩さずに掻くなど、女性の身だしなみに欠かせない装身具としても使われた。)

9. ○墮鬢 髪から抜け落ち(ようとしている)。 ・斜:ななめである。正常な情況でない。

10. ○交加 入り混じる。乱れ髪をいうが、ここでは、誰も見てくれなくなって乱れても直そうとしない様子をいう。 

 

11. ○倚著 .よりかかる。寄り添う。寄りかかって。よりそって。 ・著:…ている。…しつつ。…しながら。…して…する。動詞の後に附く。“着”。 

12. ○雲屏 雲母の屏風。屏風は閨の寝牀のまわりに立てるもので、見届けていたもの。 

13. ○新睡覺 今、昼寝の眠りから覚めたところ。

 

14. ○紅腮隱出枕函花 つけていた頬紅が枕の花に色を付け、枕の花模様の刺繍のあとが頬に跡形として残る。 ・腮:ほお(口語)。文語では「あご」になるが、ここは前者の意。 ・隱出:隠しても見えてくる。 ・枕函花:まくらの(花の刺繍の)型。通常木のままか、網籠にはなの蒙が編みこんであるかだろうが、いずれにしても花の形が頬に残り、頬紅の赤が枕の花についているという、男目線の面白さということ。

15. ○些些【ささ】 ささいなものではある。ぽつぽつと。点々と。取るに足らないさま。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 尊前集 『竹枝詞』二十四首

 

 

作者

花間集/尊前集

 

初句7字

 

 

劉禹錫

尊前集

竹枝詞十一首其一

白帝城頭春草生

 

 

劉禹錫

尊前集

竹枝詞十一首其二

山桃紅花滿上頭

 

 

劉禹錫

尊前集

竹枝詞十一首其三

江上春來新雨晴

 

 

劉禹錫

尊前集

竹枝詞十一首其四

日出三竿春霧消

 

 

劉禹錫

尊前集

竹枝詞十一首其五

兩岸山花似雪開

 

 

劉禹錫

尊前集

竹枝詞十一首其六

瞿塘嘈嘈十二灘

 

 

劉禹錫

尊前集

竹枝詞十一首其七

巫峽蒼蒼煙雨時

 

 

劉禹錫

尊前集

竹枝詞十一首其八

城西門前艶預堆

 

 

劉禹錫

尊前集

竹枝詞十一首其九

楊柳靑靑江水平

 

 

劉禹錫

尊前集

竹枝詞十一首其十

楚水巴山江雨多

 

 

劉禹錫

尊前集

竹枝詞十一首其十一

山上層層桃李花

 

 

白居易

尊前集

竹枝詞四首其一

瞿塘峽口水煙低

 

 

白居易

尊前集

竹枝詞四首其二

竹枝苦怨怨何人

 

 

白居易

尊前集

竹枝詞四首其三

巴東船舫上巴西

 

 

白居易

尊前集

竹枝詞四首其四

江畔誰家唱竹枝

 

 

皇甫松

尊前集

竹枝詞六首其一

檳榔花發竹枝鷓

 

 

皇甫松

尊前集

竹枝詞六首其二

木棉花盡竹枝茘

 

 

皇甫松

尊前集

竹枝詞六首其三

芙蓉並蔕竹枝一

 

 

皇甫松

尊前集

竹枝詞六首其四

筵中蝋燭竹枝涙

 

 

皇甫松

尊前集

竹枝詞六首其五

斜江風起竹枝動

 

 

皇甫松

尊前集

竹枝詞六首其六

山頭桃花竹枝谷

 

 

孫光憲

巻八

竹枝二首其一

門前春水竹枝白

 

 

孫光憲

巻八

竹枝二首其二

亂繩千結竹枝絆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 興慶宮 龍池

 

 

【字解集】 c.南歌子三首  

南歌子三首 其一

1. (春も過ぎ、夏も過ぎようと、気持ちは遙か彼方へと向かい、女はもうあきらめてしまうしかない。)

2. 【解説】春が来ても来てくれない、晩春の日傾く頃になってこない。夏になってもこない、作中の主人公の思いは、遙か彼方へと向かい、もうあきらめてしまうしかない。

温庭筠『南歌子』は下記に示す。

 

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠38《巻1-38 南歌子七首其一》溫庭筠66首巻一

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠39《巻1-39 南歌子七首其二》溫庭筠66首巻一

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1庭筠40《巻1-40 南歌子七首其三》溫庭筠66首巻一

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠41《巻1-41 南歌子七首其四》溫庭筠66首巻一

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠42《巻1-42 南歌子七首其五》溫庭筠66首巻一

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠43《巻1-43 南歌子七首其六》溫庭筠66首巻一

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠44《巻1-44 南歌子七首其七》溫庭筠66首巻一

3.【構成】『花間集』には張泌の作が二首収められている。単調二十六字、五句三平韻で、5⑤⑦6③の詞形をとる。

南歌子三首 其一

柳色遮樓暗,桐花落砌香。

畫堂開處遠風涼,高卷水精簾額,襯斜陽。

●●○○●、○○●●○。

●○○●●△△、○△●△○●、●○○。

4. 桐花 キリ属の落葉広葉樹。漢語の別名として白桐、泡桐、榮。聖王を表す”鳳凰”は梧桐の木に棲み、竹の実だけを食べるという伝説があり、 桐は霊鳥の宿り木とされた。開花は晩春、秋に実を付ける。白居易《桐花》詩「春令有常候,清明桐始發。何此巴峽中,桐花開十月。草木堅彊物,所稟固難奪。」〕憂欝、寂寥の意。

5. ・砌 香は修飾的な詩的冠語。みぎり【砌】とは。《「水限(みぎり)」の意で、雨滴の落ちるきわ、また、そこを 限るところからという》1 時節。おり。ころ。石または煉瓦のきざはし(階段)。室内から庭へおりるところにある段。砌は石または煉瓦のきざはしの段をいうが、部屋から庭に出るポーチの角。薛濤、魚玄機も多く使う。女性らしい、細かい景色の描写の一つになる。『女妓を詠う詩によく登場する。世界間の区切りを示すものである。

薛濤『金燈花』 

闌邊不見蘘蘘葉,下惟翻艷艷叢。

細視欲將何物比,曉霞初疊赤城宮。

金燈花 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-154-26-#19  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2317

薛濤 『鴛鴦草』

綠英滿香砌,兩兩鴛鴦小。

春日長,不管秋風早。

鴛鴦草 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-137-9-#2  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2232

魚玄機 『遣懷』

閑散身無事,風光獨自遊。

斷雲江上月,解纜海中舟。 

琴弄蕭梁寺,詩吟庾亮樓。

叢篁堪作伴,片石好為儔。

燕雀徒為貴,金銀誌不求。

滿杯春酒綠,對月夜窗幽。 

澄清沼,抽簪映細流。

臥牀書冊遍,半醉起梳頭。

遣懷 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-103-38-#2  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2062

魚玄機『期友人阻雨不至』

雁魚空有信,雞黍恨無期。

方籠月,褰簾已散絲。

近泉鳴畔,遠浪漲江湄。

思悲秋客,愁吟五字詩。

期友人阻雨不至 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-100-36  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2047

魚玄機『寄飛卿』 

階砌亂蛩鳴,庭柯煙露清。

月中鄰樂響,樓上遠山明。

珍簟涼風著,瑤琴寄恨生。

嵇君懶書劄,底物慰秋情。

寄飛卿 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-104-39-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2067

6. ・開処 開け放った時、開け放つと。

7. ・簾額 簾の上端の部分。ここでは簾の意。

8. ・襯斜陽 夕日の光が体に貼り付くように射し込んで来る。

南歌子三首 其二

9.(諦めてはいたが杜鵑、夢、人の動きによって心が動かされるものの、そこには寂蓼だけがのこるを詠う。)

10.【解説】晩春、窓辺近く屏風に囲まれて午醇をとっていた女性は、ホトトギスの鳴き声に、夢から覚めて、身.人の現実に返り、つくづくと空しさを覚える。彼女が見ていたのは、旅に出て帰らぬ男が帰ってきた夢か、あるいは男を尋ね求めて行った夢に違いない。それは、夢を破ったのがホトトギスの声であることから知れる。「畫屏空」は、諦めてはいたが杜鵑、夢、人の動きによって心が動かされるものの、二人だけの世界を作る屏風も、空しく広げられたままになっていることを言う。

 11. 岸柳 岸辺の柳の木は護岸保護のために官によって植えられたものである。

顧太尉 巻七36醉公子二首其二

岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。家在綠楊邊,往來多少年。

馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

13-339《醉公子二首 其二》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-522-13-(339) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4157 

12. 拖 (1) 引く,引きずる用子拖縄で引っ張る.把孩子拖屋子供を引きずって部屋に入れる.(2) 体の後に垂らす身后拖着一条大子背中に長いお下げの髪を垂らしている.(3) 引き延ばす拖日子日を延ばす.

13. 煙綠 春に柳の若葉がいっぱいに広がった様子を云う。夏の表現では緑が濃い、鬱蒼、暗いという語を使う。土手の補強に官が植えることが多く、花街は水郷と柳は一体のものである。春、岸、柳、煙、これは前の春にここで別れたことを意味する。

14. 庭花 寝殿の前庭を意味する。

15. 照日紅 花に日が射してその赤い色が生えることを云うが、これは男との佳き日を意味する。

 

16. 數聲 あちこちで杜鵑の声が聞こえてくることをいう。

17. 蜀魄 他の渡り鳥よりも渡来時期が遅いのは、托卵の習性のために対象とする鳥の繁殖が始まるのにあわせることと、食性が毛虫類を捕食するため、早春に渡来すると餌にありつけないためである。杜鵑。ホトトギス。蜀魂ともいう。杜鵑  ほととぎす。蜀の望帝の春を思う心は、血を吐いて悲しげになく杜鵑(ホトトギス)に魂を托(たく)した。(そのように、血を吐きながらなく思いである)。詳しくは杜甫『杜鵑行』を参照されたい。

不如帰、杜宇、杜鵑、蜀魂、蜀鳥、杜魄、蜀魄、子規、躑躅。李白『宣城見杜鵑花』「蜀國曾聞子規鳥,宣城還見杜鵑」

杜甫『杜鵑行』

君不見昔日蜀天子,化作杜鵑似老烏。

寄巢生子不自啄,群鳥至今與哺雛。

雖同君臣有舊禮,骨肉滿眼身羈孤。

業工竄伏深樹裡,四月五月偏號呼。

其聲哀痛口流血,所訴何事常區區。

爾豈摧殘始發憤,羞帶羽翮傷形愚。

蒼天變化誰料得,萬事反覆何所無。

萬事反覆何所無,豈憶當殿群臣趨?

杜鵑行 杜甫 成都(2)浣花渓の草堂(2 -16-1)  <379 1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1831 杜甫詩1000-379-557/1500

浣渓沙 十首 其一 張泌【ちょうひつ】  ⅩⅫ唐五代詞・ 「花間集」 Gs-339-7-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3242

酒泉子 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-275-5-#29  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2922

天仙子 其四 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-273-5-#27  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2912

楊蘊中 薛濤  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-245-111-#101  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2607

蜀中三首 其三 鄭谷  唐五代詞・宋詩 薛濤-135-7-#3  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2222

菩薩蠻 七』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-7-1-#7 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1644

18. 簾櫳 カーテンのかかった連丁窓。

19. 驚斷 杜鵑の声が途絶えて驚く。

20. 碧 簾かかる東の連子窓。

21. 殘夢 眠っていて見た夢が、眠りから覚めても夢を思い出す。

22. 畫屏空 屏風は閨の寝牀の周りに立てかけるものであることで、寝牀で過ごしたことを意味する。

南歌子三首 其三

23. (若い妃嬪は春の水辺の宴に鴛鴦のように満ち足りた日を過ごす。いつしか風雪が窓を打っても、何事もなく寵愛を受ける。)

24. 【解説】春の水亭の宴、鴛鴦のように寵愛を受け、鳳凰の褥に入って満足な日を過ごす、夏が過ぎ、風雪が窓を討つようになっても何事もなく、ちょうあいをうける。い、作中の主人公の思いは、遙か彼方へと向かい、もうあきらめてしまうしかない。

温庭筠『南歌子』は下記に示す。

『南歌子七首』(一) 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-30-5-#8 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1736

『南歌子七首』(二)温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-31-5-#9 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1740

『南歌子七首』(三)温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-32-5-#10 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1744

『南歌子七首(四)』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-33-5-#11 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1748

『南歌子七首(五)』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-34-6-#12 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1752

『南歌子七首』(六)温庭筠 ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-35-7-#13 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1756

『南歌子七首』 (七) 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-36-5-#14 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1760

25. 【構成】『花間集』には張泌の作が二首収められている。単調二十六字、五句三平韻で、5⑤⑦6③の詞形をとる。

南歌子三首 其一

柳色遮樓暗,桐花落砌

畫堂開處遠風,高卷水精簾額,襯斜

●●○○●、○○●●○。

●○○●●△△、○△●△○●、●○○。

『花間集』には張泌の作が二首収められている。単調二十六字、五句四平韻で、5⑤⑦⑥③の詞形をとる。

南歌子三首 其二

岸柳拖煙綠,庭花照日

數聲蜀魄入簾,驚斷碧,畫屏

●●△○●  ○○●●○

●○●●●○○  ○●●?○△ ●△△

『花間集』には張泌の作が二首収められている。単調二十六字、五句三平韻で、5⑤⑦6③の詞形をとる。

南歌子三首 其三

錦薦紅鸂鶒,羅衣繡鳳

綺疎飄雪北風,簾幕盡垂無事,鬱金

●●○○●  ○△●●○

●△○●●△△  ○●●○○● ●○○

26. ・錦薦 錦で以て緣どりで飾った席子。 亦た水上に泛んだ華美な墊席をいう。水上舞台の華美な墊席。・薦マコモを粗く編んだむしろ。現在は多く、わらを用いる。こもむしろ。「荷車に―を掛ける」「薦被(こもかぶ)2」の略。おこも。(「虚無」とも書く)「薦僧(こもそう)」の略。マコモの古名。

27. ・鸂鶒 おしどり。

28. ・綺疎 うつくしい模様をきざみこんだ彫刻、綺疏)、綺窓(キソウ=模様で飾った窓)

29. ・飄雪 雪が風に吹かれ舞い飛ぶ、雪の花をいう。

30. ・鬱 はればれしない気分のこと。

31. ・金香 美しく良い香り。

 

薛濤 02 

 

 

【字解集】 d.江城子二首  

江城子 二首 其一

1. (妃嬪であっても、何も変わらず、早春になっても、清明節の行楽の時節になっても、することは、寵愛を受ける準備だけをひたすらするだけで、だれともよていはない、化粧もすぐに済ませるし、何事もおこらないし、心に、何ももつことなくすぎてゆくと詠う。)

2. 【解説】愛されるかどうかというのは問題なく、愛されることなくても、ただ毎日そのための準備だけをするというもの。最大120~130名もの、妃を制度として老いた。そのための準備をするのが数万人の宮女の仕事である。

唐は隋の制度を参照して完壁で精密な「内官」制度をつくった。その規定では、皇后一人、その下に四人の妃(貴妃、淑妃、徳妃、賢妃各一人)、以下順位を追って、九嬪(昭儀、昭容、昭媛、修儀、修容、修媛、充儀、充容、充媛各一人)、捷好九人美人九人、才人九人、宝林二十七人、御女二十七人、采女二十七人が配置される。上記のそれぞれの女性は官品をもち、合計で122人の多きに達した。皇后だけが正妻であり、その他は名義上はみな「妃嬪」-皇帝の妾とされた。

韋荘、牛嶠の『江城子』参照。欧陽烱については後日掲載する。

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-25韋荘103《巻3-03 江城子二首 其一》三巻3-〈103〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5717

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-26韋荘104《巻3-04 江城子二首 其二》三巻4-〈104〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5722

牛嶠《巻四22江城子二首 其一》『花間集』173全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6137

牛嶠《巻四23江城子二首 其二》『花間集』174全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6142

11 -16 江城子一首 歐陽舍人炯十七首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-426-11-#16  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3677

 

3.【構成】『花間集』には張泌の江城子が二首収められている。単調三十五字、八句五平韻で、⑦③③4⑤73③の詞形をとる。

碧欄干外小中、 雨初晴、 曉鶯聲。

飛絮落花、 時節近清明。

睡起捲簾無一事、 勻面了、 沒心情。

●○○●●△○  ●○○ ●○○

○●●○ ○●●○○

●●△○○●● ○●● ●○○

4. 碧欄 東側の欄干。寝殿への渡り廊下の欄干。

5. 小中庭 後宮寝殿へ続く庭。

6. 雨初晴 春の長雨の後の若芽が芽吹く春らしい潤いのある晴れの様子を意。。

7. 曉鶯聲 鶯は早春の暁に春を告げるために啼くもの。

8. 飛絮落花 前聯が早春を表現し、この聯は盛春をいう。

9. 清明 春分から数えて十五日目。二十四節気の一つ。現在の四月四、五日頃。韋荘の詞と極似している。寒食、清明節は行楽の時季の始まり。

韋荘『河傳其三』

錦浦,春女,繡衣金縷,霧薄雲輕。

花深柳暗,時節正是清明雨初晴

玉鞭魂斷煙霞路,鶯鶯語,一望巫山雨。

香塵隱映,遙見翠檻紅摟,黛眉愁。

寒食節は、2月末に、一日中冷たいものを食べる。前後3日間、火を焚くこと、夜間に灯りをつけることを禁じられた。清明節は、31日に寒食節が終わると、一続きで行われる、家で新火をおこし始める行事である。

10. 無一事 寵愛を受ける準備をすることだけが仕事であり、外にすることはない。

11. 勻面了 顔を整える、化粧するのもすぐ終わる。・勻面:顔を整える、化粧する。謂化妝時用手搓臉使脂粉勻凈。指用脂粉化妝過的臉。

12. 沒心情 心の中にある思いや感情がなくなる。・心情:心の中にある思いや感情。

江城子 二首 其二

13.(花が咲き乱れる川の畔二、行楽で楽しむ甘え声が聞こえてくる。それ以来秋になっても寵愛を受け続ける、何不自由のない生活に、このままの生活でいいのと尋ねたら、「やっぱり浮気心はいけないよ」答えたと詠う)

14. ・張泌:唐末~五代・後蜀の詞人。唐末に進士となる。生没年不詳。出身地不詳。五代・後蜀の花間派(五代・『花間集』に掲載された詞人)たちの一。官は右諫議大夫史館修撰で終わる。

15.【構成】『花間集』には張泌の江城子が二首収められている。単調三十五字、八句五平韻で、⑦③③4⑤73③の詞形をとる。

江城子 二首其一

碧欄干外小中、 雨初晴、 曉鶯聲。

飛絮落花、 時節近清明。

睡起捲簾無一事、 勻面了、 沒心情。

●○○●●△○  ●○○ ●○○

○●●○ ○●●○○

●●△○○●● ○●● ●○○

江城子 二首其二

浣花溪上見卿,臉波秋水,黛眉

綠雲高綰,金族小蜻

好是問他來得磨?和笑道:莫多

   

 

   

江城子 二首 其二

13.(花が咲き乱れる川の畔二、行楽で楽しむ甘え声が聞こえてくる。それ以来秋になっても寵愛を受け続ける、何不自由のない生活に、このままの生活でいいのと尋ねたら、「やっぱり浮気心はいけないよ」答えたと詠う)

14. ・張泌:唐末~五代・後蜀の詞人。唐末に進士となる。生没年不詳。出身地不詳。五代・後蜀の花間派(五代・『花間集』に掲載された詞人)たちの一。官は右諫議大夫史館修撰で終わる。

15.【構成】『花間集』には張泌の江城子が二首収められている。単調三十五字、八句五平韻で、⑦③③4⑤73③の詞形をとる。

江城子 二首其一

碧欄干外小中、 雨初晴、 曉鶯聲。

飛絮落花、 時節近清明。

睡起捲簾無一事、 勻面了、 沒心情。

●○○●●△○  ●○○ ●○○

○●●○ ○●●○○

●●△○○●● ○●● ●○○

江城子 二首其二

浣花溪上見卿,臉波秋水,黛眉

綠雲高綰,金族小蜻

好是問他來得磨?和笑道:莫多

   

 

   

16. ・浣花溪 花さき乱れる浣花渓。杜甫が名づけた成都の草堂のあった場所、後、薛濤が晩年に草堂に隠遁した。

17.・卿卿 昵懇の間柄。貴人と逢ってうれしい状況を云う。男女の情事の際の声を意味する。形容夫妻或相的男女十分昵人は手に手を取っていつまでも語り合い,仲むつまじい限りだ。

牛嶠『菩薩蠻七首 其三』

玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。

樓上望卿卿寒新雨晴。

薰爐蒙翠被,繡帳鴛鴦睡。

何處有相知,羨他初畫眉。

18. ・臉波 清らかな目のような波。

菩薩蠻七首 其二

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

金鳳小簾開,臉波和恨來。

今宵求夢想,難到青樓上。

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

菩薩蠻七首 其二 牛嶠【ぎゅうきょう】  ⅩⅫ唐五代詞・ 「花間集」 Gs-331-6-#18  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3202

花間集「臉波」

牛嶠

巻四16菩薩蠻七首其二

金鳳小簾開,臉波和恨來。

張泌

巻五02江城子二首其二

浣花溪上見卿卿,臉波秋水明,黛眉輕。

和凝

巻六17臨江仙二首其二

肌骨細勻紅玉軟,臉波微送春心。

顧夐

巻六47甘州子五首其五

山枕上,燈背臉波橫。

19. ・秋水明 秋水:秋のころの澄わたった水。清らかに張った空と海。転じて清廉潔白清らかさを喩える。

20. ・黛眉 まゆずみでかいた眉 (まゆ)

21. ・綰 髪をかき上げて束ねる。「人皆は今は長しと―・けと言へど」〈万・一二四〉2 舟をあやつる。「大舟を荒海(あるみ)に漕ぎ出で八()舟―・け我が見し児らがまみは著(しる)しも」〈万・一二六六〉3 《「だく」とも》手綱をあやつる。

22. ・金族 金細工の群がったもの

23. ・蜻蜓 とんぼ。ここでは髪飾り。

 

 

 

 

 

【字解集】 e.河瀆神 

河瀆神 一首

1.(長江の水神を祀る社の内外の景色を、朝、昼、夕、夜の様子を詠う。)

2. 【解説】歴史のある長江の水神を祀る社の内側は、ひっそりとしていて、落ち葉も庭一面に広がり、紅葉も赤く染まっている。長江に灌ぎこむ支流の川の両岸には多くの人がいるが、長江の向こう岸には、二、三軒の民家が夕餉の支度をしている。

前段は、冬を迎える社を覆う古木、烏、楓、蘆の花、祠の高閣の珠簾、灯明を掲げて客を迎えるのを描き、後段は、社の外の参拝客、川を行く帆船、娼屋の燈火が上る二、三軒の人家の様を描く。

3. 【構成】『花間集』には張泌の作が一首収められている。双調四十九字、前段二十四字四句四平韻、後段五字四句四灰韻で、⑤⑥⑦⑥/❼❻❻❻の詞形をとる。

河瀆神 一首

古樹噪寒,滿庭楓葉蘆

晝燈當午隔輕,畫閣珠簾影

門外往來祈賽,翩翩帆落天

迴首隔江煙,渡頭三兩人

●●●○○  ●○○●○○

●○△●●△○  ●●○○●○

○●●△○●●  ○○△●○○

△●●○○●  ●○△●○○

4. 古樹 長い年月を経ている樹木。古木(こぼく)。古い歴史のある社を連想させる。

5. 寒鴉 秋から冬にかけての烏。『鴉』(からす)、人がいない寂しさを連想させる。

6. 楓葉 紅葉したカエデの葉。・楓 マンサク科の落葉高木。カエデではない。

7. 滿庭 「秋の花」庭に落ち葉、紅葉などふくめて秋の花、秋の景色がいっぱいであること。

8. 蘆花 アシの花穂。蘆には秋という意味があり「秋の花」庭に落ち葉、紅葉などふくめて秋の花がいっぱいであること。

此の二句は、秋の色模様と矢代の寂寞感を表す。

9. 晝燈 昼行燈。 (日中にともっている行灯のように)ぼんやりとしている人。また,役に立たない人。

10. 當午 1.正午, 中午。 唐李紳《憫農》詩之二: “鋤禾日當午, 汗滴禾下土。(2)指午夜。  温庭筠 《巻一12菩薩蠻十四首其十二》「夜來皓月纔當午,重簾悄悄無人語。深處麝煙長,臥時留薄粧。當年還自惜,往事那堪憶。花落月明殘,錦衾知曉寒。」

『花間集』全詩訳注解説(再)-1溫庭筠2《菩薩蠻十四首 其二》溫庭筠66首巻一1-2〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5207

11. 畫閣 絵が壁に描かれた祠の楼閣。珠簾とあるところから、道女、聖女妓の祠であることがわかる。

12. 門外往來 門前を行き交う

13. 祈賽 祈は御利益を祈る、賽は神の加護に感謝を捧げる。

14. 翩翩 ばたばたとはためくさま。

15. 落天涯 水平線の彼方に消え去る。

16. 迴首隔江 振り向けば川を隔てる渡し場

17. 煙火 炊事の煙が起ち上るとかがり火。

18. 渡頭 渡し場。

19. 三兩 二、三軒の家

 

温庭筠、『河瀆神』参照。

 

(改訂)-1溫庭筠45《巻1-45 河瀆神 三首其一》

(改訂)-1溫庭筠46《巻1-46 河瀆神 三首其二》

改訂)-1溫庭筠47《巻1-47 河瀆神 三首其三》

 

 

孫光憲の

14-359《河瀆神二首其一》孫光憲

14-360《河瀆神二首其二》孫光憲

 

 

 

 

【字解集】 f.蝴蝶兒

蝴蝶兒

1. (若い女が楽しく手習いをしていて窓辺で蝶の絵を描く、庭の花の間にはツガイの朝が舞う、自分は何時まで一人なのか、先行き不安であるとそのさまを詠う。)

2.【解説】描かれた番の蝶は、楽しそうで花から花へと並び飛ぶえであったものが、ほかの女のもとに行った男を思い、思わず絵に涙を落とす。そして、慌てて濡れた腋脂の色をぬぐうと、蝶の絵は二枚の羽を垂れた姿に変わったと述べる。媒の絵を見て悔しい思い涙を落とした。

3. 【構成】『花間集』には張泌の一首のみ所収。曲名が作品冒頭の語になっていること、またこの曲名の作品は、張泌以外にはないことからすると、彼の創作曲である。双調四十字、前段十八字四句四平韻、後段二十二字四句三平韻で、③③⑦⑤/5⑤⑦⑤の詞形をとる。

蝴蝶兒 一首

蝴蝶  晚春
阿嬌初著淡黃衣  學畫
還似花間見  雙雙對對飛
無端和淚拭鷰  惹教雙翅

○●○  ●○○

○△○△△○△  △○●●○

○●○△●  ○○●●○

○○△●●●○  ●△○●○

4. ・胡蝶児 胡蝶に同じ。児は接尾辞。多く愛らしいものや小さいものに付ける。「・・・・ちゃん」という雰囲気の類。児童、子どもの意味はない。

5. ・阿嬌 漢の武帝の従妹の名。武帝が「若得阿嬌,當以金屋貯之。」と言い、後に皇后とした。ここでは、美少女の意味で使われている。阿は呼びかけの接頭語。ここでは少女を意味する。「かわいこちゃん」という雰囲気の類。

6. ・淡黄 アオギリ科の落葉高木。樹皮は緑色。葉は大形で手のひら状に三~五つに裂け、柄は長い。夏に、淡黄色の雄花と雌花がまじって咲き、果実は、種子のついた舟形のさやが放射状につく。庭木・街路樹とし、材は楽器・家具用。梧桐(ごどう)。《季 夏》

7. ・倚窗 窓に寄り添い。

8. ・學畫 絵を学ぶ。

9. ・ 指示代名詞。ここでは蝶を指す。

 

10. ・還似 まるで…みたい。なおも…のごとく。

11. ・花間 花の咲き乱れているところ。

12. ・見 出会う。

13. ・雙雙 あちらで二匹、こちらで二匹という具合に、ならんで飛んでいるさま。

14. ・對對 あちらで一対、こちらで一対という具合に、対になって飛んでいるさま。

15. ・還似花間見 この句は男女の関係、性交を云うもので、花が女で、蝶が男ということでの花間に見るようだということ『花間集』の象徴ともいえるものである。還は、やはり。だからこそ、絵の蝶は「やはり」花の間を飛ぶ、本当の蝶のようだの意。好きな人とうまくいっている時には、思うことも、絵にかいても二つ、つがいに書くという女心を云う。今だったら相合傘を書くということだ。

16. ・無端 ゆえなく。わけもなく。端なくも。

17. ・和涙 涙と共に。

18. ・拭臙脂 (絵を描いている)べにをぬぐう。涙がべにを流し去ったということ。

19. ・ 引き起こす。

 

 

 

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花間集 訳注解説 (228)回目張泌 《巻五04 蝴蝶兒一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8936

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10年のBLOGの集大成

   李白総合案内

 

●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

745-030-#5 巻166-13 鳴皋歌送岑徵君(卷七(一)五○六)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8933

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745年-07 【字解集】007 a.過四皓墓 b.酬岑勛見尋就元丹丘對酒相待以詩見招 c.鳴皋歌奉餞從翁清歸五崖山居Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8904

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李白詩

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揚雄 《甘泉賦》

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曹植詩65

兩都賦序・西都賦・東都賦

李白全詩

漁父辞(屈原

楚辞・九歌》東君

《楚辞九辯》

 

 

 

 

10年のBLOGの集大成

●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

806年-120 先生-巻八-01城南聯句 §11 【韓愈、孟郊】【此首又見張籍集】 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集8934

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745年-05 【字解集】005 【字解集】 a.留別王司馬嵩 B.商山四皓  C.訪道安陵遇蓋寰為予造真籙臨別留贈 Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8772

・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

index-2[800年~804年]27

index-3 805年陽山から江陵36

index-4 806年 39 江陵・国子博士25

index-5 806年39歳(2)25

index-6 807~809年 20

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index-12 820 國子祭酒18

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index-14 57歳・病気のため退職。没す14

韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

10年のBLOGの集大成

 

 

 

●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

詳注

767年-134五律 孤雁(卷一七(四)一五三○)五律 杜詩詳注( Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8947

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767年-集-1 【字解集】・A洞房 B宿昔 C能畫 D鬥雞 E歷歷 F洛陽 G驪山  杜詩詳注( Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8930

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

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 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

杜甫詩 全詩 総合案内 

●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。

Ⅳブログ詩集

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花間集 訳注解説 (228)回目張泌 《巻五04 蝴蝶兒一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8936

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花間集 訳注解説 (219)回目張泌 《張泌【字解集】 ―2 a. 臨江仙 b. 女冠子 c.河傳二首 D.酒泉子二首 E.子 F.思越人 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8882 

 

 

 

10年のBLOGの集大成

 

●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始

.唐五代詞詩・女性

・玉臺新詠

玉集-015【字解集】  雜詩五首 【字解集】    Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 8931

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